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マウス m-Book N の実機レビュー
![](image/19m-Book-N/top2.jpg)
CPU | Core i7-8550U |
---|---|
GPU | GeForce MX250 |
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD / SSD+HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ / ブルーレイ |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約2.0kg~ |
バッテリー | 約6.2時間 |
価格[税別] | 9万円台~ |
m-Book Nは、光学ドライブおよびGeForce MX250の外部グラフィックスを備えた15.6型ノートPCです。
GeForce MX250は高い性能のグラフィックスではありませんが、ライトにゲームや動画編集をする程度なら、なんとかこなせる性能です。
また、光学ドライブを搭載することで、レンタルしたCDやDVDを読み込んだり、編集した動画を書き込んだりすることが可能です。
価格を抑えつつも、ちょっと高い性能のPCで、色々なことを試してみたいという方に適した製品です。
このページをご覧の方だけに
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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-8550U、GeForce MX250、16GBメモリ、256GB SSD + 1TB HDD
目次
お忙しい方は、「m-Book Nの特徴」のみお読みください。
m-Book N の特徴
光学ドライブ+GeForce MX250
m-Book Nは、光学ドライブと、外部グラフィックスのGeForce MX250を搭載したノートPCです。光学ドライブを搭載した15型ノートPCや、GeForce MX250を搭載した15型ノートPCはいくつもありますが、これを同時に備えている15型のノートPCは意外と少なく、m-Book Nの特徴となっています。
GeForce MX250は、エントリークラスのグラフィックス性能で、本格的にゲームをしたり、動画編集をしたりする用途には向きませんが、"軽いゲームをたまにやりたい"、"撮影した短いFHD動画の簡単な編集をしたい"という方にはいいと思います。
また、光学ドライブを備えているので、DVDやCDなどで受け取ったデータを読み込んだり、処理した画像や映像をDVDやCDに焼いて渡したりできます。もちろん、DVD再生ソフトも入っていますので、DVD鑑賞も可能です。
![](image/19m-Book-N/toku1.jpg)
安くて柔軟に構成できるストレージ
マウスコンピューター全般の特徴でもありますが、m-Book Nはストレージのカスタマイズを比較的安価に行えます。例えば、わずか15,800円で1TB M.2 SSDへ変更することができます。
PC本体価格はレノボのようなメーカーのほうが安いですが、レノボで1TB SSDを搭載しようと思うと4万円以上はします。大容量SSDを搭載したいなら、マウスコンピューター製品はおすすめです。
![](image/19m-Book-N/toku2.jpg)
CPUはKaby Lake R
最近のノートパソコンは、Whiskey Lake世代のCPUを搭載していますが、本製品は1つ前のKaby Lake RことCore i7-8550Uを搭載しています。どちらも性能はほとんど変わりませんが、型落ち感があるのが残念です。
ほぼ同じ価格でm-Book Kも販売中
m-Bookシリーズには、ほぼ同じ価格でm-Book Kという製品が販売されています。m-Book KのほうがCPU性能が約2倍高く、個人的にはこちらのほうがおすすめです。ただし、m-Book Kは光学ドライブを搭載していないので、光学ドライブが必要なら本製品のほうがいいでしょう。
m-Book N | m-Book K | |
画像 | ![]() |
![]() |
CPU | Core i7-8550U | Core i7-9750H |
光学ドライブ | 有り | 無し |
GPU | GeForce MX250 | |
液晶 | 同じパネル | |
インターフェイス | USB Type-C USB3.0 USB2.0 x2 HDMI VGA SDカード LAN |
USB Type-C USB3.1 USB3.0 USB2.0 HDMI Mini DP SDカード LAN |
価格[税別] | 94,800円~ | 99,800円~ |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | キーボードは普通ですが、画面は比較的見やすく、処理性能も十分です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | 処理性能は十分です。ただ、スピーカー音がそこまで良くなく、液晶の色鮮やかさもやや物足りないです。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | やや時間のかかる処理もありますが、それほどストレスなく動くと思います。ただし、液晶の色域が広くないので、画像編集などにはあまり適していないと思います。 |
動画編集 | △ | CPU性能が物足りないものの、GeForce MX250の外部グラフィックスを搭載しているため、簡単な動画編集ならできると思います。ただ、液晶の色域が狭いため、色合いまで調整するなら適しません。本格的にやりたいなら全体的にもっと高いスペックのPCがおすすめです。 |
動画変換 | △ | CPUが「Uシリーズ」であるため処理にやや時間がかかります。できれば「Hシリーズ」のCPUを搭載したPCがいいと思います。 |
ゲーム | △ | GeForce MX250を搭載しているものの、性能は高くないため、本来ゲーム向きではありません。ただ、軽い3Dゲームや2Dゲームならできると思います。 |
液晶ディスプレイのチェック
色域は狭いものの、IPSパネルを搭載することで視野角が広く、非光沢であるため映り込みも少ないです。一般ユーザーなら十分な品質だと思います。ただし、クリエイティブワークにはあまり適しません。
なお、m-Book Kと全く同じパネルが搭載されていたため、詳細は「m-Book K (液晶)」を参照して下さい。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
m-Book Nのキーボードのチェックです。
キーピッチは約18mmと、気持ち狭めですが、キーストロークは約1.8mmあります。"たわみ"がややあり、キー自体も安っぽいですが、普通に打てるとは思います。
キー配列は、右Shiftキーのサイズがやや小さく、Enterキーの真下に無い点がやや気になります。
タッチパッドおよびクリックボタンは普通の操作感です。
![](image/19m-Book-N/key1.jpg)
![](image/19m-Book-N/key2.jpg)
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
一般的なノートPCの性能です。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
![](image/19m-Book-N/cinebench.jpg)
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスには、ローエンドクラスのGeForce MX250を搭載しています。GeForce GTXやRTXシリーズと比べると性能はかなり落ちます。本格的な動画編集や3Dゲームなどには適していませんが、ライトに行うのであれば対応できる性能です。
~ 3DMark Fire Strike - Graphics score ~
![](image/19m-Book-N/3dmark.jpg)
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
GPU-Zで確認したGeForce MX250の情報は次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。
![](image/19m-Book-N/gpu-z.jpg)
ストレージ
ストレージは最大2基搭載できます。SSDのみでもいいですし、SSD+HDDの構成も可能です。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
![](image/19m-Book-N/ssd.jpg)
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
実際のソフトで計測した処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 32分00秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 3分21秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CPUクロックは安定しています。
![](image/19m-Book-N/clock.jpg)
質量のチェック
m-Book Nの質量は、メーカーの仕様表を確認すると、約 2.0kgもしくは2.2kgとなっています。
当サイトの計測値次の通りです。モバイルノートほど軽い質量ではありませんが、15.6型ノートとしては、比較的軽いと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.074kg |
ACアダプター | 350g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は、31Whと少なめです。
バッテリー駆動時間は次のようになっており、短めです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約6.2時間 |
(2) PCMark 10 (Modern Office) | 3時間00分 |
(3) 動画再生時 | 3時間35分 |
(4) PCMark 8 Work | 2時間41分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の騒音値、もしくはやや低めの騒音値です。
![](image/19m-Book-N/oto.jpg)
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
![](../image/chu-oto-meyasu.gif)
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
問題ない範囲の温度です。
![](image/19m-Book-N/ondo.jpg)
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
表面温度も問題ありません。
![](image/19m-Book-N/hondo.jpg)
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。
![](image/19m-Book-N/watt.jpg)
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
m-Book Nの外観です。
ディスプレイのベゼルは、最近流行りの狭額ベゼルではありませんし、バッテリー部分も若干出っ張っています。最近のPCを見慣れていると、ちょっと野暮ったい印象を受けるかもしれません。
![](image/19m-Book-N/g1.jpg)
天板です。
![](image/19m-Book-N/g2.jpg)
スピーカーは背面にあります。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
![](image/19m-Book-N/g3.jpg)
ボディは普通の薄さです。
![](image/19m-Book-N/g4.jpg)
ディスプレイの開く角度は、約130度と狭めです。
![](image/19m-Book-N/g5.jpg)
インターフェースは充実していると思います。一般的なUSBポートやHDMI出力に加えて、LAN端子や光学ドライブ(ブルーレイドライブも選択可)も備え、フロント部分にはフルサイズのSDカードリーダーもあります。
インターフェイスを少なくし、よりコンパクトにするという、最近のノートPCの流れとは逆行するようですが、PCユーザー全てがコンパクトさを求めているわけではないので、VGAなどのレガシーポートを使った機器も繋げつつ、最新の外付け機器も繋げたいといった方に最適です。
![](image/19m-Book-N/g6.jpg)
![](image/19m-Book-N/g7.jpg)
![](image/19m-Book-N/g8.jpg)
底面です。バッテリーは取り外せます。ただし、バッテリー部分はやや出っ張りがあります。
![](image/19m-Book-N/g9.jpg)
![](image/19m-Book-N/g10.jpg)
ACアダプターは普通の大きさです。容量は65Wです。
![](image/19m-Book-N/ac1.jpg)
まとめ
m-Book Nは、光学ドライブ、GeForce MX250を搭載した、オールラウンダーの15型ノートPCです。インターフェイスも充実しているので、多くの用途において重宝しそうです。
GeForce MX250はエントリークラスのグラフィックスで、本格的にゲームをしたり、動画編集をしたりする用途には向きませんが、ライトにできればいいという方には適しています。ただし、GeForce GTXシリーズとはかなり性能差があるため、頻繁にゲームをしたり、動画編集をしたりする方は、別の製品のほうがいいと思います。
10万円前後の安いノートPCをお探しで、普通のPCよりもやや処理性能の高い製品が良い、という場合にいいでしょう。ただ、それなら、価格のあまり変わらないm-Book Kのほうが個人的にはおすすめです。
何でもそこそこ以上にこなせるPC
m-Book N
![](image/19m-Book-N/x240.jpg)
特徴
- 光学ドライブ搭載
- GeForce MX250搭載
こんなあなたに
- ちょっといい性能PCが欲しい方
- ライトにゲームや動画編集をしたい方
このページをご覧の方だけに
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![櫻庭尚良](/image/author1_x240.jpg)
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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