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レノボ ThinkPad T530の実機レビュー(2)

更新日:2012年7月20日
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  目次  

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。もし動作音が大きいと、気になって作業に集中できなかったり、周りの人に迷惑になったりします。

下記の4つの状態で計測したところ、独立GPUと、HDDを2台搭載した構成のためか、アイドル時の騒音値がやや高かったです。ややファンの風切り音が聞こえます。ただし、バイオハザード5ベンチマーク実行時やエンコード時など、負荷をかけても、それほど動作音は高くなりませんでした。


パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

下記の4つの状態で計測した結果、バイオハザード5ベンチマーク実行時のCPUとGPU温度がやや高いですが、その他の状態では、いずれの状態でも標準的な温度だと思います。


表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

下記の4つの状態で計測した結果、左のパームレスト部分がやや暖かく感じます。ハードディスクが真下にあるためだと思います。熱いと感じる方は、ハンドレストなどを手の下に置くと良いでしょう。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。もし、消費電力が高いと、電気代が高くなります。

下記の4つの状態で計測した結果、GPUパワーを使うバイオハザード5ゲーム実行時はやや消費電力が高めですが、それ以外は標準的な消費電力だと思います。


外観のチェック

ThinkPad T530の外観のチェックです。

 

キーボードです。

天板です。つや消し素材です。

 

底面のフタを外したときの画像です。メモリカードスロットが1つあります。もう1つのメモリカードスロットはここにはありません。

 

ハードディスクは7mm厚の製品が搭載されていました。マウンタ(両サイドの黒い保護カバー)は9.5mm厚用のマウンタと同じ厚さですが、7mm厚のハードディスクが入るような形状になっています。

9.5mm厚のハードディスクが入るマウンタを用意できれば、9.5mm厚のハードディスクやSSDへ換装することもできると思います(未検証)。

 

もう1つのメモリカードスロットは、キーボードの下にあります。底面のネジを2つはずし、キーボードを上へスライドさせるとキーボードが取れます。

 

2ndハードディスクを取り外すときは、ネジを1本取り外します。DVDスーパーマルチドライブを搭載している場合はおそらくネジはないです。

 

ThinkPad T530の側面です。法人向けのポート構成になっています。Mini-Displayportや、VGA、Expressカード/34スロットなどが搭載されておりますが、HDMIポートがありません。

 

天板は、下図の角度まで開きます。

パーツの選び方

ThinkPad T530のパーツの選び方を簡単に解説します。なお、BTOという性質上、時期によって選択できるパーツは異なりますのでご注意ください。ここでは2012年7月11日現在、搭載できるパーツについて解説します。

プロセッサー

選択できるCPUは、下記の表の通りです。

コストパフォーマンスが高いのはCore i7-3610QMかなと思います。Core i7-3610QMは、Core i5と比較して(すべてのコアを使う処理の場合)格段に性能が高いです。その割りに価格は数千円しか違わないためお得です。

ネット閲覧・動画視聴程度の作業なら、どのCPUでも構いませんが、動画編集などを行う場合は、Core i7-3610QM以上が良いと思います。

2012/7/11時点で選択可能なCPU
仕様 Core i7-
3820QM
Core i7-
3720QM
Core i7-
3610QM
Core i7-
3520M
Core i5-
3360M
Core i5-
3320M
Core i5-
3210M
Core i3-
3110M
コア数 4 4 4 2 2 2 2 2
スレッド数 8 8 8 4 4 4 4 4
動作周波数 2.70GHz 2.60GHz 2.30GHz 2.90GHz 2.80GHz 2.60GHz 2.50GHz 2.40GHz
Turbo Boost 3.70GHz 3.60GHz 3.30GHz 3.60GHz 3.50GHz 3.30GHz 3.10GHz
キャッシュ L1:256KB
L2:1MB
L3:8MB
L1:256KB
L2:1MB
L3:6MB
L1:256KB
L2:1MB
L3:6MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:4MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
消費電力 45W 45W 45W 35W 35W 35W 35W 35W
3DMark 06
CPU スコア
6806 6566 6039 3956 3845 3807 3319
PassMark
CPU スコア
9525 8933 8346 4811 4560 4422 3929
※3DMark 06 スコアは、NOTEBOOKCHECK様のサイトから引用しています。尚、スコアは日々更新されています
※ PassMark CPU スコアはPassMark様のサイトから一部引用しています。尚、スコアは日々更新されています

ディスプレイ

液晶ディスプレイについては、前のページで解説しています。「特徴1 -フルHDまたはHD+の液晶を搭載可能」をご覧ください。


ThinkPad T530で選択できる液晶ディスプレイ

グラフィックス

CADなどの3D製作者であれば、NVIDIA NVS 5400Mを搭載すると良いでしょう。なお、このGPUはゲーム向きではありません。ゲームをするなら別のGPUを搭載したパソコンのほうが良いです。


ThinkPad T530で選択できるグラフィックス

 

キーボード

キーボードは下図の種類を選択可能です。英語キーボードも選べます。キーボードバックライトも搭載でき、計画停電時など便利です。ただし、ThinkLight(液晶上部からキーボードを照らすライト)は、キーボードバックライトを選択しなくても、搭載されます。


ThinkPad T530で選択できるキーボード

ハード・ディスク・ドライブ

ディスクには、ハードディスクとSSDを選択できます。

ハードディスクは、7200rpmのほうが、若干速度が向上します。

SSDは、128GB、180GB、256GB(OPAL対応)から選択できます。256GB(OPAL対応)は試したことがありませんが、128GBと180GBのSSDであれば、SSDの中でも高速な部類に入るパーツです。

256GBのSSDのみOPAL対応(暗号化対応)となっています。


ThinkPad T530で選択できるハードディスク/SSD

マイクロ・ハード・ディスク

上でハードディスクを選択した場合、mSATA接続のSSDも同時に搭載できます。このSSDはハードディスクのキャッシュとして使われ、ディスクアクセスの速度が向上します。


ThinkPad T530で選択できるマイクロ・ハード・ディスク(キャッシュ用SSD)

オプティカル・ドライブ

DVDスーパーマルチドライブの代わりに、2ndハードディスクを選択することができます。


ThinkPad T530で選択できるオプティカル・ドライブ

まとめ

以上が、レノボ ThinkPad T530のレビューでした。

液晶解像度が、フルHD、HD+、HDと、3種類の中から選択できる点が良いと思います。特にHD+の解像度を選択できる15.6型ノートパソコンは少ないため貴重です。ただし、それぞれの液晶について注意点がありますので、1ページ目に記載した「特徴1 -フルHDまたはHD+の液晶を搭載可能」もご覧ください。

光学ドライブを取り外し、2nd ハードディスクを搭載できる点も嬉しいです。内蔵ディスクをSSDにすれば、SSD+HDDという構成が可能です。

4コアのIvy Bridge、高速SSD、高解像度液晶、独立GPUを搭載でき、スペックは非常に高いです。ただし、ゲームをしたければ、GeForceなどが搭載されたパソコンを購入してください。

ポート類は法人を意識した構成になっているためご注意ください。Mini-DisplayportやVGAのポートはありますが、HDMIポートがありません。

詳細はこちら
レノボ 公式サイト
※購入時はリンク先のレノボ 公式サイトを忘れずお使いください