マウスコンピューター G-Tune E7 [Windows 11]の実機レビュー

CPU | Core i5-11400H |
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GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB ~ 64GB |
ストレージ | PCIe SSD / SATA SSD |
液晶サイズ | 17.3インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.59kg |
バッテリー | 約5.5時間 |
価格[税込] | 20万円台~ |
G-Tune E7は、17.3型の大画面ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。ノートPCとしては迫力のある映像でゲームができるでしょう。
スペックはミドルクラスで、FHD解像度でのゲームなら、ほとんどのタイトルが快適に動きます。
メモリは最大64GB、ストレージは最大2基搭載することができ、ディスプレイの色域も比較的広いので、動画編集用途にも適しています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-11400H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、512GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「G-Tune E7の特徴」のみお読みください。
G-Tune E7の特徴
17インチの大画面ディスプレイ
G-Tune E7は、17.3インチの大画面ディスプレイを搭載している点が特徴です。一般的な15.6インチ液晶よりも映像が見やすく、アクションゲームにおいては迫力と臨場感が増します。グラフィック重視のゲームも映像の美しさに魅了されることでしょう。
リフレッシュレートは、144Hzとなっています。最新のノートPCとしては決して高い数値ではありませんが、ミドルスペックの本製品だと300fpsのようなフレームレートが出ることは稀ですし、本格的にゲームをするユーザーでなければ、144Hzでも十分でしょう。
先日発売されたSteam版『モンスターハンターライズ』をこのPCでプレイしてみましたが、グラフィック設定を高めにしても、高いフレームレートが出ており、美麗な映像で、素早い動作や視点移動でも滑らかに表示され、ゲームを快適に楽しむことができました。

ミドルクラスのGeForce RTX 3060を搭載
G-Tune E7は、グラフィックスに「GeForce RTX 3060 Laptop」、CPUに「Core i5-11400H」を搭載しており、ミドルクラスのスペックとなっています。
グラフィック性能に比べてCPU性能がやや見劣りしますが、ゲームが主目的であれば、そんなに気にすることはないでしょう。
なお、G-Tune E7の最大グラフィックスパワーは110Wとなっています。GeForce RTX 3060 Laptop搭載ノートの中では、やや高めの数値です。

3DMark Time Spyのスコアはご覧のようになっています。FHD解像度であれば、多くのゲームが高いグラフィック品質設定でゲームをすることが出来ます。
W(ワット)は最大グラフィックスパワー
メモリとSSDのカスタマイズができる
最近ではモデル販売のみでカスタマイズできるゲーミングPCが減ってきている中、本製品はメモリとSSD容量をカスタマイズすることができます。
メモリは最大64GB、SSDは最大2TBと容量も多く、十分な容量を選択できます。

2.5インチベイも搭載
複数のゲームをインストールし、さらにはプレイ中に撮影した録画ファイルや画像ファイルなどを保存するとなると、かなりのストレージ容量必要になりますが、G-Tune E7では、上記のSSDに加えてさらに最大2TBのHDDを追加することができます。大容量ストレージが必要な方は、HDDも追加しておくといいでしょう。
ただし、カスタマイズだとHDDしか選択できず、これだと速度が遅いです。自己責任とはなりますが、2.5インチSSDを別途購入して増設するのもいいと思います。

イマイチな部分
G-Tune E7はスピーカー音がイマイチです。20万円前後もする製品なので、少し性能の良いスピーカーを搭載しても良かったかなと思います。2,000円前後でも割といい外部スピーカーがAmazonなどで売られているので、音楽を聴きたい方などは、このような外部スピーカーを別途用意するといいでしょう。
画面サイズが大きく色域が広めの色域であったにしても、Core i5、GeForce RTX 3060の構成にしては、208,780円と価格がやや高めです。ただ、次に記載する通り、お得に購入する方法もあるので、こちらも是非ご確認下さい。
本製品を安く買う2つの方法
G-TuneE7は、安くても20万円台となっており、そこまで安い製品ではありません。以下に少しでも安く購入する方法を掲載しておきますので、参考にしてください。
その2当サイト限定「Amazonギフト券プレゼント」を利用する
当サイト限定で、税込み130,000円以上のマウスコンピューター製PCを購入すると、5,000円分のAmazonギフト券がもらえます。なお、当サイト経由で購入されたものだけが対象となります。申請方法などの詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
各用途の快適度
G-Tune E7の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 画面が大きく見やすく、スペックも高いので、Web閲覧や、Word、Excelの使用は快適です。 |
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オンライン会議 | ○ | オンライン会議に必要なカメラ、マイク、スピーカーは標準搭載されています。 |
動画鑑賞 | ○ | 画面が大きく、普通のノートPCと比べると色鮮やかですが、スピーカー音がイマイチです。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | ディスプレイの色域はsRGB100%クラスなので、印刷用というよりはウェブ掲載用に適しています。ただ、RAW現像、画像編集用途なら、グラフィック性能はもう少し低くても、CPU性能の高いPCのほうがバランスはいいかなと思います。 |
動画編集 | ◎ | GeForce RTX 3060の外部グラフィックスを搭載しており、比較的に快適に動画編集もできます。 |
ゲーム | ◎ | GeForce RTX 3060と144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、多くのゲームを快適にプレイできます。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
プリインストールされている「CONTROL CENTER」というアプリから、動作モードを変更することが出来ます。デフォルトでは「バランス」になっていますが、ここでは「パフォ―マンス」にして計測しています。

eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
ミドルクラス性能のGeForce RTX 3060を搭載しているだけあって、いずれもフレームレートは高いです。高設定でも144 fpsに近いフレームレートが出ており、144 Hzの液晶の性能を活かし、ゲームを快適かつ優位に進めることができます。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 207 fps |
高設定 | 145 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 228 fps |
高設定 | 200 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
フォートナイト
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 155 fps |
高設定 | 102 fps | |
最高設定 | 80 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PUBG:BATTLEGROUNDS
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 178 fps |
中型 | 167 fps | |
ウルトラ | 153 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
こちらも、いずれも高いフレームレートです。
サイバーパンクやウォッチドッグスなどの負荷の重いクラスとなると、最高設定で60 fpsを下回りますが、DLSS機能を有効することによって、フレームレートが向上し快適に動作します。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 重い部類のゲーム
ファークライ 6
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解像度 | 品質 | FSR | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 93 fps |
高 | オフ | 76 fps | |
最高 | オフ | 72 fps | |
バランス | 83 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 90 fps |
高 | オフ | 64 fps | |
ウルトラ | オフ | 54 fps | |
自動 | 66 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 73 fps |
高 | オフ | 67 fps | |
最大 | オフ | 58 fps | |
高性能 | 62 fps |
![]() 重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 148 fps |
高 | 107 fps | |
エクストリーム | 44 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 120 fps |
高 | 85 fps | |
ウルトラ | 73 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 117 fps |
標準品質 | 100 fps | |
高品質 | 76 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 33945 / 140 fps |
高 | 16436 / 96 fps | |
ウルトラ | 10857 / 78 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 106 fps |
中 | 95 fps | |
最高 | 89 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 126 fps |
高(ノート) | 122 fps | |
最高品質 | 109 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
モンスターハンターライズ(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 140 fps |
中 | 135 fps | |
高 | 134 fps |
レイトレーシング有効時のフレームレート
リアルタイムレイトレーシングおよびDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
DLSSを最も高いパフォーマンス設定にすることで、平均フレームレートがなんとか60 fpsを超えるタイトルもありますが、VRAMがそこまで多くないこともあり、あまりおすすめできません。レイトレーシング機能を使うなら、GeForce RTX 3080 Laptop 16GBなどのグラフィックスのほうがおすすめです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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|||
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解像度 | 品質 | DLSS | Ryzen 7 5800H |
1920x1080 | レイトレ:中 | パフォーマンス | 64 fps |
レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 60 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
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|||
---|---|---|---|
解像度 品質 |
レイトレ | DLSS | Ryzen 7 5800H |
1920x1080 最大 |
最大 | 高性能 | 48 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファークライ 6
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||||
---|---|---|---|---|
解像度 品質 |
DXR反射 | DXRシャドウ | FSR :バランス | Ryzen 7 5800H |
1920x1080 最高 |
オン | オン | オン | 64 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
G-Tune E7のディスプレイの詳細なチェックです。
パネルは、「LP173WFG_SPB3」でした。
144Hzの超高リフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広く、ゲームのしやすいディスプレイです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では296cd/m2と普通です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.3%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ一直線で自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

フリッカー(ちらつき)の有無を、フォトディテクターで確認してみましたが、輝度をいくつにしてもフリッカーは発生していませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約43msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの液晶と比較しました。普通のノートPCは60Hz(1秒間に60フレームを表示)で2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は144Hz(1秒間に144フレームを表示)で、2フレーム前くらいまでしか表示されていなかったので、本製品の液晶は残像は少ないと思います。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
G-Tune E7のキーボードとタッチパッドをチェックします。
実測でキーピッチは約19x19mmで、十分な広さです。キーストロークは約1.8mmで、最近のノートPC用のキーボードとしては比較的深く、しっかりとした打鍵感があります。
キートップはほぼフラットですが、底付きの衝撃は少ないです。テンキーは3列です。横幅に余裕があるので、4列のテンキーを搭載しても良かったかなと思います。


タッチパッドはかなり広くて操作がしやすいです。クリックボタンは硬めです。

LEDバックライトが搭載されています。単色のみで発光パターンもありませんが、色は変えることが出来ます。

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」と、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」でベンチマークなどを計測しました。
CPU
CPUには、Core i5-11400Hを搭載しています。
「パフォーマンス」モードにすれば、マルチコアのテストでは、Core i5-11400Hの中でも高めのスコアが出ていました。GeForce RTX 3060のグラフィックスで、ゲームをするにあたっては、十分な性能だと思います。シングルコアのスコアも高めです。
ただ、「バランス」モードの場合、Core i5-11400Hとして標準的なスコアになります。TDP28WクラスのRyzen 7 5700Uとそれほど変わらないスコアなので、ゲーミングノートPCとしてはそこまで高い性能ではありません。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
DDR4-3200のメモリを16GB(8GBx2)搭載しています。標準的な速度です。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスには最大グラフィックスパワーが110WのRTX 3060 Laptopを搭載しています。スコアは次の通りで、ミドルクラスのグラフィックスとしてはやや高めです。
なお、「バランス」から「パフォーマンス」に変更すると、スコアがやや上がります。ただし、その分、CPU温度は高くなるので、状況によって切り替えるといいと思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。

ストレージ
ストレージには、512GBのNVMe SSDを搭載しています。速度はまずまずです。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~


クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「パフォーマンス」モードで計測した結果のみ掲載します。

Lightroom Classicの書き出しは、そこまで速くはありませんが、一度に大量に書き出さなければ、実用上は特に問題ないでしょう。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

グラフィック性能が高いので、動画の書き出しは速いです。動画編集も比較的快適に作業できます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

TMPGEncによるソフトウェアエンコード(x265)時間はまずまずの速度です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blenderについては上位11%のレンダリング時間でした。



USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、Thunderbolt 4に対応しています。ただ、相性が悪かったのか、ThinkPad Thunderbolt 3ドックは使用できませんでした。
また、PowerDeliveryには対応していませんが、DisplayPort出力には対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。

質量のチェック
G-Tune E7の質量の計測結果はご覧の通りです。
メーカーサイトには「約2.59kg」と記載されており、当サイトの計測値もほぼ同様です。ボディサイズが大きいこともあり、軽くはありません。持ち運ぶ用途には不向きです。
質量 | |
PC本体 | 2.593kg |
ACアダプター | 607g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
本機のバッテリー容量は49Whとなっており、標準的な容量です。

重いPCなので、このPCをどこかへ移動して、バッテリー駆動状態で使う方は少ないかもしれませんが、当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。CPUが高性能で、外部GPUも搭載していることもあり、バッテリー駆動時間は短めです。基本的にはACアダプターが必須と考えたほうがいいと思います。
Ryzen 7 5800H | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約5.5時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 3時間27分 |
(3) 動画再生時 | ー |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間03分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
100万画素のWebカメラを搭載しています。物理シャッターおよびIRカメラはありません。

Webカメラの解像度は1280x720(約92万画素)で、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。

※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ
スピーカー
スピーカーは、底面側にありますが、そこまで音質は良くありません。ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
「バランスモード」の場合は、CPU電力は約45W、CPU温度は約87℃で推移しておりやや高めの温度です。
「パフォーマンスモード」の場合は、CPU電力が約62Wへと大きく上がり、パフォーマンスが向上します。それに伴いCPU温度は約96℃まで上昇し、心配になる温度です。
- バランスモード
- パフォーマンスモード




ゲーム時のGPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。
「バランスモード」だとCPU温度は80℃前後、GPU温度は78℃前後で問題ない温度です。
「パフォーマンスモード」の場合、CPU温度はそれほど変わりませんがGPU温度が最大86℃くらいまで上昇します。
基本的には「パフォーマンスモード」でゲームをするのがいいと思います。
- バランスモード
- パフォーマンスモード




静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でもやや動作音は聞こえますが、そこまでうるさくはありません。FF15のベンチマークのような高い負荷をかけると、ややうるさい騒音値になり、気が散るレベルです。さらに、パフォーマンスモードにすると騒音値があがり、もっとうるさくなります。静音性はそこまで高くはありません。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時
左から2番目と3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
高い負荷をかけると、キーボードの中央からやや右寄りが熱くなってきますが、パームレストの温度はそれほど上昇しないので、そこまで不快感なく使用できると思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。FF15ベンチマークを実行しているときは、外部GPUが動作し高めの消費電力になります。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
G-Tune E7の外観のチェックです。
ブラックを基調としたシンプルなデザインで、ゲーミングPC感はありません。普通に仕事でも使用できるでしょう。



天板には「G-TUNE」のロゴが入っています。

電源ボタンは、キーボード内に配置されているのではなく、キーボードの上部に独立して配置されています。

ボディの高さは25.4mmとなっており、17.3インチのゲーミングノートとしては、比較的薄いのではないかと思います。

背面にはDisplayPortmini、HDMI、Thunderbolt4のポートがあります。

左右の側面にはUSB 2.0、USB 3.0、USB Type-Cに、microSDも備えており、十分な種類のインターフェースです。

液晶は180度は開きませんが、ご覧の角度まで開くので特に見にくく感じることはありませんが、座高が高い人は、もう少し開けばいいなと感じるかもしれません。

底面はご覧のようになっており、吸気部分は、通気が良くなっています。

底面カバーを外すとご覧のようになっています。2つのファンと5本のヒートパイプでCPUおよびGPUを冷却しています。

M.2 スロットは1つです。

メモリは2スロットあり、交換することも可能です。

2.5インチの空きスロットがあります。カスタマイズ画面では、ここに、HDDを搭載できます。ただ、SSDは選択できないので、購入後に自分でSSDを増設するのもいいと思います。

ACアダプターは薄型です。


電源コネクタは背面に配置されており、排熱口を避けて接続することができます。

ACアダプターの容量は180Wです。

まとめ
以上が、G-Tune E7のレビューです。
17.3型の大きな画面を搭載したゲーミングノートPCです。17.3型のディスプレイを搭載したゲーミングノートは、ハイクラスの製品が多い中、本製品は、ミドルクラスの性能となっており、そこまで本格的にゲームをする気はないけど、ある程度高いスペックのゲーミングPCが欲しい方に最適です。
一般的な15.6インチのディスプレイでは、物足りなさを感じる方にいいでしょう。ノートPCとしては、迫力と臨場感のあるグラフィックでゲームを楽しめます。
ディスプレイの色域は広めなので、動画編集などの用途にも適していると思います。
CPUは、Core i7-11800Hではなく、Core i5-11400Hである点がやや気になりますが、ゲームなど、グラフィック性能が重要なアプリを動かすなら、このCPUでも問題ないでしょう。ただ、CPU性能が重要なアプリを動かす場合は、やや物足りなく感じるかもしれません。
また、安くない製品なので、スピーカー音ももう少し良ければよかったです。
17インチの大画面でゲームができる
マウスコンピューター G-Tune E7

特徴
- 17インチ大画面液晶
- GeForce RTX 3060 Laptop搭載
- 色域広めで、144Hz駆動のディスプレイ
こんなあなたに
- 大きい画面でゲームをしたい方
- 価格20万円台[税込]~
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