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NEC LAVIE Direct NM の実機レビュー

小型・軽量・安価なモバイルPC
LAVIE Direct NMは、小型・軽量・安価と3拍子揃ったモバイルノートPCです。
液晶が11.6型と小さい上に、ベゼルが細く、同液晶を搭載したPCよりも小型です。
質量も約904gと非常に軽量です。
1kgを切るようなモバイルPCは高額な製品が多いですが、本機は、89,800円からという安さです。
エントリー機としては、よくまとまった製品です。
メーカーサイト:
NEC Direct(LAVIE Direct NM)
※当サイトの購入機とメーカーからの貸出機でレビューしています。主に購入機でレビューしていますが、一部の画像は貸出機を使用しています。
目次
1 LAVIE Direct NMの基本スペック | 2 特徴1 - コンパクトでカバンに入れやすい |
3 特徴2 - 質量はわずか約904g | 4 特徴3 - 価格が89,800円からと安い |
5 特徴4 - ファンレスで静か | 6 各モデルの比較 |
7 液晶ディスプレイのチェック | 8 キーボードおよびタッチパッドのチェック |
9 パフォーマンスのチェック | 10 バッテリー駆動時間のチェック |
11 カードリーダー/ライターのチェック | 12 静音性のチェック |
13 パーツの温度のチェック | 14 表面温度のチェック |
15 消費電力のチェック | 16 外観のチェック |
17 まとめ |
LAVIE Direct NM (2017年春モデル) の基本スペック
カスタマイズモデル LAVIE Direct NM(2017年春モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。
CPU 第7世代インテルプロセッサー(Yシリーズ)搭載。本機はPentium 4410Yです。 |
グラフィックカード CPU内蔵のグラフィックスです。 |
液晶ディスプレイ 11.6型ワイド、IPS、光沢、フルHD液晶です。 |
SSD SATA SSDです。本機は128GBの容量です。 |
メモリ LPDDR3のメモリを最大8GBまで選択可能です。本機は4GBです。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは搭載していません。 |
バッテリー駆動時間 Core i5/m5モデルが約13.5時間、 Pentiumモデルが約13.0時間です。 |
その他 質量は約904g、薄さは18.5mmです。 |
特徴1 - コンパクトでカバンに入れやすい
本製品は、11.6型液晶搭載の小型なPCです。
ベゼル幅が狭く、同じ11.6型液晶搭載のVAIO S11と比較すると、ボディサイズが一回り小さくなっています。

同じ11.6型のVAIO Sとのサイズ比較
小型なボディであるため、小さい斜めかけのボディバッグにもすんなり入ります。

コンパクトであるためバッグにも入りやすい
特徴2 - 質量はわずか約904g
小さいだけでなく、質量も軽量です。
メーカー公表値は約904gとなっており、当サイトでの計測値では下図のように887gしかありませんでした。
ACアダプターも比較的軽量です。

質量のチェック
特徴3 - 価格が89,800円からと安い(クーポン利用でさらに割引)
1kgを切るようなモバイルノートPCは、10万円を軽くオーバーするような高価な製品が多いですが、本製品は、89,800円(税抜)と非常に安くなっています。

89,800円(税抜)~
特徴4 - ファンレスで静か
LAVIE Direct NMは、TDP(熱設計電力)の小さいYシリーズのインテルプロセッサーを搭載しているため、CPUファンがなく非常に静かです。
ファンを搭載したノートPCは、たいてい吸気口が底面にあるため、カーペットや座布団などの柔らかい物の上に置くことができませんが、本製品はファンレスであるためこのような物の上でも使用できます(ただし、長時間使ったり、負荷のかかる作業をすると、熱が逃げにくいため止めたほうがいいです)。

ファンレスであるためカーペットなどの上でも使用OK
各モデルの比較
本製品は、メーカー直販サイトで販売しておりパーツのカスタマイズが可能なカスタマイズモデル「LAVIE Direct NM」と、主に家電量販店で販売しているカタログモデル「LAVIE Note Mobile」があります。
各モデルに搭載されている(選択できる)パーツは下表の通りです。
NECのサイトの写真では、色鮮やかなアクアブルーのカラーが掲載されていますが、これはカタログモデル「LAVIE Note Mobile」のみ選択できるカラーです。カスタマイズモデル「LAVIE Direct NM」ではアクアブルーを選択できません。その代わりカスタマイズモデルではパールブラックのカラーを選択することができます。
メモリについては、カタログモデルでは4GBしか搭載されていません。この製品を買う方は、それほど高いスペックを求めていない方も多いと思うので4GBでも構わないかもしれませんが、もし8GB欲しいのであればカスタマイズモデルを購入する必要があります。
カタログモデルはOfficeが付属しており、カスタマイズモデルは選択式となっています。
価格はカスタマイズモデルのほうが安いですが、Officeを付けるとカタログモデルとほぼ同じになるかなと思います。
カスタマイズモデル LAVIE Direct NM |
カタログモデル LAVIE Note Mobile |
||||
---|---|---|---|---|---|
i5モデル | m3/Pentiumモデル | NM550/GA | NM350/GA | NM150/GA | |
カラー | パールブラック パールホワイト |
アクアブルー パールホワイト |
|||
CPU | Core i5-7Y54 | Pentium 4410Y Core m3-7Y30 |
Core i5-7Y54 | Core m3-7Y30 | Pentium 4410Y |
メモリ | 8GB | 4GB | 4GB | ||
SSD | 128GB(SATA) 256GB(SATA) |
256GB(SATA) | 128GB(SATA) | ||
無線LAN | 11ac(433Mbps) 11ac(867Mbps) |
11ac(867Mbps) | 11ac(433Mbps) | ||
重量 | 約904g | ||||
バッテリー 駆動時間 |
約13.5時間 | Pentium:約13時間 Core m3:約13.5時間 |
約12時間 | 約13時間 | |
Office | 選択式 | あり | |||
価格(税抜) | 116,800円~ ※1 | 89,800円~ ※1 | 138,870円 ※2 | 123,870円 ※2 | 103,870円 ※2 |
※2 ビックカメラ.com
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
最大輝度は、当サイトによる計測では254cd/m2でした。
視野角は、IPSパネルを搭載しているため広いです。

視野角
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや寒色系の画面であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください
低価格なPCであるため、色域は期待していなかったのですが、予想に反して広い色域です。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
光沢液晶ですので、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。キーボードは、小型ボディの割には、普通にタイピングできると思います。
当サイトの計測では、キーピッチは縦:17mm、横:19mmです。小型なPCの割には十分なキーピッチがあります。ただし、Enterの左横の一部のキーはやや狭くなっています。キーストロークは実測で約1.5mmと、モバイルノートPCとしては普通です。
キー配列としては、「半角/全角」キーが端にない点が気になります。また、右の「Ctrl」キーがありません。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2
パームレスト部分は狭いため、手が大きいと、パームレストから手のひらがはみ出て、ボディの角に当たってやや痛いです。

手のひらがややはみ出る
タッチパッドは普通の操作感ですが、もう少し縦幅が広ければ良かったなと思います。マウスポインタを長い距離動かすときにタッチパッドの広さが足りないときがあります。クリックボタンは、やや遊び(ボタンの押し始めからセンサー部分までのストローク)があるのもやや気になります。

タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUの選び方
発熱の小さいYシリーズのインテルプロセッサーを選択可能です。モバイルノートPCで多く使われる"Uシリーズ"のCoreプロセッサーに比べると処理性能は劣ります。
本製品のような低価格PCを購入する方は、それほど高い処理性能は求めていないと思うため、Pentium 4410Yでも大丈夫かなと思います。SSDを搭載しているため、体感速度はそれほど遅くないです。

CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージ
本製品はSATAのSSDを選択可能です。

ストレージの選び方(筆者の独自判断)
LAVIE Direct NMで計測したベンチマーク
以下、本機でのベンチマークスコアです。
(CPU性能の評価)

Pentium 4410Y
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Pentium 4410Y、インテル HD グラフィックス 615
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Pentium 4410Y | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 2時間29分36秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 10分02秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)

128GB SATA M.2 SSD(SanDisk SD7SN6S128G1001)
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー駆動時間は下表の通りで、Core i5/m3モデルとPentiumモデルとでやや異なります。
Core i5/m3モデル | Pentiumモデル | |
---|---|---|
バッテリー駆動時間 | 約13.5時間 | 約13.0時間 |
バッテリー容量は約40Whで、当サイトで計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。消費電力の小さいCPUであるため、比較的長い駆動時間だと思います。
Pentiumモデル | |
---|---|
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※1 | 6時間15分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※2 | 7時間29分 |
動画再生時 ※3 | 8時間12分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
SDカードスロットを挿入したときの出っ張りは、ほとんどありません。SDカードを入れっぱなしでカバンに入れても、折れたり、抜けたりすることはないと思います。

SDカード挿入後の外観
速度は普通です。UHS-Ⅱを挿入しても速度は上がりません(むしろ下がります)。

SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)
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