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dynabook K1の特徴レビュー
CPU | Celeron N4020 |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
液晶サイズ | 10.1インチ |
液晶種類 | 1280x800 広視野角 |
質量 | 本体:約610g 本体+キ※:約1.18kg ※本体+キーボード |
バッテリー | 約16時間 |
価格[税込] | 約7万円台 |
dynabook K1は、教育現場の声を取り入れて設計された、キッズ用の10.1型 2 in 1 PCです。
タブレットPCとしても使用できますし、デタッチャブルのキーボードを装着すると、ノートPCとしても使用できます。
基本的なPCとしてのスペックは低めですが、タイピングやマウス操作、画面のタッチ操作を覚えたり、ネット閲覧やプログラミングの学習、ビデオ通話などを行う点では、問題なく動作するレベルです。また、別売りのアクティブペンも使用可能です。
2020年の小学校でのプログラミング必修化に備えて、子ども用PCの購入を考えているのであれば、要チェックです。
dynabook K1の特徴
子どもが使いやすいデタッチャブル型 2 in 1 PC
dynabook K1は、教育現場の声が反映された、子どものための2 in 1 PCです。
デタッチャブルのキーボードに装着した状態でも約1.18kgと軽量であるため、子どもでも取り扱いがしやすい質量とサイズとなっています。
キーボードを装着すると、通常のノートPCのようにも使用できます。Surfaceタイプのようなキックスタンドを備えたタブレット+タイプカバーだと、自立がやや不安定になってしまいますが、デタッチャブル型なので、タブレットPCとキーボード側を固定でき、しっかり自立するので、学習机から滑り落ちて破損してしまう危険も少ないです。
画面をタッチしての直感的な操作も可能ですし、付属のワイヤレスマウスを使用して、マウス操作の習得もできます。
スペックは必要最低限
dynabook K1は、CPUにCeleron N4020を搭載しています。
まだ新しいCPUのため、ベンチマークスコアなどもあまり公開されていませんが、大まかには、下に示すCPU性能の比較のグラフのような感じになるようです。Celeron N4100が4コアなのに対して、Celeron N4020は2コアのプロセッサーになるので、省電力性能は優れているものの、処理性能としてはCeleron N4100よりも劣ります。
それでも、少し前の格安ノートPCなどに搭載されていたCeleron 3867Uを超える性能はありそうです。実際に、Celeron N4020の方が、Celeron 3867Uよりもキャッシュが大きく、ベース周波数も高くなっています。
その他、メモリは4GB、ストレージは128GB eMMCなので、必要最低限のスペック構成となっています。
ストレージがeMMCなので、遅めのCPUの動作を補ってくれるとは思います。小学校低学年向けの初めてのノートPCとして、操作を覚えたり、タイピングに慣れたり、ネットを閲覧したり、プログラミングを勉強したりする用途になら問題なく使えそうです。
※スコアは他のPCにおける代表値です
※参考:N4020のスコア - CPU-MONKY
高い堅牢性
dynabook K1は、様々な評価試験をクリアしており、予想外の行動をする子どもでも、安心して使用できるような堅牢性を備えています。
以下のような評価試験が行われています。
・HALT試験(高加速寿命試験):長期間使用したときの不具合を検証
・落下試験:机を想定した76cmから落下させて、その後正常に動作するかを検証
・振動試験:前後・上下・左右に各1時間の振動を加えて、正常に動作するかを検証
・コネクタこじり試験:コネクタ部分に回転する力を加え、接続部分の耐久性を検証
・ヒンジ開閉試験:開け閉めを繰り返し、ヒンジへの影響を検証
どんな状況でも故障や破損しないことを保証するものではありませんが、子ども用のPCだからこそ、dynabookのノウハウが生かされた堅牢性の高いPCは頼りになりそうです。
色々な学習に活用できる
dynabook K1は、タブレットの状態だと約610gとさらに軽くなります。簡単に持ち出すことができるので、野外での学習や観察、社会科見学などにも使用することができるでしょう。
さらに、タブレットのフロントとリアにそれぞれカメラを備えているため、写真で記録を取ったり、オンライン英会話学習などにも使用でき、工夫次第で様々な活用の幅は広がります。
液晶の解像度はやや低め
dynabook K1の液晶は、解像度が1280x800となっており解像度は高くありませんが、画面サイズが10.1型と小型なので、必要十分ではあると思います。
発達途上の子どもの目で見るので、液晶の質も気にしたい部分ですが、高輝度・広視野角の液晶となっており、見やすさの点では問題なさそうです(実機は未確認)。
アクティブペンも使用可能
dynabook K1では、アクティブペンも使用可能です。
ペンでの手書き入力により、学習の幅がさらに広がります。
なお、充電式アクティブ静電ペン(PA5342N-2PEN)はオプション販売となっています。このアクティブペンは、約15秒の充電で、約90分の使用が可能なので、思い立った時にすぐに使うことができます。dynabook K1とセットで用意しておきたいです。ただし、価格を調べてみたところ、約16,000円程で販売されていたので、意外と高いです。
dynabook K1を5月31日までに購入し、6月8日まで応募すると、(上とは別のペンですが)もれなく電池式アクティブ静電ペン(PADPN004)をもらえるようなので、購入するなら早めがよさそうです。
十分なバッテリー駆動時間
dynabook K1は、約16時間のバッテリー駆動が可能です。
子どもの使用であれば、それほど高負荷な作業は行わないと思うので、バッテリー駆動でも長時間使用できそうです。
また、お急ぎ30分チャージにも対応しており、30分の充電で約6時間のバッテリー駆動が可能となります。バッテリー残量がなくても、短時間で充電して、使用できるのは嬉しいです。
適度なサイズのキーボード
dynabook K1は、脱着式キーボードを備えています。
10.1型と小型サイズですが、本体の端ぎりぎりまでキーが配置されています。キーピッチは17mmで、一般であれば少し小さめですが、手の小さな小学生には、小さ過ぎず、大き過ぎず、ちょうどいいサイズだと思います。また、キーストロークは約1.2mmあり、やや浅めではあるものの、ちゃんとした打鍵感を感じることができます。
ローマ字や数字がキーの中央に大きく配置されているので、見やすく、慣れないうちでもキーを探しやすいです。
キーの配置にも変なクセがなく、子どもが初めてキータイピングを覚えるのに、ちょうどいいキーボードだと思います。
外部ディスプレイへも出力可能
dynabook K1のインターフェースはかなり限定的です。タブレット本体には、USB Type-Cを1ポートと、microSDカードリーダー、キーボード側にUSB 2.0 x2を備える構成となっています。
HDMI出力を備えていませんし、USB Type-CポートもDisplayPortに対応していないようなので、dynabook K1を家庭のテレビなどの外部ディスプレイに接続して、撮った写真や作った作品を家族で見る、といった使い方ができないのは少し残念です。⇒2020.3.5 USB Type-Cポートは、映像出力に対応しているそうです。お詫びして訂正いたします。撮影した写真などをテレビに出力して共有できるのは嬉しいです。USB PDには非対応です。
MS Officeも付属
dynabook K1には、Microsoft Office Home & Business 2019が付属しています。
パソコンの操作に慣れてきたら、PowerPointで簡単なプレゼンテーションを作ることも可能です。パソコン使用の初期から、MS Officeに慣れることができるのは、後々役立つメリットとなるでしょう。
加えて、プリインストールされている「ポコ★タイピング」というWebアプリで、ゲーム感覚でタイピングを覚えたり、「ぱらちゃんカフェ」というストアアプリで、マウス操作やタッチ操作の練習も行えます。
外観のチェック
dynabook K1のボディカラーはゴールドの1色です。
タブレット本体と、キーボード、ワイヤレスマウスという構成になります。
キーボードを装着すると、しっかり自立し、ラップトップPCとして使用できます。
ラップトップ形状で使用しているときの、背面の姿です。チープな感じがせず、いい意味で子ども用のPCには見えません。
タブレット単体で見ると、ベゼルの太さが少し気になりますが、子どもが使用するため、持ちやすさや壊れにくさを考慮すると、仕方ないと思います。
ライバル機種との比較
最後に、dynabook K1と同じ子ども用のPCである、NEC LAVIE First Mobile(Direct FM)との比較を行います。どちらも10.1型のデタッチャブル型2 in 1 PCという部分は共通しています。
LAVIE First Mobile(Direct FM)は、同じCeleronですが、Celeron N4100を搭載しており、dynabook K1よりも処理性能が高いです。液晶の解像度も高いですし、HDMIを備えておりインターフェースが充実しています。また、タッチペンが付属していたり、ダイレクトモデルであればLTEにも対応しています。機能的にはLAVIE First Mobile(Direct FM)の方がやや有利です。
一方、dynabook K1は、サイズが少しコンパクトで、取り回しがしやすく、バッテリー駆動時間も長いです。タブレット単体で見たときは、LAVIE First Mobile(Direct FM)よりもベゼル幅が狭く、デザイン性では優れていると思います。
[本製品] dynabook K1 |
NEC LAVIE First Mobile |
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画像 | ||
CPU | Celeron N4020 | Celeron N4100 |
液晶種類 | 10.1型 1280x800 広視野角 | 10.1型 1920x1200 IPS タッチ |
インターフェース | USB Type-C microSD [キーボード側] USB 2.0 x2 |
USB 3.0 USB 2.0 x2 USB 3.0 Type-C (DisplayPort、USB PD対応) HDMI microSD |
質量 | 本体:約610g 本体+キーボード:約1,180g |
本体:約653g 本体+キーボード:約1,189g |
サイズ | [幅] 249 [奥行] 186.7 [高さ] 18.7 |
[幅] 262 [奥行] 186 [高さ] 17.2~20.2 |
バッテリー | 約16時間 | 約13.7時間 |
価格[税別] | 7万円台~ | 6万円台~ |
まとめ
dynabook K1は、小学生の子どもの初めての自分専用PCに適した、キッズ用10.1型 2 in 1 PCです。
教育現場の声を取り入れて開発されており、堅牢性に優れ、子どもが使いやすいよう工夫がされています。デタッチャブル型なので、タブレットPCとして外でも使用できますし、キーボードを装着してノートPCとしても使用できるので、いろいろな状況で活用できます。
PCとしてのスペックは高くありませんが、PCの基本操作を覚えたり、プログラミングを学習する、といった子どもが使う軽めの用途であれば、そこそこ快適に使用できるでしょう。
2020年の小学校でのプログラミング必修化に向けて、各社が子ども用のPCを発売しているので、幾つかの機種を見てみると、最適な一台が見つかるかもしれません。
小学生の子ども向け2 in 1 PC
dynabook K1
特徴
- 教育現場の声を反映した設計
- dynabookの高い信頼性
- インターフェースが少ない
こんなあなたに
- 小学生の子ども用のPCとして
- 価格7万円台~[税込]
- 一言インターフェースが弱い
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。