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レノボ、第12世代Core搭載し、OLEDも選択できるThinkPad X1 Carbon Gen 10を発表
CPU | 第12世代Core Uシリーズ & Pシリーズ |
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メモリ | 最大32GB LPDDR5 |
ストレージ | 最大2TB PCIe Gen4 SSD |
画面 | 14型 1920x1200 1920x1200 タッチ 1920x1200 PrivacyGuard 2240x1400 2880x1800 OLED 3840x2400 3840x2400 タッチ |
質量 | 約1.12kg |
バッテリー | 約57Wh |
WWAN | 5G/LTE対応 |
価格[税込] | 未発売 |
スペックはこちらを参照
ThinkPad X1 Carbon Gen 10は、第12世代Coreプロセッサーを搭載した最新世代のX1 Carbonです。
第12世代Coreは、通常のPシリーズ以外にも、省電力のUシリーズからも選択できるようです。
ディスプレイには、合計7種類から選択できますが、2.8KのOLEDディスプレイが選択出来るようになったのが目新しいです。
目線をそらすとディスプレイを暗くする機能を追加したり、ウェブカメラの画質が上がったり、Tileを内蔵したりなど、細かい部分でも進化が見られます。
製品の特徴
第12世代Core搭載で高いパフォーマンス
ThinkPad X1 Carbon Gen 10は、発表されたばかりの第12世代インテルCoreプロセッサーを搭載しており、非常にパフォーマンスが高いです。
なお、「ノートPC向け第12世代インテルCoreのラインナップ」の記事で掲載した通り、ノートPC向けの第12世代Coreにはいくつか種類がありますが、本製品に搭載されるのは、スタンダードな28Wの「Pシリーズ」と、低電圧の15Wの「Uシリーズ」となります。
パフォーマンス重視なら「Pシリーズ」、バッテリー駆動時間重視なら「Uシリーズ」といった選び方が出来るのではないかと思います。なお、X1 Carbon Gen 10のバッテリー容量は57Whと大きいため、UシリーズのCoreプロセッサーを搭載すれば、かなり長いバッテリー駆動時間になるのではないかと思います。
その他、メモリは、LPDDR5となっており速度が速く、特にグラフィックス性能が向上しているのではないかと思われます。
キーボードからも吸気
パフォーマンスが向上した第12世代Coreプロセッサーを搭載したことで、気になるのが排熱です。現行モデルのThinkPad X1 Carbon Gen 9は、最上位のCPUを搭載すると、サーマルスロットリングが発生していたので、特に気になるところです。
ただ、ThinkPad X1 Carbon Gen 10では、底面だけでなく、キーボードからも吸気することで、冷却性を改善しているようです。
もし、このような工夫がされていても高負荷時のCPU温度が高い場合、PシリーズのCoreプロセッサーよりも、UシリーズのCoreプロセッサーのほうが適しているかもしれません。このあたりは、後日実機で確認してみたいと思います。
OLEDディスプレイが選べるようになった
ThinkPad X1 Carbon Gen 10は、従来通り14型の16:10のディスプレイを搭載していますが、2.8KのOLEDディスプレイおよびWQUXGA(4K+)のディスプレイをオプションで選択できる点が変わりました。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10で選択できるディスプレイは次の通りです。かなりの種類があるので、好みのディスプレイを選択できるのもメリットです。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10で選択できる液晶
WUXGA (1920x1200), IPS, 非光沢, 400nit, 100% sRGB
WUXGA (1920x1200), IPS, 非光沢, 400nit, 100% sRGB, タッチ
WUXGA (1920x1200), IPS, 非光沢, 500nit, 100% sRGB, タッチ, Privacy Guard
2.2K (2240x1400), IPS, 非光沢, 300nit, 100% sRGB
2.8K (2880x1800), OLED, 400nit, 100% DCI-P3
WQUXGA (3840x2400), IPS, 光沢, 500nit, 100% DCI-P3, HDR400
WQUXGA (3840x2400), IPS, 500nit, 100% DCI-P3, HDR400, タッチ
視線を外すと画面を暗くできる
通常のノートPCのウェブカメラは720pであることが多いですが、ThinkPad X1 Carbon Gen 10は、1080p(1.4μm)の高い解像度で、f/2.0の明るいウェブカメラを搭載しています。オンライン会議などを鮮明な映像で行うことが出来るでしょう。
また、従来は人感センサーによって、離席すると画面を暗くしたりオフにしたりする機能がありましたが、ThinkPad X1 Carbon Gen 10では、視線を画面からそらすだけで、画面を暗くしたりすることが出来ます。これにより、セキュリティが向上すると共に、バッテリー駆動時間も長くなります。この機能は、マスクをしていても使えるそうです。
探しものトラッカー「Tile」を内蔵
ThinkPad X1 Carbon Gen 10には、「Tile」が内蔵されています。聞いたことがある方も多いと思いますが、財布などの中に入れておいて、もし無くした時にスマートフォンから探すことができるデバイスです。これがThinkPad X1 Carbonの中に内蔵されています。PCがオフになっていても最大14日間はPCを探せるそうです。
この他のセキュリティ機能としては、電源一体型の指紋認証装置とIRカメラを搭載しており、パスワードを入力しなくても、PCにサインインすることが可能です。カメラにはシャッターも搭載されています。また、従来通り、Privacy Guard機能を搭載したディスプレイを選択することも可能です。
キーボード
キーボードについては、従来と変わっていません。打ちやすいキーボードにトラックポイントを搭載し、トラックポイント用のクリックボタンも備わっています。
インターフェイスなど
インターフェースについては、ほぼ変わりありません。Thunderbolt 4のポートが2つあるので便利ですが、SDカードスロットが無いのはカメラユーザーには残念だと思います。
通信機能については、無線LANはWi-Fi 6Eに対応し、WWANは4G LTEまたは5Gに対応しています。
外観画像
外観は、さほど従来機種と変わっていません。
ただ、カメラがある部分は逆ノッチになっていて、ディスプレイが開きやすい(のかな?)ようになっています。
天板は、カーボン柄のオプションもあります。
背面は、そこまで大きく通気口が取られていません。
ディスプレイは180度開きます。
購入先
ThinkPad X1 Carbon Gen 10のアメリカでの発売時期は、2022年3月となっています。詳細については、下記のレノボサイトからご確認いただけます。なお、国内での販売に関する情報は、今のところありません。
レノボ 公式サイト
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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