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レノボ ThinkPad T420/T420iの実機レビュー
屋内移動しやすいサイズ&重量だが・・
ThinkPad T420/T420iは、14型液晶のコンパクトサイズで、1600x900の解像度の液晶を選択できるノートパソコンです。
アメリカでは人気があり、ThinkPadの中でBest sellers No.1のモデルです(2011年5月13日現在)。屋内移動しやすいサイズ&重量で、かつT420sよりも安価な点がウケているのだと思います。
ただし今回購入した本機の1600x900の液晶パネル(AUO製)はギラツキが多く、長時間作業では目が疲れやすいように感じました(個人的意見です)。
尚、T420とT420iの違いはCPUです。Core i3を選択するとT420iになり、それ以外はT420となります。本機はT420iとなりますが、CPUに関係のない部分ではT420と書いてあるところもあります。ご了承ください。
では本機のメリット・デメリットを詳細に見ていきます。
目次
1 ThinkPad T420 の基本スペック | 2 特徴1 - コンパクトな14.0型液晶搭載PC |
3 特徴2 - 1600x900の非光沢液晶を搭載可能 | 4 特徴3 - 打ちやすいキーボード |
5 総合ベンチマーク | 6 動画のエンコード時間のチェック |
7 バッテリ駆動時間のチェック | 8 静音性のチェック |
9 パーツの温度のチェック | 10 表面温度のチェック |
11 消費電力のチェック | 12 外観をチェック |
13 パーツの選び方 | 14 まとめ |
ThinkPad T420/T420i の基本スペック
本機の基本スペックを紹介します。※2011年5月14日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。
CPU 第2世代インテルCPUのCore i3からCore i7までを選択可能です。最大でCore i7-2620Mを搭載可能です。本機は、Core i3-2310Mです。 |
グラフィックカード CPU内蔵、またはNVS 4200Mを選択できます。本機はCPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。 |
液晶ディスプレイ 14.0型の非光沢液晶です。解像度は1366x768、1600x900のどちらかを選べます。本機は1600x900です。尚、本機のパネルはAUO製B140RW02 V1でした。 |
メモリ PC3-10600のメモリを搭載可能です。本機は4GBです。中身は、サムスン製M471B5773CHS-CH9でした。 |
ハードディスク 5400rpmまたは7200rpmを搭載可能です。本機は5400rpmの250GBです。中身はWestern Digital WD2500BEVT-08A23T1でした。 |
SSD 128GBまたは160GBのSSDを搭載可能です。HDDとの両搭載はできません。本機は非搭載です。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチを搭載しています。それ以外の光学ドライブは選択できません。 |
バッテリ駆動時間 本機に搭載している4セルバッテリの駆動時間は、メーカーカタログ値には書いてありませんでしたが、実測では2時間21分でした。 |
特徴1 - コンパクトな14.0型液晶搭載PC
コンパクトな14.0型
ThinkPad T420/T420iは、一般的な15.6型ノートと違い、コンパクトなボディが特徴です。重量は6セルバッテリで約2.24kgとモバイルPCとして使うには重いですが、15.6型ノートよりは軽くて小さいため社内や自宅内で移動するには便利です。
特徴2 - 1600x900の非光沢液晶を搭載可能
2012年7月8日:ガンマ補正曲線以下の追記しました
ThinkPad T420/T420iは、やや小さめのパソコンですが、液晶解像度は、15.6型と同等の1366x768の解像度を持っており、カスタマイズすれば1600x900の解像度を選択することもできます。表示領域で15.6型に劣ることはありません。
ただし、今回購入したT420iに搭載されていた液晶パネルは、ギラツキが多く、画面を見ていると目が疲れやすく感じました。
尚、搭載されていたパネルはAUO製B140RW02 V1でした。ただし、別のパネルが搭載される可能性もあります。
画面(正面)。画像では分かりづらいですが、ギラツキが多いように感じます。
視野角はノートPCとして普通。
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が低めに補正されているため、実際の画面は寒色系です。
色域はやや狭いです。
画素の拡大図です。ノングレアの処理面を見ると、凹凸が目立ちます。実際の画面を見るとギラつきがあります。
特徴3 - 打ちやすいキーボード
ThinkPad T420/T420iのキーボードは非常に打ちやすいです。
T520と同じ7列キーボードを採用し、「Delete」や「Esc」キーが大きくなっています。「Home」や「End」キーもFnと同時に押さなくても良いため便利です。
キートップの面積を狭くし湾曲させ、タイプミスを軽減すると同時に、押しやすさも実現している優れたキーボードです。
トラックポイントももちろん搭載し、マウスが無いときのポインタの操作や画面スクロールが簡単に行えます。
キーボード全体図。7列キーボード採用。
「Esc」や「Delete」が大きい。「Home」や「End」も独立。
左図:キートップの面積が狭く湾曲しているのでタイプミスなく打ちやすい
右図:ThinkPad定番のトラックポイント。ポインタの操作やスクロールがしやすい
タッチパッドは、表面にポツポツした凹凸があり、指が濡れていても比較的動かしやすいです。クリックボタンも軽くて押しやすいです。ただし、トラックポイントを使用する方には不要です。
タッチパッドとクリックボタン。
総合ベンチマーク - 普通
本機でのベンチマークスコアの結果を掲載します。
Core i3-2310M、インテルHDグラフィックスということで全体的に中程度のスコアです。
Windows エクスペリエンス インデックス
CrystalMark 2004R3 ベンチ & PassMark Performance Test ベンチ
動画のエンコード時間のチェック - 普通
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
Core i3-2310M搭載のThinkPad T420iについて、動画のエンコード時間をチェックしました。クイック・シンク・ビデオに対応したCPUであるため、このときのエンコード時間も計測しました。
エンコードに用いたソフトは、ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 です。
テストの結果は、x264でエンコードしたときが46分29秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときが17分35秒でした。
クイック・シンク・ビデオによるエンコードは速いですが、もし動画のエンコードをよくする方は、Core i5以上のもう少し良いCPUが良いです。
エンコード方法 | エンコード時間 |
---|---|
x264でエンコード | 46分29秒 |
GPGPU(クイック・シンク・ビデオ)でエンコード | 17分35秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
バッテリ駆動時間のチェック -
実測で2時間21分のバッテリ駆動
ThinkPad T420iのバッテリ駆動時間を実測した結果、2時間21分でした。
テストでは、バッテリ動作中に、ハードディスクに保存した動画(DVD相当の画質)を再生させ、スリープ状態になるまでの時間を計測しました。尚、画面の輝度は中間の「7」、電源プランは「Energy Saver」にしています。
バッテリの種類は4セルバッテリです。購入時の構成画面では6セルバッテリや9セルバッテリも選択できます。その場合はもっと長い駆動時間になります。