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ThinkPad Edge 14"のレビュー

更新日:2011年3月1日
Edge 14
レノボ ThinkPad Edge 14"

Core i5搭載で5万円台

ThinkPad Edge 14" は、Core i5のCPUを搭載しながら、5万円台で購入可能な14.0型ノートパソコンです。

一般的なノートパソコンは、解像度:1366x768、サイズ:15.6型の液晶が主流ですが、個人的には、1366x768の解像度に15.6型というサイズは大きすぎると感じています。一方、ThinPad Edge 14"は、解像度が1366x768でありながら、サイズが14.0型とやや小型なため、重量も軽く、机の設置スペースも狭くてすみます。

ThinkPadブランドだけにキーボードも打ちやすく、堅牢性も高いPCです。

レノボ 公式サイト

ThinkPad Edge 14" の基本スペック

本機の基本スペックをチェックします。※2011年3月1日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。

CPU
CPU
Core i3からCore i5までを選択可能です。本機は、Core i5-480Mです。
グラフィックス
グラフィックカード
基本はインテルHDグラフィックスです。Radeon Mobility HD 5145も選択可能です。
液晶
液晶ディスプレイ
14.0型(1366x768)です。光沢ありと光沢なしが選べます。
メモリ
メモリ
PC3-8500のメモリを搭載可能です。本機は4GBです。
HDD
ハードディスク
5400rpmまたは7200rpmを搭載可能です。本機は5400rpmの320GBです。
SSD
SSD
SSDの搭載はできません。
DVD/BR
光学ドライブ
DVDスーパーマルチを搭載しています。変更はできません。
バッテリ
バッテリ駆動時間
カタログ値で4.0時間です。実測でも3時間26分と思ったより長かったです。

ここがすごい - 高いコストパフォーマンス

ThinkPad Edge 14"は非常にコストパフォーマンスの高いPCです。Core i5を搭載しながら、レノボ 公式サイトを利用すれば約55,000円で購入することが可能です。Core i3ならクーポンを利用すれば約45,000円で購入することができます。

価格が安くても、本体の作りはしっかりしており堅牢性にも優れています。動作音や表面温度、バッテリ駆動時間など細かい部分も特に大きな問題はありません。

ここがすごい - 小型で省スペース

売れ筋の15.6型のノートPCは、1366x768の解像度の液晶が主流ですが、個人的に1366x768の解像度に15.6型というサイズは大きすぎると感じています。なぜなら、15.6型のPCは、重量が重く設置スペースも広く必要とするからです。

一方、ThinPad Edge 14"は、解像度が1366x768でありながら、サイズが14.0型とやや小型なノートPCです。小型であるため、重量は軽く、画面机の設置スペースが狭くてすみます。

ThinkPad Edge 14"と15.6型のL512の大きさを比べたのが下図です。ThinkPad Edge 14"のほうが一回り小さいことがわかります。

Edge 14とL512のサイズ比較 Edge 14とL512のサイズ比較2
上がEdge 14"(14.0型)、下がL512(15.6型) 上がEdge 14"(14.0型)、下がL512(15.6型)

ここがすごい - 打ちやすいキーボード

ThinkPad Edge 14"のキーボードは、アイソレーションタイプです。

個人的にはアイソレーションキーボードは好きではないですが、ThinkPad Edge 14"はキートップが凹んでおり非常に指にフィットして(下図)、打ちやすいです。また、トラックポイントも搭載しているため、マウスがないときのポインタの操作が便利です。手をホームポジションに置いたままマウス操作でききます。

Edge 14のキー
トラックポイント搭載。また、1つ1つのキーが凹んでおり打ちやすい

 

ThinkPad Edge 14"のキーボード全体です(下図)。テンキーが搭載されていないので、液晶画面と手と体の位置が一直線上になり、疲れにくいです。キーを打っているときのたわみもありません。非常に良いキーボードです。

Edge 14のキーボード
キーボードの全体図。テンキーがない代わりに、液晶画面と体の位置が一直線上になりやすい。

 

ThinkPad Edge シリーズ全体に言えることですが、ファンクションキーの扱いが特殊です。例えば通常、F8キーを押すと半角カナになると思いますが、ThinkPad EdgeシリーズはF8を押すと画面輝度が上がります。通常の「半角カナ」変換をしたければ「Fn」キーを押しながらF8キーを押す必要があります。

ただし、これはBIOSの設定で、通常のファンクションキーの割り当てへ変更できます。BIOSを起動し、Keyboard/Mouseを選択し、Change to "F1-F12"をDefaultから「Legacy」へ変更します。

ファンクションキー
ThinkPad Edge 14"のファンクションキー。例えば、F8を押すと画面の輝度が上がる

 

ThinPad Edge 14"のタッチパッドの操作感は良好です。タッチパッド部分は、指が湿っていたり汗ばんでいたりしても、比較的指の移動が滑らかに行えます。また、タッチパッド部分とクリックボタンが分離しているのでクリックしやすいです。

Edge 14のタッチパッド
タッチパッド部分と、クリックボタンが分離しておりクリックしやすい

 

パフォーマンスをチェック

Windows エクスペリエンス インデックス

Windows エクスペリエンス インデックスは次の通りです。本機は価格重視のパソコンであるためスコアはそれほど良くはありません。ただしCPUはCore i5を搭載しており、プロセッサのスコアのみはまずまずのスコアになっています。

Edge 14 のWindowsエクスペリエンスインデックス

CrystalMark 2004R3 ベンチ & PassMark Performance Test ベンチ

次は、CrystallMark 2004R3のベンチマークの結果と、PassMark Performance Testのベンチマーク結果です。それほどスコアは良くありません。

Edge 14 のCrystalMark

 

液晶ディスプレイのチェック

ThinkPad Edge 14"の液晶ディスプレイのサイズは14.0型で、解像度は1366x768です。光沢と非光沢のどちらかを選べます。本機は非光沢液晶です。

液晶はやや青みが強く、ややギラツキもあります。また、(15.6型のThinkPadよりは軽減されていますが)やや1つ1つのドットの大きさも目立ちます。視野角はTNパネルだと思うので、一般的なノートパソコンと同程度です(それほど良くはありません)。

非光沢液晶であるため画面の映り込みは少ないです。

Edge 14の液晶画面
液晶は、ドットがややおおきく感じ、ギラツキがある。視野角は一般的なノート並(それほど良くない)

サウンドのチェック

Edge14のサウンド
サウンドは一般的なノート並(それほど良くない)

ThinkPad Edge 14"のスピーカーは液晶画面の下に設置されています。

音質はそれほど良くありません。一般的なノートパソコン並です。

 

消費電力のチェック

Edge 14の消費電力
消費電力

Core i5-480M、 インテルHDグラフィックスを搭載したThinkPad Edge 14"の消費電力です。

アイドル時と、高負荷時(バイオハザード5実行時)の消費電力をワットチェッカーで計測しました(右図)。

アイドル時の消費電力は低いです。バイオハザード5実行時の消費電力は、ノートPCにしては思ったよりはやや高かったです。

 

バッテリ駆動時間のチェック

Edge 14のバッテリ駆動時間
バッテリ駆動時間は実測で約3時間26分

自宅で使用するノートパソコンなので、バッテリ状態で使うことはあまりないと思いますが、一応計測しておきました。

DVD相当画質の動画を再生し、どこまでバッテリ駆動できるかを確認しました。

結果、3時間26分で休止状態へ入りました。

自宅で使うノートPCにしては長いバッテリ駆動時間だと思います。重量は約2.25kgもありますが、用途によってはモバイルノートしても使用できるバッテリ駆動時間だと思います。

表面温度のチェック

ThinkPad Edge 14"の表面温度は普通です。

実際に温度を計測してみた結果は次の通りです。温度計測は、DVD相当画質の動画を視聴しているときと、バイオハザード5ベンチを実行しているときのの2種類を計測しました。尚、室内はエアコンをつけて24度にしています。

動画視聴時の表面温度はそれほど高くなく、体感も熱いと感じることはありませんでした。バイオハザード5実行時のときもそれほど温度は上がらず、体感でも熱く感じることはありませんでした。たまに火傷しそうなくらい熱いPCもありますが、本機は大丈夫です。尚、今回は冬に測定しましたが、夏に測定した場合はやや温度は高くなります。

Edge 14の表面温度
本体キーボード側の表面温度。温度は普通


動作音のチェック

ThinkPad Edge 14"の動作音は非常に静かです。特にアイドル時は、耳を本体に近づけないとほぼ音が聞こえません。音を気にせず快適に作業できると思います。

実際に、騒音計で動作音を計測した結果は次の通りです。動作音の計測は、アイドル時(電源をいれているだけで何もしていないとき)と、高負荷時(バイオハザード5のベンチマークを実行しているとき)の2種類を実施しました。

アイドル時のときは41.1dBでした。私の部屋を極力無音にしても41.1dBで、数値の上昇はありませんでした。
高負荷のときは42.5dBで少し騒音値が上昇しましたが、それほどうるさくは感じませんでした。
尚、無反響室で測定したわけではないので全く正確な値ではありません。騒音計の値は参考程度にしてください。

Edge 14の静音性
アイドル時と高負荷の騒音値。騒音は低め

外観のチェック

外観のチェックです。シンプルなデザインです。パームレストは指紋が付きにくいです。本体が頑丈なため、キーを打っているときに本体やキーがたわんだりすることはありません。

Edge14の外観(正面)

 

天板は光沢と非光沢を選べます。下図は光沢です。光沢は指紋が付きやすいです。

Edge14の天板

 

Edge 14"の側面です(下図)。HDMIが搭載されています。

Edge 14の側面

パーツの選び方

ここでは、2011/3/1現在選択できるパーツの選び方を考察します。尚、選択できるパーツが時期によって変わる点はご了承ください。

CPU

2011/3/1時点で選択できるCPUは、下記の表の4つです。

それほど大きくパフォーマンスは変わらないので、個人的には一番安いCore i3-380Mで良いのではないかと思います。Turbo Boostを搭載したCPUが良いならCore i5-480Mが良いと思います。

2011/2/13時点で選択可能なCPU
仕様 Core i3-380M Core i3-390M Core i5-480M Core i5-560M
コア数 2 2 2 2
スレッド数 4 4 4 4
動作周波数 2.53GHz 2.66GHz 2.66GHz 2.66GHz
Turbo Boost時周波数 2.93GHz 3.20GHz
キャッシュ L2:512KB
L3:3MB
L2:512KB
L3:3MB
L2:512KB
L3:3MB
L2:512KB
L3:3MB
消費電力 35W 35W 35W 35W
3DMark 06 - CPU 2694 2937 3097
PassMark CPU ベンチ 2255 2468
※ ベンチの値は日々更新されています

グラフィックカード

グラフィックは、インテルHDグラフィックスまたは、Radeon Mobility HD 5145となります。Radeon Mobility HD 5145はたいして性能の良いグラフィックスではないので、個人的にはインテルHDグラフィックスで十分だと思います。

2011/2/13時点で選択可能なグラフィックカード
仕様 Radeon Mobility HD 5145
シェーダープロセッサ数 80基
グラフィッククロック 720MHz
メモリ DDR3 512MB
メモリインターフェイス 64bit
対応DirectX 10
最大消費電力
PassMark GPU ベンチ 309

まとめ

以上が、ThinkPad Edge 14"のレビューでした。

最大の特徴はコストパフォーマンスです。Core i5のCPUを搭載しながら5万円台で購入することが可能です。レノボ 公式サイトを利用すれば約55,000円で購入することが可能です。Core i3ならクーポンを利用すれば約45,000円で購入することができます。

サイズが14.0型と小型であるため持ち運びや設置場所が小さくてすむので便利です。液晶画面にややギラツキを感じるのが残念ですが、キーボードの操作感、堅牢さ、動作音、表面温度などその他の機能は問題ないです。

ご購入は レノボ直販店からどうぞ。オンラインクーポンを発行しています。尚、ネットは納期が遅い場合が多いので、納期はよく確認して購入しましょう。

詳細はこちら
レノボ 公式サイト