マウス NEXTGEAR-NOTE i7940の実機レビュー

更新日:2019年3月26日
CPU Core i7-8750H
GPU GeForce RTX2070
メモリ 8~32GB
ストレージ SSD / SSD + HDD
液晶サイズ 17.3型
液晶種類 フルHD 広視野角
非光沢 144Hz
質量 約2.6kg~
バッテリー 約5.5時間
価格[税別] 21万円台~

RTX 2070+メカニカルキーボードを搭載

NEXTGEAR-NOTE i7940は、新世代グラフィックス「GeForce RTX 2070」と、メカニカルキーボードを搭載した17.3型のゲーミングノートPCです。

キーボードは、全キー同時押しにも対応することでゲームもしやすいです。

狭額ベゼルを採用することで、ボディはコンパクト。質量も約2.6kgからと17.3型ゲーミングノートとしては比較的軽量で、適したバッグを用意できれば、友人宅などの移動先へ持ち運ぶこともできるでしょう。

さらに144Hz駆動対応の液晶を搭載しており、アクションやシューティングゲームなどをプレイするゲーマーにおすすめです。

価格も抑えてあり、入手しやすいのも嬉しいポイントです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8750H、16GBメモリ、GeForce RTX 2070 (8GB)、512GB M.2 NVMe SSD

目次

お忙しい方は、「NEXTGEAR-NOTE i7940の特徴」のみお読みください。

 

このページをご覧の方だけに

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NEXTGEAR-NOTE i7940の特徴

最新のノート用グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載

NEXTGEAR-NOTE i7940は、新世代グラフィックスであるGeForce RTX 2070を搭載しています。これまでのノートPCでは、高いグラフィック設定でプレイできなかった負荷の高いゲームも、最高設定で快適にプレイできるようになります。

なお、他のレビュー記事でも書いていますが、GeForce RTX 20シリーズは、ノート用とデスクトップ用とでGPUクロック等が異なり、ノート用のほうがやや低めの性能になっています。ベンチマークなどについては、後述します。

ノート用とデスクトップ用のRTX 2070の比較
  ノートPC用
GeForce
RTX 2070
デスクトップ用
GeForce
RTX 2070
GPUアーキテクチャ Turing
CUDAコア 2304
定格クロック 1215 MHz 1410 MHz
ブーストクロック 1440 MHz 1620 MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB
TDP 115W 175W

 

最新の映像技術、リアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応

RTX 20シリーズは高い性能のグラフィックスですが、その他の大きな特徴として、最新のグラフィックス技術の「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」に対応している点も挙げられます。

リアルタイムレイトレーシングとは

車のボディや眼球、水面に映り込む炎や光の反射の映像表現

DLSS(Deep Learning Super-Sampling)とは

アンチエイリアス処理の1つで、Tensorコアによりディープラーニングを利用して処理実行。従来のTAAに比べ、効率良くジャギーを処理できる上、フレームレートも向上。

 

ここでは、「バトルフィールドV」をプレイし、リアルタイムレイトレーシングとDLSS機能を試して、平均フレームレートを計測してみました。計測方法にはシングルプレイヤーの「旗なき戦い」をプレイし、「低」「高」「最高」それぞれのプリセット設定でテストを行っています。

なお、バトルフィールドVのDirectX Raytracing(DXR)向けPC最低動作環境のメモリ欄には、12GBのRAMと記載されています。そのため、リアルタイムレイトレーシングを有効にしたいなら、これ以上(実質16GB以上)のメインメモリを搭載することをおすすめします。

テストを行ったグラフィックドライバのバージョンは「419.35」となります。バトルフィールドVにおいて、DXRとDLSSのパフォーマンス向上が見込める最新のドライバーとなっています。

GeForce RTX 2070でのフレームレート
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080
DXR オフ
123 fps
103 fps
最高 94 fps
1920x1080
DXR オン
96 fps (106 fps)
55 fps (77 fps)
最高 52 fps (72 fps)
※ DXRはリアルタイムレイトレーシングのことです
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです

 

リアルタイムレイトレーシング有効だと、高設定から平均フレームレートは60 fpsを割りますが、DLSSを有効にすると、平均フレームレートは70 fpsを超えてきます。NEXTGEAR-NOTE i7940は、負荷の高いリアルタイムレイトレーシング機能有効時でも、DLSS機能と併用することで、最高設定でも60fps以上でゲームをすることができます

 

144Hz液晶で滑らかな映像でゲームをプレイ

NEXTGEAR-NOTE i7940は、144Hz駆動に対応した液晶を搭載しています。

144Hz駆動に対応

 

実際にバトルフィールドVのマルチプレイである「コンクエスト」をプレイ。144Hz駆動だと、60Hz駆動に比べて2倍以上の映像を描写するので、画面がヌルヌル動き、素早い照準の動きも滑らかでとても見やすくなります。残像も抑えられるので、バトルフィールドVのようなFPSにはもってこいです。その他、軽めのシューティングである「オーバーウォッチ」や「PUBG」、「Apex Legends」辺りもおすすめです。

また、本機のディスプレイはベゼル枠の少ないナローベゼルを採用しているので、画面占有率が84.77%と高く、ゲームへの没入感を増してくれます。

ナローベゼルでゲームへの没入感がアップ(バトルフィールドVをプレイ)

 

メカニカルキーボード搭載

NEXTGEAR-NOTE i7940は、ノートPCには珍しい、全キー押しに対応したメカニカルキーボードを搭載しています。全キー同時押しに対応しているので、ゲーム中複雑なキーの組み合わせでも、認識されないということがありません。

搭載されているキーボードは、キーピッチ18mm、キーストローク2mmです。キーピッチは普通ですが、キーストロークは、ノートPCとしてはやや深めです。さらに、キーの押下圧は60g±10gと重めに設定されており、適度な反発力があります。

タイピング感は、青軸や茶軸の様なメカニカルキースイッチを押したようなカチカチ感はなく、デスクトップ用のゲーミングキーボードで言うところの黒軸と似ており、キーを押した時の重さも同程度です。

通常のメカニカルキーボードほどキーストロークが長くない点を重さでカバーして、しっかりした打ち心地を確保しているように思います。

下記の動画は、下位モデルであるNEXTGEAR-NOTE i7920の打鍵音ですが、筐体は同じなので、参考にしてみてください。

ノートPCには珍しいメカニカルキーボードを搭載

 

キートップは角が落ちた八角形の様な形状をしており、一般的なキーボードとは異なるデザインとなっておりかっこいいです。

また、Windowsキーの有効・無効を切り替えることもできます。ゲーム中に間違ってWindowsキーを押してゲームが中断されることを防ぐことができます。

実際に本機でPUBGやANTHEMの体験版などをプレイしてみたところ、最初はややキーの押し加減が硬く感じて戸惑いましたが、慣れればメカニカルのゲーミングキーボードと相違ない操作感でプレイができます。長時間プレイしても指が疲れることもありませんでした。

特徴的なキートップの形状

 

キーキャップを取り外した時の画像です。キーキャップはプラスチック製で軽く、とても薄いです。

キーキャップの裏側
キーキャップは軽くとても薄い

 

フルカラーLEDとキーボードとライトバー

NEXTGEAR-NOTE i7940は、フルカラーLEDを採用したキーボードバックライトを搭載しています。明るさは4段階で調整でき、パターンで点灯させることもできます。また、PCの正面にもLEDが点灯するライトバーがあり、こちらは次々と色が変わっていきます。

フルカラーLEDキーボードバックライト搭載
正面のライトバー

 

17.3型でもコンパクト

NEXTGEAR-NOTE i7940は、特徴が多いゲーミングノートPCですが、場合によっては17型という大きめのサイズが気になる方もおられるでしょう。しかし、ディスプレイにナローベゼルを採用していることもあり、17型の割にはコンパクトです。普通のベゼル幅の15.6型ゲーミングノートと大差ないサイズです。

15型のゲーミングPCと同等のサイズ感

 

「Gaming mode」でCPU性能向上

NEXTGEAR-NOTE i7940は、電源ボタン横に配置されているスイッチを押すと「Gaming Mode」というモードに切り替えることができます。もう1度押すと「Office Mode」というモードに戻ります。

「Gaming Mode」にすると、消費電力を70Wへと切り替え、演算速度を向上させることができます。公式サイトによると最大26%の性能アップが見込めるそうです。

Office Modeにすると、逆に本来の性能よりも大幅ダウンするので、ゲームをするときは、常にGaming Modeにしたほうがいいと思います。

ワンタッチで「Gaming Mode」に切り替え
スイッチを押すと画面左上にモードが表示される

 

ストレージの選択肢が広い

マウスコンピューターのPCの特徴ともなりますが、NEXTGEAR-NOTE i7940は、ストレージの選択肢が豊富です。2TBの大容量PCIe SSDや、PCIe SSDの2基搭載、PCIe SSD + HDDの同時搭載など、バリエーションが豊富です。

豊富なストレージの選択肢

 

充実したサポート

他社のゲーミングノートを調べると、MSI、ASUS、ギガバイトなど台湾系のメーカーなどには多くの魅力的なゲーミングノートが存在します。ただし、日本で購入するにはサポート面でやや不安があるのではないかと思います。一方、マウスコンピューターは、国内メーカーですし、標準で24時間365日の電話サポートが付き、保証も最大3年まで延ばすことが可能です。専用ダイヤルや即日修理にも対応した安心パックサービスもあり、価格も安いです。ゲームはしたいけど、PCにはあまり詳しくない方は、マウスコンピューターのようなメーカーで購入するのが無難だと思います。

充実したサポート内容

 

ゲームベンチマーク

NEXTGEAR-NOTE i7940で計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。なお、上述したスイッチの設定は、「Gaming Mode」にしています。

最新のハイエンドグラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載しているだけあって、重い部類のゲームでも最高設定で60fpsをほぼ超えています。

140fps以上のフレームレートを安定して出すには少し性能が足りませんが、100fps前後なら設定を下げれば安定して出すことができます。

デスクトップPCで計測したGeForce RTX 20シリーズのグラフィックスと比べると、おおよそGeForce RTX 2060とほぼ同等もしくは、それより少し低いくらいの性能かなと思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 11306 / 113 fps
標準品質 9691 / 97 fps
高品質 7690 / 76 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
デスクトップ用RTX 2080Ti 120 fps
デスクトップ用RTX 2080 109 fps
デスクトップ用RTX 2070 94 fps
ノート用RTX 2080 93 fps
デスクトップ用RTX 2060 79 fps
ノート用RTX 2070
[レビュー機で計測]
76 fps
ノート用RTX 2060
64 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 100 fps
90 fps
最高 85 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
デスクトップ用RTX 2080Ti 120 fps
デスクトップ用RTX 2080 113 fps
ノート用RTX 2080 100 fps
デスクトップ用RTX 2070 95 fps
デスクトップ用RTX 2060 85 fps
ノート用RTX 2070
[レビュー機で計測]
85 fps
ノート用RTX 2060 70 fps
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 117 fps
95 fps
ウルトラ 57 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
デスクトップ用RTX 2080Ti 87 fps
デスクトップ用RTX 2080 77 fps
ノート用RTX 2080 70 fps
デスクトップ用RTX 2070 66 fps
デスクトップ用RTX 2060 58 fps
ノート用RTX 2070
[レビュー機で計測]
57 fps
ノート用RTX 2060 49 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 16219 / 120 fps
高(ノート) 15355 / 113 fps
最高品質 14112 / 100 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
デスクトップ用RTX 2080Ti 140 fps
デスクトップ用RTX 2080 131 fps
デスクトップ用RTX 2070 120 fps
ノート用RTX 2080 113 fps
デスクトップ用RTX 2060 111 fps
ノート用RTX 2070
[レビュー機で計測]
100 fps
ノート用RTX 2060 94 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
1920x1080 低品質 105 fps
高品質 95 fps
最高品質 91 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
デスクトップ用RTX 2080Ti 117 fps
デスクトップ用RTX 2080 116 fps
デスクトップ用RTX 2070 112 fps
デスクトップ用RTX 2060 100 fps
ノート用RTX 2080 96 fps
ノート用RTX 2070
[レビュー機で計測]
91 fps
ノート用RTX 2060 82 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 97 fps
高品質 86 fps
最高品質 79 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
デスクトップ用RTX 2080Ti 100 fps
デスクトップ用RTX 2080 100 fps
デスクトップ用RTX 2070 98 fps
デスクトップ用RTX 2060 94 fps
ノート用RTX 2080 83 fps
ノート用RTX 2070
[レビュー機で計測]
79 fps
ノート用RTX 2060 74 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンズドグマオンライン
1920x1080 最高品質 10700(とても快適)
※約5800で60fps
軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
1920x1080 42618
※約6000で60fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 19243(すごく快適)
※約5500で60fps

 

本製品のGeForce RTX 2070のスペックは次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、ほぼ1:1の直線に近くなっています。自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域は、ノートパソコンとしては比較的広めです。当サイトの計測では、sRGBカバー率が94.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

画面拡大

 

非光沢液晶なので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

 

フリッカー(ちらつき)はやや発生していました。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーボードの使用感については、前述した通りで、押しやすいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

ただし、「\」のキーが左側に配置されているせいで、左Shiftキーの横幅が、一般的なキーボードよりも短くなっています。左にあるShiftキーを使う方は、慣れないと押し間違えやすいと思います。

左Shiftキーが一般的なキーボードより短い

 

その代わり、Backspaceキーの隣の「\」のキーが無いため、Backspaceキーは押しやすいです。

「ろ」の位置は1段下に配置されているため、アンダーバーを打つときや、かな文字入力している方は打ち間違えやすいです。

「\」の位置と「ろ」の位置が一般的なキーボードとは異なる

 

タッチパッドは大型で、サイズは127.6×70.1mmもあります。横に大きいので操作領域が広く、普段の作業は快適になります。指の動かしやすさは普通です。ただし、クリックボタンがやや固め(力が必要)です。

タッチパッド

 

また、タッチパッドが大型であるせいで、タイピングの際、左の手のひらがタッチパッドに触れて誤操作を招きます。

タッチパッド

 

タッチパッドの左上を素早く2回タッチすることで、LEDが点灯し、タッチパッドを無効にすることができます。ゲーム中のWASDポジションでも手のひらがタッチパッドに触れてしまうので、タッチパッドを無効にして、マウスで操作するようおすすめします。

タッチパッド

 

明るさを4段階で調整できるLEDキーボードバックライトを搭載しています。

LEDキーボードバックライト
LEDキーボードバックライト

 

バックライトのカラーや明るさは、プリインストールされている「GAMING CENTER」から調整できます。発光パターンはブリージングやレインボー、スパークなど種類が豊富です。インターフェースも日本語に対応しています。

カラーバックライト設定

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。なお、計測はすべて「Gaming Mode」で行っています。

CPU

CPUには、ゲーミングノートPCとしては主流のCore i7-8750Hを搭載しています。「Gaming Mode」にすることで、同じCPUを搭載した製品よりも高いスコアが出ています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8750H
[レビュー機で計測]
1251
同上
[他のPCで計測]
1100
Core i5-8300H 830
Core i7-8565U 602
Core i7-8550U 580
Core i5-8265U 542
Core i5-8250U 536
Core i3-8145U 340
Core i3-8130U 313
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスにはGeForce RTX 2070を搭載しています。スコアの通り性能はかなり高いです。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10230
ノート用RTX 2080 9655
デスクトップ用RTX 2070 8605
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070
[レビュー機で計測]
7215
ノート用RTX 2060 5789
ノート用GTX 1060 3633
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※RTXシリーズは、デスクトップPCで計測したスコアです

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDからHDDまで選択可能です。2台搭載することもできます。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
PCIe SSD
[レビュー機で計測]
1631
SATA SSD 550
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-8750H
CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-8750H
PassMark Performance Test 9.0
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-8750H
3DMark
~ グラフィックス(DirectX)の評価 ~


GeForce RTX 2070 8GB
3DMark
~ グラフィックス(DirectX Raytracing)の評価 ~
GeForce RTX 2070 8GB
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2070 8GB
CrystalDiskMark 6(SSD)
~ 内蔵ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe M.2 SSD
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。いずれも高速でした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-8750H
16GBメモリ
[レビュー機で計測]
96秒
同上
[別のPCで計測]
98秒
Core i7-8650U
16GBメモリ
129秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-8750H
RTX 2070
[レビュー機で計測]
78秒
Core i7-8750H
GTX 1060
122秒
Core i7-8750H
GTX 1050Ti Max-Q
135秒
Core i7-8750H
GeForce MX150
195秒
Core i7-8650U
Intel UHD 620
593秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 14分16秒
NVENCでエンコード (※2) 1分00秒
QSVでエンコード (※3) 3分05秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-8750H
[レビュー機で計測]
14分16秒
同上
[別のPCで計測]
16分40秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

NEXTGEAR-NOTE i7940の質量のチェックです。

当サイトで計測した質量は次の通りです。外部グラフィックスを搭載した、17.3型のノートPCとしては軽めの質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.500kg
ACアダプター 864g

 

バッテリー駆動時間のチェック

NEXTGEAR-NOTE i7940のバッテリー駆動時間チェックです。

本機のバッテリー容量は46.74Whです。普通の容量だと思います。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーミングノートPCとして普通の駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
JEITA 2.0 測定方法 ※1 約5.5時間
動画再生時 ※2 2時間30分
PCMark 8 Work テスト ※3
FF14 ベンチ ループ実行 ※4 57分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2~4 当サイトによる計測値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※4 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。なお、今回はいずれも、「Gaming Mode」にして計測しています。

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

高性能グラフィックスを搭載していることもあり、動作音は高めです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度はやや高めでしたが、ゲーム中の温度は普通です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃台で推移しており、やや高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。75℃前後で推移しており、問題ない温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム中は、キーボード中央部分が熱いですが、常時手が触れるパームレスト部分は熱くないので、それほど気にはなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

液晶画面が大きく、高性能CPU、GPUを搭載しているため、消費電力は高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

外観のチェック

NEXTGEAR-NOTE i7940の外観のチェックです。

シンプルな外観ですが、ナローベゼルを採用することでスッキリとした見た目で、LEDキーボードがゲーミングPCらしさを出しています。

 

天板です。

 

天板はヘアライン調になっています。

 

電源ボタンです。

 

スピーカーは背面にあるため、ややこもった感じの音がし、音質もあまりよくありません。ここは本製品のウィークポイントかなと思います。ノートPC基準で、10点満点で採点すると3~4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

インターフェースは、背面にHDMI、Mini DisplayPort x2を備えており、当機のディスプレイも含めると最大4画面での運用が可能です。ディスプレイ出力ポートが背面に集まっているので、外部ディスプレイを使用するときもケーブルが邪魔になりません。

加えて、背面にUSB Type-Cポート、右側面にUSB 3.0 x2、SDカードリーダー、左側面にUSB 2.0、LAN端子、ヘッドフォン出力、マイク入力を備えています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。CPU用のファンとGPU用のファンがそれぞれ1つずつ搭載されています。ヒートパイプは共有のものも含めて5本です。

 

今回搭載されていたメモリです。スロットは合計2つあります。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。2基まで搭載可能です。

 

今回搭載されてはいませんが2.5インチHDD搭載スペースです。

 

ACアダプターの大きさは普通です。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、NEXTGEAR-NOTE i7940のレビューです。

とても特徴の多いゲーミングPCですが、特に、新世代グラフィックス「GeForce RTX 2070」と、全キー押し対応のメカニカルキーボードを搭載していることが大きな魅力です。

他にも144Hz駆動液晶、画面に集中しやすいナローベゼル、Gaming Modeによるパフォーマンス向上、コンパクトかつ軽量である点など多くのメリットがあります。15型のゲーミングPCを探している方でも、一考する価値があるモデルだと思います。

高性能なグラフィックスを搭載しているので、負荷の高いゲームや、リアルタイムレイトレーシング対応のバトルフィールドVなど、最高設定でのプレイが可能です。ただ、144Hz駆動液晶を活かすには、グラフィック品質設定を低めにしなければいけないでしょう。

外見のデザインに派手さはないので、ゲーム用途以外のクリエイティブな作業用としても十分活用できます。

これほど詰め込まれたゲーミングPCにしては、価格も極力抑えられています。

ウィークポイントを挙げると、スピーカー音がイマイチな点です。

RTX 2070+メカニカルキーボードを搭載

マウス NEXTGEAR-NOTE i7940

特徴

  • 新世代グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載
  • 全キー押し対応のメカニカルキーボードを搭載
  • 17.3型大画面+ナローベゼルで没入感のある映像
  • 144Hz駆動の高リフレッシュレートの液晶

こんなあなたに

  • 超高性能なゲーミングノートPCが欲しい方
  • メカニカルキーボードを搭載したノートを探している方
  • シューティングゲームを主にプレイされる方
公式サイトはこちら

 

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