MSI Creator Z16 HX Studio A13V(クリエイター向けノートPC)の実機レビュー

CPU | Core i7-13700HX Core i9-13980HX |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 64GB DDR5 |
ストレージ | 1TB PCIe SSD |
液晶サイズ | 16.0インチ |
液晶種類 | 2560x1600 165Hz 光沢 DCI-P3相当 |
質量 | 約2.39kg |
バッテリー | 最大約7時間 (90Wh) |
価格[税込] | 25万円台~ |
MSI Creator Z16 HX Studio A13Vは、HXシリーズのCoreプロセッサーに、RTX 4060、64GBメモリという、高い性能を備えたクリエイター向けノートPCです。「NVIDIA Studio」認証を得ており、クリエイター向けのアプリを使った作業を快適に行うことができます。
ディスプレイは、Mini LEDを採用し、WQXGA解像度、DCI-P3相当の色域の広さなので、クリエイター向けソフトでの作業がしやすく、映像制作などの用途にも適しています。
高級感のあるアルミボディは、約19mmとスリムなので、移動も比較的しやすいと思います。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i9-13980HX、GeForce RTX 4060 Laptop、64GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「Creator Z16 HX Studio A13Vの特徴」のみお読みください。
製品の特徴
「NVIDIA Studio」認証のクリエイターノートPC
Creator Z16 HX Studio A13Vは、HXシリーズの第13世代Core、GeForce RTX 4060 Laptop、64GBメモリという、高いスペック構成のクリエイター向けノートPCです。
高めの処理性能とグラフィック性能、ゆとりのあるメモリ容量を備えており、メモリ消費の多いクリエイター向けソフトでの作業も快適に行うことができます。
ゲーミングノートPCでも同じようなスペック構成を選択することができますが、Creator Z16 HX Studio A13Vは、「NVIDIA Studio」認証済みという点が異なっています。クリエイター向けソフトに最適化されたNVIDIA Studioドライバーにより、高性能パーツのポテンシャルを引き出して、自由な創作活動に取り組むことができるでしょう。

WQXGAのMini LEDディスプレイ搭載
Creator Z16 HX Studio A13Vは、16型のMini LEDディスプレイを搭載しています。
画面比16:10で、WQXGA(2560x1600)と解像度も高めなので、複数のパネルがあるクリエイター向けソフトでの作業がしやすいです。
このディスプレイは、最大輝度:1000nit、色域:DCI-P3相当、色差:delta E 2以下となっており、明るく、広色域で、正確性の高い色表現が可能となっています。本格的な映像編集など、色にこだわるクリエイティブな作業に適しています。
また、165Hzのハイリフレッシュレートに対応しているので、息抜きにゲームをプレイする方にもいいと思います。

スリムで高級感のあるボディ
Creator Z16 HX Studio A13Vは、CNCミルドによるアルミ削り出し加工が施されたボディで、クリエイターが使うのにふさわしい高級感を備えています。
高性能パーツを搭載していますが、本体の厚みは約19mmとなっています。一般ノートPCと同程度のスリムなボディです。約2.39kgと軽くはありませんが、移動用のカバンを用意すれば、持ち運んで使うこともできるでしょう。

フルサイズのSDカードスロットを搭載
Creator Z16 HX Studio A13Vは、フルサイズのSDカードリーダーがあるので、カメラからの写真や動画の取り込みを容易に行うことができます。アダプターが必要無いので、外出先へPCを持って行き、画像や動画を撮影・編集することが多い方に便利です。

PowerDelivery対応
Creator Z16 HX Studio A13Vは、PowerDeliveryに対応したThunderbolt4ポートを搭載しています。当サイトでいくつかのPD充電器を試した限りでは、100W以上のPD充電器であれば、充電することができました。
外出先へPCを持って行くときに、付属の大きなACアダプターの変わりに、小型のPD充電器を持っていけるので便利です。なお、かなり電力を消費する重い処理は、PD充電器だと電力が足りず、動作が重く感じたり、処理が遅かったりするのでご注意下さい。

各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 光沢ディスプレイである点が気になる方もいそうですが、スペックは高く、表示領域も広く快適に使えます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 高色域・高輝度のディスプレイで、スピーカー音も比較的良いので、動画鑑賞は快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 広色域ディスプレイに、高性能CPU、外部GPUを搭載し、画像編集、RAW現像などの用途も快適です。 |
動画編集 | ◎ | 同上の理由で、動画編集も快適です。 |
ゲーム | ◎ | 光沢ディスプレイである点と、ゲーム中はパームレストが熱く感じる点が気になりますが、映像は綺麗ですし、グラフィック性能も比較的高く、割と快適にゲームができるでしょう。165Hzの高リフレッシュレートにも対応しています。 |
ディスプレイのチェック
Creator Z16 HX Studio A13Vのディスプレイのチェックです。
16型、WQXGA(2,560×1,600)、光沢、165Hz、Mini LED、DisplayHDR 1000、DCI-P3相当といった仕様になっています。詳しい特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
今回、i1 Profilerでうまく計測出来ませんでしたが、メーカーサイトを確認すると、DCI-P3相当の色域となっています。
また、下図のように、sRGBモード、AdobeRGBモード、DCI P3モード、Display P3モードなどが用意されており、色域を変換することが可能です。

さらに、sRGBモード、DCI P3モード、Display P3モードに関しては、Eelta Eが2以下であることを証明するレポートを確認することができます。

視野角は広いです。

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。ギラつきは、ほとんど感じません。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が検出されました。長時間使用する場合、体質によっては眼に疲れを感じやすいかもしれません。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Creator Z16 HX Studio A13Vのキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19.5mmです。キーストロークは約1.5mmです。キーボードは普通の打ちやすさです。
テンキーも搭載されていますが、4列ではなく3列なので、「+」などが押しにくいです。
タッチパッドの操作性は普通です。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
Creator Z16 HX Studio A13Vのパフォーマンスのチェックです。
MSI CenterのソフトからUser Scenarioおよび、GPU Swtichを変更することができます。今回、ベンチマークソフトを実行するにあたって、User Scenarioは、AIで自動的にパフォーマンスを調整する「Smart Auto」、GPU Switchは、ソフトによってiGPUとdGPUを切り替える(もしくは両方使う)「MSHybrid graphics Mode」にしました。

CPU
Core i9-13980HXとCore i7-13700HXのモデルがありますが、今回は前者です。
CINEBENCH R23のスコアは下の通りです。プロセッサー・ベース・パワー(PBP)が55WのHXシリーズCoreプロセッサーなので非常に高いスコアが出ています。なお、実際のCPU電力は約110W出ていました。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR5-5200を搭載しており、高速です。
~メモリ性能の評価 ~
今回、Sandra 2020での計測ができませんでした。参考までに、DDR5-5200のメモリは、以下くらいの帯域が出ます。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、GeForce RTX 4060を搭載しています。最大グラフィックスパワーは、90Wとなっており、そこまで高くはありません。

3DMarkのベンチマークスコアは以下のようになり、ミドルクラスの性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060の情報は次の通りです。

ストレージ
ストレージにはPCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~


クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「Smart Auto」モードで計測していますが、Blenderベンチマークだけは、このモードだとスコアがかなり低かったため、「Extreme Performance」モードで計測しています。

Lightroomで100枚のRAWデータを一度に書き出してみましたが、CPU性能が高いため、速い書き出し時間でした。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

AI技術を使ったニューラルフィルターを実行した結果は次の通りです。Core i7-1360Pを搭載した一般的なノートPCと比べると、かなり高速です。
本製品 | 参考 Core i7-1360P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約55秒 | 約4分16秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約1分49秒 | 約2分41秒 |

外部グラフィックスを搭載し、CPU性能も高いので、4K動画の書き出しも速いです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

CPUのみで実行するx265エンコードも高速です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)


ゲームベンチマーク&フレームレート
この製品は、ゲーミングPCではありませんが、ゲーム時においても高いフレームレートが出ます。
各ゲームの平均フレームレートはご覧の通りです。
ディスプレイ解像度の2560x1600でゲームをするには、グラフィック品質設定を低めにする必要がありますが、1920x1080または1920x1200でゲームをするなら、割と高めのグラフィック品質設定でも大丈夫だと思います。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高 | 42 fps |
2560x1600 | 高 | 61 fps |
最高 | 27 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | 57 fps |
2560x1600 | 高 | 58 fps |
ウルトラ | 46 fps |
![]() 重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | エクストリーム | 87 fps |
2560x1600 | 最高 | 78 fps |
エクストリーム | 74 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高品質 | 64 fps |
2560x1600 | 標準品質 | 61 fps |
高品質 | 59 fps |
![]() 重い部類のゲーム
BLUE PROTOCOL
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高画質 | 72 fps |
2560x1600 | 高画質 | 69 fps |
最高画質 | 48 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | 57 fps |
2560x1600 | 中 | 64 fps |
ウルトラ | 47 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 97 fps |
2560x1600 | 高品質 | 85 fps |
最高品質 | 60 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 中設定 | 79 fps |
最高設定 | 59 fps | |
2560x1600 | 中設定 | 59 fps |
最高設定 | 50 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
163 fps |
2560x1600 | 138 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 152 fps |
2560x1600 | 高設定 | 91 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 387 fps |
2560x1600 | 高設定 | 286 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | 73 fps |
2560x1600 | 中型 | 66 fps |
ウルトラ | 59 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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解像度 | 品質 | 平均スコア |
2560x1600 | 最高品質 | 23201(すごく快適) |
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
本製品は、PowerDelivery対応のThunderbolt4と、映像出力対応のUSB3.2 Gen2 Type-Cを搭載しています。
Thunderbolt4ポートに、各種機器を接続したときの動作結果は次の通りです。PowerDeliveryに関しては、当サイトで試した限りでは、100W以上のPD充電器が使用できました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ | ― | ― |
100W Anker PowerPort III | ○ | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
× | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
HDMIポートは搭載されていません。
質量のチェック
Creator Z16 HX Studio A13Vの質量のチェックです。
メーカーサイトには「2.39kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じ数値です。ゲーミングノートおよびクリエイターノートとしては普通の質量です。ACアダプターは約1kgあり重いです。PowerDeliveryに対応しているので、外出時は別途用意したPD充電器を持ち運ぶといいでしょう。
質量 | |
PC本体 | 2.367kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 1.046kg |
バッテリー駆動時間のチェック
Creator Z16 HX Studio A13Vのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は90Whと大容量です。バッテリー駆動時間は下の通りです。高性能パーツを搭載しているので、一般的なノートPCほどバッテリー状態で駆動することはできませんが、そこまで負荷の高くない作業であれば、数時間はもちます。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大7時間 |
(2) 動画再生時 | 6時間12分 |
(3) CPU5%、iGPU7%、iGPU6%の負荷 | 2時間36分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、207万画素で細部まで細かく表示することができますが、当サイトの環境で試した限りでは、やや青みが強い画像・映像です。
また、顔認証にも対応しています。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
スピーカー
本製品は、ステレオ4スピーカー(Sound by DYNAUDIO)を搭載しています。音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。


パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
今回は、「Smart Auto」のモードで計測しましたが、CPU電力は約110Wで推移しており、高めの数値です。このときのCPU温度は約95℃とやや高めです。
温度が気になる場合は、「バランス」モードで動かすといいと思います。下には掲載していませんが、「バランス」モードの場合、CPU電力は約60Wまで落ちますが、CPU温度は80℃台で推移していました。


FF15ベンチ実行時の温度
ゲーム時のCPU温度およびGPU温度は、以下のとおりです。
ゲームをするときだけでなく、クリエイター向けソフトで作業する時など、連続して高めの負荷がかかった時のCPUとGPUの温度の参考になります。
問題ない温度だと思います。

静音性のチェック
Creator Z16 HX Studio A13Vの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかったときの騒音値は普通です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷がかかると全体的に熱くなります。パームレスト部分の温度も上がるので、やや不快感があります。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
一般的なノートPCよりは高い消費電力ですが、高性能CPUおよび外部GPUを搭載している割には、そこまで消費電力は上がりませんでした。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
Creator Z16 HX Studio A13Vの外観のチェックです。
CNCによるアルミ削り出し加工のボディで、カラーはルナグレーとなっており、高級感のある洗練されたデザインです。

天板には、ドラゴンのエンブレムが入っており、エッジは丸みを帯びています。

ボディの高さは、19mmとなっており、外部グラフィックスを搭載したノートPCとしては薄いです。


指紋認証装置も搭載されています。

側面のポート類はご覧の通りです。HDMIやMini Display Protといった映像出力専用のポートはありませんが、2つのUSB-Cポートで映像出力が可能です。フルサイズのSDカードスロットがあるのも嬉しいです。


液晶は、約180度開きます。

底面はシンプルな見た目です。

ACアダプターは、280Wと大容量で、サイズも大きいです。ただ、仕様では240Wとなっています。今回は、サンプル機なので、280Wだったのかもしれません。



まとめ
Creator Z16 HX Studio A13Vは、最大でCore i9-13980HX、GeForce RTX 4060 Laptop、64GBメモリという高い構成で、「NVIDIA Studio」認証済みのクリエイター向けノートPCです。
画面比16:10のWQXGA(2560x1600)で、最大輝度:1000nit、色域:DCI-P3相当、色差:delta E 2以下と、クリエイター向けの本格的なディスプレイを搭載しています。
多くのクリエイター向けソフトが快適に動作するスペックです。
外部グラフィックスを搭載している割にはボディは薄型で、アルミの削り出しボディも高級感があり、かっこいいです。
少し気になったのは、高めの負荷がかかるとパームレストの温度が上がり、手のひらが熱く感じてくる点と、ディスプレイにフリッカーがある点です。また、好みにもよりますが、ディスプレイが光沢である点も、人によっては気になるかもしれません。この点が気にならなければ、スペックの割に価格も高くなく、クリエイターにとって最高の相棒になることでしょう。
NVIDIA Studio認証クリエイターノート
Creator Z16 HX Studio A13V

特徴
- 「NVIDIA Studio」認証済みのスペック
- 広色域・高輝度・高解像度ディスプレイ搭載
- 高級感のあるアルミボディ
こんなあなたに
- クリエイター全般
- 価格25万円台[税込]~
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