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レノボ ThinkPad Edge E420の実機レビュー(2)

更新日:2011年05月16日
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  目次  

静音性のチェック - とても静かです

ThinkPad Edge E420の動作音(静音性)をチェックしました。

下記の3つの状態のときに、騒音値を測定するテストを実施しました。

(1)アイドル時
(2)バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストA)
(3)TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720でエンコード)

テストの結果は、どの状態においても他社よりも比較的静かでした。静音性は優れていると思います。

計測した騒音値は下の図の通りです。私の部屋を極力無音にしても40.4dBあり、この値を基準にするとアイドル時で+0.1dB、バイオハザード実行時で+2.2dB、エンコード時で+1.9dBでした。尚、無反響室で測定したわけではないので、騒音値は正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。


アイドル時と高負荷の騒音値。他社よりも静かなほうです。

パーツの温度のチェック - ノートとして普通

CPUの温度のチェックし、きちんと冷却できているかをチェックしました。あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

テスト方法は、「静音性のチェック」のときと同条件で行いました。

テストの結果は、どのテストにおいても、ノートパソコンにしては低めの温度だと思います。温度の高いPCだと、90℃くらいにまで達しますが、Edge E420は高くても70℃だったので、ノートにしてはよく冷えているほうだと思います。


CPUの温度をHWMonitorで測定。全体的に低めです。

表面温度のチェック - 左上部分がやや高め

パソコンのキーボードやパームレスト部分の温度を計測し、作業中に手のひらが熱くならないかをテストしました。

テスト方法は、「静音性のチェック」のときと同条件で行いました。

テストの結果は、負荷をかけると左上部分の温度がやや高くなりました。「z」のキーあたりが最も温度が高いと感じました。手のひら部分が最も熱くなるわけではないので、体感としてはそれほど熱いとは感じませんでした。

本機を膝に乗せて作業することはあまりない思いますが、一応、底面の温度も計測してみました。こちらは問題ない温度でした。


本体キーボード側の表面温度。裏面から見た右上側が熱くなっています。

消費電力のチェック - 低い

Core i3-2310M、インテルHDグラフィックスを搭載したThinkPad Edge E420の消費電力です。

テスト方法は、「静音性のチェック」のときと同条件で行いました。

テストの結果は、専用グラフィックスを搭載していないだけあって、低消費電力です。


消費電力の計測結果。消費電力は少ないです。

外観のチェック

ThinkPad Edge E420の外観のチェックです。

 

パームレストは非光沢になっており、指紋はつきにくいです(下図)。

 

天板は赤(ヒートウェーブ・レッド)または、黒(ミッドナイト・ブラック)から選べます。ThinkPadはEdgeシリーズにしか赤系の色がないので、今回はヒートウェーブ・レッドを購入してみました。やや暗めの赤色になっており、見る角度や光のあたり具体で、さらに暗くみえます。

デザイン的には、意見が分かれると思います。私は暗めの赤がホコリがかぶっているみたいであまり好きではなかったのですが、妻に見せたら「この色いいね!」と絶賛でした。純粋な赤色だと派手すぎて品がないそうですが、このくらい暗めの赤だと嫌みがないそうです。

 

光をあてる角度を変えたときの天板です(下図)。指紋は付きにくいです。

 

天板をアップで撮影しました。マットな材質でつやがありません。赤地に黒い何かが混じったような材質です(うまく表現できなくてすみません)。

 

高さはゴム足を含めて計測した結果、約3.6cmでした(下図)。

 

ThinkPad Edge E420の側面です(下図)。他のThinkPadと違いHDMIポートを搭載しているのが特徴です。USBポートが右側の手前と、左側中央にあるのですが、USBの”マウス”をどこに挿しても不便です。右手前のUSBポートに接続した場合、マウス操作の邪魔になるし、左側のポートに接続した場合、ケーブルを回り込ませなくてはならないからです。マウス用に背面に1つUSBポートが欲しかったです。

 

天板は、下図の角度まで開きます。

パーツの選び方

パーツの選び方を考えていきます。尚、BTOという性質上、時期によって選択できるパーツは異なりますのでご注意ください。ここでは2011年5月16日現在、搭載できるパーツでの選び方をコメントします。

CPU

選択できるCPUは、下記のCPUです。

ThinkPad Edge E420の購入を検討している方は、コスト重視の方だと思うのでCore i3-2310Mでもいいと思います。個人的なおすすめは、Core i5-2410Mです。Core i5-2410Mでも価格は約55,000円という安さです。

2011/5/16時点で選択可能なCPU
仕様 Core i7-
2620M
Core i5-
2540M
Core i5-
2520M
Core i5-
2410M
Core i3-
2310M
コア数 2 2 2 2
スレッド数 4 4 4 4
動作周波数 2.70GHz 2.60GHz 2.50GHz 2.30GHz 2.10GHz
Turbo Boost時周波数 3.40GHz 3.20GHz 3.20GHz 2.90GHz
キャッシュ L1:128KB
L2:512KB
L3:4MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
消費電力 35W 35W 35W 35W 35W
3DMark 06 ベンチ 3556 3649 3380 3210 2508
PassMark CPU ベンチ 3945 3745 3731 3531 2814
※3DMark 06 ベンチのスコアは、NOTEBOOKCHECK様のサイトから引用しています。尚、スコアは日々更新されています
※ PassMark CPU ベンチのスコアはPassMark様のサイトから一部引用しています。尚、スコアは日々更新されています

まとめ

以上が、レノボ ThinkPad Edge E420のレビューでした。

非常に安価なパソコンではありますが、キーボードの打ちやすさ、静音性、内部温度など特に問題なく、品質面でも悪くないパソコンだと思います。

やや液晶画面にギラツキやザラツキを感じますが、5万円で買えるノートパソコンに高価な液晶パネルは使用できないと思うので、そこは妥協しなければならない点です。他社の安価なパソコンにおいても、本機以上の液晶を搭載している製品を見たことがありません。

もしも、見やすい液晶がよければ、価格は上がりますがThinkPad T520ThinkPad L520が良いと思います。光沢液晶でもよければNECのLaVie Lなんかも良いと思います。あとは素直にデスクトップPCにして、専用の液晶ディスプレイを購入することです。

1点残念だったのはUSBポートの位置です。USBマウスをどこに挿してもやや不便です。左側に接続して、右側に回り込ますか、無線マウスを使うのが良いでしょう。

欠点も書きましたが、この価格にしては、余りある性能・品質であるため、おすすめのパソコンです。

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※購入時はレノボ 公式サイトを忘れずにお使いください