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マウス m-Book B400H の実機レビュー

更新日:2018年12月7日
CPU Core i7-8550U
メモリ 8 ~ 32GB
ストレージ SSD
SSD + HDD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 フルHD 非光沢
質量 約1.6kg
バッテリー 約9.2時間
価格(税別) 99,800円~
女性や一人暮らしの方におすすめ

m-Book B400Hは、ピンクのカラーを採用した14型ノートパソコンです。

薄いピンクのカラーで、またアルミを採用することでキラキラとしており宝石のようで、女性によく合う製品だと思います。

また、14型に狭額ベゼルを採用しコンパクトで、質量も比較的軽く、女性でもちょっとした移動が楽にできます。

さらに、LTEにも対応しています。一人暮らしの方などは、光回線などを引かず、格安SIMを用いて、LTEのみで通信するのもいいと思います。

99,800円で購入できるのは、限定2500台です。その後は、109,800円になります。

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8550U、8GBメモリ、240GB SATA SSD

目次

お忙しい方は、「m-Book B400Hの特徴」のみお読みください。

m-Book B400Hの特徴

女性に合う薄いピンクのカラー

m-Book B400Hの筐体は、アルミボディで、「シャンパンゴールド」の塗装が施されています。ただ、シャンパンゴールドと言っても、ゴールド感は少なく、どちらかと言うと「ピンクシルバー」に近いです。

ピンク系のアルミボディは、まるでジュエリーのような煌めきで、女性に合う製品ではないかと思います。

薄いピンク色に近いカラー

 

女性でも移動しやすい質量とサイズ

カラーが女性向きというだけでなく、ボディサイズが小さく、質量も約1.6kgと軽く、パソコンを移動しやすいです。

外出先へ持ち出すには多少重いかもしれませんが、部屋を移動したり、かたずけるだけなら、十分軽いです。

また、当サイトによる実測値では1.452kgと、メーカー仕様値よりも大分軽くなっていました。

女性でも移動しやすい

 

小型でも、デュアルストレージ構成が可能

m-Book B400Hは、14型液晶を搭載したやや小型のPCですが、SSD+SSD、もしくはSSD+HDDのデュアルストレージ構成が可能です。しかも、カスタマイズしてストレージを変更したり、追加したりするときの金額が安いです。

デュアルストレージ構成も可能

 

LTEにも対応

m-Book B400Hは、LTEに対応している点も特徴で、外出先へPCを持っていったとしてもインターネットができます。また、一人暮らしの方などは、高価な光回線などを引かずLTEのみで通信してもいいと思います。格安SIMを用いれば、月々1,000円以下からです。スマホも格安SIMなら、さらにお得に使うことができるでしょう。

LTEに対応するためには、カスタマイズ画面のモバイルネットワークで、LTE通信モジュールを選択する必要があります。7,800円の追加でLTEが使用できるようになるので、他社と比べても安いです。

LTE通信モジュールを追加可能

 

対応バンドやSIMカードサイズなどは次の通りです。NTTドコモ網のSIMしか使えないようなのでご注意下さい。

LTEの対応バンドとSIMサイズ

 

今回のレビュー機はLTEに対応していないため確認できませんでしたが、メーカーに公開されている写真を見ると、SDカードのように、押し込んで入れるタイプのようです。カバーもないので、持ち運ぶ時にSIMカードが飛び出して紛失しないか、少し心配です。

SIMカードスロット

 

ライバル機種との比較

ライバル機種と比較をします。今回、14型液晶、Core i7を搭載した機種と比べてみました。

m-Book B400Hは、ライバル製品とほぼ同等のスペックではありますが、海外メーカーのPCと比べると、価格はやや高めであると思います。ただし、m-Book B400Hは、大容量SSDを搭載できる点や、LTEに対応している点、国内生産のモデルであるという点でアドバンテージがあるかと思います。

14型のライバル機種との比較
  [本製品]
m-Book B400H
DELL
Inspiron 14 5000
レノボ
ideaPad 330S
画像
CPU Core i7-8550U Core i7-8565U Core i7-8550U
ストレージ 256GB SSD 128GB SSD
+1TB HDD
256GB SSD
GPU Intel UHD 620 GeForce MX150 Intel UHD 620
メモリ 8GB 8GB 8GB
液晶サイズ 14.0型 FHD 14.0型 FHD 14.0型 FHD
液晶種類 広視野角 非光沢 IPS 非光沢 IPS 非光沢
質量 約1.6kg 約1.48kg 約1.67kg
価格(税別) 99,800円 93,483円 77,363円
※価格は2018年12月5日現在
※DELL Inspiron 14 5000は、プラチナのモデル
※ideaPad 330Sは、 プラチナグレーのモデル

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

最大輝度は、234cd/m2とやや低めかなと思います。視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。比較的素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域は、やや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。

画面拡大

 

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

m-Book B400Hのキーボードの配置は、ややクセがあります。エンターキーの左側の2つのキーが異様に長いです。エンターキーまでの距離が長くなるので、慣れるまで、やや使いにくく感じるかもしれません。

メーカーサイトを確認すると、キーピッチは18.75mm、キーストロークは1.5mmです。キートップはフラットで、底付きの衝撃をやや感じます。

タッチパッドはやや小さめです。クリックボタンは左右が一体となっており、端を押すと素直にクリックされますが、中央付近を押すとクリックされません。やや使いづらいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

一般的な性能のCPUを搭載しています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8750H 1100
Core i5-8300H 830
Core i7-8550U
[レビュー機で計測]
532
Core i5-8250U 530
Core i3-8130U 342
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
Core i7-8550U
PassMark Performance Test 9.0
Core i7-8550U
3DMark
インテル UHD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7-8550U
Intel UHD 620
x265でエンコード (※1) 28分43秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分3秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でエンコードしたときのCPUクロック
CrystalDiskMark 6(SSD)
240GB SATA SSD
CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

挿入後のSDカードは、やや出っ張ります。

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカー公表値では1.6kgとなっています。

当サイトによる実測値は下表の通りです。メーカーサイトには約1.6kgと書かれてありましたが、それより大分軽かったです。また、ACアダプターについても比較的軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.452kg
ACアダプター 211g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約36Whとなっており、やや少なめの容量です。

当サイトによる実測値は下の通りです。やや短めの駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
PCMark 8 Home テスト ※1 3時間14分
PCMark 8 Work テスト ※2 4時間15分
動画再生時 ※3 5時間08分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時や低負荷時はほぼ無音です。エンコードのような高い負荷をかけたときは、一般的なノートPCと変わらない普通の騒音値だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

表面温度は全体的に低めです。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

前述しましたが、薄いピンク色のアルミボディです。

 

天板です。

 

スピーカーは、あまりいい音質ではありません。勝手に点数を付けると、10点満点で3~4点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。

 

液晶が開く最大の角度は、下図の通りです。

 

インターフェースは充実しています。

ディスプレイ出力ポートとして、mini Display PortとHDMIの2つを備えています。メインPCとして使用するならば、2つの外部ディスプレイを接続して、最大3画面での運用も可能です。

2 in 1 PCでもないのに、電源ボタンが左側面にあり、やや押しにくいです。素直にキーボードの上にあると良かったです。

 

底面はすっきりとしています。

 

ACアダプターは小型です。電源コネクタはUSB Type-Cではなく、専用のコネクタ形状です。容量は40Wです。

 

まとめ

m-Book B400Hは、女性に合うPCではないかと思います。

アルミ素材の薄いピンク(メーカーはシャンパンゴールドと呼んでいます)の、キラキラしたラグジュアリーのようなカラーで、質量も軽く女性でも持ち運びしやすいです。

さらに、メーカー仕様値では1.6kgとなっていましたが、当サイトによる計測値は1.452kgしかありませんでした。

また、LTEモジュールを選択できるのもメリットで。外出先で便利であるのはもちろん、一人暮らしの方が光回線など引かずに、LTEのみ契約して使うのも安上りでいいと思います。

メイン兼モバイルPCとして、一台で何でもこなしたい方に特に適していると思います。マウスコンピューターは、サポートもしっかりしており、国内組み立ての安心感があるので、パソコンにそれほど詳しくない方が1台のPCをいろいろなところで使用したいという場合も、m-Book B400Hはおすすめです。

ただし、外出先へ持ち運ぶモバイルPCと見た場合、質量が少し重めで、バッテリー駆動時間も長くないです。欲張りなPCなので、”二兎を追う者は一兎をも得ず”のように、メインとしてもモバイルとしても中途半端になる可能性があります。モバイル重視の方や、2台目のPCとしての購入を考えている場合は、よくメリットとデメリットを比較衡量してください。

また、エンターキーの左側の2つのキーが異様に長い点も気になります。エンターキーの位置が通常より右側にくることで、ブラインドタッチするとタイプミスしやすいです。慣れるまで時間がかかるかもしれません。

2500台の台数限定で、99,800円からの購入が可能です。その後は、109,800円になります。

 

 

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