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レノボ Legion Tower 5i Gen 8の実機レビュー
CPU | Core i5-13400(F) Core i7-13700(F) Core i9-13900(F) |
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GPU | GeForce RTX 3050 GeForce RTX 3060 GeForce RTX 3060 Ti |
メモリ | 8GB ~ 32GB DDR5-5600 |
ストレージ | 256GB ~ 1TB PCIe Gen4 SSD |
2nd ストレージ |
1TB / 2TB HDD |
電源 | 500W / 850W |
価格[税込] | 14万円台~ |
Legion Tower 5i Gen 8 は、第13世代Coreプロセッサーに、ローエンドからミドルクラスのグラフィックボードを搭載したゲーミングPCです。
例えば、Core i5-13400F、GeForce RTX 3060の構成なら、15万円台で購入することができ、コストパフォーマンスが高いです。
さらに、シースルーのガラスサイドパネルから見えるRGBファンや、メッシュのフロントパネルがかっこいいです。
FHD解像度でカジュアルにゲームをしたい方におすすめの製品です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-13700F、GeForce RTX 3060、16GBメモリ、512GB SSD
セール情報
以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。
目次
お忙しい方は、「Legion Tower 5i Gen 8 の特徴」のみお読みください。
Legion Tower 5i Gen 8の特徴
インテル第13世代Core搭載
Legion Tower 5i Gen 8は、最新のインテル第13世代CoreプロセッサーのCore i5、Core i7、Core i9のいずれかを搭載しており、高い性能です。
Core i9-13900であれば、かなり高いCPU性能なので、CPUに負荷のかかるクリエイティブワークをするような方におすすめです。
ゲーム中心であれば、Core i7-13700Fが無難です。本製品の選択可能グラフィックボードは、RTX 3050 / 3060 / 3060 Tiとそこまで高い性能ではないので、これらのグラフィックボードであれば、Core i5-13400Fでもいいのではないかと思います。
なお、末尾に「F」が付いたCPUは、内蔵グラフィックスを搭載していないモデルです。本製品はGeForceシリーズの外部グラフィックスを搭載しているので、Fが付いた安いCPUで十分です。ただ、クリエイティブワークをする場合、内蔵グラフィックスがあったほうが速い処理もあるので、そこは使うソフトにもよります。
高いコストパフォーマンス
Legion Tower 5i Gen 8は、性能の高いプロセッサーに、ローエンド~ミドルスペックのグラフィックボードを搭載しつつ、価格を抑えたコストパフォーマンスの高いゲーミングPCです。
例えば、GeForce RTX 3060のモデルをカスタマイズし、CPUをCore i5-13400Fにすると、156,915円(2023年4月2日時点)で購入することができます。他社の同等構成の機種と比較してみても、安いです。
ライティングがかっこいい
価格が安い機種はデザインがイマイチなケースもありますが、Legion Tower 5i Gen 8は、デザインも素敵です。
RGBカラーで光るケースファン、CPUファン、「LEGION」のロゴに加え、フロントの「Y」の字のような形状をしたメッシュパネルが、ゲーマー心をくすぐるかっこいいデザインになっていると思います。
標準のケースファンは、背面のみですが、オプションでフロント面にも搭載することができます。フロントがメッシュパネルなので、フロントファンのRGBライティングが透けて、よりかっこよくなります。ただし、メッシュパネルなので、フロントファンを取り付けると動作音がやや高くなると思われますので、ご注意下さい。
なお、メーカーサイトを見ると、天面にもケースファンが付いた画像がありますが、探した限りではそのようなモデルは見つけることが出来ませんでした。国内では販売されていないのかもしれません。
ただ、RGBに光るライティングが苦手な方もいるでしょう。本製品は、背面側にあるスイッチを押すことで、ライティングをON/OFFすることができます。グラボの「GeForce RTX 3060」のロゴは光ったままですが、それ以外は消灯します。オフィスなどでも使いやすいと思います。
奥行きは短め
Legion Tower 5i Gen 8のサイズは、幅:約205mm x 奥行:約397mm x 高さ:約426mmのミニタワーケースとなっており、ミドルタワーと比べるとサイズは小さくなっています。
また、他のミニタワーケースと比べても、奥行きが短めだと思います。デスクに置いても、圧迫感が少ないと思います。
パフォーマンスのチェック
Legion Tower 5i Gen 8のパフォーマンスをチェックします。
本製品は、いくつかモードが用意されており、ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と最も高い性能が出る「パフォーマンス・モード」で、各種ベンチマークを計測します。
なお、バランス・モードにすると、CPUのPL1値は140Wに、パフォーマンス・モードにするとPL1値は181Wになります。
CPU
まずは、CINEBENCH R23の結果を掲載します。
今回はインテル第13世代のCore i7-13700Fを搭載しています。マルチコア、シングルコアともに、旧世代のCore i9-12900Kと同等のスコアが出ており、非常に高い性能です。また、パフォーマンス・モードにすることで、ベンチマークスコアがやや上がっています。ソフトウェアエンコードなどを実行するときは、パフォーマンス・モードにしてもいいでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
グラフィックボードは、GeForce RTX 3050、RTX 3060、RTX 3060 Tiから選択することができ、今回はGeForce RTX 3060を搭載しています。ベンチマークスコアは次の表の通りです。GeForce RTX 40シリーズのスコアが高すぎて、見劣りすると思いますが、それでもFHD解像度であれば、多くのゲームが快適に動く性能です。
なお、GeForce RTX 3060 TiのVRAMは8GBであるのに対し、RTX 3060のVRAMは12GBもあります。ゲーム中心ならRTX 3060 Tiでいいですが、クリエイティブワークもするなら、RTX 3060のほうがおすすめです。
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリは、DDR5-5600を搭載していますが、今回シングルチャネル(メモリの1枚挿し)だったので、帯域はそれほど広くありません。メモリはデュアルチャネル構成にすることをおすすめします。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージにはPCIe Gen4 SSDを搭載しており高速です。また、今回は搭載していませんが、オプションでHDDも搭載することが可能です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイしAfterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
今回、GeForce RTX 3060を搭載していますが、FHD環境であれば、グラフィック品質を調整することで、ほとんどのゲームが快適に動きます。
「4Kモニターでゲームがしたい」、「レイトレーシング機能を使って綺麗な映像でゲームがしたい」という方には適しませんが、画質はそこまでこだわらずカジュアルにゲームができればいいという方には最適だと思います。
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 127 fps |
高 | 66 fps | |
最高 | 46 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 122 fps |
高 | 91 fps | |
ウルトラ | 74 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 162 fps |
高 | 120 fps | |
エクストリーム | 72 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 164 fps |
標準品質 | 127 fps | |
高品質 | 92 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
最低 | オフ | 190 fps |
中 | オフ | 134 fps | |
最高 | オフ | 117 fps | |
クオリティ | 137 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 30213 / 218 fps |
高(ノート) | 22295 / 154 fps | |
最高品質 | 20627 / 142 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 143 fps |
中設定 | 84 fps | |
最高設定 | 45 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
328 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 250 fps |
高設定 | 136 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 441 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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解像度 | 品質 | 平均スコア |
3840x2160 | 最高品質 | 23877(すごく快適) |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。なお、いずれも「パフォーマンス・モード」で計測しています。
CPU性能が高く、SSDの速度も速いので、まずまずの書き出し時間です。動画編集作業自体も快適に行えました。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ソフトウェアエンコードは、非常に速いです。
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
Lightroomの書き出しも十分速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「バランス・モード」でも、「パフォーマンス・モード」でも、PL1値通りのCPU電力が出ており、温度も問題ない範囲に収まっていると思います。
- バランス・モード
- パフォーマンス・モード
ゲーム時のCPU、GPU温度
続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。
こちらも問題ない温度です。安心してゲームが出来るでしょう。
- バランス・モード
- パフォーマンス・モード
静音性のチェック
Legion Tower 5i Gen 8の動作音(静音性)のチェック結果です。
個体差もあると思いますが、ファンの軸がブレたのか、電源から「カタカタ」という音がややしました。それでもデスクトップPCとしては、普通の動作音だと思います。なお、フロントにファンを搭載するともう少し騒音値が上がる可能性があります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
高性能プロセッサーに、グラフィックボードを搭載したモデルなので、消費電力はやや高めです。
外観のチェック
外観のチェックです。
シースルーのサイドパネルに、RGBファンが映えて、かっこいいデザインです。
天面には通気口がありますが、手前側には、小物を置くためのトレーがあります。USBメモリなどを置くときに便利でしょう。
天面のインターフェースはご覧の通りです。2つのUSBポートの規格は、USB3.2 Gen 1となっています。
左側面はガラスパネルになっており、背面のネジを取ると、パネルを外すことができます。
右側面はご覧の通りです。
背面はご覧のようになっています。グラフィックボードの映像出力ポートは、どのグラボでも、HDMI2.1が1つ、DisplayPort1.4aが3つとなっています。
底面は防塵フィルターが取り付けられており、外して掃除することも可能です。なお、フロントおよび天面にフィルターはありません。
ケース内部のチェック
右側面のケース内部です。ケーブル類や余ったコネクタはこちらでまとめられています。
電源ユニットは、80PLUS Sliverの500Wです。メーカーはHuntkey製でしたが、変更があるかもしれません。また、モデルによってはオプションで、850Wの電源へ変更することも可能です。
左側面のケース内部です。裏面配線されているので、内部はスッキリとしています。
今回搭載されていたケースファンです。
今回は搭載していませんが、オプションでフロント側にもファンを2つ搭載することが出来ます。
天面にもケースファンを2基装着できるスペースがあります。ただし、国内で販売されているモデルは、オプションで選択することが出来ません。
インテルB660チップセットのマザーボードが搭載されています。M.2スロットは2つあります。
CPUクーラーには、空冷のサイドフローのクーラーが搭載されています。
DDR5-5600のメモリが搭載されています。スロットは4つです。
グラフィックボードのメーカーは不明です。グラフィックボードの重さで傾かないように、固定されています。
斜めから見た写真はご覧のようになっています。
左下には、3.5インチベイが2つあります。
まとめ
以上が、Legion Tower 5i Gen 8のレビューです。
インテル第13世代Coreプロセッサーを搭載し、最大でCore i9-13900を搭載することが出来るCPU性能の高いゲーミングPCです。
グラフィックボードは、GeForce RTX 3050 ~ 3060 Tiが選択でき、売れ筋のエントリー ~ ミドルクラスの性能です。
Core i5、RTX 3060の構成であれば、15万円台から購入することができ、コストパフォーマンスは高いです。
また、RGBファンに、ガラスサイドパネル、「Y」字のメッシュフロントパネルなどを採用し、見た目もいいです。光るゲーミングPCが欲しい方も満足でしょう。また、スイッチを押すとライティングを消すことも出来るので、仕事でも使いやすいです。
ある程度高い性能のゲーミングPCを、できるだけ安く購入したい方におすすめです。
やや気になるのは、フロントパネルが複雑な形のメッシュ構造になっているため、長く使っていると、ホコリがたまりやすいかもしれません。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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