レノボ Yoga 5Gの特徴レビュー
CPU | Snapdragon 8cx 5G |
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GPU | Qualcomm Adreno 680 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | UFS 3.0 |
液晶サイズ | 14インチ |
液晶種類 | FHD IPS |
質量 | 約1.35kg~ |
バッテリー | 約24時間 (60Whr) |
WWAN | 5G |
価格[税別] | 未定 ※2020年春頃発売予定 |
Yoga 5Gは、世界初の5G対応ノートPCです。
Qualcomm Snapdragon 8cx 5Gを搭載し、バッテリー容量も大きいため、バッテリー駆動時間が最大約24時間ととても長いです。
変形自在なコンバーチブル型なので、スタイルを変更して場所を選ばずに使用できます。アクティブペンを使用することで、さらに活用の幅も広がります。
いつでも、どこでもネットワークに接続して作業を行う方や、出張や外回りが多いビジネスパーソンに適した機種です。
なお、国内での発表と発売は未定です。
Yoga 5Gの特徴
世界初の5G対応ノートPC
Yoga 5Gは、レノボのアナウンスによると、世界初の5G対応ノートPCです。ちなみに、5Gとは、第5世代移動通信システムです。
現在主流の4Gと次世代の5Gの間には、以下のような違いがあります。
高速化:4Gに比べて約10~20倍の高速通信が可能
低遅延:通信によるラグが、4Gの10msから5Gでは1msと10分の1に
多接続:5Gでは100万デバイス / 平方キロメートルと、4Gの10倍の台数の接続に対応可能
一般向けのノートPCで受ける恩恵としては、高速化と、多接続になるでしょう。
より高速にファイルや動画などをダウンロードすることができ、都市部の駅や空港やなど人が集まる場所でも、安定した接続を確保することができます。
ただし、Yoga G5を手にすると、これらのメリットをすぐに享受できるわけではありません。通信インフラが5Gに対応する必要があります。
日本では、2020年春ごろから5Gサービスが開始されるようです。ただし、サービス開始となっても、日本全国でくまなく使用できるようになるわけではなく、少しずつエリアが拡大していくことになります。Yoga 5Gの最大の特徴を十分に活用できるようになるまでに、日本ではもう少し時間がかかりそうです。
なお、Yoga G5には、Nano SIMスロットに加えて、e-SIMもサポートしているので、国内ではNano SIMを挿して使用し、海外に行くときは現地のe-SIMを契約して使用する、といった使い方も可能だと思います。
Snapdragon 8cx搭載
Yoga 5Gは、IntelやAMDのプロセッサーではなく、スマートフォンなどのプロセッサーから派生し、省電力性能に優れたQualcomm Snapdragon 8cx 5Gを搭載しています。
現在でも、Snapdragon 850などを搭載した、Always Connected PCと呼ばれるノートPCもいくつかありますが、Snapdragon 8cxは大きく処理性能を上げており、ARMネイティブアプリであれば、第8世代Core i3を超える快適な動作が期待できそうです。
動画や写真の編集作業などには向いていませんが、ネットワークを活用した、Web閲覧、メール、Webアプリでの共同作業などに適しています。
x64(64bit)アプリは使用できない
ARMネイティブアプリはもちろん、x86(32bit)アプリもエミューレーターで動作します。ただし、x64(64bit)アプリについては、ARM向けのネイティブアプリにコンパイルし直したものでなければ動作しません。
クリエイター向けソフトなど、x64(64bit)アプリにしか対応していないこともあるので、注意しましょう。ただ、本製品の性能でクリエイターソフトを使う方は少ないような気もします。
24時間の超ロングバッテリー駆動
Yoga 5Gは、省電力性能に優れたSnapdragon 8cx 5Gに加えて、60Whrと大容量のバッテリーを搭載することで、最大約24時間のバッテリー駆動が可能となっています。
日帰りの出張ぐらいであれば、電源アダプターなしで十分使用できるレベルとなっています。
アクティブペンにも対応
Yoga 5Gは、アクティブペンにも対応しています。アクティブペンを使用することで、作業の幅が広がります。
例えば、下の写真のような校正作業や、手書きメモなどにも使用できます。コンバーチブル型の2 in 1 PCを十分に活用するためには、オプションのアクティブペンは必須アイテムだと思います。
高輝度のFHD液晶
Yoga 5Gは、14型のフルHD、IPS液晶を搭載しています。この液晶は、Color Gamut 72%(おそらくNTSC)と、そこそこ色域が広く、輝度は400nitsとやや明るめです。
クリエイティブな作業に使用するタイプのノートPCではないので、液晶としては見やすく、必要十分だと思います。
なお、スピーカーがキーボード面に配置されているので、ラップトップ形状で動画を見るときなどは、こもりの少ないサウンドも楽しめそうです。
インターフェイスはUSB3.1 Type-Cのみ
Yoga 5Gは、2ポートのUSB3.1 Type-Cを備えています。
このUSB Type-Cポートは、PD、DisplayPortに対応しており、PCへの給電や、外部ディスプレイとの接続も行えます。
その他、指紋センサーやIRカメラを備えており、指紋や顔認証でのWindowsへのログインが可能です。
また、珍しい点としては、機内モードの切り替えスイッチが付いています。飛行機に乗る機会が多いビジネスパーソンも、電波をOFFにすることを忘れることなく、機内での作業がしやすくなっているようです。
耐久性に優れたボディ
Yoga 5Gは、上質のアルミニウムと、ソフトタッチのマグネシウム製のボディとなっており、持ち運びに耐える耐久性も備えています。
カラーはアイアングレーで、落ち着きがあり、ビジネスシーンでもフィットするでしょう。
コンバーチブル型の2 in 1 PCなので、変形することで、どこでも使用することができるでしょう。
既存機種との比較
サイズなどは異なりますが、同じレノボでSnapdragonを搭載した既存機種のYoga C630との比較を行いました。
既存のYoga C630と比較すると、Yoga 5Gはプロセッサーの性能、液晶サイズ、バッテリー駆動時間、通信方式の面でアップグレードしています。
ただし、Yoga 5Gは、2020年春頃発売予定ですが、日本での発表と発売はまだ未定です。また、購入しても5Gをフル活用できるのはまだ先となりそうです。そのため、もしSnapdragonを搭載した、バッテリーでの長時間駆動が可能なノートPCに興味があるのであれば、Yoga C630を使っておくというのも手だと思います。今なら税込8万円台と非常に安く購入できます。
[本製品] Yoga 5G |
レノボ Yoga C630 |
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画像 | ||
CPU | Snapdragon 8cx 5G | Snapdragon 850 |
液晶種類 | 14型 FHD IPS タッチ NTSC 72% | 13.3型 FHD IPS タッチ |
質量 | 約1.35kg~ | 約1.25kg |
サイズ | [幅] 321.4 [奥行] 215 [高さ] 14.7 |
[幅] 306.8 [奥行] 216.4 [高さ] 12.5 |
バッテリー | 約24時間 (60Whr) | 約18.6時間 |
WWAN | 5G | LTE-Advanced対応 |
まとめ
Yoga 5Gは、世界初の5Gに対応したノートPCです。
Qualcomm Snapdragon 8cx 5Gを搭載しており、バッテリー駆動時間が最大約24時間と非常に長いのも特徴となっています。一泊程度の出張であれば、電源なしでも事足りるかもしれません。
アクティブペンにも対応した、コンバーチブル型 2 in 1 PCなので、場所を選ばず、どこでも使え、使用範囲が広いです。
ただし、ARM系ゆえに、動作しないアプリケーションがあります。必須のアプリがちゃんと動作するか確認が必要でしょう。
国内では、5Gの展開スピードが最大の障壁となりそうな気がします。
長時間のバッテリー駆動が可能な、5G対応の2 in 1 PC
Yoga 5G
特徴
- 次世代通信方式の5Gにいち早く対応
- 最大約24時間の超ロングバッテリー駆動時間
- アクティブペンにも対応
こんなあなたに
- 出張や外回りが多いビジネスパーソン
- 新しいガジェット好きな方
- 価格2020年春頃?
- 一言通信インフラが追いつくか・・
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約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。