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Core i3-8130Uのベンチマーク

更新日:2018年4月13日

Core i3-8130Uのベンチマーク

 

このページでは、Core i3-8130Uのベンチマークスコアを掲載します。

【結果概要】旧CPUより約1.2倍速く、Core i5-7200Uと同等かそれ以上

お忙しい方のために、結果の概要だけ先に紹介します。

下図は、CPU性能を評価する「CINEBENCH R15」のマルチコアのベンチマークスコアです。Core i3-8130Uは、旧世代のCore i3-7130Uよりも約1.2倍スコアが上昇しています。第8世代インテル Core i5やi7のような劇的な伸びはありませんでしたが、順当に性能UPしています。

また、ちょっと前まで、多くのスタンダードなPCに採用されていた第7世代インテル Core i5-7200Uと同等かそれ以上のスコアになっており、多くの作業が快適に行える性能です。

動画編集などのクリエイティブな作業をするなら、第8世代インテル Core i5-8350UやCore i7-8550Uのほうがおすすめですが、そういったことをしないのであれば、Core i3-8130Uで十分だと思われます。

CINEBENCH R15(マルチコア)

 

 

Core i3-8130Uの仕様

Core i3-8130Uは、第8世代となるインテルCoreプロセッサーで、主にエントリー~スタンダードなノートPCに採用されるCPUです。

Core i3としては初めてターボブースト機能を搭載しているのが大きな特徴で、最大で3.4 GHzの動作周波数で駆動します。旧世代のCore i3-7130Uには、ターボブースト機能が無かったため、Core i3-8130Uは高速な処理が見込まれます。

Core i3-8130UとCore i3-7130Uの仕様比較
  第8世代プロセッサー 第7世代プロセッサー
Core i3-8130U Core i3-7130U
開発コード名 Kaby Lake Kaby Lake
コア数 / スレッド数 2 / 4 2 / 4
ベースクロック 2.20 GHz 2.70 GHz
ターボブースト時 3.40 GHz
キャッシュ 4MB 3MB
内蔵グラフィックス Intel UHD
Graphics 620
Intel HD
Graphics 620
TDP 15W 15W

 

Core i3-8130Uの主なベンチマークスコア

Core i3-8130Uの主なベンチマークスコアを掲載します。

計測したPCは、レノボのThinkPad E580で、メモリはデュアルチャンネルの8GB、128GB PCIe SSDを搭載しています。

ThinkPad E580 のレビュー

Core i3-8130Uを搭載し、5万円台から購入可能なノートPC。キーボードも打ちやすく、仕事用メインPCとしておすすめ。

 

CINEBENCH R15(マルチコア)は、約1.2倍スコアUP

Core i3-8130UのCINEBENCH(マルチコア)のスコアは「342」でした。他の機種で計測したCore i3-7130Uのスコアは約289であったため、旧世代CPUより約1.2倍はスコアが伸びたことになります。

CINEBENCH R15

 

Passmark(CPU Mark)は、約1.3倍スコアUP

Core i3-8130UのPassmark(CPU Mark)スコアは「5623」でした。他の機種で計測したCore i3-7130Uのスコアは約4130であったため、旧世代CPUより約1.3倍はスコアが伸びたことになります。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK

 

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間

次は、実際のソフトウェア「TMPGEnc Video Mastering Works 6」を使ってエンコードにかかった時間を計測します。XAVC Sの動画をH.265/HEVCへ変換する処理を実行しています。

Core i3-8130Uは「43分57秒」かかりました。Core i3-7130Uは、47分32秒かかったため、旧世代CPUより約1.1倍はスコアが伸びたことになります。

時間のかかる処理は、ターボブーストの効果が薄れるとは言え、やや高速化されています。

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間 (x265)

 

エンコード中のクロック周波数は下図のようになりました。数十秒間は3.4GHzで駆動しますが、それ以降は落ち着いて、約3.1GHzで推移しているのが分かります。3.1GHzでも、Core i3-7130Uのベースクロックの2.7GHzよりも高いクロック周波数です。

エンコード中のCPUクロック

ベンチマークスコアのまとめ

最後に、上で掲載したベンチマークスコアを含め、今回計測したベンチマークスコアをすべて掲載します。

今度は、少し前まで多くのCPUに搭載されていたスタンダードなCPU「Core i5-7200U」とスコアを比較します。

CPU処理性能の比較

Core i3-8130Uは、いずれのスコアも、Core i5-7200Uより高かったです。

Core i3-8130UとCore i5-7200Uの比較(CPU)
テスト内容 Core i3-8130U Core i5-7200U
Passmark - CPU Mark 5144 5080
CINEBENCH R15 - CPU (Multi-Core) 342 cb 334 cb
CINEBENCH R15 - CPU (Single-Core) 142 cb 130 cb
Geekbench 4 - CPU (Multi-Core) 8239 7378
Geekbench 4 - CPU (Single-Core) 4130 3817
x265でH.265/HEVCエンコード 43分57秒 42分30秒

グラフィック性能の比較

グラフィック性能についても、Core i3-8130Uは、Core i5-7200Uより高かったです。

なお、CPU内蔵グラフィックスは、メモリがデュアルチャンネル(2枚挿し)かどうかで処理速度が大きく変わるため、可能ならば、デュアルチャンネルの構成をおすすめします。

Core i3-8130UとCore i5-7200Uの比較(GPU)
テスト内容 Core i3-8130U Core i5-7200U
3DMark Sky Diver - Graphics score 3902 3834
3DMark Cloud Gate - Graphics score 8832 8077
CINEBENCH R15 - OpenGL 48.41 fps 45.67 fps
ドラゴンクエスト X (1280x720) 8690 7788
QSVでH.265/HEVCエンコード 3分59秒 4分24秒

Core i3-8130U 搭載パソコンの紹介

Core i3-8130Uを搭載したパソコンを紹介します。

現在、次の2機種を確認しています。どちらもCore i3-8130Uを搭載しながら、5万円台で購入できるので、コストパフォーマンスは高いと思います。

そろそろ2018年夏モデルが発表されると思うので、そうすれば、もう少し搭載PCが増えると思います。

レノボ ThinkPad E580

テンキーも搭載

ThinkPad E480の兄弟機種となっています。E580は、E480よりも画面が15.6型と大きく、テンキーも搭載されています。

ただし、E480よりもやや重くなっています。

こちらも光学ドライブが無く、カードスロットはmicro SDのみ対応です。

レノボ ThinkPad E480

キーボードが打ちやすい

第8世代Core i3-8130Uを選択しながら、5万円台(税抜)で購入できるコストパフォーマンスの高いPCです。

他のPCに比べてキーボードが打ちやすく、タイピングをよくする方におすすめです。

14型液晶に、質量は約1.75kgとなっており、一般的な15.6型ノートPCに比べると小型・軽量です。

ただし、光学ドライブは非搭載で、カードスロットはmicro SDのみ対応です。

 

まとめ

Core i3-8130Uは、Core i3としては初めてターボブースト機能を搭載したCPUとなります。

旧世代のCore i3よりも約1.2倍(ベンチマークによっては1.3倍)もスコアが向上しました。

Core i5-7200Uと比較しても、ほぼ同等かそれ以上のスコアでした。

Core i3-8130Uを搭載したPCは、5万円台から売られており、非常にコストパフォーマンスは高いと思います。