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レノボ ThinkPad L530の実機レビュー

更新日:2012年8月7日

HD+を選択可能で安価なThinkPad

ThinkPad L530は、HD+(1600x900)の液晶を選択できる15.6型ノートパソコンです。HD+の液晶を選択できるパソコンは非常に少ないため貴重です。

また、ThinkPadブランドの中では価格が安いです。企業で大量に購入する事務機にも適していると思います。

上位機種のThinkPad T530よりも、スペック面で劣る部分はたくさんありますが、事務的な仕事で使う分には十分な性能です。

ただし、HD+(1600x900)にはギラつきのあるパネルが搭載されることがあります。詳細は後述します。

メーカーサイト:レノボ 公式サイト

※レビュー機は当サイトでの購入製品です

目次

ThinkPad L530 の基本スペック

ThinkPad L530の基本スペックを下記に紹介します。※2012年7月30日現在の情報です。BTOという性質上、時期が経つと選択できるパーツは異なってきます。

CPU
第3世代インテルCPUのCore i3~i7まで選択可能です。本機はCore i5-3320Mです。
グラフィックカード
CPU内蔵(インテル HD グラフィックス 4000)です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はHD、HD+の中から選択可能です。本機はHD+(1600x900)です。
メモリ
容量は選択できます。本機は、4GBでしたが、別のメモリに換装し、8GB(デュアルチャネル)となっています。
ハードディスク
容量は選択できます。本機は320GB(5400rpm)です。
SSD
容量は選択できます。本機は未搭載です。
 
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブです。
 
バッテリ駆動時間
バッテリ駆動時間は、6セルバッテリ搭載時のメーカー公表値で約9.3時間です。

特徴1 - HD+(1600x900)の液晶を搭載可能

ThinkPad L530は、HD+(1600x900)の液晶を選択可能な15.6型ノートパソコンです。

通常の15.6型ノートパソコンの液晶は、HD(1366x768)の解像度が標準となっています。ただし、この解像度ではデスクトップの作業域が狭く、ウインドウをたくさん開いての作業がしづらいです。

最近ではフルHD(1920x1080)の液晶を搭載可能な15.6型ノートパソコンも増えてきました。しかし、フルHD液晶では、(テキスト文字サイズが100%の場合)文字サイズが小さくて見えにくいと感じる方もいます。

一方、HD+(1600x900)の液晶の場合、文字は比較的大きく、フルHDほどではありませんが、デスクトップの作業域も比較的広いです。このHD+(1600x900)の液晶を搭載できるパソコンはかなり少なく、しかもThinkPad L530は安価であるため、貴重な機種であると思います。

ThinkPad L530はHD+(1600x900)だけでなく、HD(1366x768)の液晶も選択可能です。表示領域の違いは次の通りです。


L530で選択できる解像度

 

ThinkPad L530に搭載されるHD+の液晶パネルには、下の表の種類があります。

今回は、FRU PN:42T0763のAUO製のパネルが搭載されてきましたが、ギラつきがあり、あまり見やすい液晶ではありませんでした。ThinkPad L530はLG製のパネルが搭載される場合もありますが、こちらならギラつきは少なく比較的見やすい液晶です。LG製のパネルが搭載されてくることを祈りましょう。なお、HD(1366x768)の液晶パネルについては未調査です。

ThinkPad L530で使用されるHD+のLCDパネル(2012年7月30日現在)
  FRU PN Name 社名 型番 感想 レビュー記事
HD+
(1600x900)
42T0743 LGD 15.6 HD+ LG LP156WD1-TLB2 普通 ThinkPad L520
42T0763 AUO 15.6 HD+ AUO B156RW01 V1 ギラつき あり 本機

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

本機に搭載されていたパネル「AUOのB156RW01 V1」のレビューをします。他のパネルについては、上で書いた表のリンク先をご覧ください。

先にも書きましたが、このパネルはギラつきが気になります。


正面からの画像

 

詳細を見ていきます。

視野角は普通のノートPC並みです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

ガンマ補正曲線を確認すると、青色が低めに、赤が高めに補正されています。そのため実際に見たときの画面は、全体的に寒色系の画面となっています。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

ノートPCの中では、標準的な色域です。


 

ノングレア処理の表面を見ると、凹凸が割とあります。これにより、実際の画面を見ると、ギラつきを感じてしまいます。


キーボードとタッチパッドのチェック

キーボードは打ちやすいです。 

キーストロークやキーピッチも十分あり、キートップが湾曲していることで押しやすく誤打も少ないです。キー入力をよくする方にはおすすめするPCです。

15.6型ノートPCの場合、多くの人はマウスを使うと思うため、あまり使う人も少ないかもしれませんが、タッチパッド、クリックボタン、トラックポイントも使いやすいです。

なお、ThinkPadシリーズのキーボードは統一化されています。


キーボード全体図


キーの拡大図


タッチパッド&クリックボタン

総合ベンチマーク

Core i5-3320M、メモリ8GB(デュアルチャネル)、320GB(5400rpm)で構成されたThinkPad L530のベンチマークの結果です。もちろんですが、構成が異なれば、ベンチマーク結果も異なります。

5400rpmのハードディスクであるため、ディスク関連のスコアはあまり良くありません。CPU、メモリのスコアは良い方だと思います。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)


1280x720で実行

PCMARK7 v1.0.4

3DMark11(1.0.3)- Performance

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。

x264でエンコードしたときは28分58秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは11分03秒でした。

速めではあります。エンコードを良くするならクアッドコアのCPUがおすすめですが、本機はクアッドコアのCPUを選択できません。

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
エンコード方法 エンコード時間
x264でエンコード 28分58秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 11分03秒

バッテリ駆動時間のチェック


バッテリ駆動時間の実測は4時間49分

ThinkPad L530のバッテリ駆動時間のチェックです。

動画(解像度:720x480)再生時、バッテリ駆動時間を計測しました。

結果は、4時間49分でした。ホームノートPCで、これだけのバッテリ駆動時間が確保できれば十分でしょう。

 

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

対応しているカードは次の通りです。

対応カード SD(SDHC、SDXC含む)、MMC

カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。高速なカードリーダー/ライターを搭載していると思います。


 

 

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