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レノボ ThinkPad L530の実機レビュー

HD+を選択可能で安価なThinkPad
ThinkPad L530は、HD+(1600x900)の液晶を選択できる15.6型ノートパソコンです。HD+の液晶を選択できるパソコンは非常に少ないため貴重です。
また、ThinkPadブランドの中では価格が安いです。企業で大量に購入する事務機にも適していると思います。
上位機種のThinkPad T530よりも、スペック面で劣る部分はたくさんありますが、事務的な仕事で使う分には十分な性能です。
ただし、HD+(1600x900)にはギラつきのあるパネルが搭載されることがあります。詳細は後述します。
メーカーサイト:レノボ 公式サイト
※レビュー機は当サイトでの購入製品です
目次
1 ThinkPad L530 の基本スペック | 2 特徴1 - HD+(1600x900)の液晶を搭載可能 |
3 液晶ディスプレイのチェック | 4 キーボードとタッチパッドのチェック |
5 総合ベンチマーク | 6 動画のエンコード時間のチェック |
7 バッテリ駆動時間のチェック | 8 カードリーダー/ライターのチェック |
9 静音性のチェック | 10 パーツの温度のチェック |
11 表面温度のチェック | 12 消費電力のチェック |
13 外観のチェック | 14 まとめ |
ThinkPad L530 の基本スペック
ThinkPad L530の基本スペックを下記に紹介します。※2012年7月30日現在の情報です。BTOという性質上、時期が経つと選択できるパーツは異なってきます。
CPU 第3世代インテルCPUのCore i3~i7まで選択可能です。本機はCore i5-3320Mです。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテル HD グラフィックス 4000)です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はHD、HD+の中から選択可能です。本機はHD+(1600x900)です。 |
メモリ 容量は選択できます。本機は、4GBでしたが、別のメモリに換装し、8GB(デュアルチャネル)となっています。 |
ハードディスク 容量は選択できます。本機は320GB(5400rpm)です。 |
SSD 容量は選択できます。本機は未搭載です。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブです。 |
バッテリ駆動時間 バッテリ駆動時間は、6セルバッテリ搭載時のメーカー公表値で約9.3時間です。 |
特徴1 - HD+(1600x900)の液晶を搭載可能
ThinkPad L530は、HD+(1600x900)の液晶を選択可能な15.6型ノートパソコンです。
通常の15.6型ノートパソコンの液晶は、HD(1366x768)の解像度が標準となっています。ただし、この解像度ではデスクトップの作業域が狭く、ウインドウをたくさん開いての作業がしづらいです。
最近ではフルHD(1920x1080)の液晶を搭載可能な15.6型ノートパソコンも増えてきました。しかし、フルHD液晶では、(テキスト文字サイズが100%の場合)文字サイズが小さくて見えにくいと感じる方もいます。
一方、HD+(1600x900)の液晶の場合、文字は比較的大きく、フルHDほどではありませんが、デスクトップの作業域も比較的広いです。このHD+(1600x900)の液晶を搭載できるパソコンはかなり少なく、しかもThinkPad L530は安価であるため、貴重な機種であると思います。
ThinkPad L530はHD+(1600x900)だけでなく、HD(1366x768)の液晶も選択可能です。表示領域の違いは次の通りです。
L530で選択できる解像度
ThinkPad L530に搭載されるHD+の液晶パネルには、下の表の種類があります。
今回は、FRU PN:42T0763のAUO製のパネルが搭載されてきましたが、ギラつきがあり、あまり見やすい液晶ではありませんでした。ThinkPad L530はLG製のパネルが搭載される場合もありますが、こちらならギラつきは少なく比較的見やすい液晶です。LG製のパネルが搭載されてくることを祈りましょう。なお、HD(1366x768)の液晶パネルについては未調査です。
FRU PN | Name | 社名 | 型番 | 感想 | レビュー記事 | |
---|---|---|---|---|---|---|
HD+ (1600x900) |
42T0743 | LGD 15.6 HD+ | LG | LP156WD1-TLB2 | 普通 | ThinkPad L520 |
42T0763 | AUO 15.6 HD+ | AUO | B156RW01 V1 | ギラつき あり | 本機 |
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
本機に搭載されていたパネル「AUOのB156RW01 V1」のレビューをします。他のパネルについては、上で書いた表のリンク先をご覧ください。
先にも書きましたが、このパネルはギラつきが気になります。

正面からの画像
詳細を見ていきます。
視野角は普通のノートPC並みです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
ガンマ補正曲線を確認すると、青色が低めに、赤が高めに補正されています。そのため実際に見たときの画面は、全体的に寒色系の画面となっています。
ノートPCの中では、標準的な色域です。


ノングレア処理の表面を見ると、凹凸が割とあります。これにより、実際の画面を見ると、ギラつきを感じてしまいます。


キーボードとタッチパッドのチェック
キーボードは打ちやすいです。
キーストロークやキーピッチも十分あり、キートップが湾曲していることで押しやすく誤打も少ないです。キー入力をよくする方にはおすすめするPCです。
15.6型ノートPCの場合、多くの人はマウスを使うと思うため、あまり使う人も少ないかもしれませんが、タッチパッド、クリックボタン、トラックポイントも使いやすいです。
なお、ThinkPadシリーズのキーボードは統一化されています。
キーボード全体図
キーの拡大図
タッチパッド&クリックボタン
総合ベンチマーク
Core i5-3320M、メモリ8GB(デュアルチャネル)、320GB(5400rpm)で構成されたThinkPad L530のベンチマークの結果です。もちろんですが、構成が異なれば、ベンチマーク結果も異なります。
5400rpmのハードディスクであるため、ディスク関連のスコアはあまり良くありません。CPU、メモリのスコアは良い方だと思います。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 7.0
3DMark06(1.2.0 1901)
1280x720で実行
PCMARK7 v1.0.4
3DMark11(1.0.3)- Performance
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。
x264でエンコードしたときは28分58秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは11分03秒でした。
速めではあります。エンコードを良くするならクアッドコアのCPUがおすすめですが、本機はクアッドコアのCPUを選択できません。
エンコード方法 | エンコード時間 |
---|---|
x264でエンコード | 28分58秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 11分03秒 |

バッテリ駆動時間のチェック
バッテリ駆動時間の実測は4時間49分
ThinkPad L530のバッテリ駆動時間のチェックです。
動画(解像度:720x480)再生時、バッテリ駆動時間を計測しました。
結果は、4時間49分でした。ホームノートPCで、これだけのバッテリ駆動時間が確保できれば十分でしょう。
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
対応しているカードは次の通りです。
対応カード | SD(SDHC、SDXC含む)、MMC |
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。高速なカードリーダー/ライターを搭載していると思います。


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