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マウス m-Book J(フルHDモデル)の実機レビュー
ついにLTE対応!ダブルストレージにもできる低価格モバイルPC
m-Book J(フルHDモデル)は、LTEに対応した低価格モバイルノートパソコンです。
LTEを選択しなければ4万円台、LTEを選択しても5万円台から購入可能です。
また、最近では珍しく、ダブルストレージ構成に出来るモバイルノートパソコンです。M.2 SSDと2.5インチストレージを同時に搭載可能です。
また、M.2 SSDの価格が非常に安く、Amazonなどで、パーツ単品で購入するよりも安くカスタマイズできます。
国内生産(組み立て)をしており、24時間365日の電話対応サポートが受けられ、初心者でも安心して購入できます。
液晶は広視野角で非光沢のフルHD液晶を搭載しています。
ややクセのある面もあるため、後述していきます。
CPU | Celeron 3865U Core i5-8250U Core i7-8550U |
メモリ | 8~32GB |
ストレージ | SSD / HDD SSD + HDD |
液晶サイズ | 13.3型ワイド |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約 1.4kg ~ |
バッテリー | ~ 約 8.1時間 |
LTE | 対応 |
価格[税別] | 4万円~ |
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-8250U、8GBメモリ、256GB SATA SSD + 1TB HDD
Core i5-8250U、8GBメモリ、256GB SATA SSD、LTE対応
このページをご覧の方だけに
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目次
お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。
1 m-Book Jの特徴 | |
2 液晶ディスプレイのチェック | 3 キーボードおよびタッチパッドのチェック |
4 パフォーマンスのチェック | 5 質量のチェック |
6 バッテリー駆動時間のチェック | 7 静音性のチェック |
8 パーツの温度のチェック | 9 表面温度のチェック |
10 消費電力のチェック | 11 外観のチェック |
12 まとめ |
m-Book Jの特徴
LTEモジュール搭載可能
m-Book Jは、LTEモジュールを選択することもできるようになりました!
しかも、LTEを選択しても5万円台(税抜)から購入することが可能です。
ただし、対応バンドは「1/3/19/21」のみとなっており、au網のプラチナバンド「18 or 26」に対応していないため、ドコモ網のSIMカードを使うことをおすすめします。
なお、LTEモジュールには、Telit製のLN930が搭載されていました。また、試しに、回線が空いている時間に、IIJmioのSIMで速度チェックしてみましたが、十分な速度が出ていました。
LTEモジュール
回線が空いている時間帯の速度
ダブルストレージ構成が可能なモバイルPC
m-Book Jは、M.2 SSDと2.5インチストレージのダブルストレージ構成が可能です。13.3インチクラスのモバイルパソコンで、2台のストレージを搭載できるPCはほとんどありません。かなり貴重な製品です。
ダブルストレージ構成が可能
SSDの価格がくそ安い
さらに、M.2 SSDの価格がかなり安くなっています。例えば、512GB SATA SSDが16,800円という安さです。AmazonなどでSSDのみ購入するよりも安くなっています。大容量SSDを搭載したい方におすすめです。
SSDが安い
メモリも大容量にすることが可能
また、メモリが最大32GBまで選択できる点も、モバイルパソコンとしては珍しいです。第8世代Coreプロセッサーになり、クリエイティブな作業もこなせる処理性能になりましたが、編集系の作業をする場合は、メモリを非常に消費するケースもあります。そんな場合にもm-Book Jはおすすめです。
メモリは32GBまで選択可能
24時間電話対応 + オプションで即日修理などの保証
m-Book Jは、標準で24時間365日電話サポートに対応しています。これも他のメーカーにはない強みだと思います。
また、保証が手厚い「安心パックサービス」に加入することも可能です。このサービスでは、「最短当日修理返却」、「初期不良期間内の新品交換サービス」、「専用ダイヤル・専任スタッフによる対応」を行っており、価格もそれほど高くないため、初心者の方にはおすすめのサポートです。
標準で24時間365日電話サポート
オプションの安心パックサービス
VGAやLANポートはあるが、USB Type-Cはなし
m-Book Jは、VGAポートおよびLANポートを搭載している点は特徴的ですが、USB Type-Cポートは搭載していません。インターフェースは、クラシカルな構成となっています。
PD(Power Delivery)対応のUSB Type-Cがあれば、別メーカーの充電器やドックなどが使えますが、本製品はそれができません。
インターフェース
質量はやや重い
最近のモバイルパソコンは、軽量化が進み、平均的な質量は、筆者の感覚ではありますが1.2kg台くらいではないかと思います。一方、m-Book Jは約1.4kgからとなっており、モバイルパソコンとしてはやや重い部類です。重さはあまり重視しない方に向いている製品です。
バッテリー駆動時間もやや短い
こちらも筆者の感覚ですが、モバイルパソコンのバッテリー容量は40Wh台となっています。一方、m-Book Jは約36Whとなっており、少なめです。実際にバッテリー駆動時間を計測しても、他のモバイルノートパソコンよりもやや短いです。
広視野角液晶だが、ギラつきがある
m-Book Jは、フルHD液晶を搭載していますが、視野角は広くありません。最近は視野角の広いパネルが多くなってきているため、この点はやや残念です。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
液晶型番は「AUO B133HAN02_7」でした。なお、別の液晶が搭載される可能性もあります。
解像度は1920x1080と十分です。
視野角は広いです。視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや青と緑の色が強調されていることが分かります。
色域は広いです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。ギラつきを感じる液晶です。背景が白いときは、気になる方も多いのではないかと思います。せっかく視野角が広く、色域も広い液晶を搭載しているのにやや残念です。
画素の拡大図
非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカー仕様表を確認すると、「ピッチ約18.75mm / ストローク約1.5mm」とあり、標準的な数値です。
気になるのは、「Enter」キーの左隣のキーが横長である点です。このせいで、「Enter」がキー1つ分右側になり、ブラインドタッチをしているとタイプミスしやすいです。慣れるまでは時間がかかると思います。
タッチパッドの操作性は普通です。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
第8世代インテルCore i5またはi7を選択可能で、高い処理性能です。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージ
ストレージの選択肢は豊富です。SSDの価格が安いので、是非大容量のSSDの搭載をおすすめします。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
CPU
一般ユーザー向けノートパソコンに多いのが、Core i7-8550UやCore i5-8250Uです。ネット閲覧やOffice作業くらしかしないのであれば、Celeron 3865Uでもいいと思います。
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージの選択肢は豊富です。SSDの価格が安いので、是非大容量のSSDの搭載をおすすめします。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
本製品で計測したベンチマーク
本製品でのベンチマーク結果です。
(CPU性能の評価)
Core i5-8250U
(CPU性能の評価)
Core i5-8250U
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i5-8250U、インテル UHD グラフィックス 620
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i5-8250U | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 28分29秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 4分06秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
256GB SATA SSD(HFS256G39MND-3510A)
256GB SATA SSD(Giga stone)
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
SDカード挿入後の出っ張りは、ややあります。
通常PUSHするとカードが出てくると思いますが、m-Book Jは、PUSHしても取り出せず、自分で引っ張って抜く必要があります。そのため、やや取り外しにくいのですが、その反面、カバンの中に入れているときに押されて勝手に飛び出る心配がありません。
SDカードスロットの位置
速度は割と速いです。なお、UHS-Ⅱには対応していません(認識して使えるが、速度が逆に遅くなる)。
SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)
質量のチェック
m-Book Jの質量のチェックです。
メーカー仕様値には約1.4kg~とあります。
当サイトによる計測は、SSDとHDDを搭載したモデルが1.488kg、SSDとLTEモジュールを搭載したモデルが1.451kgでした。最近の一般的なモバイルノートパソコンとしてはやや重いです。ただし、2.5インチストレージとLTEモジュールを外して、M.2 SSDのみにすれば、1.4kg前後になるのではないかと思われます。
ACアダプターは、216gと軽量です。
質量の計測結果(PC本体)
質量の計測結果(ACアダプター)
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は36Whとなっており、一般的なモバイルパソコンよりもやや小さい容量です。
当サイトによるバッテリー駆動時間の計測結果は下表のようになっており、こちらもやや短めです。
バッテリー駆動時間 | |
---|---|
PCMark 8 Home テスト ※1 | 3時間16分 |
PCMark 8 Work テスト ※2 | 4時間17分 |
動画再生時 | 5時間30分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
m-Book Jの動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の動作音です。
騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
パーツの温度のチェック
m-Book Jの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
普通の温度です。
エンコード時のCPU温度と、CPUクロックの推移は下図のようになっています。途中で急激にクロックが下がったりせず、安定して動作しています。
エンコード時のCPU温度とクロック
表面温度のチェック
表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
普通の温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
ホワイトの清潔感のあるボディで、指紋なども目立ちにくいです。ただ特別なコーティングがされているようには見えないので、長年使うとやや黄ばんでくるかもしれません。
素材は樹脂製で、アルミやカーボンといった高価素材を用いたモバイルパソコンと比較すると、やや高級感に欠けます。
液晶とキーボードの下に隙間が見えると思いますが、この辺りはやや古臭いデザインに感じます。ただ、液晶を開いているときは、指を入れて持つことができるので、少し持ちやすいです(なお、筆者は第1関節までしか入らないです)。
天板です。ヘアライン風の加工が施されています。
液晶を閉じたときの画像です。
スピーカーは底面にあるため音がややこもります。また最大音量が小さく部屋のスピーカー代わりにするには音量が足りません。音質もそれほど良くなく、ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で3~4点といったところです(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。
液晶が開く最大の角度です。
側面のインターフェースです。上でも記載しましたが、VGAやLANがある点はメリットですが、USB Type-Cが無い点はデメリットです。
底面は、ボディカラーとは異なるブラックになっています。
バッテリー部分は、若干出っ張っています。
ACアダプターは小型です。容量は40Wと少なめです。
底面カバーを取り外したときの画像です。
m-Book Jの底面カバーを外すには、底面のネジをはずした後、キーボードを外しその下にあるネジを外す必要があり、やや面倒です。
メモリスロットは2つで、換装可能です。
M.2 SSDと2.5インチハードディスクの画像です。どちらも換装できると思います。M.2 SSDには放熱パッドのようなものが貼られています。
まとめ
以上が、m-Book Jのレビューです。
最小構成なら4万円台で購入することができます。LTEに対応しても5万円台という安さです。
また、最近のモバイルノートパソコンは、軽量・薄型化するために、M.2 SSDしか搭載できない製品が多くなってきていますが、m-Book Jは、M.2 SSDと2.5インチストレージの両方を搭載できる珍しい製品です。
M.2 SSDは最大3,000MB/sを超える高速なパーツを選択可能で、さらに価格も安く、Amazonなどでパーツ単体で買うよりも安くなっています。大容量で高速なSSDを、安く搭載したい方におすすめです。
国内生産(組み立て)をしており、また標準で24時間365日サポートが付属し、即日修理などに対応した保証(オプション)も用意されており、初めて購入する方でも安心できると思います。
ただし、モバイルパソコン(外出先へ持ちだす用途で使うパソコン)としての性能はそれほど高くないです。具体的には、質量はやや重く、バッテリー駆動時間もそれほど長くなく、樹脂製ボディなのでそこまで堅牢性も高くありません。価格が安い分、この辺りは妥協する必要があります。
また、液晶にギラつきを感じるのもやや残念です。液晶にこだわりのある方は注意して下さい。「Enter」キーが遠い位置にあるのも慣れが必要です。
このページをご覧の方だけに
当サイト経由で、マウスコンピューターのサイトへ行きパソコンを13万円以上(税込)ご購入の方に、5,000円分のAmazonギフト券をプレゼントします。マウスコンピューターの製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。詳細は、下のバナーをクリックして下さい。