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VAIO S11の実機レビュー

更新日:2015年12月26日

LTE搭載モデルあり!

VAIO S11は、LTE搭載モデルを選択できる11.6型モバイルノートパソコンです。

しかも、LTE搭載モデルでも、12万円台から購入可能な安さです。

ボディは小型で、重量は1kgを切ります。カバンの中にも入れやすく、持ち運びやすい製品です。

CPUは第6世代のインテルプロセッサーを搭載。ストレージには高速なPCI Express x4接続のSSDを選択することが可能です。


※レビュー機は当サイトの購入品です

目次

VAIO S11の基本スペック

VAIO S11(2015年冬モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
Uシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i5-6200Uです。
グラフィックカード
インテル HD グラフィックス 520(CPU内蔵)です。
液晶ディスプレイ
11.6型ワイド、フルHDIPS、低反射コート付き液晶です。
メモリ
4GBまたは8GBです。本機は8GBのメモリです。
SSD
SATA接続SSDまたはPCIe x4 接続SSDを選択可能。本機はPCIe x4接続の256GB SSDです。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは非搭載です。
 

バッテリー駆動時間
14.0~15.2時間です(JEITA2.0測定法、Windows 10搭載時)。

その他
薄さ16.4~19.1mm、重量 約920~940gです。

特徴1 - LTE搭載モデルを選択可能

ついに、VAIOからもLTEに対応したモバイルノートパソコンが発売されました。

今までは、(Surfaceなどタブレットに分類されるような製品を除くと)レッツノート シリーズくらいしかLTEに対応したモデルはありませんでした。しかし、LTE対応のレッツノートは高価で、なかなか多くの人が買えるような製品ではありませんでした。

今回発売されたVAIO S11は、LTE対応モデルでも12万円台(Core i3選択時)から購入可能で、かなりお求めやすくなっています。対応しているLTEバンドは、LTEがband 1、3、19、21 3Gがbank 1、19と、プラチナバンドにも対応しており、対応バンド数は十分です。

SIMカードは本体に挿すだけです。SIMカードトレイは無く、SIMカード取り出しピンを使う必要もないため、簡単です。SIMサイズはmicroSIMです。


SIMカードは挿すだけの簡単装着

 

今回、ソニーストアから製品を購入しましたが、オプションでSo-netのSIMを事務手数料0円(通常3,000円)で付けられました。4GB/月のプランで、月々880円だったため安いと思います。もちろん動作も問題ありませんでした。


オプションで付けたSIM(So-net PLAY SIM)


動作ももちろん問題なし

 

もちろん、ドコモ系のMVNO SIMであれば、他のSIMカードも使えます。他のSIMカードについては「MVNO 格安SIMカードの比較」ページを参考にして下さい。人気が高いのはIIJmio、OCNあたりです。余談ですが筆者は、スマホはIIJmioのSIMを使っています。

SIMカードの比較

特徴2 - 11.6型のコンパクトサイズ

本製品は、11.6型液晶を搭載し、ノートパソコンとしては小さめのボディです。

13.3型のVAIO Zと比較すると、その小ささが分かると思います(下図)。小さめのカバンにも入りますし、持ち運ぶときも便利です。


13.3型ノートパソコンとの比較


小さめのカバンにも入りやすい


持ち運びが楽

特徴3 - 1kgを切る重量

本製品は重量も軽く、1kgを切る軽さです。

ただし、(製品名は違いますが)旧モデルと言えるVAIO Pro 11は700g台だったため、それと比べるとやや重くなっています。その代わり、バッテリー容量は31Whから38Whへ増え、LANやVGAポートも搭載されています。

ACアダプターも比較的軽量です。


重量の実測値

特徴4 - 小型でもLAN、VGAポートを搭載

本製品は、ビジネスシーンで良く使うLANやVGAポートが搭載されました。

また、新しい規格のUSB Type-C兼Thunderbolt 3も搭載されています。ただし、VAIO Pro 11では搭載されていたHDMIポートは無くなりました。


LAN、VGA、USB Type-C兼Thunderbolt 3などのポートを搭載

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

まず、最大輝度が実測で544cd/m2と非常に高いです。これだけ高いと、日光が当たる場所で使っても、ディスプレイが見づらくなることは少ないです。

IPSパネルを搭載しており、視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線で、自然な発色であることが分かります。


ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域も広いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状は下図の通りです。低反射コートが施されている表面は、凹凸が少なく問題ありません。画素もノーマルなIPSパネルの形状をしています。ただし、ピントを少しずらすと、ややギラギラしています。これが影響しているためか、ギラツキがややあります。ギラツキが苦手な方は避けたほうがいいと思います。ただし、気にならない方のほうが多いと思います。


 

液晶表面には、低反射コートが施されているため、画面への映り込みは低減されています。


画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチの実測値は、横17mm、縦16.5mmと狭いです。ここが、小型のパソコンであるVAIO S11のデメリットだと思います。19x19mmの標準的なキーピッチのキーボードを使っている人は、窮屈に感じることでしょう。ただし、女性や手の小さい方など、キーピッチが狭いほうが好きな方もいますので、こういった方はデメリットに感じないと思います。

キーストロークは、約1.2mmとやや浅めです。キートップはわずかに凹んでいるように見えますが、ほぼフラットに近いです。キー配列はオーソドックスです。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

キーボードバックライトを搭載しています。


キーボードバックライト

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンの押しやすさも普通ですが、押したときに、やや大きめの音が鳴ります。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

UシリーズのCore i プロセッサーを搭載しており、CPU性能は標準的です。ストレージは、PCI Express x4のSSDを選択すれば、非常に高速です。

Core i5-6200U、8GBメモリ、PCI Express x4接続の256GB SSDの構成でのベンチマークスコアは下の通りです。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8 - Home accelerated

動画のエンコード時間

2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i5-6200U
x265でエンコード (※1) 50分30秒
x264でエンコード (※2) 20分41秒
NVENCでエンコード (※3)
QSVでエンコード (※4) 09分50秒
XAVC Sの動画(約5分、4K)をMP4(FHD)へ変換。x265はH.265/HEVC、それ以外はH.264/AVCへ変換
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速

ストレージのベンチマーク


256GB PCI Express x4 SSD
(CrystalDiskMark 5 で計測)

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

旧モデルのVAIO Pro 11 では31Whでしたが、VAIO S11では38Whに増えています。なお、メーカーが公表しているJEITAバッテリー動作時間測定法(Ver2.0)での駆動時間は、14~15.2時間(Windows 10選択時)となっています。

当サイトで実測した結果は、下表の通りです。モバイルノートパソコンとしては、標準的な駆動時間であると思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
PCMark 8 Home テスト ※1 4時間48分
PCMark 8 Work テスト ※2 6時間27分
動画再生時 ※3 8時間06分
※画面輝度は約120cd/m2で計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカード挿入後の出っ張りはあまりありません。


SDカードスロット挿入後の画像

 

UHS-Ⅱにも対応しており、リード/ライト速度も高速です。


UHS-Ⅰ対応カード (CrystalDiskMark 5 で計測)

 

 

 

 

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