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dynabook VZ/MXの実機レビュー
CPU | Core i5-1335U Core i7-1355U |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
液晶サイズ | 13.3型 16:9 |
液晶種類 | 1920x1080 非光沢 |
質量 | 約979g |
バッテリー | 約8.5時間 ※JEITA3.0動画再生時 |
価格[税込] | 15万円台~ |
dynabook VZ/MXは、タブレットなどへ変形することができる2 in 1 PCでありながら、約979gと非常に軽い点が特徴の製品です。
アクティブペンにも対応し、手書きで直接メモなどをとることができます。
タブレット形状にしたときに、背面カメラを搭載しているのも特徴で、撮影して直接PCに保存することができます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1355U、16GBメモリ、512GB SSD
このページをご覧の方だけに
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目次
お忙しい方は、「dynabook VZ/MXの特徴」のみお読みください。
dynabook VZ/MXの特徴
2 in 1 PCで1kg以下
dynabook VZ/MXは、ヒンジが360度回転するタイプのコンバーチブル型の2 in 1 PCです。2 in 1 PCは、変形するギミックが必要であるため、割と重い製品が多いですが、本製品は1kgを切る軽さである点が大きな特徴です。
コンバーチブル型の2 in 1 PCの場合、タブレットの形状へ変形して手で持つと、重く感じることが多いですが、本製品であれば、それほど苦もなく持つことが可能です。
アクティブペン対応
dynabook VZ/MXは、ワコム製のアクティブ静電ペンが付属しています。
非光沢のディスプレイで、ペンに対応している機種は珍しいです。仕事で、文書などの手書きの文字を書き込むような方に適していると思います。
摩擦感が強く、紙に書いているときに近い書き心地なので、文字が書きやすいです。
堅牢性の高いボディ
dynabook VZ/MXのボディはマグネシウム合金製で、落下テスト、衝撃テスト、高温テストなど、MIL規格に準拠した9項目の耐久テストにクリアしています。外出先へ持って行くことが多い方でも、安心して持ち運びえます。
タブレット形状時に背面カメラが使える
dynabook VZ/MXをタブレット形状にすると、背面側にカメラが搭載されています。4K、約800万画素のカメラで、色味も自然で、高い品質のカメラです。仕事をしているときに、ホワイトボードやスライドの写真を撮影し、すぐにパソコンで編集・保存することができるので便利です。
やや残念な点
dynabook VZ/MXのやや残念な点は、新機種ではあるものの、CPUの世代が1つ古い点です。ただ、それほど負荷のかからない作業を中心に行う方であれば、十分な性能はあると思います。
また、ディスプレイの画面比が16:9です。最近は、16:10の縦の比率がやや高くなった画面が主流になって来ているので、やや残念に感じる方もいるかもしれません。
また、キーボードバックライトが搭載されていません。暗所で作業することがある方はご注意下さい。
ディスプレイのチェック
dynabook VZ/MXのディスプレイは、画面比16:9、解像度1920x1080、非光沢液晶です。色域は広めで普通に見やすいです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
※液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合がありますのでご了承下さい。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
dynabook VZ/MXのキーボードのチェックです。
メーカーの仕様表を確認すると、キーピッチは横:19mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。横方向のキーピッチは書かれていませんが、実測では約18mmです。
実際にタイピングしてみると、「半角/全角」キーが極端に小さいのが気になりますが、「Enter」キーや「BackSpace」キーは大きく、キートップもやや湾曲しており、普通の打ちやすさかなと思います。
タッチパッドの使いやすさも普通です。タッチパッドの面積はやや小さめです。
なお、キーボードバックライトは搭載されていません。
パフォーマンスのチェック
CPU
dynabook VZ/MXのCPUは、最新世代から1つ前の、第13世代インテルCoreプロセッサーを搭載しています。プロセッサーのベースパワーは15Wです。
CINEBENCH R23のベンチマークスコアは下の通りで、そこまで高いスコアではありません。ただ、負荷の高いアプリを使わなければ、十分な性能だと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
Core i7-1355Uの内蔵グラフィックスのスコアは次の通りです。最近のノートPCとしてはそこまで高いスコアではありませんが、ゲームなどのグラフィックスに負荷のかかる作業をしなければ、十分な性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※グラフィックス名の横の括弧は、メモリの仕様
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。PCIe-NVMe SSDにしては、そこまで速くはありませんが、モバイルノートPCで行うような低負荷の作業が中心であれば、特にストレスなく使うことができます。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micro SDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
dynabook VZ/MXのUSB-Cポートは、2つあり、どちらもThunderbolt 4に対応しています。
下表のように、多くの周辺機器が使用可能です。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMI経由で接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBでの表示が出来ています。
質量のチェック
dynabook VZ/MXの質量は、仕様では「979g」となっており、実測時はさらに軽く947gでした。ACアダプターも比較的軽いので、持ち運びやすいです。
質量 | |
PC本体 | 947g |
ACアダプター+電源ケーブル | 245g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は53Whでした。やや大きめバッテリー容量です。
バッテリー駆動時間は下の通りです。動画再生くらいの低めの負荷であれば(2)くらいのバッテリー駆動時間です。PBPが低いこともあり、やや負荷をかけても(3)くらいの長めのバッテリー駆動時間になります。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 約24.0時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 約8.5時間 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 7時間4分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、約92万画素のHDカメラが搭載されています。解像度が低く、彩度もやや低めです。なお、カメラを物理的に隠すシャッターも搭載されています。IRカメラはありません。
dynabook VZ/MXは、キーボードの上側にもカメラが搭載されており、タブレットの形状にすると、ちょうど背面カメラとして使えます。こちらは約800万画素の4K画質で、明るく、彩度も高く、非常に綺麗です。
スピーカー
スピーカーの音質はそれほど良くなく、当サイト基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は、PBPとほぼ同じ15Wで推移しています。CPU温度は約60度と低めに推移しています。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。YouTubeの動画再生程度の負荷であれば、ほぼ動作音は聞こえません。やや負荷をかけると騒音値は上がりますが、他のモバイルノートPCと比べると低めです。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
約20dB | 約22dB | 約36dB | 約38dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
全体的に低めの表面温度です。ただ、排気口がヒンジの部分にあり、そこから出た熱が液晶側に当たっているのがやや気になります。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
PBP:15Wのプロセッサーなので、低めの消費電力です。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
8W | 10W | 12W | 20W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
dynabook VZ/MXの外観のチェックです。
ボディにはマグネシウム合金を採用し質感はいいです。カラーは、ダークブルーで、やや青みがかっているのが他のノートPCとは違います。
天板には、「dynabook」のロゴが入っています。
ディスプレイ面を閉じた時の高さは、約17.9mmと薄いです。
側面のポートは、ご覧の通り豊富です。電源ボタンは側面にあります。Thunderbolt4ポートが2つあるのは嬉しいです。HDMIは、4K/60Hzをサポートしています。
ヒンジが180度回転するので、以下のような形状で使用することが可能です。
ヒンジ部分に排気口があり、排気熱がディスプレイに当たるので、傷めないかやや心配です。
底面です。
ACアダプターは65Wで、サイズは比較的小さいです。
まとめ
以上がdynabook VZ/MXのレビューです。
タブレットにも変形することができる2 in 1 PCでありながら、約979gしかない点が特徴的です。タブレットへ変形して片手で持っても、比較的持ちやすいです。外出先へ持ち運ぶときも便利です。2 in 1 PCで1kgを切る製品はなかなかありません。
また、ワコム製のアクティブペンにも対応しているので、資料などに直接手書きで文字を入力することができます。
背面カメラを搭載しているので、スライドやホワイトボードなどを写真で撮影し、直接PCに保存することができます。4K解像度で画質もいいです。
CPUは1世代前の第13世代Coreプロセッサーです。PBPも15Wなので、そこまで高い性能ではありません。ただ、そこまで負荷をかけないのであれば、このCPUでも十分だと思います。
2 in 1 PCで1kg以下
dynabook VZ/MX
特徴
- 2 in 1 PCでも、1kgを切る重さ
- ワコム製のアクティブペンが付属
- 4Kの背面カメラを搭載
こんなあなたに
- PC持ち運ぶことが多い営業職や学生
- ペンで手書きしたい方
- 価格15万円台[税込]~
このページをご覧の方だけに
当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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