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NEC LAVIE Direct HZ(D) の実機レビュー
圧巻の軽さ
LAVIE Direct HZ(D)は、非常に軽量な11.6型の2 in 1 パソコンです。
タブレット本体のみなら約398gしかありません。あの軽量なiPad Air 2(約437g)よりも軽いです。
また、キーボード装着時でも約798gしかなく、持ったときに、明らかに他のPCとの違いが分かる軽さです。
またLTE対応モデルもあります。MVNO SIMを装着すれば格安でデータ通信をすることが可能です。
メーカーサイト:
NEC Direct(LAVIE Direct HZ(D))
※レビュー機は当サイトでの購入品です。
目次
LAVIE Direct HZ(D)の基本スペック
LAVIE Direct HZ(D)(2016年春モデル)のスペックです。末尾に(D)が付かないLAVIE Direct HZとは全く異なる製品であるため、ご注意ください。特徴的な部分は赤字にしています。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第6世代インテルCore M プロセッサーのCore m5-6Y54です。 |
グラフィックカード インテル HD グラフィックス515(CPU内蔵)です。 |
液晶ディスプレイ 11.6型ワイド、高視野角、非光沢、タッチパネル対応、フルHD、IGZO液晶です。 |
ストレージ 128GBフラッシュメモリです。 |
メモリ 8GBです。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは搭載していません。 |
バッテリー駆動時間 タブレット本体のみで約5.5時間、キーボード搭載時で約10.2時間です(JEITA2.0)。 |
その他 タブレット本体のみで約398g、キーボード搭載時で約798gです(SIM非搭載モデル)。 |
特徴1 - キーボードが分離する 2 in 1 パソコン
本製品は、キーボードが分離するタイプの2 in 1 パソコンです。
キーボードを分離すればタブレットとして使用することができます。
タブレットとしても利用可能
通常、タッチパネルを搭載した液晶は、ベゼル(液晶の枠)と液晶の段差がなくフラットになっています。しかし、本製品は軽量化する過程で、フラットではない段差のある構造になりました。一見するとタッチパネルに対応していない液晶に見えます。なお、段差のある構造でも、画面の端からのスワイプも問題なく出来ます。
ベゼルと液晶には段差あり
タブレットをドッキングするときは、キーボード側のコの字になっている部分に、タブレットを差し込みます。タブレット本体を反対向きに挿す(液晶面を上にして挿す)ことはできません。
取り外すときは、そのまま引っ張るだけです。リリースボタンなどを押す必要はありません。
ドッキング部分
特徴2 - 非常に軽い!
LAVIE Direct HZ(D)は、他のノートPCやタブレットと比較して、非常に軽い製品です。
キーボードを接続していても相当軽く、指先2つで持てるくらいです。タブレットのみの場合は、iPad Air 2 よりも軽く、女性でも片手で軽々持てると思います。
非常に軽量
タブレット部分の重量を、他社製品と比較してみます。比較的画面が大きく、かつ有名なタブレットと比較したのが下表です。この中ではXperia Z4 Tabletが最も軽量でしたが、LAVIE Direct HZ(D)もほとんど変わらない重量です。しかも画面サイズははLAVIE Direct HZ(D)のほうが大きいです。
なお、表に掲載しているLAVIE Direct HZ(D)の重量はLTE非搭載モデルです。LTE搭載モデルの重量は約410gとなります。
LAVIE Direct HZ(D) | iPad Air 2 | Xperia Z4 Tablet | Surface 3 (LTE) | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 11.6インチ | 9.7インチ | 10.1インチ | 10.8インチ |
重量 | 約398g ※1 | 約437g | 約389g | 約641g |
※1 LTE非搭載モデルの重量
次に、ノートパソコンとしての重量(キーボードを含めた重量)を、他社製品と比較してみます。液晶サイズが同じ11.6インチのノートパソコンと比較したのが下表です。LAVIE Direct HZ(D)は、群を抜いて軽い重量でした。表には掲載していませんが、液晶が一回り小さいレッツノート RZ5(約745g)に迫る重量です。
LAVIE Direct HZ(D) | VAIO S11 | YOGA 700 | Inspiron 11 3000 シリーズ 2-in-1 | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 11.6インチ | 11.6インチ | 11.6インチ | 11.6インチ |
重量 | 約798g ※1 | 約920g | 約1100g | 約1410g |
※1 LTE非搭載モデルの重量
ちなみに当サイトで計測した結果は次の通りです(LTE搭載モデル)。
重量の計測値(LTE搭載モデル)
特徴3 - LTE対応モデルあり
本製品はLTE対応モデルもあります。
MVNO SIMを接続すれば、格安で外出先からでもデータ通信可能です。モバイルWiFiルーターや、スマホのテザリング機能を使用しなくても良いので、非常に便利です。
今回、BB.ExciteのSIMカードで試してみましたが、問題なく通信できました。NECには、今後もどんどんLTE対応のパソコンを発売していって欲しいです。
LTE対応モデルあり
簡単な接続テストも問題なし
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
最大輝度は、当サイトによる計測では203cd/m2と、低めでした。日光の下など、光の強い場所では画面が見にくくなるかもしれません。
視野角は広いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面であることが分かりますが、それほど気にはなりません。
色域は広めです。ちょうどsRGBをカバーするような色域です。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。右図に斜めの線が映り込んでいますが、液晶を強化しているワイヤーで、他の製品でもよくあります。若干、ギラつきを感じますが、気になるほどではないです。
非光沢液晶ですので、画面への映り込みも低減されています。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは17.5mm x 17.5mmでやや狭く、キーストロークは1.2mmでやや浅めです。キートップはほぼフラットでやや滑ります。
実際に打ってみて、打ちやすい部類ではないですが、慣れれば普通に打てる範囲のキーボードではないかと思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドはやや小さめです。指の動かしやすさは普通です。クリックボタンはやや遊び(押しても反応しない距離)があり、固め(押すときに力が必要)です。
タッチパッド
LAVIE Direct HZ(D) は、オプションで「フラットカバーキーボード」も販売されています。こちらのレビューについては「フラットカバーキーボードのレビュー」をご覧ください。
オプションのフラットカバーキーボード(レビュー記事)
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
低電圧なCore M プロセッサーのCore m5-6Y54を搭載しています。Core i プロセッサーより性能はやや落ちますが、CeleronやAtomよりは数段性能は良いです。メモリも8GBと十分にあります。ストレージはフラッシュメモリを搭載し、SSDよりは遅いですが、HDDよりは高速です。
モバイル用途なら、困ることはないスペックだと思います。
Core m5-6Y54、8GBメモリ、128GB フラッシュメモリの構成でのベンチマークスコアは下の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8 - Home accelerated
動画のエンコード時間
2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。
Core m5-6Y54 | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 1時間22分02秒 |
x264でエンコード (※2) | 39分32秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― |
QSVでエンコード (※4) | 18分32秒 |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
128GB フラッシュメモリ
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
メーカー仕様値では、タブレット本体のみで約5.5時間、キーボード装着時で約10.2時間となっています。
フリーソフトで確認したバッテリー容量は、タブレット側、キーボード側共に14,820mWhとなっています。バッテリー容量は少なめです。
当サイトで実測したバッテリー駆動時間は、下表の通りです。バッテリー容量は少ないですが、低消費電力なCore Mプロセッサーを搭載しており、画面サイズも小さいため、キーボード装着時の駆動時間は普通です。
ただし、タブレット本体のみの駆動時間は短いです。タブレット本体のみ持ち歩くと、すぐにバッテリー切れになる可能性があります。通常はキーボードを装着して使い、たまにタブレット本体のみで使用する使い方が適していると思います。
タブレット本体のみ | キーボード装着時 | |
---|---|---|
動画再生時 ※1 | 3時間42分 | 5時間59分 |
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 | 2時間25分 | 4時間37分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※3 | 2時間32分 | 4時間48分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
microSDカードスロットを搭載しています。
カード挿入後の出っ張りはややありますが、引っかかることはないでしょう。
SDカード挿入後の外観
速度は普通です。
SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)