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レノボ ThinkPad T530の実機レビュー(2)
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静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。もし動作音が大きいと、気になって作業に集中できなかったり、周りの人に迷惑になったりします。
下記の4つの状態で計測したところ、独立GPUと、HDDを2台搭載した構成のためか、アイドル時の騒音値がやや高かったです。ややファンの風切り音が聞こえます。ただし、バイオハザード5ベンチマーク実行時やエンコード時など、負荷をかけても、それほど動作音は高くなりませんでした。


パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
下記の4つの状態で計測した結果、バイオハザード5ベンチマーク実行時のCPUとGPU温度がやや高いですが、その他の状態では、いずれの状態でも標準的な温度だと思います。


表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
下記の4つの状態で計測した結果、左のパームレスト部分がやや暖かく感じます。ハードディスクが真下にあるためだと思います。熱いと感じる方は、ハンドレストなどを手の下に置くと良いでしょう。


消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。もし、消費電力が高いと、電気代が高くなります。
下記の4つの状態で計測した結果、GPUパワーを使うバイオハザード5ゲーム実行時はやや消費電力が高めですが、それ以外は標準的な消費電力だと思います。


外観のチェック
ThinkPad T530の外観のチェックです。
キーボードです。
天板です。つや消し素材です。
底面のフタを外したときの画像です。メモリカードスロットが1つあります。もう1つのメモリカードスロットはここにはありません。
ハードディスクは7mm厚の製品が搭載されていました。マウンタ(両サイドの黒い保護カバー)は9.5mm厚用のマウンタと同じ厚さですが、7mm厚のハードディスクが入るような形状になっています。
9.5mm厚のハードディスクが入るマウンタを用意できれば、9.5mm厚のハードディスクやSSDへ換装することもできると思います(未検証)。
もう1つのメモリカードスロットは、キーボードの下にあります。底面のネジを2つはずし、キーボードを上へスライドさせるとキーボードが取れます。
2ndハードディスクを取り外すときは、ネジを1本取り外します。DVDスーパーマルチドライブを搭載している場合はおそらくネジはないです。
ThinkPad T530の側面です。法人向けのポート構成になっています。Mini-Displayportや、VGA、Expressカード/34スロットなどが搭載されておりますが、HDMIポートがありません。
天板は、下図の角度まで開きます。
パーツの選び方
ThinkPad T530のパーツの選び方を簡単に解説します。なお、BTOという性質上、時期によって選択できるパーツは異なりますのでご注意ください。ここでは2012年7月11日現在、搭載できるパーツについて解説します。
プロセッサー
選択できるCPUは、下記の表の通りです。
コストパフォーマンスが高いのはCore i7-3610QMかなと思います。Core i7-3610QMは、Core i5と比較して(すべてのコアを使う処理の場合)格段に性能が高いです。その割りに価格は数千円しか違わないためお得です。
ネット閲覧・動画視聴程度の作業なら、どのCPUでも構いませんが、動画編集などを行う場合は、Core i7-3610QM以上が良いと思います。
仕様 | Core i7- 3820QM |
Core i7- 3720QM |
Core i7- 3610QM |
Core i7- 3520M |
Core i5- 3360M |
Core i5- 3320M |
Core i5- 3210M |
Core i3- 3110M |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コア数 | 4 | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
スレッド数 | 8 | 8 | 8 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
動作周波数 | 2.70GHz | 2.60GHz | 2.30GHz | 2.90GHz | 2.80GHz | 2.60GHz | 2.50GHz | 2.40GHz |
Turbo Boost | 3.70GHz | 3.60GHz | 3.30GHz | 3.60GHz | 3.50GHz | 3.30GHz | 3.10GHz | ― |
キャッシュ | L1:256KB L2:1MB L3:8MB |
L1:256KB L2:1MB L3:6MB |
L1:256KB L2:1MB L3:6MB |
L1:128KB L2:512KB L3:4MB |
L1:128KB L2:512KB L3:3MB |
L1:128KB L2:512KB L3:3MB |
L1:128KB L2:512KB L3:3MB |
L1:128KB L2:512KB L3:3MB |
消費電力 | 45W | 45W | 45W | 35W | 35W | 35W | 35W | 35W |
3DMark 06 CPU スコア |
6806 | 6566 | 6039 | 3956 | 3845 | 3807 | 3319 | ? |
PassMark CPU スコア |
9525 | 8933 | 8346 | 4811 | 4560 | 4422 | 3929 | ? |
※ PassMark CPU スコアはPassMark様のサイトから一部引用しています。尚、スコアは日々更新されています
ディスプレイ
液晶ディスプレイについては、前のページで解説しています。「特徴1 -フルHDまたはHD+の液晶を搭載可能」をご覧ください。
ThinkPad T530で選択できる液晶ディスプレイ
グラフィックス
CADなどの3D製作者であれば、NVIDIA NVS 5400Mを搭載すると良いでしょう。なお、このGPUはゲーム向きではありません。ゲームをするなら別のGPUを搭載したパソコンのほうが良いです。
ThinkPad T530で選択できるグラフィックス
キーボード
キーボードは下図の種類を選択可能です。英語キーボードも選べます。キーボードバックライトも搭載でき、計画停電時など便利です。ただし、ThinkLight(液晶上部からキーボードを照らすライト)は、キーボードバックライトを選択しなくても、搭載されます。
ThinkPad T530で選択できるキーボード
ハード・ディスク・ドライブ
ディスクには、ハードディスクとSSDを選択できます。
ハードディスクは、7200rpmのほうが、若干速度が向上します。
SSDは、128GB、180GB、256GB(OPAL対応)から選択できます。256GB(OPAL対応)は試したことがありませんが、128GBと180GBのSSDであれば、SSDの中でも高速な部類に入るパーツです。
256GBのSSDのみOPAL対応(暗号化対応)となっています。
ThinkPad T530で選択できるハードディスク/SSD
マイクロ・ハード・ディスク
上でハードディスクを選択した場合、mSATA接続のSSDも同時に搭載できます。このSSDはハードディスクのキャッシュとして使われ、ディスクアクセスの速度が向上します。
ThinkPad T530で選択できるマイクロ・ハード・ディスク(キャッシュ用SSD)
オプティカル・ドライブ
DVDスーパーマルチドライブの代わりに、2ndハードディスクを選択することができます。
ThinkPad T530で選択できるオプティカル・ドライブ
まとめ
以上が、レノボ ThinkPad T530のレビューでした。
液晶解像度が、フルHD、HD+、HDと、3種類の中から選択できる点が良いと思います。特にHD+の解像度を選択できる15.6型ノートパソコンは少ないため貴重です。ただし、それぞれの液晶について注意点がありますので、1ページ目に記載した「特徴1 -フルHDまたはHD+の液晶を搭載可能」もご覧ください。
光学ドライブを取り外し、2nd ハードディスクを搭載できる点も嬉しいです。内蔵ディスクをSSDにすれば、SSD+HDDという構成が可能です。
4コアのIvy Bridge、高速SSD、高解像度液晶、独立GPUを搭載でき、スペックは非常に高いです。ただし、ゲームをしたければ、GeForceなどが搭載されたパソコンを購入してください。
ポート類は法人を意識した構成になっているためご注意ください。Mini-DisplayportやVGAのポートはありますが、HDMIポートがありません。
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