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dynabook GZ/HWの実機レビュー
CPU | Core i5-1340P Core i7-1360P |
---|---|
メモリ | 8GB ~ 32GB |
ストレージ | 256GB ~ 1TB SSD |
液晶サイズ | 13.3型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約875g~ |
バッテリー | 約24.0時間 |
価格[税込] | 13万円台~ |
dynabook GZ/HWは、800g台という軽さでも、比較的安いモバイルノートPCです。
Core i5-1340P、16GB、512GB SSDという十分なスペックで、13万円台で購入することができます。
また、軽いだけでなく、バッテリー駆動時間も長く、外出先で使いやすいです。
Thunderbolt4ポートが2つに、LANポートも搭載し、ポートの種類も豊富です。
キーボードバックライトが無く、LTE/5Gにも対応していませんが、このあたりが問題なければおすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1360P、16GBメモリ、512GB SSD
このページをご覧の方だけに
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目次
お忙しい方は、「dynabook GZ/HWの特徴」のみお読みください。
dynabook GZ/HWの特徴
軽さと長いバッテリー駆動時間を両立
dynabook GZ/HWは、「約875g~」と非常に軽いノートパソコンです。
25Wや30Wのバッテリーを搭載して、800g台のノートPCはいくつかありますが、50Wh以上のバッテリーを搭載したノートPCの中では、本製品は最軽量クラスです。
軽さとバッテリー駆動時間を高いレベルで両立した機種となっています。頻繁に外出先へPCを持ち運ぶ方におすすめです。
なお、オニキスブルーのカラーのモデルが約875gで、パールホワイトのカラーのモデルが約879gとなっており、パールホワイトの塗装のほうがやや重くなっています。
1kgを切るノートPCとしては安い
最近は、1kgを切るノートPCも増えてきましたが、本製品はその中でも価格が比較的安いです。
執筆時点では、Core i5-1340P、16GBメモリ、512GB SSDの十分な構成で13万円台です。他の機種であれば、20万円近くしてもおかしくありません。コストパフォーマンスが非常に高い機種です。
堅牢性の高いボディ
dynabook GZ/HWは、ボディにマグネシウム合金を採用しており、堅牢性が高い機種です。落下テスト、粉塵テスト、振動テスト、衝撃テストなど、アメリカ国防総省制定のMIL規格準拠テスト9項目をクリアしており、外に持ち運ぶときも安心です。
見やすいIGZOパネルを搭載
dynabook GZ/HWは、IGZOパネルを搭載しており、色域が比較的広くディスプレイが見やすいです。
ただし、最近のモバイルノートは14型の画面サイズが多いですが、本製品は一回り小さい13.3型です。また、最近の主流は16:10の画面比ですが、本製品は16:9です。
LANポートを搭載
dynabook GZ/HWは、インターフェースの種類も充実しています。特に、軽いモバイルノートPCで、LANポートが搭載されているのは珍しく、有線LANしか使えない環境でも重宝します。Thunderbolt4のポートも2つ搭載されており、4K/60Hz対応のHDMIもあります。
やや残念な点
dynabook GZ/HWのやや残念なポイントを挙げるならば、LTE/5Gに対応していない点です。
また、キーボードバックライトが付いていません。製品発表会など、暗所で作業することが多い方は、避けた方がいいかもしれません。
スピーカーの音質もあまり良くありません。
また、指紋認証に対応していません。特にビジネスシーンでは、外出先ではマスクをしている方がまだ多いと思うので、顔認証だけでなく指紋認証にも対応していたら良かったです。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、画面も見やすく、快適に動きます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | カメラ、マイクなどを搭載し、オンライン会議もすることができます。AIノイズキャンセラー、AIカメラエフェクターといった機能も搭載されています。 |
動画鑑賞 | ○ | IGZOパネルを搭載し画面が見やすいです。ただ、もう少しスピーカー音が良ければ良かったです。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 液晶の色域が広めなので、画像編集用途にも使えます。ただし、Adobe RGBの色域をカバーするほどではないので、印刷用途の編集にはあまり適しません。 |
動画編集 | △~○ | CPU電力がやや低めで、パフォーマンスが抑えられているものの、簡単な動画編集ならできなくもありません。ただ、動画編集を頻繁にするなら、外部グラフィックスを搭載したノートPCがおすすめです。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。 |
ディスプレイのチェック
dynabook RZのディスプレイのチェックです。
画面比16:9の13.3型、非光沢液晶です。色域が比較的広く見やすいです。最大輝度は、当サイトの計測では478cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
※液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合があります。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
dynabook GZ/HWのキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18mmです。キーストロークは約1.5mmです。
「半/全」キーが小さく、やや押しにくいのが気になりますが、普通のタイピングのしやすさだと思います。キーボードバックライトはありません。タッチパッドの操作性は普通です。
パフォーマンスのチェック
dynabook GZ/HWのパフォーマンスのチェックです。
CPU
dynabook GZ/HWは、インテル第13世代のCore i7-1360PまたはCore i5-1340Pを搭載しています。いずれも、PBP(Processor Base Power):28Wのプロセッサーです。
今回は、Core i7-1360Pを搭載しており、CINEBENCH R23のスコアは以下のとおりです。CPU電力は約17Wで動作しており、PBPの値よりも、やや低めで動いていました。そのため、CINEBENCH R23のスコアも、思ったよりもやや低めでした。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはLPDDR5-4800で、メモリ帯域は広めです。なお、今回、SiSoftware Sandra 2020のソフトを実行できなかったので、実測での帯域幅は計測していません。また、オンボードメモリなので換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。
CPU内蔵グラフィックスにしては、比較的高いスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type機器の動作チェック結果は下表の通りです。Thunderbolt 4、DisplayPort、Power Deliveryに対応しており、今回試した機器は全て使用することができました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMI経由で接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示が出来ています。
質量のチェック
dynabook GZ/HWの質量は、ボディカラーによって、若干異なります。オニキスブルーが約875gで、パールホワイトが約879gです。今回、パールホワイトの質量を計測してみましたが、仕様よりも若干重く889gでした。
ACアダプターについては、普通の重さです。
パールホワイト | |
PC本体 | 889g |
ACアダプター+電源ケーブル | 256g |
バッテリー駆動時間のチェック
まず、バッテリー容量ですが、約53Whでした。
バッテリー駆動時間は下の通りです。JEITA2.0(仕様値)は約24時間、当サイトで計測した動画再生時のバッテリー駆動時間は、17時間26分でした。
また、やや負荷をかけた状態でのバッテリー駆動時間は、6時間49分でした。実際に何か作業をしているときのバッテリー駆動時間は、これに近い数値になると思います。
他のモバイルノートPCと比べても、長いバッテリー駆動時間だと思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約24.0時間 |
(2) 動画再生時 | 17時間26分 |
(3) CPU8%、GPU10%の負荷 | 6時間49分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
約92万画素のHDカメラを搭載しており、画質は普通です。盗撮防止カバーが有り、使用しないときはカメラを隠すこともできます。IRカメラも搭載しており、顔認証によるログインが可能です。
スピーカー
スピーカーの音質はそこまで良くなく、ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
今回、PBP:28WのCore i7-1360Pを搭載していますが、実際は17W前後と低めのCPU電力で推移していました。その代わり、CPU温度は60℃台と低めでした。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかっても、比較的低めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷をかけると、キーボード中央部分が熱くなってきますが、パームレストの温度はほぼ上がらないので、タイピング中の不快感はほとんどありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低電圧プロセッサーなので、消費電力は低めです。
外観のチェック
dynabook GZ/HWの外観のチェックです。
ボディ素材はマグネシウム合金で、質感が良いです。オニキスブルーとパールホワイトがありますが、今回は、パールホワイトのカラーです。清潔感があり、指紋なども目立ちにくいです。
天板には、「dynabook」のロゴが入っています。
ボディの高さは17.9mmと薄型です。
側面のポートは、ご覧の通り豊富です。Thunderbolt4ポートが2つあるのは嬉しいです。
ヒンジは約180度開きます。
底面はご覧のようになっています。今回、底面カバーは外していませんが、ファンは1つのようです。
ACアダプターは、65Wです。比較的コンパクトです。また、この機種はACアダプターが2つ入っているので、1つを持ち出し用にすることもできます。
まとめ
以上がdynabook GZ/HWのレビューです。
50Wh以上のバッテリー容量がありつつ、800g台という質量で、長いバッテリー駆動時間と軽さを両立した機種です。
このような機種は、価格が高いことが多いですが、本製品は、Core i5、16GBメモリ、512GB SSDという十分なスペックで13万円台から購入することができ、比較的安いです。
LANポートや、Thunderbolt4ポート、microSDカードスロットなどを搭載し、ポートの種類も豊富です。
ディスプレイも色域が広めで見やすいです。ただ、流行りの16:10ではなく16:9の画面比です。またサイズも13.3型とやや小さめです。
また、キーボードバックライトが無い点、LTE/5Gに対応していない点、スピーカー音がそれほど良くない点、指紋認証装置が無い点もやや気になります。この辺りが気にならなければ、使いやすいモバイルノートPCだと思います。
軽くて安いモバイルノートPC
dynabook GZ/HW
このページをご覧の方だけに
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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