レノボ Legion Tower 7i Gen 8の実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-13900K(F)
Core i7-13700K(F)
GPU GeForce RTX 4080
GeForce RTX 4070 Ti
GeForce RTX 3080
メモリ 16GB ~ 64GB
DDR5-5600
ストレージ 512GB ~ 2TB
PCIe Gen4 SSD
2nd
ストレージ
2TB HDD
電源 850W
価格[税込] 43万円台~
冷却性とデザイン性に優れたレノボのフラッグシップモデル

Legion Tower 7i Gen 8は、最大でGeForce RTX 4080が搭載可能なレノボのハイエンドゲーミングPCです。

通気性の良いメッシュパネルに、内部の見えるシースルーサイドパネル、RGBイルミネーションが筐体を彩り、冷却性とデザイン性に優れたケースです。

360mm大型ラジエーターの水冷式CPUクーラーを搭載可能で、高負荷な環境でも長時間の安定した動作が可能です。

特に高解像度、高フレームレートで長時間ゲームをプレイするコアゲーマーにおすすめのゲーミングPCです。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-13700KF、GeForce RTX 4080 16GB、メモリ32GB、2TB PCIe SSD+2TB HDD

 

目次

お忙しい方は、「特徴」のみお読みください。

 

Legion Tower 7i Gen 8の特徴

細部までこだわった筐体デザイン

レノボの Legion Tower 7i Gen 8は、ストームグレーの筐体に、内部の見える強化ガラスサイドパネル、筐体を彩るRGBイルミネーションと、ゲーマーの心を惹くスタイリッシュな外観が特徴的です。

筐体サイズはやや大きめのミドルタワーサイズで、鎖帷子のような3Dメッシュのフロントパネル、スリットラインが美しいトップパネルなど、細部までこだわったデザインも秀逸です。

内部の見える強化ガラスサイドパネルとRGBイルミネーション
3Dメッシュのフロントと、スリットラインのトップのデザインも秀逸

 

RGBライティングの設定は、プリインストールされている「Lenovo Vantage」から設定ができます。ケース内部のLEDストリップ、リアファン、CPUクーラー、フロントパネルの3連ファン、トップパネルの2連ファン、フロントパネルのロゴと、点灯箇所は6つのゾーンで分けられています。演出効果や明るさ、速度に到るまで、細かい調整が可能です。筐体背面にはLEDを一括でオフにする物理ボタンも設けているので便利です。

「Lenovo Vantage」から6つのゾーンに分けてRGBライティングの設定ができる
パーツ箇所によっては演出効果が多い

 

最大でCore i9-13900KF+RTX 4080の高い性能

Legion Tower 7i Gen 8は、CPUには最新のインテル第13世代のCore i7、Core i9を搭載し、グラフィックスには最新世代のRTX 4080、4070 Ti、および前世代のRTX 3080が搭載可能となっています。

RTX 3080搭載したスタンダードモデルと、RTX 4070 Tiを搭載したアドバンスモデルは、CPUやメモリ容量、ストレージ、CPUクーラーなどがある程度カスタマイズが可能です。

いずれも高い性能のグラフィックスですが、個人的にはフレーム生成技術やNVENC2基による高速エンコードに対応し、さらにRTX 4080よりも消費電力が抑えられたGeForce RTX 4070 Tiを搭載したモデルがおすすめです。

モデルによってはある程度カスタマイズが可能
搭載可能なグラフィックカードの仕様比較
  GeForce RTX 4080 GeForce RTX 4070 Ti GeForce RTX 3080
CUDAコア数 9728 7680 8704
Tensorコア数 304(第4世代) 240(第4世代) 272(第3世代)
RTコア数 76(第3世代) 60(第3世代) 68(第2世代)
定格クロック 2.21 GHz 2.31 GHz 1.44 GHz
ブーストクロック 2.51 GHz 2.61 GHz 1.71 GHz
メモリタイプ GDDR6X
メモリ容量 16GB 12GB 10GB
DLSS 3 2
NVENC 第8世代×2 第7世代
TDP 320W 285W 320W
個人的にはDLSS3に対応し、消費電力も抑えられた新世代のRTX 4070 Tiがおすすめ

 

優れた冷却性能

これほどの高性能パーツを搭載していると、ケース自体の冷却性能も問われますが、フロントとトップには通気性の良いメッシュパネルを採用しており、フロントには3連のファンを搭載。CPUクーラーには360mmの大型の水冷クーラーを採用しています。

ゲームや、動画編集、3DCG制作など、長時間に及ぶ高負荷環境でも、安定した動作が可能な優れた冷却性能のケースです。

高い冷却性能

 

ストレージの拡張性も十分

レノボのゲーミングPCは、これまで拡張性の乏しいケースが多い印象でしたが、新しくなったLegion Tower 7i Gen 8では、右側面内部に2.5インチSSDを2台、3.5インチHDD2台、さらにマザーボードには空きのM.2スロットが1つあり、拡張性も十分です。

ストレージの拡張性も十分

 

パフォーマンスのチェック

Legion Tower 7i Gen 8のパフォーマンスをチェックします。

サーマル・モード

本製品は、プリインストールされている「Lenovo Vantage」から、サーマルモードの変更が可能です。

サーマル・モード設定
Lenovo Vantage

 

今回、CPUにはインテル第13世代「Core i7-13700KF」を搭載しています。このCPUの仕様上のプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は125Wです。

本製品のPBPを確認したところ、バランス・モードでは210W、パフォーマンス・モードだと260Wと、かなり高めに設定されていました。

ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、最も高い性能が出る「パフォーマンス・モード」で、各種ベンチマークを計測します。

バランス・モード
バランス・モードでのPL1の値は210W
パフォーマンス・モード
パフォーマンス・モードでのPL1の値は260Wと高い

 

なお、「Lenovo Vantage」からはCPUとGPUのオーバークロックも可能です。CPUではコアごとにクロックアップができ、GPUとVRAMは最大150MHzまでクロックアップが可能です。今回はオーバークロックはしていません。

CPUはコアごとにOCが可能
GPUとVRAMのOCも可能

 

CPU

まずは、CINEBENCH R23の結果を掲載します。

マルチコア、シングルコアともに、Core i9-13900Kに次ぐ非常に高いスコアが出ています。

また、パフォーマンス・モードにすることで、スコアがやや上がっていますが、そこまで大きな差ではありません。また、後述しますが、パフォーマンス・モードにすると、CPU温度が高めになるので、通常はバランス・モードのままでいいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-13700KF
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13900K(KF) 36658 [PL1:253W]
Core i7-13700KF 29247 [PL1:260W]
27719 [PL1:210W]
Ryzen 9 7900X 29007
Core i9-12900K 26530 [PL1:241W]
23108 [PL1:125W]
Ryzen 9 5950X 25000
Core i7-12700K 22792 [PL1:190W]
Ryzen 9 5900X 20251
Core i5-12600K 約17500
Ryzen 7 5800X 15646
Core i9-11900K 15513
Core i7-11700K 12958
Ryzen 7 3700X 12273
Core i5-12400F 12164 [PL1:100W]
11505 [PL1:65W]
Core i5-11600K 11277
Ryzen 5 3600 9412
Core i5-11400 8025
Ryzen 5 3500 6421
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13900K(KF) 2242
Core i7-13700KF 2097 [PL1:260W]
2093 [PL1:210W]
Core i9-12900K 2022 [PL1:241W]
2003 [PL1:125W]
Ryzen 9 7900X 2010
Core i7-12700K 1947 [PL1:190W]
Core i5-12600K 約1850
Core i5-12400F 1715 [PL1:100W]
1715 [PL1:65W]
Core i9-11900K 1672
Ryzen 9 5950X 1650
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Core i7-11700K 1564
Core i5-11600K 1564
Core i5-11400 1398
Ryzen 7 3700X 1276
Ryzen 5 3600 1253
Ryzen 5 3500 1183
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックカードは、GeForce RTX 4080、RTX 4070 Ti、RTX 3080のいずれかを搭載しており、今回は最も性能高いGeForce RTX 4080です。ベンチマークスコアは次の通りです。GeForce RTX 40シリーズのハイエンドクラスとして順当なスコアが出ています。4K解像度やレイトレーシングでも快適にプレイできる非常に高い性能です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 4080
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 36298
RTX 4080 27536 [パフォーマンス]
27129 [バランス]
RTX 4070 Ti 22597
RTX 3090 19568
RTX 3080 Ti 18607
RTX 3080 17064
RTX 3070 Ti 14389
RTX 3070 13393
RTX 3060 Ti 10945
RTX 3060 8581
RTX 3050 6140
3DMark Speed Way
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 4080
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 9932
RTX 4080 7079 [パフォーマンス]
6984 [バランス]
RTX 4070 Ti 5416
RTX 3090 5160
RTX 3080 Ti 5076
RTX 3080 4493
RTX 3070 Ti 3718
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4080の情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

メモリ

メモリは、DDR5-5600にしては、思ったほどでもありませんでしたが、それでも十分広い帯域幅です。

SiSoftware Sandra 2021
~メモリ性能の評価 ~
32GB DDR5-5600
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
59.71GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
58.58GB/s
DDR5-5600
デュアルチャネル
51.88GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
38.10GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

ストレージ

ストレージにはPCIe Gen4 SSDを搭載しており高速です。容量も2TBあるので十分です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
PCIe Gen4 SSD 2TB
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6783
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。サーマル・モードは「バランス・モード」で計測しています。

本製品は、新世代GeForce RTX 40シリーズの中でもハイエンドクラスのGeForce RTX 4080を搭載しているので、負荷の重いゲームでも高いフレームレートで快適にプレイができます。最新のタイトルでも、4K解像度、60 fps以上で快適に動作する性能です。さらに、RTX 40シリーズの目玉機能であるフレーム生成を有効にすることで飛躍的にフレームレートを伸ばすこともできます。

以下のゲームのフレームレートについて
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
品質 解像度 平均 fps
最高設定 1920x1080 117 fps
2560x1440 105 fps
3840x2160 61 fps(92 fps)
括弧内のフレームレートはフレーム生成を有効
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 130 fps
RTX 4080 127 fps
117 fps
RTX 4070 Ti 115 fps
RTX 3080 Ti 115 fps
RTX 3080 105 fps
RTX 3070 Ti 90 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 120 fps
RTX 4080 105 fps
104 fps
RTX 4070 Ti 87 fps
RTX 3080 Ti 87 fps
RTX 3080 80 fps
RTX 3070 Ti 67 fps
RTX 3070 61 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 80 fps
RTX 4080 62 fps
61 fps
RTX 3080 Ti 50 fps
RTX 4070 Ti 49 fps
RTX 3080 44 fps
RTX 3070 Ti 36 fps
RTX 3070 33 fps
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
品質 解像度 平均 fps
最高設定 1920x1080 145 fps
2560x1440 108 fps
3840x2160 107 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 159 fps
RTX 4080 145 fps
127 fps
RTX 4070 Ti 106 fps
RTX 3080 Ti 91 fps
RTX 3080 77 fps
RTX 3070 Ti 57 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 125 fps
RTX 4080 108 fps
99 fps
RTX 4070 Ti 75 fps
RTX 3080 Ti 66 fps
RTX 3080 56 fps
RTX 3070 Ti 36 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 112 fps
RTX 4080 107 fps
87 fps
RTX 4070 Ti 64 fps
RTX 3080 Ti 55 fps
RTX 3080 46 fps
RTX 3070 Ti 29 fps
RTX 3070 24 fps
4Kのみ「FSR2」 クオリティ有効
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)(Patch 1.61)
品質 解像度 平均 fps
ウルトラ 1920x1080 173 fps
2560x1440 139 fps
3840x2160 67 fps(91 fps)
括弧内のフレームレートはフレーム生成を有効
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 185 fps
RTX 4080 180 fps
173 fps
RTX 4070 Ti 175 fps
RTX 3080 Ti 163 fps
RTX 3090 160 fps
RTX 3080 146 fps
RTX 3070 Ti 127 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 167 fps
RTX 4080 147 fps
139 fps
RTX 4070 Ti 118 fps
RTX 3080 Ti 109 fps
RTX 3090 107 fps
RTX 3080 96 fps
RTX 3070 Ti 83 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 86 fps
RTX 4080 72 fps
67 fps
RTX 4070 Ti 56 fps
RTX 3090 55 fps
RTX 3080 Ti 54 fps
RTX 3080 47 fps
RTX 3070 Ti 40 fps
「AMD FSR2.1」有効
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
品質 解像度 平均 fps
エクストリーム 1920x1080 210 fps
2560x1440 182 fps
3840x2160 132 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 256 fps
RTX 4080 220 fps
210 fps
RTX 4070 Ti 189 fps
RTX 3080 Ti 154 fps
RTX 3090 142 fps
RTX 3080 130 fps
RTX 3070 Ti 123 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 232 fps
RTX 4080 196 fps
182 fps
RTX 4070 Ti 166 fps
RTX 3080 Ti 137 fps
RTX 3090 127 fps
RTX 3080 117 fps
RTX 3070 Ti 101 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 184 fps
RTX 4080 150 fps
132 fps
RTX 4070 Ti 124 fps
RTX 3080 Ti 104 fps
RTX 3090 99 fps
RTX 3080 91 fps
RTX 3070 Ti 73 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
品質 解像度 平均 fps
高品質 1920x1080 209 fps
2560x1440 184 fps
3840x2160 113 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 223 fps
RTX 4080 217 fps
209 fps
RTX 4070 Ti 202 fps
RTX 3090 158 fps
RTX 3080 Ti 155 fps
RTX 3080 135 fps
RTX 3070 Ti 133 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 214 fps
RTX 4080 189 fps
184 fps
RTX 4070 Ti 157 fps
RTX 3090 133 fps
RTX 3080 Ti 131 fps
RTX 3080 116 fps
RTX 3070 Ti 104 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 154 fps
RTX 4080 115 fps
113 fps
RTX 4070 Ti 89 fps
RTX 3090 85 fps
RTX 3080 Ti 82 fps
RTX 3080 75 fps
RTX 3070 Ti 63 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 241 fps
2560x1440 219 fps
3840x2160 129 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 268 fps
RTX 4080 263 fps
241 fps
RTX 4070 Ti 249 fps
RTX 3090 168 fps
RTX 3080 Ti 164 fps
RTX 3080 157 fps
RTX 3070 Ti 156 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 259 fps
RTX 4080 233 fps
219 fps
RTX 4070 Ti 196 fps
RTX 3090 152 fps
RTX 3080 Ti 150 fps
RTX 3080 140 fps
RTX 3070 Ti 129 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 183 fps
RTX 4080 135 fps
129 fps
RTX 4070 Ti 103 fps
RTX 3090 96 fps
RTX 3080 Ti 93 fps
RTX 3080 83 fps
RTX 3070 Ti 71 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 249 fps
2560x1440 217 fps
3840x2160 139 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 280 fps
RTX 4080 271 fps
249 fps
RTX 4070 Ti 251 fps
RTX 3090 192 fps
RTX 3080 Ti 189 fps
RTX 3080 187 fps
RTX 3070 Ti 175 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 262 fps
RTX 4080 235 fps
217 fps
RTX 4070 Ti 202 fps
RTX 3090 168 fps
RTX 3080 Ti 167 fps
RTX 3080 157 fps
RTX 3070 Ti 141 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 188 fps
RTX 4080 144 fps
139 fps
RTX 4070 Ti 111 fps
RTX 3090 110 fps
RTX 3080 Ti 108 fps
RTX 3080 97 fps
RTX 3070 Ti 82 fps

 

レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、対応したタイトルであれば、DLSS機能や「フレーム生成」を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを向上させることが可能です。

下記の表は、レイトレーシングをオンにし、DLSSオフ、DLSS2、DLSS3の3つの平均フレームレートを掲載したものです。負荷の高いレイトレーシング設定でも、DLSSとフレーム生成機能を有効にすることで、3840x2160の高解像度でも60 fps以上でプレイすることが可能です。

重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
2560x1440 レイトレ:最高 66 fps 84 fps 149 fps
3840x2160 39 fps 71 fps 100 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
2560x1440 レイトレ:ウルトラ 59 fps 114 fps 180 fps
3840x2160 28 fps 64 fps 95 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効

 

その他のゲームのベンチマーク

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。なお、いずれも「バランス・モード」で計測しています。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

CPUとGPU性能が高く、SSDの速度も速いので、速い書き出し時間です。VRAM容量も16GBと多いので、動画編集作業自体も快適に行うことができます。

Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分27秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分30秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 4090
2分44秒
Core i9-12900K/32GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分00秒
Core i7-13700KF/32GB
GeForce RTX 4080
3分01秒
Core i7-13700KF/32GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分08秒
Core i7-12700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i5-12500/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分26秒
Core i7-11700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分33秒
Ryzen 7 5800X/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070
3分34秒
Core i5-12400F/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分48秒
Core i5-12400F/16GB
GeForce RTX 3050
3分54秒
Ryzen 5 5600X/16GB
Radeon RX 6700XT
4分12秒
Ryzen 5 5600X/16GB
GeForce RTX 3060 Ti
4分19秒
Core i7-12700F/16GB
GeForce RTX 3060
4分47秒
Ryzen 7 3700X/16GB
Radeon RX 6700XT
5分03秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660
5分32秒
Ryzen 5 3500/16GB
GeForce GTX 1660
6分05秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce GTX 1650
6分22秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

ソフトウェアエンコードも非常に速いです。

x265でのエンコード時間
Core i9-13900K 3分48秒
Ryzen 9 7900X 3分58秒
Core i7-13700KF 4分08秒 [PL1=253W]
4分20秒 [PL1=210W]
4分21秒 [PL1=180W]
Core i9-12900K 4分25秒 [PL1=241W]
5分03秒 [PL1=125W]
Ryzen 9 5900X 5分20秒
Core i7-12700K 5分36秒
Core i9-11900K 7分00秒
Ryzen 7 5800X 7分08秒
Core i7-12700F 7分09秒
Core i7-11700K 8分40秒
Ryzen 7 3700X 8分56秒
Core i5-12500 9分18秒 [PL1:65W]
Core i5-12400F 9分56秒 [PL1:65W]
Ryzen 5 5600X 10分00秒
Core i5-11400 11分00秒 [PL1:100W]
13分00秒 [PL1:65W]
Ryzen 5 3500 13分58秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間では、NVENCによるデュアルエンコードにより、非常に高速です。AV1エンコードにも対応しています。

コーデック「H.264」
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分27秒
Core i7-13700KF/32GB
GeForce RTX 4080
2分27秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分27秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080 Ti
3分23秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080
3分23秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3090
3分24秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分26秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分31秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
コーデック「AV1」
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分37秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分38秒
Core i7-13700KF/32GB
GeForce RTX 4080
2分40秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分40秒
※ 上と同じ設定で、AV1で書き出したときの時間
Blender Benchmark
OptiXで実行した時のスコア
RTX 4090 12494
RTX 4080 9658
RTX 4070 Ti 7321
RTX 3090 6239
RTX 3080 Ti 6154
RTX 3080 5212
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomの書き出しも非常に高速です。

グラフィックプロセッサー : 書き出し時にGPUを使用
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
26秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3090
26秒
Core i7-13700KF/32GB
GeForce RTX 4080
27秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
30秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080 Ti
30秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080
32秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070 Ti
48秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070
48秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

パーツの温度のチェック

高い負荷をかけたときの各パーツの温度をチェックします。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、室温は26℃付近で計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

バランス・モード(PL1=210W)の時は、CPU電力は210W前後で推移し、CPU温度は80℃付近で問題ない温度です。

パフォーマンス・モード(PL1=260W)の時は、CPU電力は260W前後で推移し、CPU温度は93℃付近で高めの温度です。

基本的には、デフォルトのバランス・モードで使うといいと思います。 

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。

ゲームの場合、先ほどのPrime95ほどCPUに負荷はかからないので、どちらのモードもCPU、GPU温度ともに問題ない温度です。むしろ、ハイエンドなパーツを搭載しているにしては低めの温度を維持できており、冷却性能は優秀です。長時間のゲームや高負荷作業でも問題ないでしょう。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲームや作業に集中しづらいです。

フロントパネルは通気性の良いメッシュパネルで、360mmの大型ラジエーターと120mmの3連ファンを搭載しているにしては、アイドル時は33dBと低めの騒音値です。エンコード中、ゲーム中も50dBを超えることなく、ハイエンド構成にしては低めの騒音値です。ゲームも作業も集中して行えると思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。ケースのLEDはオンで計測しています。

今回、Core i7-13700KF+GeForce RTX 4080に、LEDも搭載しているので、消費電力は高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。
ストームグレーの筐体に、シースルーのサイドパネル、RGBイルミネーションが映えるかっこいデザインです。特に鎖帷子の様な3Dメッシュもトップパネルが一際目を引きます。

 

トップパネルはスリットライン状に通気孔があり、手前側には、小物を置くためのトレーがあります。USBメモリなどを置くときに便利でしょう。

 

トップパネルのインターフェースには、左からUSB 3.2 Gen1 x 2、USB 2.0 x 2からヘッドホン端子、マイク端子です。USB端子が多く、便利です。

 

左側面の強化ガラスはややスモークがかっています。背面のネジを取ることで、パネルをはずすことができます。

 

右側面はフラットです。こちらも背面のネジを取ることで、パネルをはずすことができます。

 

正面と背面です。背面にはLEDを一括オフにできる物理スイッチがあります。

 

底面です。電源部分の防塵フィルターは固定ネジをはずすことで引き出すことができます。

 

ケース内部のチェック

右側面のケース内部です。ケーブル類はこちらで綺麗にまとめられています。2.5インチSSDを2台、3.5インチHDDを2台搭載できるスペースがあります。

 

搭載されていた電源ユニットの容量は850Wです。モジュラー式です。

 

左側面のケース内部です。裏面配線により、内部はすっきりしています。ラジエーター部分を隠すパネルは2ヶ所のネジをはずすことで簡単に取り外すことができます。

 

CPUクーラーは簡易水冷式です。360mmの大型ラジエーターは前面に設置されています。

 

トップにも120mmのファンが2基搭載されています。

 

メモリにはSAMSUNG製のDDR5-5600を搭載しています。

 

グラフィックボードのメーカーは不明です。グラフィックボードの重さで傾かないように、固定されています。グラフィックカードもRGBイルミネーションに対応しています。

 

グラフィックカードの上下にM.2スロットがあります。

 

斜めから見た写真はご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、Legion Tower 7i Gen 8のレビューです。

最大でCore i9-13900K+GeForce RTX 4080というハイエンドな構成が可能なゲーミングPCです。

内部の見えるシースルーサイドパネル、3Dメッシュのフロントパネル、スリットラインのトップパネル、RGBイルミネーションが筐体を彩り、ゲーミングPCらしいスタイリッシュなデザインのケースです。

高性能なパーツを搭載していても、通気性の良いメッシュ構造と360mmの大型ラジエーターを搭載したCPUクーラーにより、冷却性能にも優れています。

ゲーム性能では、負荷の重い高解像度、レイトレーシング環境でも高いフレームレートで快適にプレイが可能です。GeForce RTX 40シリーズならフレーム生成技術により、フレームレートの底上げも可能です。

「Lenovo Vantage」からCPUとGPUのオーバークロックも可能で、高パフォーマンスを要する方でも満足のいくゲーミングPCでしょう。

 

冷却性とデザイン性に優れたレノボのフラッグシップモデル

レノボ Legion Tower 7i Gen 8

特徴

  • 最大でCore i9-13900Kを搭載
  • 最大でGeForce RTX 4080を搭載
  • デザインと冷却性に優れたケース

こんなあなたに

  • 高解像度で長時間ゲームするコアゲーマー
  • 高いフレームレートを維持してゲームをしたい競技勢 
  • ゲームをしつつ、動画編集や配信も行う方
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