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SmartVisionのレビュー
SmartVisionとは?

SmartVisionとは、NEC製のパソコンに付属している地デジ視聴ソフトです。
Windows Media Center のプラグインのような形で提供されいます。Windows Media CenterよりもGUIが(個人的には)見やすく、Windows Media Centerではできない機能が追加されています。
Windows Media Centerではできない機能としては、「DTCP-IP対応」、「全局の番組一覧表示」、「倍速録画(長時間録画)」、「きこえる変速再生」、「録画番組の編集」、「携帯への転送」などがあります。
詳細をレビューします。
※ ここでは2010年冬モデルのLaVie G タイプ L のSmartVision を紹介しています。また、視聴画面の映像はハメコミです。
ここがすごい! - マウス操作もリモコン操作もしやすい画面
SmartVisionが最も便利だと感じたのは、マウス操作がしやすい画面と、リモコン操作しやすい画面が別れていることです。多くの視聴ソフトは、どちらかに偏っておりメリット・デメリットがありますが、SmartVisionは両方のメリットを合わせ持っています。
ノーマルモード |
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ノーマルモードは、操作ボタンに細かい説明が書かれており、マウスで操作しやすいようなGUIになっています。 ノーマルモードの他にも、スリムやアドバンストモードがあります。 |
フルスクリーンモード |
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フルスクリーンモードは、タイトルテロップなどの文字が大きく、操作ボタンは細かい説明が省かれています。 リモコンで操作しやすいようなGUIになっています |
視聴機能をチェック
SmartVitionの視聴機能をチェックします。データ放送や、字幕放送、タイムシフトはもちろん、きこえる変速再生(他社では早見再生とも言われたりします)という機能もあります。特に不満はありません。
操作画面 | 出来ること |
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タイムシフトの操作ボタン![]() |
タイムシフト(番組視聴中に、一時停止や巻き戻し、早送りなどができる機能)ができます。 タイムシフトは、視聴中に一時領域へ録画しておくことで、一時停止などを可能にしています。 |
きこえる変速再生の操作ボタン![]() |
音声を出したまま0.5~2.0倍の間で変速して再生することができます。 尚、1.0倍より速い速度で再生するときは、タイムシフトで過去の時間を視聴しているときに限ります。 |
番組表のチェック
番組表は、全局を一覧で見ることができます。非常に見やすいです。番組表を表示中に左上(フルスクリーンモードでは左下)に表示される視聴画面も表示されています。ただ、視聴画面がやや小さく感じます。また、視聴画面の大きさを可変できるようにするか、または番組表と分離できるようにしてもらえれば良かったです。
ノーマルモード |
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ノーマルモードは、雑誌の番組表のように全局が一覧で見れ、色分けもされており見やすいです。 ただ、マウスを動かしていると、画面左上にMedeia Center のマークが表示されます。 このマークが視聴番組とかぶるのが残念です。 |
フルスクリーンモード |
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フルスクリーンモードは、一度に表示できる番組が減りますが、その分、文字が大きくなり離れた場所でも見やすくなります。 |
録画機能のチェック
操作画面 | 出来ること |
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新番組の録画![]() |
ドラマやアニメの新番組をすべて録画することができます。 |
おまかせ録画![]() |
キーワードやジャンルを指定して録画することができます。 |
(日時を指定した通常の)予約録画![]() |
日時を指定した録画ももちろんできます。 一回のみなのか、シリーズ(同じ番組を毎回)録画するのかを選択することももちろん可能です。 |
倍速録画(長時間録画)![]() |
ディスクの消費を少なくした倍速録画(長時間録画)にも対応しています。通常(ダイレクト)録画との録画時間の比率を掲載します。 尚、ロングはSD画質となります |
再生機能のチェック
上の「視聴機能のチェック」で説明したことが一通りできます。他には、オートチャプターや、簡易編集機能があります。
操作画面 | 出来ること |
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オートチャプター![]() |
番組を録画すると、CMの前後に自動でチャプターが挿入されます。CMを飛ばしたいときに便利です。2番組で試してみましたが、ほぼ正確にチャプターが設定されていました。ただし、一般的にオートチャプター機能は誤差がでるときがあるので、注意しましょう。また、チャプターの編集はできません。 |
簡易編集![]() |
簡易的に録画番組を編集することができます。できることは、必要な個所のカット&結合です。 |
携帯電話へ転送可能
私の携帯電話は対応していなかったので未検証ですが、携帯電話(SDカード)へ動画を転送することもできます。画質は、ワンセグ画質(320x180)とSD画質(640x360)から選択することができます。
録画した番組を、他の機器で再生できる(DTCP-IP対応)
SmartVistionはDTCP-IPに対応しています。そのためSmartVisionで録画した番組を、ネットワーク経由で、他の機器&ソフトから視聴することができます。録画した番組をどこかにムーブ&コピーすること無く視聴できるので便利です。ただし視聴する機器&ソフトもDTCP-IPに対応している必要があります。
DTCP-IPでの視聴を試した機器 | コメント |
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別のパソコンから視聴![]() |
DTCP-IPに対応した地デジ視聴ソフトをインストールすることで、別のパソコンから視聴することができます。今回は、DiXiM Digital TV plus ダウンロード通常版 SmartVisionの番組配信サーバソフトは、DiXiMを使っているので、クライアント側もDiXiMだと相性が良いでしょう。 |
PS3で視聴![]() |
PS3もDTCP-IPに対応しているので、SmartVisionで録画した番組を視聴できます。 ただし、PS3のファームを3.00以上に上げる必要があります。 |
DTCP-IPの設定は、ややネットワークの知識が必要です。もしすんなり視聴できなかったら、(1)ファイアウォール設定や、(2)DiXiMサーバ側(ここではSmartVistion側)のアクセス権の設定を疑ってみてください。
別の機器で録画した番組を、SmartVisionで再生することもできる
先ほどとは逆に、別の機器で録画した番組を、SmartVistionで再生することができます。
たとえば、アイ・オー・データの地デジチューナーで、RECBOXへ録画した番組を視聴したり、東芝レグザブルーレイで録画した番組を視聴したりすることができます。ただし、録画元の機器がDTCP-IPに対応している必要があります。余談ですが、東芝レグザブルーレイやヴァルディアからなら直接視聴できる(と思う)のですが、レグザ(テレビ)で録画した番組は一度、DTCP-IPに対応したNAS等へダビングする必要があります。
ソフトの起動時間
SmartVistionの起動時間等を計測してみましたが、平均的に速いです。他社の視聴ソフトの比較表を掲載します。ただし、ソフトの起動が速いのは、試したLaVie G タイプ L が、SSDを搭載しているモデルだからというのもあります。
テスト内容 | SmartVistion | A社 | B社 |
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ソフトの起動時間 | 7秒 | 12秒 | 28秒 |
録画番組を再生させたときの起動時間 | 5秒 | 13秒 | 4秒 |
チャンネル切替時間 (1~8chまで全て切替えた時間) | 18秒 | 31秒 | 14秒 |
SmartVistionのまとめ・感想
筆者は、Windows Media Center及び、I社、B社、P社の地デジ視聴ソフトを使用したことがありますが、その中でもNECのSmartVisionは使いやすいと思います。
特に、ノーマルモードとフルスクリーンモードが用意され、マウスでもリモコンでも操作しやすい点は秀逸です。ソフトの切り替え時間も速く、視聴画面もわかりやすいです。
「DTCP-IP対応」、「全局の番組一覧表示」、「倍速録画(長時間録画)」など、Windows Media Centerにはない機能も搭載されています。
使用期間が3日程度だったため、安定度まではわかりませんが、少なくとも3日間はソフトがダウンしたり、録画に失敗することはありませんでした。
SmartVisionは、NECのパソコンに搭載される視聴ソフトですが、すべての機種に付属しているわけではありません。Windows Media Centerで地デジを視聴する機種もありますので、購入前はよくご確認ください。
次のような機種にSmartVisionは搭載されています。