レノボ Ideapad Creator 5の特徴レビュー
CPU | 最大 第10世代Core i7 |
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GPU | 最新版 NVIDIA |
メモリ | 4GB~16GB |
ストレージ | PCIe SSD + HDD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約2.2kg~ |
バッテリー | 最大 約8時間(45Whr) |
価格[税別] | 不明 |
Ideapad Creator 5は、クリエイター向けの据え置き使用に適した15.6型ノートPCです。
フルHDではあるものの、Adobe RGB 100%と広色域で、Delta E < 2と高い色精度での表示が可能な液晶ディスプレイが最大の特徴です。
CPUやGPUについては、詳細は不明ですが、最大で第10世代Core i7、最新版のNVIDIA搭載となっています。
日本での発表と発売は未定ですが、全体的に価格が安いIdeapadシリーズにおけるクリエイター向けノートPCなので、コスパはいいのではないかと思います。
Ideapad Creator 5の特徴
Adobe RGB 100%の広色域液晶
Ideapad Creator 5の搭載する液晶は、フルHD、IPS、Adobe RGB 100%の15.6型液晶となっています。また、Delta E値(国際標準色差)<2の高い精度でのカラーキャリブレーションに対応しており、より正確な色の表現が可能です。ちなみに、Delta E < 2とは、訓練された人の目でしか判別できないほど、国際標準色との差が非常に小さいことを表わしており、プロのフォトグラファーの基本装備としても使用できるレベルです。
色域の広さを考えると、Adobe RGBで撮影された写真の表示や、編集に適しています。ただし、解像度はフルHDのみとなっており、高解像度の写真を精細に表示できる4K液晶などは用意されていません。この辺りで、Ideapadシリーズと、高級機種やワークステーションとの差別化が図られているように感じます。
なお、最高でこの液晶ということなので、もう少し色域の狭い液晶を搭載したモデルもあるのかもしれません。
ISV認証
Ideapad Creator 5は、ISV(Independent Software Vender)認証を受けています。
専門性の高いアプリケーションが安定して動作することが確認されているため、プロ用途としても安心して使用できます。
一般的に、ISV認証を受けるのは、ワークステーションや、レノボであればThinkPadシリーズの一部など、プロ用のノートPCなので、IdeapadシリーズでISV認証はとても珍しいと思います。
使用したいアプリがIdeapad Creator 5でISV認証を受けているかは、個別に確認する必要があるでしょう。詳細は、発売を待つ必要があります。
最大で第10世代Core i7搭載
Ideapad Creator 5は、CPUとして最大で第10世代Core i7を搭載します。
Ice Lakeなのか、Comet Lakeなのか、もしくはインテルのHシリーズなのかは不明です。
最新のNVIDIAグラフィックス搭載
Ideapad Creator 5には、NVIDIA GTXグラフィックスを搭載したモデルがあるようです。
ただ、「最大で最新のNVIDIAグラフィックスを搭載」となっているので、GeForce MX系、または、少し高めのCPU内蔵グラフィックスであるIris Plusを搭載したモデルなどもあるのかもしれません。
こちらも、詳細については発表待ちです。
デュアルストレージ構成
Ideapad Creator 5は、PCIe SSD(256GB / 512GB)+HDD(1TB)のデュアルストレージ構成となっています。
PCIe SSDのおかげでPCやアプリの起動も速く、HDDには写真や動画などを保存するための容量がしっかりあります。
クリエイター用PCとして、最適なストレージ構成だと思います。
メモリは16GBがおすすめ
Ideapad Creator 5は、メモリ容量が4GBから16GBとなっています。
クリエイター用PCとしては、メモリ4GBは少なすぎるので、できれば16GB搭載がいいでしょう。
据え置き使用に適したボディ
Ideapad Creator 5は、質量が約2.2kg、ボディの厚みは約25mmと、標準的な15.6型ノートPCという感じです。
最近は、2kgを切るような、軽量、かつコンパクトな15.6型ノートPCもありますが、Ideapad Creator 5は、据え置きでの使用に適した質量です。
写真を見ても、少し重量感があるがっちりとしたボディなのが分かると思います。
SDカードリーダーは非搭載
Ideapad Creator 5は、クリエイター向けノートPCですが、SDカードリーダーは非搭載です。動画や写真を取り込む場合は、カメラと直接接続するか、外付けのSDカードリーダーなどが必要です。
それ以外では、インターフェイスとして、USB3.1 x2、USB3.1 Type-C、HDMI出力に加えて、LANポートも備えています。
有線LAN接続であれば、大容量の作品ファイルを送信したり、NASを使用したりする点でも、安定した高速通信が可能なので、LANポート搭載はメリットとなるでしょう。
珍しいボディカラー
Ideapad Creator 5のボディカラーは、ダークモスです。
光の加減かもしれませんが、写真では、緑が強めに出ているように感じます。これまでのIdeapadシリーズにはないカラーです。
ライバル機種との比較
最後に、ライバル機種となりそうな、広色域液晶を搭載したマウスコンピューターのDAIV-NG5300との比較を行います。
DAIV-NG5300は、デスクトップ用CPUを搭載し、処理性能の高さが特徴的なクリエイター向けノートPCです。液晶の色域も、Adobe RGB 約98%と広く、写真の編集作業などに適しています。9万円台から購入できるので、コストパフォーマンスも高いです。
一方、Ideapad Creator 5は、Adobe RGB 100%と色域がより広く、Delta E < 2と高い精度でのキャリブレーションが可能なので、より厳密な色再現が必要な場合は、こちらが有利です。
クリエイティブな作業の敷居が下がってきているので、Ideapad Creator 5のような機種で、クリエイター向けPCの幅が広がるのは嬉しいです。
[本製品] Ideapad Creator 5 |
マウス DAIV-NG5300 |
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画像 | ||
CPU | 最大 第10世代Core i7 | 第8世代Core デスクトップ用 |
GPU | Latest NVIDIA | GeForce MX250 |
液晶種類 | 15.6型 FHD IPS Adobe RGB 100% Delta E<2 |
15.6型 FHD Adobe RGB 約98% |
質量 | 約2.2kg~ | 約2.3kg |
バッテリー | 最大 約8時間 | 約5.4時間 |
まとめ
Ideapad Creator 5は、広色域の液晶を搭載した、据え置きに適したクリエイター向け15.6型ノートPCです。
現時点では、Adobe RGB 100%、Delta E < 2の液晶を搭載していることが、最大の特徴となっています。また、ISV認証も受けています。
感覚的には、スペックやや高めのノートPCと、クリエイター用のワークステーションとの間を埋めるような機種だと思います。
4K液晶などの高解像度液晶ではありませんが、Ideapadシリーズらしい価格で、入手しやすいクリエイター用ノートPCになるのかもしれません。
詳細は、続報を待ちたいと思います。
Adobe RGB 100%の液晶を搭載したクリエイター向け据え置きノートPC
Ideapad Creator 5
特徴
- Adobe RGB 100%の液晶、
- Delta E<2でのキャリブレーション可能
- デュアルストレージ構成
こんなあなたに
- 印刷に使える広色域液晶が必要
- ワークステーションにはちょっと手が出ない
- 価格未定
- 一言アーミーカラーっぽい
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