動画編集には、MacBook ProとWindowsゲーミングノートのどちらがいい?

更新日:2020年2月5日

ノートPCで動画編集を行う方の場合、MacBook Proを使う方と、WindowsゲーミングノートPCを使う方が多いと思います。

そこで今回は、動画編集するにあたって、MacBook ProとWindowsゲーミングノートPCでは、どちらのほうが快適かを検証したいと思います。

OSの違いによる快適さを検証するのであれば、OSのみ異なる同スペックのPCで検証するのが一番良いですが、MacBook ProはWindows PCにはあまり無いRadeonのグラフィックスを搭載していたり、WindowsゲーミングノートPCを選ぶ方は、性能が高めのGeForceグラフィックスを選ぶことが多かったりと、マシンスペックの傾向が大分変ってきます。そこでここでは、それぞれのマシンについて、多くの方が選びそうな構成で、各種テストを行いたいと思います。

動画編集ソフトについては、利用者が多いAdobe Premiere Proを利用しています。

 

比較に用いたMacとWindows PC

今回比較に用いたPCは、次の2機種です。

MacBook Pro 16インチ
液晶 16型 3072x1920 光沢
CPU Core i9-9980HK
GPU Radeon Pro 5500M (8GB)
質量 約2.0kg
価格 321,800円(税別)
定番クリエイターノートPC

CPUに非常に高性能のCore i9-9980HKを選択可能。グラフィックスはRadeon Pro 5500M 8Gとそこまで高くはない。

レビュー記事はこちら
GALLERIA GCR2070RGF-QC-G
液晶 15.6型 1920x1080 非光沢
CPU Core i7-9750H
GPU GeForce RTX2070 Max-Q
質量 約1.87kg
価格 186,280円(税別)
軽量・高性能ゲーミングノート

グラフィックスにGeForce RTX 2070 Max-Qを搭載した高性能ゲーミングノート。CPUはゲーミングPCに多いCore i7-9750Hで性能は標準的。MacBookよりも安くて、グラフィック性能が高いため、最近ではこのような製品を購入するクリエイターも多い。

レビュー記事はこちら
2機種のCPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 ~

今回、MacBook Pro 16インチは、最も高い性能のCore i9-9980HKを搭載しており、GALLERIA GCR2070RGF-QC-Gよりも高性能です。

Core i9-9980HK 3405
Core i7-9750H 2791
2機種のグラフィックス性能の目安
~ Geekbench 5(Open CL) ~

グラフィック性能に関してはGALLERIA GCR2070RGF-QC-Gのほうが、MacBook Pro 16インチより高性能です。

RTX 2070 Max-Q 84407
Radeon Pro 5500M(8GB) 27509
2機種のストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark ~

ストレージ性能に関しては、シーケンシャルアクセスはMacBook Pro 16インチのほうが速いです。ただしランダムアクセスはGALLERIA GCR2070RGF-QC-Gのほうが速いケースが多いです。

 

Premiere Proはどちらが快適?

まず、Adobe Premiere Proについて、動画の読み込みから、編集、書き出しまでどちらが快適かを計測します。計測にあたってはプロのクリエイターさんに普段行っているような作業を行ってもらい、各作業の処理時間を計測しました。

なお、これらの結果は、編集する動画解像度や、追加するエフェクトなどの環境によっても異なるため、必ずしも同様の結果が得られるとは限りませんので、ご了承下さい。

Premiere Pro
動画編集ソフトの起動時間

動画編集ソフトを開き、ローディングが終了、プロジェクトを開始できる状態になるまでの時間を計測しました。この処理時間は、SSDのランダムアクセスの速いGALLERIA GCR2070RGF-QCのほうが速かったです。ただ、BootCampでWinodows OSを起動しPremiere Proを起動すると16秒くらいで起動していました。Mac OSのときよりも速かったので、OSによる違い(Windows版とMac版のPremiere Proの違い)による影響もありそうです。

MacBook Pro 16 18秒
GCR2070RGF-QC 14秒
4K動画の読み込み

4K動画(約1分30秒、1GB)のファイルを読み込み、ロードが終了するまでの時間を計測しました。この処理時間についてはほとんど変わりませんが、ストレージのシーケンシャルリードが速いMacBook Pro 16のほうがやや速かったです。

MacBook Pro 16 5秒
GCR2070RGF-QC 6秒
編集・レンダリング

読み込んだファイルをカットし、動画編集の中で使用頻度の高い『クロスディゾルブ』エフェクトを追加し、レンダリングが終わるまでの時間を計測しました。今回のレンダリングはCPUのみで処理していたため、この処理時間は、より高い性能のCPUを搭載しているMacBook Pro 16のほうが速かったです。

MacBook Pro 16 16秒
GCR2070RGF-QC 21秒
書き出し

書き出し設定(形式:H.264 プリセット:Mobile Device 4K)で書き出したときの時間を計測しました。この処理は、グラフィック性能の高いGALLERIA GCR2070RGF-QCのほうが速かったです。

MacBook Pro 16 69秒
GCR2070RGF-QC 52秒

 

今回のテストの結果

はっきりとした優劣はありませんが、GALLERIA GCR2070RGF-QCのほうが、グラフィック性能が高いだけあり、最も時間のかかる書き出し時間は速かったです。ただ、ほぼCPUで処理するエフェクトも多いので、必ずしもグラフィック性能が高いPCのほうが有利というわけでもありません。もっと高いCPU性能のWindowsゲーミングノートにすれば、あらゆる処理が速くなりますが、Core i7-9750Hより上のクラスのCPUを搭載しているPCは、やや分厚い製品が多くなってしまうのが残念です。

 

その他

Macには、Final CutというWindowsには対応していない動画編集ソフトもあります。Premiere Proほど高性能ではありませんが、比較的動作が軽く操作方法も簡単で、買い切りの料金であるため人気です。Final Cutを使いたい方は、MacBook Pro一択となるでしょう。

一方、Windowsゲーミングノートには、スペックの割に価格が安いというメリットがあります。予算が少なく、25万円位までしか出せない方は、低予算で高いスペックにできるWindowsゲーミングノートがいいです。また、動画編集ソフトは、今後ますますGPUをより活用して高速化していくと思われます。そうなった場合、高い性能のグラフィックスを搭載しているWindowsノートパソコンのほうが有利でしょう。

 

注意

動画編集ソフト、編集する動画解像度、追加するエフェクトなどの環境によっても結果は異なります。必ずしも同様の結果が得られるとは限りませんので、ご了承下さい。

 

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