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Ryzen 9 7900X搭載の「パソコンショップ SEVEN」ゲーミングPCの実機レビュー
CPU | ~ Core i9 12900K ~ Ryzen 9 7950X |
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GPU | ~ GeForce RTX 3080 Ti ~ Radeon RX 6800 XT |
メモリ | カスタマイズ可能 |
ストレージ | カスタマイズ可能 |
OS | Windows 11 |
価格 | カスタマイズ内容による |
パソコンショップ SEVENは、CPUやメモリなどをカスタマイズして注文することができるゲーミングPC専門店です。
大手BTOメーカーと違い、マザーボードやグラボ、電源などのメーカーを細かく指定することができます。
今回は、高性能プロセッサー「Ryzen 9 7900X」を搭載しつつ、できるだけ静音性が高くなるように、パーツを選定しました。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Ryzen 9 7900X |
ケース | CoolerMaster Silencio S600 |
マザーボード | ASRock X670E Steel Legend |
CPUクーラー | Deepcool GAMMAXX L240 A-R [水冷] |
メモリ | Crucial DDR5-4800 64GB(32GB×2) |
グラフィックス | Geforce RTX 3060 12GB |
ストレージ1 | SSD WD BLUE SN570 [PCIe Gen3x4 NVMe 1TB] |
電源 | Corsair RM850 [850W] |
合計(税込) | 405,880円 |
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目次
お忙しい方は、「特徴」のみお読みください。
特徴
ショップ自体の特徴
パソコンショップSEVENのパソコンを初めて購入する方は、不安もあると思います。筆者は、過去4台ほど購入し使っていますが、特に問題はありませんし、2~3年の使用中、故障もありませんでした。
購入時にパーツをカスタマイズしているときも、各パーツの型番を選べるので安心です。基本的には、パーツを自分で選べる玄人向きのPCショップではありますが、パーツを選ぶときに写真や解説が細かく書かれているので、そこまでPCパーツに詳しくない方でも選びやすいと思います。
毎日何かしらのセールをやっており価格も比較的安いですし、納期も早いです。
パソコンショップSEVENの特徴については、下のバナーのリンク先にもまとめていますので、ご覧ください。
今回のレビュー機の特徴
それでは、今回、レビューに用いるパソコンについて紹介します。なお、今回は、レビューだけに使うのではなく、当サイトのスタッフの作業用PCとしても使う予定です。
主な用途としては、Adobe Dreamweaver、Photoshop、Lightroom Classicの使用およびPCゲームで、普段の作業用にも使いたので、負荷が低いときはできるだけ静かになるようにPCを構成しました。
Ryzen 9 7900Xを選択
まず、プロセッサーには、新しく発売されたRyzen 7000シリーズの「Ryzen 9 7900X」を選択しました。
Ryzen 7000シリーズの各プロセッサーのコア数や、クロック、キャッシュは下表の通りで、今回搭載しているのは、上から2番目の性能のRyzen 9 7900Xとなります。
コア数も多く最大ブーストクロックも高いRyzen 9 7950Xと迷いましたが、Ryzen 9 7950Xは発熱がかなり高いという情報があったのと、Adobe Dreamwaverはシングルコア性能が大切なので、基本クロックの高いRyzen 9 7900Xにしました。
Ryzen 9 7950X | Ryzen 9 7900X | Ryzen 7 7700X | Ryzen 5 7600X | |
CPUコア数 | 16 | 12 | 8 | 6 |
スレッド数 | 32 | 24 | 16 | 12 |
基本クロック | 4.5 GHz | 4.7 GHz | 4.5 GHz | 4.7 GHz |
最大ブーストクロック | 5.7 GHz | 5.6 GHz | 5.4 GHz | 5.3 GHz |
L1キャッシュ合計 | 1MB | 768KB | 512KB | 384KB |
L2キャッシュ合計 | 16MB | 12MB | 8MB | 6MB |
L3キャッシュ合計 | 64MB | 64MB | 32MB | 32MB |
TDP | 170W | 170W | 105W | 105W |
静音仕様のPCケース「Silencio S600」を選択
今回は、仕事用にも使うので、ギラギラした見た目ではなく、静音性に特化したクーラーマスターの「Silencio S600」を選択しました。
Silencio S600ケースの特徴は、内側に遮音材が貼られており、内部の駆動音を抑える静音仕様になっています。
ケーストップは通気性の良いメッシュパネルになっていますが、付属の遮音カバーで塞ぐことができます。
電源ユニットとグラフィックカードはセミファンレス
電源ユニットとグラフィックカードは、負荷が低いときはファンが停止するセミファンレスのパーツにしました。
具体的には、電源ユニットは、低負荷時ファン停止「ファンレスオペレーション」対応のCorsair RM850を、グラフィックカードは、低負荷時ファン停止「Zero Frozrテクノロジー」対応のMSI GeForce RTX 3060 GAMING X 12GBを選択しました。
クリエイティブワークで使うことが多いので、グラフィックカードは、GeForce RTX 3080やRTX 3070 Tiではなく、VRAMが12GBと多いRTX 3060にしています。
CPUクーラーは簡易水冷式にしたが・・・
CPUクーラーは、簡易水冷式のDeepcool GAMMAXX L240 A-Rにしました。ただ、このCPUクーラーでは、非常に高い負荷がCPUにかかると、Ryzen 9 7900Xを冷やしきれておらず、CPU温度が95℃に達していました。フロント側をスチールパネルで覆っているこのPCケースだと、通気性がそこまで良くないため冷却性が悪くなっているというのもありました。
追記:Ryzen 7000シリーズは、温度リミットが95℃に設定されており、この温度で動作し続けても問題ないようです(参考)。
また、"高負荷時は"このCPUクーラーのファンがうるさく、動作音も静かではありませんでした。
もっと大きな静音PCケースにして、3連ファン360mmのラジエーターを搭載した水冷式クーラーにし、もう少し冷却性能が高くなる構成にしても良かったかなと思います。
また、もし静音性を重視するなら、下位クラスのRyzen 5 7600X辺りのプロセッサーにして、Noctua NH-U12Aの空冷式クーラーにしたほうがいいと思います。
それでは、この構成での具体的なベンチマークスコア、騒音値、CPU温度などを、以下に掲載します。
パフォーマンスのチェック
それでは、各種ベンチマークソフトを実行し、パフォーマンスのチェックしていきます。
CPU
まずは、CINEBENCH R23の結果を掲載します。
今回、Ryzen 9 7900Xを搭載していますが、当サイトの計測では、マルチコアではトップクラス、インテルCPUより劣っていたシングルコアでもトップクラスのスコアが出ています。
従来のRyzen 5000シリーズの最上位となるRyzen 9 5950Xと比較すると、マルチコア性能が約15%、シングルコア性能が約23%上昇しています。また、Core i9-12900Kと比較しても、マルチコア性能が約8%高く、シングルコア性能についてはほぼ同等でした。
シングルコア性能が高くなったことで、ゲーム用途にも最適で、シングルコアで実行する一部のクリエイターソフトも快適に動くことでしょう。
もう少し冷却性の高い構成にすれば、もう少し高いベンチマークスコアが出るかもしれませんが、TDP170Wのプロセッサーに対し、165WくらいのCPU電力は出ていたので、十分なスコアは出ていると思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
GeForce RTX 3060のベンチマークスコアは次の通りです。順当なスコアが出ています。
他のグラフィックスのスコアも掲載しておきますので、パーツ選択時の参考にしてください。ゲーム目的なら、もっと高い性能のグラフィックカードでもいいと思います。
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリは最新規格のDDR5-4800を搭載しています。ベンチマークの通り、帯域幅は広いです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージは、今回は、1TB PCIe Gen 3のWD BLUE SN570を搭載しています。さらに速度を求めるなら、最新のPCIe Gen4規格を搭載するといいでしょう。また、追加でSATA SSDまたはHDDの増設も可能です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
今回選択したCoolerMaster Silencio S600のケースには、トップパネルにSDカードリーダーがあります。ただし、アクセス速度はそれほど速くありませんでした。
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
今回は、Ryzen 9 7900X+GeForce RTX 3060搭載モデルで、平均フレームレートを計測しています。
Core i9-12900Kと平均フレームレートを比較してみましたが、GeForce RTX 3060のようなミドルクラスのグラフィックスだと、違いはほぼありません。
GeForce RTX 3060だと、Ryzen 9 7900Xのゲーミング性能については、あまり参考にならなかったと思うので、今度、GeForce RTX 4000シリーズのハイエンドグラフィックカードに換装して、第13世代のCore i9-13900Kと比較してみる予定です。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 65 fps(76 fps) |
2560x1440 | 41 fps(59 fps) | |
3840x2160 | 18 fps(35 fps) | |
レイトレ : 低 | 1920x1080 | 70 fps |
2560x1440 | 55 fps | |
3840x2160 | 33 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
エクストリーム | 1920x1080 | 75 fps |
2560x1440 | 64 fps | |
3840x2160 | 44 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
最大 | 1920x1080 | 64 fps(78 fps) |
2560x1440 | 49 fps(67 fps) | |
3840x2160 | 28 fps(48 fps) |
重い部類のゲーム
ファークライ6(DX12)
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品質 | 解像度 | 平均fps |
最高 | 1920x1080 | 100 fps |
2560x1440 | 72 fps | |
3840x2160 | 40 fps |
重い部類のゲーム
ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(DX12)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 84 fps |
2560x1440 | 59 fps | |
3840x2160 | 32 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
高品質 | 1920x1080 | 93 fps |
2560x1440 | 69 fps | |
3840x2160 | 39 fps |
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス(DX11)
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品質 | 解像度 | 平均fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 107 fps |
2560x1440 | 75 fps | |
3840x2160 | 41 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 122 fps |
2560x1440 | 93 fps | |
3840x2160 | 43 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 150 fps |
2560x1440 | 100 fps | |
3840x2160 | 48 fps |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。
Lightroomによる書き出し時間は非常に速いです。Core i9-12900Kよりも高速でした。かなり快適に作業できます。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
4K動画の書き出しも高速です。動画を編集する作業自体も快適です。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ソフトウェアエンコードも非常に高速です。
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
パーツの温度のチェック
高い負荷をかけたときの各パーツの温度をチェックします。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、室温は26℃付近で計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
フロントパネルを閉めた状態(通常の状態)だと熱がややこもり、CPU温度は約95℃と高めでした。また、CPU電力は170Wから、わずかですが165Wまで下がっています。
フロントパネルを開けて通気性を良くすると、CPU温度は92℃前後まで下がり、CPU電力も約168Wと少し高くなります。ただ、それでもCPU温度は高めです。
Ryzen 9 7900Xのプロセッサーの場合、今回選んだ構成ではなく、もう少し冷却性能の高い水冷CPUクーラーと、通気性のよいPCケースのほうがおすすめです。
- フロントパネルを閉めた状態
- フロントパネルを開けた状態
ゲーム時のCPU、GPU温度
続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。
ゲームの場合、上のPrime95ほどCPUに負荷はかからないので、CPU温度は瞬間的に80℃を超えることはあるものの、概ね60~70℃台で収まっていました。GPU温度は60℃台と問題ありません。もっと高い性能のグラフィックカードを搭載すれば、CPUへの負荷も上がるのでCPU温度も上がると思いますが、極端に高くなることはないと思います。
ちなみに、フロントパネルを開けた状態だと、CPU温度が全体的に下がります。
- フロントパネルを閉めた状態
- フロントパネルを開けた状態
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲームや作業に集中しづらいです。
今回、静音性の高いPCケースに、セミファンレスのグラボと電源ユニットを搭載していることもあり、アイドル時は27dBと、ゲーミングデスクトップPCとしては低めの騒音値でした。
ただ、エンコードやゲームを実行すると、ラジエーターファンがうるさくなり、50dBくらいまで騒音値は上がります。他のゲーミングPCと比べても、やや高めの騒音値です。
また、参考までに、フロントパネルを開けた状態で騒音値を計測してみましたが、フロントファンが剥き出しになるため、およそ4dBほど騒音値が上がりました。
当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
グラボを外した状態で計測してみたところ、エンコード時で約240Wと高めです。ちなみに、Core i9-12900K搭載PCで計測したときは約180Wでした。
グラボを装着した場合は、グラボの性能および消費電力によって、大きく変わってきます。GeForce RTX 3060を搭載したときは、最大で約335Wでした。このくらいのグラボなら750Wくらいの電源ユニットで大丈夫だと思います。
アイドル時 | エンコード時 | FF15実行時 | |
Ryzen 9 7900X グラフィックカードなし |
約40W | 約240W | ー |
Ryzen 9 7900X RTX 3060 |
約65W | 約250W | 約335W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。 ケースはクーラーマスターの「Silencio S600」を選択しています。カラーはブラックのみで、全体的にフラットでシンプルなデザインです。サイズはミドルタワーになります。
トップパネルは通気性の良いメッシュ状になっており、防塵フィルターはマグネットで吸着します。遮音カバーで蓋をすることによってさらに静音性を向上させることができます。
トップパネルには、USBポート、ヘッドセット端子、SDカードリーダーがあります。電源ボタン周りは稼働時に白く光ります。
フロントパネルを閉じている時は左右の隙間から吸気しています。
フロントパネルを開けると、着脱式の防塵フィルターがあり、ホコリの掃除がしやすいです。フロントパネルの内側には遮音材が貼られています。
フロントにはDeepcoolのラジエーターファンが搭載されています。
フロントパネルは出荷時は右開きですが、ドライバーでネジを外して反対に付け替えることで左開きに変更することができます。
フロントパネルと背面です。フロントパネルもフラットです。
マザーボード「ASRock X670E Steel Legend」のインターフェースです。USBポートが非常に豊富なので、周辺機器を多く接続する方には嬉しい仕様です。
左右のサイドパネルも通気穴はなくフラットです。
底面です。インシュレーターのクッション性は良く、筐体の重量や振動にも耐えることができます。
電源ユニット内蔵側には防塵フィルターがありますが、マグネットもなくペラペラだったのはちょっと残念です。
サイドパネル内側には遮音材が貼られています。
ケース内部のチェック
右側面のケース内部です。ケーブル類は裏面で綺麗にまとめられています。2.5インチSSDを2台、3.5インチHDDを1台マウントできるスペースがあり、電源ユニットの前にさらに3.5インチHDDを3台まで格納できるシャドウベイがあります。
電源ユニットには850Wの「Corsair RM850」を搭載しました。モジュラー式なので、不要なケーブルは外しておくことができます。
左側面のケース内部です。内部は裏面配線のおかげですっきりしており、エアフローも良さそうです。
マザーボードには「ASRock X670E Steel Legend」を搭載しています。マザーボード本体下部はRGBライティングに対応しており、かっこいいです。
CPUクーラーには簡易水冷の「Deepcool GAMMAXX L240 A-RGB」を搭載しています。ラジエーターサイズは280mmです。電源ユニットのスペースまで貫通するようになっており、同時に冷却することができます。
メモリにはCrucialのDDR5-4800MHzを搭載しています。
M.2 SSDにはマザーボード付属の分厚いヒートシンクが装着されています。今回、SSDには、WD BLUE SN570のPCIe Gen3x4 NVMe 1TBを選択しました。
グラフィックカードには「MSI GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」を搭載しました。
すっかり見かけることが少なくなった5.25インチオープンベイがあるので、光学ドライブを搭載することができます。さらに、底面には2.5インチSSDを3台マウントできるスペースがあるので、拡張性にも優れています。
トップとリアにはケース付属の120mm静音ファンが設置されています。
斜めから見た画像
斜めから見た画像はご覧のようになっています。
まとめ
以上が、Ryzen 9 7900X搭載のゲーミングPCのレビューです。
今回、高性能プロセッサーRyzen 9 7900Xを搭載しつつ、できるだけ静音性の高い構成にしました。
静音仕様のPCケースに、セミファンレスのグラフィックカードおよび電源ユニットを選択しており、"負荷が低いときは"ファンが停止し、動作音は静かでした。静かな環境で作業にも集中できます。
ただし、高い負荷をCPUにかけると、CPU温度は95℃まで達します。95℃まで達するのは仕様のようですが、CPUクーラーのファンがかなり高速で回転するので動作音がうるさいです。もし、より静音性を重視するなら、インテルのCore i7くらいのプロセッサーを搭載し、CPUクーラーを静音性の高いNoctua NH-U12Aにするといいかなと思います。
パソコンショップ SEVEN自体は、画像付きでカスタムできるので、パーツが選択しやすく、どんなPCが出来上がるかイメージもしやすいです。価格も大手BTOメーカーに比べると比較的安く、何度か利用していますが、満足しています。
最新CPU「Ryzen 9 7900X」搭載
「パソコンショップ SEVEN」ゲーミングPC
ショップの特徴
- パーツの型番がある程度分かる
- パーツが画像付きで選びやすい
- セール品は価格が比較的安い
今回のレビュー機の特徴
- 高性能プロセッサー「Ryzen 9 7900X」搭載
- できるだけ静音パーツで構成
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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