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マウスコンピューター m-Book B503S のレビュー

更新日:2017年9月6日

フルHD液晶、Wストレージ構成に!

m-Book B503Sは、59,800円という安さのエントリー向け15.6型ノートPCです。

エントリー向けと言っても、SSD+HDDの構成に、フルHD液晶を搭載しており、スペックは高めです。

CPUは、Apollo Lake世代のCeleron N3450です。高い性能ではありませんが、Web閲覧や動画視聴程度の負荷なら問題なくこなせます。

3,000台限定ですので、購入はお早めに。


※レビュー機はメーカーからの貸出機です

目次

m-Book B503Sの基本スペック

m-Book B503Sの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年9月5日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
Celeron N3450です。
 
グラフィックカード
インテル HD グラフィックス 500(CPU内蔵)です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイド、フルHD(1920x1080)、光沢液晶です。
メモリ
DDR3Lのメモリを8GB搭載。シングルチャンネルとデュアルチャンネルが選べます。
ストレージ
M.2 SSDと2.5インチHDDの2台を搭載しています。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは非搭載です。
 
バッテリー駆動時間
約5.4時間です。
 
その他
質量は約2.3kgです。
 

 

今回は次の構成でレビューをしています。

  • Celeron N3450、8GBメモリ(シングルチャンネル)、120GB SSD + 1TB HDD

特徴 - フルHD液晶 および ダブルストレージへ進化

Apollo Lake世代のCeleron N3450を搭載したエントリーモデル

m-Book B503Sは、Apollo Lake世代のCeleron N3450を搭載したエントリーモデルのPCです。価格が59,800円と安く、はじめてPCを買う方、使用頻度が低い方、Web閲覧、動画再生くらいしかしない方などに適しています。

最近のCeleronは大分スペックアップしており、Web閲覧、動画再生くらいの用途なら問題なくこなせますが、実際に使ってみると、バックグラウンドで何か処理が流れると終わるのがやや遅く、こういったときは動作がもっさりした感じを受けます。ただし、SSDを搭載しているため、他社のエントリーモデルに比べると、大分マシです。

フルHD液晶に!

m-Book B503Sは、乃木坂46出演CM限定モデルの「m-Book B503E」の後継となる機種です。m-Book B503Eは、価格が39,800円と恐ろしく安い製品でしたが、安いPCにありがちなHD(1366x768)液晶である点が残念でした。

一方、後継機種となるm-Book B503Sでは、液晶がフルHD(1920x1080)になりました。今更言うまでもないですが、表示領域が増えるため、ウィンドウを複数並べて作業をする方や、EXCELのような大量のデータを編集する方、マルチペインのアプリを使用する方などは、フルHDのほうが使いやすいでしょう。初期状態ではスケーリングの設定が高くなっており、そのままの設定で使えば、老眼の方も問題ないと思います。


フルHD液晶を搭載

ダブルストレージ構成にスペックアップ!

従来のモデルは2.5インチSSDが1つ搭載されていましたが、初期構成では120GB SSDとそれほど容量が多くありませんでした。容量の多いSSDへカスタマイズすることも可能でしたが、1TBといった大容量にするにはかなり価格がアップしてしまいました。

m-Book B503Sは、初期構成で、120GB SSD + 1TB HDDとなっており、高速かつ大容量のストレージ環境になっています。OSは起動の速いSSDにインストールし、動画や画像などの容量が大きいデータはHDDに保存するといったような運用が可能になります。

特に、マウスコンピューターのようなBTOメーカーは、SSD+HDD構成で購入するユーザーが多いようです。

また、SSDもHDDも、カスタマイズして容量をUPすることができます。マウスコンピューターは、SSDの価格が安く、256GB SSDで+7,800円、512GB SSDでも+13,800円です。


ダブルストレージ構成

キーボードバックライトも搭載

エントリーモデルの製品は、キーボードバックライトなんて付くことは滅多にないのですが、m-Book B503Sは搭載しています。

モバイルノートPCだと、暗いイベント会場で使うときに重宝しますが、据え置き型のm-Book B503Sの場合は、バックライトを点灯する機会は少ないとは思います。ただ、アパートなどで、妻や子供が寝ているときに、電気を消して作業をするシーンなどでは使えると思います。また、東日本大震災のときに、計画停電があったかと思いますが、筆者はこのときキーボードバックライトが役に立ちました。災害時や停電時にも有用だと思います。


キーボードバックライトも搭載

ボディカラーは清潔感のあるホワイトに

従来モデルは、シンプルなブラックのカラーでしたが、m-Book B503Sは清潔感のあるホワイトに変わりました。

ホワイトのカラーは、指紋やほこりやフケが目立ちにくいので筆者は割と好きです。ただし、経年劣化による黄ばみは目立つと思われます。


清潔感のあるホワイトのカラーに

エントリーモデルでもUSB Type-C搭載

エントリーモデルの安いPCは、よく見かけるUSBポート (Type-A)は搭載されていますが、Type-Cポートはなかなか搭載されていません。一方、m-Book B503Sは、エントリーモデルながら、USB Type-C ポートが搭載されています。今後、USB Type-C対応の周辺機器が増えることを考えると、あると便利だと思います。


USB Type-Cポートを搭載

コスパは・・・

先ほども記載しましたが、m-Book B503Sの価格は59,800円です。安い価格ではありますが、前のモデルのm-Book B503Eが39,800円と安すぎたため、コストパフォーマンスが悪くなったと感じる方もいるかもしれません。

20,000円の値上がりの主な内訳は、液晶がフルHDになったこと、HDDが追加されたこと、メモリが4GB→8GBになったこと、キーボードバックライトが搭載されたことです。このスペックアップした内容に、20,000円の価値があると思えば買いだと思います。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は狭いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや寒色系の画面であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。


画面への映り込み

 

ギラつきは感じません。


画面拡大

キーボードおよびタッチパッドのチェック

m-Book B503Sのキーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカー仕様表を確認すると、キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.8mmとなっています。標準的な数値でしょう。テンキーのキーピッチも変わらない点は良いと思います。

キートップはほぼフラットですが、キー配列は標準的で、普通に打てるキーボードだと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2


キーの拡大図3

 

タッチパッドおよびクリックボタンの操作感は普通です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

m-Book B503Sのパフォーマンスのチェックです。

CPU

Celeron N3450を搭載しています。Core プロセッサーと比較すると大分性能は落ちますが、SSDを搭載しているため、体感速度はそこまで悪くありません。Web閲覧、Office作業などのライトな操作であれば問題なくこなすことができると思います。

ただし、バックグラウンドで何か処理が流れると、CPU使用率が高くなり、やや動きがもっさりした感じになります。安価なPCですので、そのあたりは妥協しましょう。


CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

ストレージ

ストレージは、SATA SSDまたはHDDを選択可能です。PCIe-NVMe SSDほど高速ではありませんが、SATA SSDでも十分な速度が出ます。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

本製品で計測したベンチマーク

本製品でのベンチマーク結果です。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Celeron N3450
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Celeron N3450、インテル HD グラフィックス 500
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Celeron N3450
x265でエンコード (※1) 1時間56分45秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 13分31秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

120GB SATA SSD
CrystalDiskMark
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード

質量のチェック

m-Book B503Sの質量は、メーカー仕様表には、約2.3kgと書かれています。

構成によって質量は変わってきますが、当サイトで計測した質量は次の通りでした。メーカー仕様値よりも大分軽かったです。他の15.6型ノートPCと比較しても軽いほうだと思います。

質量(当サイトによる計測値)
  質量
PC本体 1.993kg
ACアダプター 214g

バッテリー駆動時間のチェック

m-Book B503Sのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、バッテリーの裏側を見ると、32Whと書かれています。やや少なめの容量です。

バッテリー駆動時間は、メーカー仕様表では約5.4時間、当サイトによる計測では下表のようになっています。あまり長くありません。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
PCMark 8 Home のバッテリーテスト ※1
PCMark 8 Work のバッテリーテスト ※2
動画再生時 3時間19分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

いつも、HWMonitorのソフトを起動しながら、データを採取していますが、今回、このソフトを起動するとCPU負荷が高くなり、アイドル時でも5%のCPU使用率がありました。そのため、パーツ温度および表面温度は、CPU使用率が0%のときは、もう少し低い温度になると思われます。騒音値については、HWMonitorのソフトを停止してみても、下図と同じ騒音値でした。

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。すぐ上のコメントもお読みください。

いずれの状態も、他のノートPCと比較して普通の騒音値だと思います。アイドル時もわずかですが動作音が聞こえます。


騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

騒音値の計測結果

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

パーツ温度も普通の温度です。


表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

表面温度も普通です。特に不快感はありませんでした。


外観のチェック

m-Book B503Sの外観のチェックです。

キーボード面および天板はホワイトのカラーになっており、清潔感があります。ただ、液晶フレームおよび底面はブラックのままで、プラスチック感があり、やや安っぽさは感じます。

 

天板です。

 

底面です。

 

バッテリー部分はやや出っ張りがあります。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

横からみると非常に薄いです。側面には多くのポートがあり、USB Type-Cポートも搭載しています。ただし、光学ドライブは非搭載です。

 

SDカードスロット挿入後の画像です。それほど出っ張りはありません。

 

内部の画像です。基板がかなり小さいです。

 

2.5インチストレージの画像です。自分で換装もできそうです。

 

M.2 SSDの画像です。

 

M Key またはB&M Keyの形状のM.2 SSDのみ接続することができます(B KeyのSSDは搭載不可)。換装する際は注意しましょう。

 

ACアダプターです。

まとめ

以上が、m-Book B503Sのレビューです。

CPUには、Apollo Lake世代のCeleron N3450を搭載しており、CPUの処理性能はそれほど高くありません。ただし、SSDを搭載しているため、極端に遅いことはありません。Web閲覧や動画視聴をする程度なら十分なスペックです。

また、従来モデルに比べて、液晶がHDからフルHDになり、ストレージがSSD + HDDの構成になりました。特に液晶がフルHDになり、作業領域が広くなって、使いやすくなりました。

この構成で、59,800円(税抜)で購入することが可能で、コストパフォーマンスは比較的高いと思います。ただし、前のモデルのm-Book B503Eが39,800円と安すぎたため、フルHD液晶、ダブルストレージ、8GBメモリ、バックライトキーボードに価値を見出せなければ、コストパフォーマンスが悪くなったと感じる方もいるかもしれません。

3,000台限定ですので購入はお早めに。

詳細・購入はこちら

 

 

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