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NEC VALUESTAR G タイプ W(3D対応モデル) のレビュー

更新日:2010年11月29日
VALUESTAR W
NEC VALUESTAR G タイプ W(3D対応モデル)

ブルーレイもDVDも3Dで!

3D対応ブルーレイディスクや、DVDディスクをリアルタイムに変換し3Dで観ることができる23型ボードPCのレビューです。

3Dがウリなだけでなく、IPSパネルのフルHD液晶、3派ダブルチューナーYAMAHAの2.1chスピーカーを搭載しており、液晶テレビ+ブルーレイレコーダーの代わりとしても十分に使えます。3D対応モデルを選択しないことも可能です

ここでは、3Dが本当に立体に見えるかを中心にレビューしていきます。

NEC Direct(NECダイレクト)

Web上から購入できる直販モデルの型番はVALUESTAR G タイプ W、店頭モデルの型番はVALUESTAR Wとなっています。外観等はほぼ一緒ですが、VALUESTAR G タイプ Wのほうが搭載できるパーツが高性能です。 今回はVALUESTAR G タイプ Wのレビューです。

3Dを試す!

3D

以前、家電量販店へ行って、VALUESTAR Wが本当に3Dに見えるかを何度か試したことがあります。そのときは、全然3Dに見えずガッカリしました。

しかし、今回、自宅に本機を設置してみると3Dに見えました。3Dを観るにはコツがあるようです。

3Dを観るには画面と顔の位置が非常に重要です。画面から適度な距離を保つのがポイントです。家電量販店で観たときは、画面から50cm位しか離れなかったのが悪かったようです。自宅で、1~3m位離してみたら立体的に見えました。最適な距離は再生するコンテンツによって異なるため、工夫してピッタリくる距離を探すことが必要です。

個人差はあるかと思いますが、「どうも私は3Dに見えない」と感じた方は、思い切って画面から離れてみると3Dに見えるかもしれません。

色々なコンテンツを3Dで観てみたので下に感想を記載します。尚、VALUESTAR G タイプ Wは、偏光方式を採用しています。偏光方式は画面に正対しないと3Dに見えにくいですが、眼鏡が軽く眼への負担も少ないという特徴があります。

3D対応ブルーレイディスクを視聴してみた

まずは、3D対応のブルーレイディスク「モンスターハウス 3D」を視聴しました。現段階では、まだ3D対応ブルーレイディスクは少ないですが、近々3D対応のバイオハザード IVも発売される予定ですし、今後も続々発売されてくる予定です。

モンスターハウス 3D

3D対応ブルーレイディスク「モンスターハウス 3D」

今回試した中では最も立体的に見えました。最初の枯れ葉が落ちてくるシーンなど、映像自体が3Dを意識しており、物体が飛び出てくる感じを堪能できます。

他のコンテンツより、距離が近くても角度をつけても立体に見えました。私は、画面から1~3m離れると立体に見えました。

2DのDVDを3Dへ変換しながら視聴してみた

VALUESTAR G タイプ Wに付属のPower DVD 3Dの視聴ソフトを使用すれば、普通のDVDを3Dへ変換しながら観ることができます。ここでは、映画館で3Dとして放映されたことのある3つのタイトルを視聴してみました。

尚、2Dのブルーレイディスクを、3Dへ変換しながら観ることはできません。2DのDVDのみ3Dへ変換しながら視聴できます。

また、いずれのタイトルも現段階(2010/11/28)では、3Dに対応したブルーレイディスクは市販されていません(特定製品を購入したときのおまけとしてプレゼントされる場合はあります)。そのため、基本的にはDVDを使って変換しながらでないと、3Dで観ることはできません。

アバター

DVD「アバター」

個人的に一番楽しみにしていたのがこの「アバター」でした。期待しながら観たものの、奥行きは出ますが、上の「モンスターハウス」と比較するとそれほど迫りくるような迫力はありませんでした。また、シーンによっては映像が単に2重に見えるときもあり、長時間の視聴は眼が疲れました。

アリス・イン・ワンダーランド

DVD「アリス・イン・ワンダーランド」

「アリス・イン・ワンダーランド」も「アバター」と同様に、奥行きは出るものの、「モンスターハウス 3D」と比較するとそれほど立体感はありませんでした。

立体に見える画面との距離は約2.5mでした。1m程の近距離では立体に見えませんでした。上のアバターも同様です。

モンスター vs エイリアン

DVD「モンスター vs エイリアン」

今度は、アニメの「モンスター vs エイリアン」を視聴してみました。上の2つよりはやや3Dに見えます。アニメのほうが3Dに見えやすいのかもしれません。「モンスターハウス 3D」ほど立体には見えませんでした。

YouTubeの3D動画を視聴してみた

現在、YouTubeには3D形式で投稿された動画が数多くあります。YouTubeで「3D」で検索するとたくさんヒットします。次はYouTubeの3D動画を観た感想を記載します。

YouTube 3D

YouTube

YouTubeの3D動画を試してみたところ、初めから3D形式になっているだけあって、結構立体的に見えます。

動画だけでなく静止画も公開されています。映画の予告編などが3Dで公開されているので探すと結構面白いです。

VALUESTAR G タイプ W でYouTubeの動画を3Dで観るには、3D視聴方式をインターレースへ変更する必要があります。やり方は下図の通り、画面右下の「3D」のアイコンから、「Red/Cyan (change...)」を選択します。次に表示される画面で「Select your 3D viewing device:」から「Interleaved raws, columns or checkerboard」を選択します。

ただし、本機のInternet Explorerではなぜか方式を変更しても元に戻ってしまい、上手く設定できませんでした。FireFoxでなら正常に変更できたので、もしうまく変更できない人は、FireFoxで試してみるとよいかもしれません。

YouTubeでの3D方式変更

2Dの画像を3Dへ変換しながらスライドショーで観てみた

付属ソフトのDigiCame3D Viewer LEを用いれば、普通のデジカメで撮影した画像を、3Dへ変換しながらスライドショーで観ることができます。

2D画像

2D画像

子供の写真を3Dで観てみましたが、楽しいです。顔のアップの写真などは、鼻や目元がより立体的に見えます。ただ、全体的に立体に見えるというよりは、手前にあるもののみ、やや浮き出てみえるような印象です。

ゲームを3Dで観ることはできない

VALUESTAR G タイプ Wは、ゲームを3Dで観ることができません。ゲームを3Dで観るには、VALUESTAR G タイプ Lか、こちらのページで記載した機器を揃える必要があります。

3Dデジタル放送(BS11)やひかりTVは未検証

3Dデジタル放送(BS11デジタル)や、ひかりTVで、3Dの映像を配信していますが、我が家は未契約のため未検証です。ひかりTVでは、AKB48の3Dコンテンツなども配信しており面白そうでした。

ここがすごい! - 2Dのブルーレイ映像も綺麗

VALUESTAR G タイプ Wは、ブルーレイドライブを搭載できるので、ブルーレイプレイヤーとしても使うことができます。液晶パネルが良いため、綺麗に観ることができます。本機は23型であり、液晶テレビと比較すると小さいですが1人で観るには十分でしょう。

ブルーレイ(アバター)

ブルーレイディスク「アバター」

映像は非常に綺麗です。ブルーレイ視聴ソフト「Power DVD 3D」を起動すると、初期設定では彩りプラスがオンになり鮮やかさが増します。スーパーシャインビューEX IPS液晶は、もともと綺麗で鮮やかなので、色が濃すぎるなと感じる人は彩りプラスをオフにしても良いでしょう。彩りプラスをオフにする方法はこちらをご覧下さい。

液晶はIPSで視野角が広い

VALUESTAR G タイプ Wは、IPSパネルを使用しています。このパネルは視野角が広く、階調全体で応答速度があまり変化しないため、綺麗な映像を楽しむことができます。視野角の広さゆえ、ごろ寝しながらの視聴も問題ありません。ただし光沢液晶であるため、映り込みはあります。

液晶の視野角
パネルはIPSであるため、視野角は広いです。下から見上げてもほとんど色が変化しません。

YAMAHAのスピーカー

スピーカー
YAMAHA 2.1chステレオスピーカー

PC内蔵型のスピーカーにしては音が良いです。YAMAHA製の3Wのチタンコーンスピーカー+6Wのサブウーファーを搭載し、音に臨場感があります。

ここがすごい! - 地デジチューナー搭載

SmartVision 3D

地上、BS、110°CSデジタルのダブルチューナーを搭載しています。綺麗で視野角の広い液晶パネルを使用しているため、映像が綺麗です。

地デジの視聴は、SmartVision 3Dというソフトを使用します。SmartVistion 3Dには、OS標準のWindows Media Centerで出来ない様々な機能があります。(3D版ではないですが2D版の)SmartVisionの機能の詳細については別ページを用意していますので、「SmartVisionのレビュー」をご覧下さい。

家電を買った場合の価格比較

VALUESTAR G タイプ Wは、AV用の液晶テレビやブルーレイレコーダーの代わりに購入される方が多いと思います。そこで、NEC VALUESTAR G タイプ Wと、各AV機器を単品で購入した場合の金額の合計を比較してみました。AV機器はピンからキリまでありますが、3Dに対応している製品の中で比較的安い製品の価格を記載しました。

各地デジ視聴ソフトの起動時間
NEC VALUESTAR G タイプ W 時間
NEC VALUESTAR G タイプ W(23型、3D対応) 3D対応液晶テレビ(40型):約130,000円
3D対応ブルーレイレコーダー:約70,000円
デスクトップPC(液晶なし):約80,000円
約170,000円 合計 約280,000円
※2010/11/27に確認した比較的安い製品&安いショップの実売価格です。

VALUESTAR G タイプ Wは、23型と小さいものの約10万円ほど安くなります。一人暮らしまたは、自分の部屋用として使うのであれば23型の大きさでも十分だと思うので、10万円の価格差は魅力的だと思います。尚、3D対応モデルでないVALUESTAR G タイプ Wであれば、もっと価格は安くなります。

パソコンとしての処理性能も高い

VALUESTAR G タイプ Wのパフォーマンスをチェックします。

基本スペックをチェック - Core i7、SSDを搭載可能

基本スペック
speccyの実行結果

VALUESTAR G タイプ Wは、ノートパソコン用のCPUやグラフィックボードを搭載しているものの、Core i7やSSDを搭載可能で十分に使える処理性能を持っています。

SSDはハードディスクと両方搭載可能です。OSやアプリケーションはSSDへインストールされるため、起動が非常に速いです。それほど高価ではないのでおすすめします。

ただし、Webから買える直販店(NEC direct)でしか購入することができません。店頭モデルにSSDを搭載したVALUESTAR Wはありませんのでご注意下さい。

 

Windows エクスペリエンス インデックス

Windows エクスペリエンス インデックスは次の通りです。7点台はありませんが、平均して中の上といった値です。

Windowsエクスペリエンス


CrystalMark 2004R3 ベンチ

次は、CrystallMark 2004R3のベンチマークの結果です。こちらもバランスが良いスコアです。

CrystalMark

HDMI接続でPS3も楽しめる

PS3
HDMIの入力ポートにPS3などを接続できる

VALUESTAR G タイプ Wは、HDMIの外部入力ポートを持っています。そのため、PS3などをHDMIで接続することができます。

動作音をチェック

動作音はノートPC並みです。静かなほうだと思います。

アイドル時(PCを起動させただけの状態)の騒音が41.9dB、負荷をかけたときの騒音が42.3dBでした。負荷のかけ方は、ベンチマークの実行および動画の再生を行いました。私の部屋を極力無音にしても41.1dBはあります。それを考慮すると静かなほうだと思います。

尚、無反響室で測定したわけではないので全く正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。

VALUESTAR Wの動作音

ゲームは動くか? - ライトなゲームであればOK

ゲームが動くか確認しました。ファイナルファンタジー XIVは論外として、バイオハザード5を1280x720の解像度で動かすならギリギリ大丈夫です。

ゲームベンチマーク
製品名 NEC VALUESTAR G タイプ W
基本スペック Core i7-640M
GeForce GT330M
ファイナルファンタジー XIV 1280*720 1173(動作困難)
1920*1080 613(動作困難)
バイオハザード5(テストB) 1280*720 RANK B(FPS:34.5)
1920*1080 RANK C(FPS:21.6)
モンスターハンターフロンティア第二弾(絆) 1920*1080 1602
THE LAST REMNANT 1920*1080 FPS:25.86
デビルメイクライ4 1920*1080 RANK C

外観のチェック

外観のチェックです。

液晶一体型のパソコン(ボードPC)なので、床設置面積は小さいです。

外観(正面)

背面です。

外観(背面)

背面には、HDMIとD4の外部入力端子を搭載しています。また、デジタル放送をみるための端子もあります。

背面端子

以下は側面の端子です。USB3.0を搭載しているのが良いです。

外観(側面)

VALUESTAR G タイプ Wは、画面の傾き(チルト)、高さ調節、スイーベルが可能です。どれも大きなレンジで調節できるわけではないですが、無いよりはあったほうが良いと思います。

外観(スイーベル他)

まとめ

以上が、NEC VALUESTAR G タイプ Wのレビューでした。低価格でブルーレイ、DVD、画像を3Dで楽しむことができるパソコンです。3D対応のブルーレイディスクはまだ多くありませんが、2DのDVDをリアルタイムで3Dへ変換して視聴したり、YouTubeに公開されている3D動画を観たりすることもできるので、何かと遊べると思います。また、3D対応ブルーレイも今後は続々発売予定です。

また、本機は3Dだけが特徴ではなく、綺麗なIPS液晶、ブルーレイドライブ、ダブル地デジチューナー、YAMAHAの2.1chスピーカーなどもウリですし、パソコンのスペックも比較的良いです。ブルーレイレコーダーとしてもパソコンとしても十分満足して使える1台だと思います。

ただし、1人で使うにはちょうど良い画面サイズ(23型)ですが、家族で楽しむ場合には画面が小さいです。家族でテレビを視聴したいと考えてる場合は、素直にAV用の液晶テレビ(32型以上)を購入したほうが良いでしょう。

まとめると、次のようなメリットがあります。

NEC VALUESTAR G タイプ W は、こんなあなたにおすすめです。


ご購入はこちらからどうぞ。

NEC Direct(NECダイレクト)