マウスコンピューター G-Tune ハンドル付きミニタワーの実機レビュー

更新日:
サイズ ハンドル付きミニタワー
CPU Core i7-12700F
Core i5-12400F
Core i3-12100
GPU GeForce RTX 3060 Ti
GeForce RTX 3060
GeForce RTX 3050
GeForce GTX 1660 S
GeForce GTX 1650
メモリ 最大 64GB
価格 13万円台~
ハンドル付きで持ち運びがしやすいミニタワー

G-Tune ハンドル付きミニタワーは、 その名の通り、持ち運びがしやすいハンドルが付いたミニタワーサイズのゲーミングPCです。

ミニタワーケースなので狭いスペースに設置しやすく、友人宅やイベントなどにも持っていきやすいモビリティ性のある筐体です。

Wi-Fi 6の無線LANも内蔵しているため、持ち出し先でもネットワークに接続しやすいです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューしています。なお、G-Tune PL-B-A380は販売終了となっています。

レビュー機の構成

G-Tune EL-B

Core i5-12400F、GeForce RTX 3050、メモリ16GB、500W電源

 

G-Tune PL-B-A380

Core i5-12400、Intel Arc A380 6GB、メモリ16GB、500W電源

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「G-Tune ハンドル付きミニタワーの特徴」のみお読みください。

 

G-Tune ハンドル付きミニタワー の特徴

コンパクトなミニタワーで設置がしやすい

G-Tune ハンドル付きミニタワーは、スペック上はミニタワーですが、幅180mm×奥行き405mm×高さ330mmと、一般的なミニタワーよりもワンサイズ小さいサイズです。

そのため、狭いスペースやデスク上にも設置しやすく、高速無線LAN規格Wi-Fi 6も内蔵しているので、場所を選びません。

24インチモニターと比較
狭いスペースでも設置しやすく気が散らないデザイン

 

ハンドル付きで持ち運びができる

筐体上部にあるハンドルは、約50kgの負荷に耐えられるほど耐久性が高く、滑り止めのグリップ付きで、持ち運びが非常にしやすいです。

重量は約6.8~7.4kgですが、片手でいきなりグイッと持ち上げられるほど、強度と安定感があります。

特に屋内で移動して使用する方や、LANパーティーなどのイベントにも、安心して持って行けるゲーミングPCです。

耐久性の高いグリップ付きハンドル
片手でも持ち運べる

 

エアフロー効率の良いケースデザイン

G-Tune ハンドル付きミニタワーは、モビリティ性というだけでなく、ケースとしての完成度も高いです。

本製品では側面と底面をメッシュ加工にすることによって、コンパクトなミニタワーケースでは悪くなりがちな、エアフロー効率を高めています。

実際の温度は後述しますが、ミドルクラスなら空冷でも十分な冷却効率だと思います。長時間ゲームする方でも安心して使えるでしょう。

側面と底面から吸気

 

拡張性もあり

本製品は持ち運びができるコンパクトなミニタワーケースにしては拡張性もあります。メインストレージのPCIe SSDに加え、ケース右側面内部には3.5インチHDDと2.5インチSSDを1台、左側面にも2.5インチSSDを1台搭載できるスペースがあります。

カスタマイズでは追加のHDDを1台しか増やすことができませんが、後で自分で増設することも可能です。さらに、カスタマイズでスロットイン式の光学ドライブを内蔵することも可能です。

2.5インチSSDを2台、3.5インチHDDを1台搭載できる

 

安心のサポート

G-Tuneの製品は、選択できるサポートが充実しています。標準では1ヶ月の初期不良対応に加え、24時間365日対応の電話サポートにも対応しています。

日中よりも夜にゲームする方のほうが多いと思われるので、24時間365日対応というのは、いざというときに安心です。

さらに「安心パックサービス」に加入すれば、専用ダイヤルなので、通常のユーザーよりも電話が繋がりやすいのが特徴です。

選択できる充実のサポートサービス

 

パフォーマンスのチェック

G-Tune ハンドル付きミニタワー「G-Tune EL-B」モデル、および「G-Tune PL-B-A380」モデルのパフォーマンスのチェックします。今回は、全てデフォルトの設定のままで計測しています。

なお、「G-Tune PL-B-A380」モデルは、現時点で販売終了となっています。

PL1の設定値

G-Tune PL-B-A380に搭載されているCore i5-12400、およびG-Tune EL-Bに搭載されているCore i5-12400FのPL1の値を確認したところ、標準の65Wでした。

PL1の値は65W

 

CPU

CPUには、ミドルクラスのCore i5-12400Fまたは、内蔵グラフィックスを搭載したCore i5-12400を搭載しています。

どちらのCPUもミドルクラスにしては性能が高く、ゲームをするには十分な性能です。もし、ゲームだけでなく動画編集もしたいという方は、Core i7-12700F搭載モデルでもいいでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-12400F
Core i5-12400
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13900K(KF) 36658 [PL1:253W]
Core i7-13700KF 29800 [PL1:253W]
27763 [PL1:180W]
Ryzen 9 7900X 29007
Core i9-12900K 26530 [PL1:241W]
23108 [PL1:125W]
Ryzen 9 5950X 25000
Core i7-12700K 20623 [PL1:125W]
Ryzen 9 5900X 20251
Ryzen 7 7700X 19085
Core i7-12700F 17781
Core i5-12600K 約17500
Ryzen 7 5800X 15646
Core i9-11900K 15513
Core i7-11700K 12958
Ryzen 7 3700X 12273
Core i5-12400F 12164 [PL1:100W]
11867 [PL1:65W]
Core i5-12400 11281
Core i5-11600K 11277
Ryzen 5 3600 9412
Core i5-11400 8025
Ryzen 5 3500 6421
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13900K(KF) 2242
Core i7-13700KF 2130 [PL1:253W]
2129 [PL1:180W]
Core i9-12900K 2022 [PL1:241W]
2003 [PL1:125W]
Ryzen 9 7900X 2010
Ryzen 7 7700X 1982
Core i7-12700K 1921 [PL1:125W]
Core i5-12600K 約1850
Core i7-12700F 1798
Core i5-12400F 1719 [PL1:65W]
1715 [PL1:100W]
Core i5-12400 1670
Core i9-11900K 1672
Ryzen 9 5950X 1650
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Core i7-11700K 1564
Core i5-11600K 1564
Core i5-11400 1398
Ryzen 7 3700X 1276
Ryzen 5 3600 1253
Ryzen 5 3500 1183
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

G-Tune ハンドル付きミニタワーでは、エントリークラスからミドルクラスまでのグラフィックスを搭載することができます。ゲームをするなら、GeForce RTX 3060またはRTX 3060 Tiがおすすめですが、「グラフィック品質を落としてもいいので、できるだけ安く買いたい」という方ならGeForce RTX 3050でもいいでしょう。

Intel Arc A380 グラフィックスは、インテル独自のGPUで、GTX 1650より少し性能が高い程度ですが、6GBのGDDR6のビデオメモリを搭載し、「AV1」のハードウェアエンコードに対応している点がメリットです。ゲーム向きと言うよりは、クリエイティブワーク向きのグラフィックカードとなっています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 3050
Intel Arc A380 グラフィックス
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 36298
RTX 4080 28098
RTX 4070 Ti 22597
RTX 3090 19568
RTX 3080 Ti 18607
RTX 3080 17064
RTX 3070 Ti 14496
RTX 3070 13393
RTX 3060 Ti 10808
RTX 3060 8581
RTX 3050 6036
GTX 1660 SUPER 6000
Intel Arc A380 4576
GTX 1650 3336
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはDDR4-3200メモリを搭載しています。速度は普通です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB DDR4-3200MHz
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
59.71GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
56.13GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
37.36GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

ストレージ

ストレージは、標準では、Gen3のPCIe-NVMe SSDを搭載していますが、カスタマイズでより高速なGen4 SSDに変更することができます。容量は最大で2TBまで増やすことができ、追加でHDDを1台追加することもできます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
PCIe Gen3  512GB SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
2545
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。ここではデフォルトの設定で計測しています。

G-Tune EL-B(Core i5-12400F+GeForce RTX 3050搭載モデル)では、エントリークラスのグラフィックスです。グラフィック品質を落としても構わなければ、フルHD解像度でなら、60 fps以上出るタイトルが多いです。フレームレートが足りない場合でも、DLSS機能のあるゲームなら、この機能を有効にすることでフレームレートを伸ばすことができます。

G-Tune PL-B-A380(Core i5-12400+Intel Arc A380搭載モデル)では、GeForce GTX 1650よりやや高い程度の性能となっており、60 fpsでプレイするには、かなりグラフィック品質を落とす必要があります。

以下のゲームのフレームレートについて
表示しているのは平均フレームレートです
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアはCore i9-12900K搭載PCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 94 fps(120 fps) 57 fps
57 fps(82 fps) 43 fps
ウルトラ 47 fps(59 fps) 25 fps
レイトレ:低 36 fps
※カッコ内は「DLSS」を自動設定
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、ウルトラ)
RTX 3090 134 fps
RTX 3080 Ti 134 fps
RTX 3080 120 fps
RTX 3070 Ti 105 fps
RTX 3070 96 fps
RTX 3060 Ti 83 fps
RTX 3060 67 fps
RTX 3050 47 fps
Intel Arc A380 25 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 134 fps 84 fps
95 fps 59 fps
エクストリーム 64 fps 26 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、エクストリーム)
RTX 3090 131 fps
RTX 3080 Ti 128 fps
RTX 3080 122 fps
RTX 3070 Ti 109 fps
RTX 3070 107 fps
RTX 3060 Ti 96 fps
RTX 3060 75 fps
RTX 3050 64 fps
Intel Arc A380 26 fps
重い部類のゲーム
ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(DX12)
品質 解像度 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 141 fps 71 fps
73 fps 36 fps
ウルトラ 59 fps 31 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、ウルトラ)
RTX 3090 177 fps
RTX 3080 Ti 177 fps
RTX 3080 160 fps
RTX 3070 Ti 138 fps
RTX 3070 129 fps
RTX 3060 Ti 111 fps
RTX 3060 84 fps
RTX 3050 59 fps
Intel Arc A380 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
品質 解像度 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 軽量品質 116 fps 60 fps
標準品質 90 fps 46 fps
高品質 65 fps 29 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、高品質)
RTX 3090 170 fps
RTX 3080 Ti 170 fps
RTX 3080 161 fps
RTX 3070 Ti 136 fps
RTX 3070 131 fps
RTX 3060 Ti 115 fps
RTX 3060 90 fps
RTX 3050 65 fps
Intel Arc A380 29 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
品質 解像度 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 最低 157 fps 76 fps
101 fps 50 fps
最高 87 fps 42 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 3090 204 fps
RTX 3080 Ti 203 fps
RTX 3080 201 fps
RTX 3070 Ti 178 fps
RTX 3070 172 fps
RTX 3060 Ti 152 fps
RTX 3060 122 fps
RTX 3050 87 fps
Intel Arc A380 42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
品質 解像度 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 標準(デスク) 174 fps 104 fps
高(デスク) 120 fps 62 fps
最高品質 111 fps 60 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 3090 210 fps
RTX 3080 Ti 210 fps
RTX 3080 207 fps
RTX 3070 Ti 195 fps
RTX 3070 185 fps
RTX 3060 Ti 174 fps
RTX 3060 146 fps
RTX 3050 111 fps
Intel Arc A380 60 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト(Ver.19)
品質 解像度 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 低設定 240 fps 73 fps
高設定 125 fps 43 fps
最高設定 73 fps 29 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
品質 解像度 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 低設定 242 fps 135 fps
高設定 130 fps 61 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
品質 解像度 Core i5-12400F
GeForce RTX 3050
Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 非常に低い 263 fps 148 fps
中型 201 fps 97 fps
ウルトラ 137 fps 71 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
オーバーウォッチ2(DX11)
品質 解像度 Core i5-12400
Intel Arc A380
1920x1080 200 fps
130 fps
エピック 112 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームのベンチマーク

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Ryzen 9 7900X
RTX 3060
27秒 [書き出し時にGPUを使用]
Core i9-12900K
RTX 3060
29秒 [書き出し時にGPUを使用]
Core i7-12700KF
RTX 3070 Ti
47秒 [書き出し時にGPUを使用]
Core i5-12400
RTX 3060
56秒 [書き出し時にGPUを使用]
Core i5-12400F
RTX 3050
57秒 [書き出し時にGPUを使用]
Core i5-12400
Intel Arc A380
84秒 [書き出し時にGPUを使用]
Core i5-12400
Intel Arc A380
95秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-12900K/32GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分00秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3090
3分12秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3080
3分15秒
Core i7-12700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i5-12500/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分26秒
Ryzen 7 5800X/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分34秒
Core i5-12400F/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分48秒
Core i5-12400F/16GB
GeForce RTX 3050
3分54秒
Ryzen 5 5600X/16GB
Radeon RX 6700XT
4分12秒
Ryzen 5 5600X/16GB
GeForce RTX 3060 Ti
4分19秒
Core i7-12700F/16GB
GeForce RTX 3060
4分47秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660
5分32秒
Core i5-12400/16GB
Intel Arc A380
5分33秒
Ryzen 5 3500/16GB
GeForce GTX 1660
6分05秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce GTX 1650
6分22秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 4090
2分52秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080 Ti
3分21秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080
3分23秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3090
3分24秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分27秒
Core i5-12400/16GB
Intel Arc A380
6分58秒
7分25秒 [AV1]
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間。コーデックはAV1以外はH.264。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
x265でのエンコード時間
Ryzen 9 7900X 9分42秒
Core i9-12900K 4分25秒
Ryzen 9 5900X 5分20秒
Core i7-12700K 5分36秒
Core i9-11900K 7分00秒
Ryzen 7 5800X 7分08秒
Core i7-12700F 7分09秒
Core i7-11700K 8分40秒
Ryzen 7 3700X 8分56秒
Core i5-12500 9分18秒
Core i5-12400 9分42秒
Core i5-12400F 9分56秒
Ryzen 5 5600X 10分00秒
Core i5-11400 11分00秒
Ryzen 5 3500 13分58秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
OptiXで実行した時のスコア

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

どちらもCPU電力は(ターボブースト時の初動を除いて)65Wで推移し、Core i5-12400FのCPU温度は75℃前後、Core i5-12400は77℃前後と普通の温度を保っています。空冷のCPUクーラーにミニタワーケースにしては十分冷えていると思います。

  • Core i5-12400F
  • Core i5-12400
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度は下図の通りです。

Core i5-12400FのCPU温度は最大でも67℃、GeForce RTX 3050のGPU温度は78℃前後と、問題ない温度です。

Core i5-12400のCPU温度は最大でも75℃、Intel Arc A380のGPU温度は74℃前後と、こちらも問題ない温度です。両機種とも長時間でも安定したゲームができるでしょう。

  • Core i5-12400F
    GeForce RTX 3050
  • Core i5-12400
    Intel Arc A380
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、作業に集中しづらいです。

アイドル時とゲーム中はゲーミングPCにしては普通の騒音値です。ヘッドホンをしなくても、ゲームに集中できる範囲です。ただし、CPUクーラーの回転数が最大になるエンコード時は騒音値が高めです。

G-Tune EL-B(Core i5-12400F+GeForce RTX 3050)
 
G-Tune PL-B-A380(Core i5-12400+Intel Arc A380)
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

ゲーミングPCなので、消費電力はそれなりに高いですが、Intel Arc A380搭載モデルはゲーム中でも低い消費電力です。

G-Tune EL-B(Core i5-12400F+GeForce RTX 3050)
 
G-Tune PL-B-A380(Core i5-12400+Intel Arc A380)
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。 

マットなブラックで、フロントの赤いライトがアクセントになっています。ケースはコンパクトですが、奥行きはややあります。

 

電源ボタンとインターフェースは側面にあります。筐体を置く位置によっては隠れてしまうので、ちょっと不便です。トップパネルにあれば使いやすかったと思います。

 

上部にあるハンドルです。堅牢で片手で持ち上げることができます。

 

トップパネルはスライド式です。カスタマイズで光学ドライブを追加すると、天面に内蔵されます。

 

側面です。エアフロー効率を高めるため、メッシュ部分が大きく取られています。

 

正面と背面のインターフェースです。

 

底面です。スキー板のようになっていて、安定感あります。

 

底面からも吸気できるようにインシュレーターは高めです。

 

底面のメッシュフィルターは背面から取り出すことができて掃除が楽です。

 

ケース内部のチェック

右側面ケース内部です。2.5インチSSDを1台搭載できるスペースがあります。

 

左側面ケース内部です。3つのネジを外すことでさらに内部にアクセスすることができます。この時、ケースファンの配線が抜けないようにご注意ください。

 

ケース内部です。内部構造もしっかりしています。

 

Core i5-12400F、Core i5-12400搭載時の空冷クーラーです。

 

Core i5-12400F、Core i5-12400搭載時のB660M-ITXマザーボードです。メーカーは不明です。

 

GeForce RTX 3050搭載モデルのグラフィックカードです。こちらもメーカーは不明です。GPUクロックなどは標準的な数値です。

 

Intel Arc A380搭載モデルのグラフィックカードです。補助電源不要のエントリーモデルです。メーカーはMSIです。GPUクロックは標準よりやや高めに設定されています。

 

G-Tune EL-BのM.2 SSDにはKingston製が搭載されていました。G-Tune PL-B-A380のM.2 SSDのメーカーは不明です。どちらもヒートシンクが装着されているので熱にも安心です。

 

ミニタワーケースですが、一般的なATXサイズの電源ユニットを搭載しています。

 

斜めから見た画像

斜めから見た画像です。コンパクトなミニタワーケースにしてはしっかりした内部構造でメンテナンスもしやすい方だと思います。

 

まとめ

以上が、マウスコンピューター G-Tune ハンドル付きミニタワーのレビューです。

ハンドルのおかげで持ち運びがしやすく、屋内やイベントなどに持って行きやすいゲーミングPCです。コンパクトなミニタワーケースで、無線LANも内蔵しているため、設置場所も選びません。

ケースの完成度も高く、ミニタワーにしては冷却性に優れ、拡張性もあり、メンテナンスもしやすいです。デザインはシンプルですが、気が散らず、集中しやすいと思います。

グラフィックスは、エントリークラスのGeForce GTX 1650 から、ミドルクラスのGeForce RTX 3060 Tiを搭載することができます。使用目的や予算に応じて購入するといいでしょう。

ゲーム目的ならGeForce RTX 3050以上がおすすめです。迷ったらGeForce RTX 3060が、ゲームにもクリエイティブワークにも適しており、無難だと思います。

価格も安く、サポートも充実しているので、ゲーミングPC初心者の方でも安心して購入できる製品だと思います。

 

ハンドル付きで持ち運びがしやすいミニタワー

マウスコンピューター G-Tune ハンドル付きミニタワー

特徴

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