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dynabook XZ/HWの実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-1334U
Core i7-1360P
メモリ 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ 256GB ~ 1TB SSD
液晶サイズ 13.3型 16:10
液晶種類 1920x1200 非光沢
質量 約901g~
バッテリー 約26.5時間
価格[税込] 15万円台~
簡単にバッテリー交換ができる

dynabook XZ/HWは、「セルフ交換バッテリー」を採用し、バッテリーがへたっても自分で簡単に交換することができるモバイルノートPCです。

しかも、約901g~と非常に軽く、堅牢性や耐久性も高いです。

画面比16:10の液晶は、作業がしやすく、色域も広めでした。また、3つのThunderbolt4ポートや、LANポートを搭載し、ポート類も充実しており、モバイルノートPCとしての完成度が高いです。

ただし、LTE/5Gには対応していません。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1360P、16GBメモリ、512GB SSD

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。

 

目次

お忙しい方は、「dynabook XZ/HWの特徴」のみお読みください。

 

dynabook XZ/HWの特徴

「セルフ交換バッテリー」を採用

dynabook XZ/HWは、「セルフ交換バッテリー」を採用した、13.3型モバイルノートPCです。

最近は、バッテリー内蔵タイプのノートパソコンがほとんどですが、dynabook XZ/HWでは、バッテリーを自分で交換することができる点が大きな特徴となっています。

ノートパソコンのバッテリーは、2~3年使っていると、劣化・消耗して、バッテリー駆動時間が短くなってきます。最近は、バッテリーを内蔵したPCが多く、バッテリーを交換するにはメーカーに送って交換してもらう必要があります。そのため、その間は、PCを使うことができません。

dynabook XZ/HWは、自分で簡単にバッテリーを交換することができるので、バッテリー交換のために数日ノートPCが使えないということがありません。長く、快適にノートPCを使用することができるでしょう。

セルフ交換バッテリー

 

バッテリー交換の手順は、以下の通りです。

まず、下図の赤丸で囲った所にある2つのねじを外して、バッテリーカバーを取り外します。この時、ネジはバッテリーカバーから落ちないようになっているので、ネジを紛失する心配はありません。

バッテリーカバーを外す

 

次に、下図の赤丸のロックを上げて解除し、バッテリーを手前側に引き上げることで、簡単にバッテリーを外すことができます。新しいバッテリーを取り付けたら、逆の手順で元に戻していきます。

バッテリーのロックを解除する

 

なお、交換用バッテリーは、Dynabook Directオンラインストアで購入することができます。

社外品などが登場するかもしれませんが、安全性などを考えると、純正品がおすすめです。会員登録をすると、21,780円(税込)でした。作業代がかからないので、メーカーに送ってバッテリーを交換するよりも費用が安く済むのもメリットです。

Dynabook Directオンラインストア

 

約901g~の軽量モバイルノートPC

dynabook XZ/HWは、質量が1kgを切る、軽量モバイルノートPCです。

仕様値では、Core i5搭載モデルが約901g、Core i7搭載モデルが約939gとなっています。非常に軽いので、日常的にノートパソコンを持ち歩く方におすすめです。

約901g~と軽い

 

色域が広めで作業がしやすい液晶を搭載

dynabook XZ/HWは、画面比16:10、WUXGA(解像度:1920x1200)の13.3型液晶を搭載しています。モバイルノートPCとしては主流のサイズで、大きくはありませんが、一般的なFHD(1920x1080)液晶よりも少し縦に広いので、作業がしやすいです。外出先でも、ウェブブラウザや、Officeソフトなどを使った作業を快適に行うことができます。

また、当サイト計測でsRGBカバー率97.7%と、色域も広めでした。写真や動画を色鮮やかに表示することができます。外出先で、写真を簡単に編集して、SNSやウェブページにアップするといった用途にも使うことができます。

画面比16:10の作業がしやすい液晶を搭載

 

安心して持ち出せる堅牢性の高いボディ

dynabook XZ/HWは、ボディ素材に強度の高いマグネシウム合金を使用しています。堅牢性が高いので、日常的に持ち歩く方でも安心です。

また、「セルフ交換バッテリー」ですが、バッテリーが留め金でロックされていたり、バッテリーの両面に金属板が入れられていたりと、衝撃に強い作りになっています。この辺りは、さすが長年ノートパソコンを作ってきたdynabookという感じがします。

マグネシウム合金ボディ

 

ダスト・クリーニング機構

dynabook XZ/HWは、ダスト・クリーニング機構を備えています。

これは、底面のネジ止めされた蓋を外して、冷却ファンのフィンの部分にたまったホコリを掃除することができる仕組みです。裏蓋を全部外す必要がないので、慣れていない方でもメンテナンスがしやすいです。

定期的に自分でクリーニングしておくと、ホコリのせいで冷却性能が落ちてパフォーマンスが下がってしまうということを避けることができます。長い間、CPUのパワーを落とすことなく使用することができます。

ダスト・クリーニング機構

 

Thunderbolt4ポート x3、LANポートも搭載

軽いモバイルノートPCでは、ポート類の種類や数が少ない機種もありますが、dynabook XZ/HWは、ポート類の種類も数も充実しています。

まず、Thunderbolt4ポートが3つあるので、1ポートを本機器への給電用に使っても、外部モニターや、外付けストレージなどをつなぐ余裕があります。また、LANポートも備えているので、Wi-Fiを導入していないオフィスや、出張先のホテルなどで、有線LANでインターネットにつなぐことができます。

外出先でも、周辺機器との接続に困ることはほとんどなさそうです。

充実のポート類

 

LTE/5Gには非対応

dynabook XZ/HWは、上記の通り、長い間快適に使用することができる工夫がなされた、完成度の高いモバイルノートPCです。

ただ、LTE/5Gに対応していないことが少し残念です。頻繁に外に持ち出して使用するタイプのノートパソコンなだけに、LTE/5G対応モデルもあるとなおよかったです。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックです。画面比16:10の液晶を搭載し、快適に作業ができます。
オンライン会議 カメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、普通にオンライン会議に参加することができます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示で映像を楽しむことができます。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
色域が広めの液晶を搭載しており、画像編集の用途にも対応できます。ただし、Adobe RGBの色域をカバーするほどではないので、印刷用途の編集にはあまり向いていません。
動画編集 △~○ 短尺のFHD動画の簡単な編集なら比較的快適に行えます。ただし、動画編集がメインであれば、外部グラフィックスを搭載したノートPCがおすすめです。
ゲーム 軽めのゲームであれば、画質を落とせばプレイ可能なものもあります。ただし、ゲームを快適に楽しみたいのであれば、ハイリフレッシュレート液晶と、外部グラフィックスを搭載したゲーミングノートPCがおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

dynabook RZのディスプレイのチェックです。

画面比16:10の13.3型、WUXGA(1920x1200)解像度の液晶です。非光沢液晶で、フリッカーも発生しておらず、長時間作業にも適しています。また、色域が広めなので、写真や動画を色鮮やかな表示で見ることができる質のいい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では427cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

※液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合があります。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、周囲の物の画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほぼ感じません。

画面への映り込み

輝度を調整しても、フリッカー(ちらつき)は検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

dynabook XZ/HWのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18mmです。キーストロークは約1.5mmです。

主要なアルファベットキーのサイズは揃っていますし、「BackSpace」キーや、「Shift」キーのサイズが大きく、押しやすいです。一方、「半/全」キーが小さいので、日本語入力の切り替え時に押し間違えてしまうことがありました。また、「Enter」キーの隣の列のキーはサイズがやや小さいので、手が大きい方には少し窮屈に感じるかもしれません。全体としては、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

タッチパッドの使いやすさは普通です。クリックボタンが独立していますが、1回押すと、2回カチカチっていう感触があって、やや押しにくかったです 。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも付いています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

dynabook XZ/HWのパフォーマンスのチェックです。

 

CPU

dynabook XZ/HWは、インテル第13世代のCore i7-1360PまたはCore i5-1334Uを搭載しています。Core i5-1334Uは、PBP(Processor Base Power):15W、Pコア数:2、Eコア数:8のプロセッサーです。一方、Core i7-1360Pは、PBP(Processor Base Power):28W、Pコア数:4、Eコア数:8のプロセッサーとなります。

省電力性能を重視するのであれば、Core i5-1334Uの方が有利です。高めの処理性能を希望する場合は、Core i7-1360Pを選ぶといいです。

今回は、Core i7-1360Pを搭載しており、CINEBENCH R23のスコアは以下のとおりです。

dynabookの「エンパワーテクノロジー」により、CPU電力が、ほぼPBP通りの28W前後で動作しており、マルチコアではCore i7-1360Pにふさわしい高めのスコアが出ていました。ただ、シングルコアのスコアは、何度か計測したのですがやや低めでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1360P
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900H 19299
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Core i5-13500H 15302
Core i7-12700H 14546
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 6800U 10830
Core i7-1370P 10449
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
9703
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core i5-1334U 5890
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13900H 2016
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-12700H 1823
Core Ultra 7 155H 1810
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Core i5-12500H 1727
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core i7-1370P 1707
Core i7-1360P 1826
1664
Core i5-1334U 1655
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次は、CINEBENCHの最新版、CINEBENCH 2024のスコアです。

マルチコア、シングルコアのどちらも、比較されることが多い、Ryzen 7 7730Uの代表的なスコアと同等のスコアが出ていました。一般のモバイルノートPCとしては、高めの処理性能を備えていることが分かります。

CINEBENCH 2024
Core i7-1360P
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Core i7-1370P 621
Ryzen 7 7730U 575
Core i7-1360P 575
Ryzen 5 7530U 477
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-13700H 114
Core Ultra 7 155H 103
Core i7-1370P 101
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Ryzen 5 7530U 84

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR5-4800で、メモリ帯域は広めでした。なお、オンボードメモリなのでメモリの増設・換装はできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
50.2GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。

ベンチマークの結果は以下のとおりです。メモリ帯域が広めなので、CPU内蔵グラフィックとしては比較的高めのスコアでした。

なお、Core i5-1334U搭載モデルだと、もう少し低めのスコアになると思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Intel Iris Xe Graphics(Core i7-1360P)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Ryzen 7 7735U
メモリLPDDR5-6400
28714
Core i7-1280P
メモリLPDDR5-5600
23333
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
22068
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6805
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。カードを挿したときでも、ほとんど出っ張りがありません。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像の速度はそこまで速くありませんが、外出先で数十枚程度のRAW現像を行うのには十分だと思います。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
66秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1360P 100秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

FHD動画の書き出し速度は比較的速いです。FHD動画のカットやテロップ入れといった軽めの編集作業であれば、ある程度快適に行えると思います。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分50秒
Core i7-1280P
Intel Iris Xe
3分00秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
3分07秒
Core i7-13700H
Intel Iris Xe
3分19秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
3分38秒
Core i5-1240P
Intel Iris Xe
4分01秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分06秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 5825U
Radeon Graphics
4分42秒
Ryzen 5 5625U
Radeon Graphics
4分48秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分05秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェック結果は下表の通りです。Thunderbolt 4ポートを3つ備えており、今回試した機器は全て使用することができました。

PD充電器での充電に関しては、18Wと低出力のものでも充電ができていました。持ち運ぶカバンに小型のPD充電器を入れておくと、便利だと思います。なお、出力が低いと、充電にかかる時間が長くなるので、短時間である程度充電したいのであれば、65Wぐらいの出力があるPD充電器を選ぶといいです。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMI経由で接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBでの表示が出来ています。

4Kモニター(CS2740)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

dynabook XZ/HWの質量は、搭載するCPUによって多少異なります。メーカーサイトに記載されている仕様値では、Core i5-1334U搭載モデルが約901gで、Core i7-1360P搭載モデルが約939gとなっています。当サイトでの計測値は下表の通りで、ほぼ仕様値と同じでした。1kgを切る軽さなので、持ち運びがしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 921g
ACアダプター+電源ケーブル 245g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は56Whでした。やや多めのバッテリー容量です。

バッテリー情報

 

バッテリー駆動時間は下の通りで、長めのバッテリー駆動が可能です。

動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)のようにかなり長めのバッテリー駆動が可能です。少し負荷のかかる作業を連続して行うと、(3)ぐらいの駆動時間になると思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約26.5時間
(2) 動画再生時 15時間37分
(3) CPU7%、GPU5%の負荷 6時間58分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
70%(約39Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、カメラシャッターが付いています。Webカメラを使用しないときは、物理的にカメラを覆い、映らないようにすることができます。なお、IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証には対応していません。

Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。ノートPCのWebカメラとしては普通の性能です。画像はやや暗めではありますが、オンラインミーティングなどにも普通に使用することができると思います。気になる場合は、映像を明るくする機能を持つオンラインミーティングアプリも多いので、そのような機能を活用するといいです。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーの音質はそこまで良くなく、ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

CPU電力は、約28Wで推移しています。PBP通りの電力を維持しており、プロセッサーの性能をしっかり引き出しているようです。CPU温度は、85℃前後で落ち着いています。やや高めの温度ではありますが、よほど高い負荷を連続でかけ続けなければ、心配する必要はなさそうです。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかると騒音値が上がりますが、同じようなモバイルノートPCの他機種と比べても同じぐらいの騒音値です。

なお、今回チェックしているCore i7-1360P搭載モデルはダブルファン構成ですが、Core i5-1334U搭載モデルは、シングルファン構成なので、騒音値は少し下がるかもしれません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proでプレビュー再生(320pの低画質動画)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

エンコードのような高い負荷をかけると、キーボード中央部分と、キーボード面の上部の温度が高くなります。それでも、パームレスト部は低い温度に保たれているので、タイピング時でも不快に感じることはありませんでした。

底面は、高負荷時はかなり熱くなりますが、負荷が低ければさほど熱くはなりません。ただ、膝の上に載せて作業をする場合は火傷に気を付けましょう。 

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般ノートPC向けのプロセッサーなので、低めの消費電力です。特にアイドル時の消費電力が低いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

dynabook XZ/HWの外観のチェックです。

堅牢性の高いマグネシウム合金ボディなので、安心して持ち運ぶことができますし、質感もいいです。

ボディカラーは、ダークテックブルーです。落ち着きがある色なので、ビジネスシーンでも、プライベートでも使いやすいです。

 

天板には、「dynabook」のロゴが入っています。

 

ディスプレイ面を閉じた時です。ボディの厚みは17.7~18.7mmと薄型です。

 

側面のポートは、ご覧の通り豊富です。Thunderbolt4ポートが3つあります。その他、USB3.2 Gen1 Type-A x2、microSDカードスロット、HDMI、LANポートを備えており、不足のないポート構成です。

また、電源スイッチには指紋センサーが搭載されており、Windows Helloの指紋認証を使用することができます。

 

液晶面は約180度開き、フラットになります。

 

底面です。

 

ダスト・クリーニング機構を備えています。ネジ止めされた蓋を外すと、冷却ファンのフィン部分にたまったホコリを自分で掃除することができ、冷却性能を維持することができます。

 

2本のねじを外すことで、バッテリーカバーを取り外すことができます。

 

バッテリーは、下図の赤丸のロックを上げて解除し、バッテリーを手前側に引き上げることで、簡単に外れ、交換することができます。

 

パソコンの内部は下図のようになっています。

2基のファンと、2本のヒートパイプでCPUからの熱を放熱しています(Core i7-1360P搭載モデル)。なお、Core i5-1334U搭載モデルは、シングルファン・シングルヒートパイプの放熱機構となっているようです。その分、やや軽くなっています。

 

メモリはオンボードなので、交換や増設はできません。

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載しており、交換ができそうです。なお、空きのM.2スロットはありません。

 

ACアダプターは、65Wです。比較的コンパクトなサイズです。

 

まとめ

以上がdynabook XZ/HWのレビューです。

最近のノートPCとしては珍しい、「セルフ交換バッテリー」を採用した、13.3型モバイルノートPCです。

モバイルノートPCは、使い方にもよりますが、2~3年もするとバッテリー駆動時間が短くなったと感じることが多いです。dynabook XZ/HWでは、そのようなときに、メーカーにバッテリー交換を依頼せずに、自分でバッテリーを交換することができます。価格も高くありませんし、修理に出してノートパソコンを使用できない期間もないため、とても便利です。

しかも、「セルフ交換バッテリー」タイプの機種でありながら、約901g~と非常に軽い質量で、堅牢性や耐衝撃性なども犠牲になっていません。dynabookのノウハウをつぎ込むことで、安心して日常的に持ち運ぶことができるモバイルノートPCとなっています。

画面比16:10の液晶は、見やすく、作業がしやすいです。また、色域が広めなので、写真や動画のライトな編集などにも使用することができるでしょう。

dynabookの「エンパワーテクノロジー」により、第13世代Coreの性能をしっかり発揮し、持ち出した先でも快適に動作します。また、ダスト・クリーニング機構を備えているので、メンテナンスがしやすく、冷却性能を保つことで、快適な動作を長く維持することができます。

さらに、3つのThunderbolt4ポートや、LANポートなど、ポート類の種類と数も充実しています。

欲を言えば、LTE/5Gに対応したモデルもあると、なお良かったです。

 

簡単にバッテリー交換ができる

dynabook XZ/HW

特徴

  • バッテリー交換などのメンテナンスがしやすい
  • 約901g~と軽く、持ち運びがしやすい
  • 色域広めで見やすい液晶を搭載

こんなあなたに

  • 長く快適に使えるモバイルノートPCが欲しい方
  • 持ち歩きやすく、作業がしやすい機種が欲しい方
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