レノボ ThinkPad X1 Tablet 2017モデルの実機レビュー

更新日:2017年6月24日

モジュール合体!

ThinkPad X1 Tabletは、自立スタンドにキーボードカバーが付属したSurfaceタイプの2 in 1 パソコンです。

トラックポイントを搭載したキーボードカバーを搭載し、さらにモジュールも追加することが可能です。

モジュールには、バッテリーを増設できるモジュールと、プロジェクター機能を追加するモジュールがあり、使用用途が広がります。

ワコム製のペンも付属し、何でもできるマルチな製品です。


※ レビュー機は当サイトの購入品です。

目次

ThinkPad X1 Tabletの基本スペック

ThinkPad X1 Tabletの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年6月20日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

主な仕様
  ThinkPad X1 Tablet 2017年モデル
液晶サイズ 12.0型 FHD+(2160x1440, 3:2)IPS
プロセッサー Core i5-7Y54
メモリ 8GB
内部ストレージ 256GB PCIe SSD
主なスロット Mini DisplayPort x1
USB 3.0 x1
USB Type-C x1
microSDカードスロット x1
バッテリー駆動時間 タブレットのみ:最大 10.6時間(JEITA2.0)
質量 タブレットのみ:約767g~
キーボード装着時:約1.07kg~
薄さ タブレットのみ:約8.45mm
キーボード装着時:約14.15mm
付属品 ThinkPadキーボード
ThinkPad Pen Pro
オプション/モジュール プロダクティビティー・モジュール
プレゼンター・モジュール

特徴1 - 自立スタンド搭載

ThinkPad X1 Tabletは、自立スタンドを搭載しています。

12インチクラスのタブレットの場合、手で持って使うときよりも、テーブルや床に置いて使うことのほうが多いため、自立できるスタンドが付いていると非常に便利です。


タブレットに自立スタンドを内蔵


レバーを引くと、スタンドがやや飛び出る


手動でスタンドの角度を調節し、タブレットを自立させる

 

スタンドの角度は無段階に調節可能です。タブレットを傾けられる最大の角度は下図の通りです。これ以上傾けると、タブレットの重さでスタンドが閉じます。


タブレットを傾けられる最大の角度

 

スタンドを出したまま、天地を反対にし、下図のような状態で使用することも可能です。ペン入力やタッチ操作をするときに、画面がぐらつきません。


天地を逆にしても使用可能

特徴2 - 打ちやすい専用キーボードカバー

ThinkPad X1 Tabletは、専用のキーボードカバーも用意されています。

キーボードカバーは本体に付属しています。筆者は付属していないと思い、別途キーボードを購入してしまいましたので、ご注意下さい。なお、別売りになりますが、英語キーボードや、裏面がレッドのカラーのキーボードカバーもあります。

キーボードカバーが用意されているタブレットはいくつかありますが、その中でもThinkPad X1 Tabletは、タイピングしやすい製品だと思います(個人差はあります)。

ただし、他のThinkPadノートPCと比べると、キーを押したときの振動と底付きの衝撃をやや感じます。


キーボードカバー

 

キーボードカバーは、マグネットでタブレットに装着します。

タブレット側のマグネットにはカバーが付いており、キーボード未装着時は汚れないようになっています。ただし、このカバーもマグネットで貼りついているだけで、取れやすく失くしやすいので、普段から取っておいても構わないと思います。


マグネットのカバーを取る


キーボードはマグネットで装着

 

キーボードカバー装着後の画像です。

ちなみに、この状態で、タブレットのみをつまんで持ち上げると、キーボードカバーは重力に負けて外れてしまいます。


キーボードカバー装着後の画像

 

一般的なノートPCの場合、吸気口が底面にあるため、カーペットや座布団などの柔らかい物の上に置いて作業をすることはできませんが、本製品の場合はそれができます。寝ころびながら作業をしたいときなどに便利です。


カーペットなどの上でも使用可能

 

キーボードカバーを閉じたときの画像です。液晶画面を保護しながら持ち運ぶことが可能です。


キーボードカバーとしても利用可能

特徴3 - 着脱可能なオプションモジュール

ThinkPad X1 Tabletは、オプションで、バッテリーを内蔵した「プロダクティビティーモジュール」、プロジェクターになる「プレゼンターモジュール」が用意されています。

プロダクティビティーモジュール

バッテリーを内蔵した「プロダクティビティーモジュール」をタブレットに装着すれば、バッテリー駆動時間を約60%延ばすことができます。


プロダクティビティーモジュール

 

プロダクティビティーモジュールを装着しすると下図のようになります。


プロダクティビティーモジュールを装着

 

プロダクティビティーモジュールを装着後、さらにキーボードも装着することが可能です。

 

プロダクティビティーモジュールを装着するときは、細長いカバーを外したり、レバーを下げてロックをしたりなど、慣れないとやや面倒です。プロダクティビティーモジュールおよびキーボードカバーを装着している様子を動画で撮影したので、装着手順はこちらをご覧ください。


プロダクティビティーモジュールおよびキーボードカバーをタブレットへ装着
※旧モデルの動画ですが、新モデルもやり方は全く同じです

 

モジュールの両サイドには、OneLink+、HDMI、USBポートが搭載されています。


プロダクティビティーモジュールのポート

 

プロダクティビティーモジュールおよびキーボードカバーを装着したまま、キーボードカバーを閉じて液晶を保護することも可能です。


プロダクティビティーモジュールおよびキーボードを装着時

プレゼンターモジュール

プロジェクターになる「プレゼンターモジュール」を装着すれば、プロジェクターとして使用することも可能です。


プレゼンターモジュール

 

下図は「プレゼンターモジュール」を装着し、壁に投影しているときの様子です。「プレゼンターモジュール」にもバッテリーを内蔵しており、このバッテリーのみで約2時間は投影できるそうです。「プレゼンターモジュール」のバッテリーが無くなっても、タブレット本体のバッテリーで駆動させることが可能です。


プロジェクター使用時(「Lenovo X1 Premier Collection」にて)

特徴4 - ThinkPad Pen Pro を搭載

ThinkPad X1 Tabletには、「静電容量式」のワコム製のペン「ThinkPad Pen Pro」が付属しています。

ThinkPad X1 Yogaなどのペンは充電式ですが、本製品のペンは電池式です。


ThinkPad Pen Pro


ペンは電池式

 

また、ペン先が、ThinkPad X1 Yogaのペンよりもやや短くなっています。そのため、ペン入力するときに、ペン先が見づらい点がやや気になりました。

なお、ThinkPad X1 YogaやThinkPad Yoga 370のペンも使用することが可能です。


ThinkPad Pen Proはペン先がやや短い


描くときにペン先がやや見づらい

 

ペンホルダーを付属しており、タブレット本体のUSBポートに接続することが可能です。


USBポートに装着するペンホルダー


ペンを挿したときの様子


ペンを挿したときの様子2

 

キーボードカバーにもペンホルダー(バンド)が取り付けられています。


キーボードに取り付けるペンホルダー


ペンを挿したときの様子

特徴5 - LTE対応

ThinkPad X1 Tabletは、LTEにも対応しています。

他のLTE対応のThinkPadシリーズは、micro SIM対応であることが多いですが、本製品はnano SIMとなっています。


LTE対応(SIMサイズはnano SIM)

 

格安SIMカードを挿入し、ThinkPad X1 Tabletで速度を計測してみました。回線が混んでいる12:00~13:00の時間帯や、それ以外の回線が空いている時間帯に計測してみましたが、特に問題ない速度が出ていると思います。

ダウンロード速度の比較
  ThinkPad X1 Tablet
6:30頃 15.58Mbps
9:30頃 15.64Mbps
12:30頃 0.45Mbps
※IIJmioのSIMを用いて計測

旧モデルとの比較

旧モデルのThinkPad X1 Tablet 2016モデルと比較すると、タブレット部の外観はほとんど変わっていません。

キーボードカバーについては、ペンホルダーが取り外しできなくなった点や、ファンクションキーの割り当てが変わったことくらいで、それ以外は大きな変化はありません。


旧モデルとの外観比較


2017モデルは、キーボードカバーのペンホルダーが取り外し不可


ファンクションキーの割り当てがやや異なる

 

仕様については、2017モデルでは、CPUが第7世代インテルCoreプロセッサーになり、SSDがPCIe対応となりましたが、質量やバッテリー、液晶については変わりありません。

追記:USB Type-Cも、2016モデルは3.0ですが2017モデルは3.1となります。

旧モデルとの仕様の比較
  ThinkPad X1 Tablet
2017
ThinkPad X1 Tablet
2016
液晶 12型 2160x1440 IPS 12型 2160x1440 IPS
CPU 第7世代インテルCore 第6世代インテルCore
メモリ 8GB (LPDDR3) 4~8GB (LPDDR3)
ストレージ 256GB PCIe SSD 256GB SSD
質量 タブ本体:約767g~
キー装着:約1.07kg~
タブ本体:約767g
キー装着:約1.065kg
バッテリー 37Wh 37Wh
USB Type-C USB 3.1 Type-C USB 3.0 Type-C

 

 

 

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