レノボ ThinkBook Plusの特徴レビュー
CPU | 最大 第10世代Core i7 |
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メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3インチ液晶 + 10.8インチ E-ink |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約1.4kg~ |
バッテリー | 約10時間 (45Whr) |
価格[税込] | 19万円台~ ※2020年3月発売予定 |
ThinkBook Plusは、天板部分にE-inkディスプレイを搭載した、これまでにないビジネスPCです。
PCを開かずに、E-inkディスプレイに、カレンダーやインスタントメッセージなど、必要な情報を表示することができます。また、アクティブペンを使用した、メモやスケッチも可能で、液晶を開かなくてもある程度のことが行えます。
複雑な作業をするときは、ノートPCとしても普通に使用することができます。
ThinkBook Plusの特徴
E-inkディスプレイ搭載
ThinkBook Plusの最大の特徴は、ノートPCの天板部分に10.8型のE-inkディスプレイを備えていることです。
これまでも、Yoga Book C930のようにE-inkディスプレイを搭載した機種がありましたが、ThinkBook Plusは、既存機種とはコンセプトが少し異なるようです。
これまでのE-inkディスプレイは、電子書籍のリーダーとしての利用がメインだったように思います。ThinkBook Plusでも、電子書籍のリーダーとして使用できるとは思いますが、ビジネスPCであることを考えると、カレンダーの予定、インスタントメッセージ、重要なメールなど、必要な情報を表示したり、メモ書きしたりすることが主な用途になるでしょう。
SkypeやAmazon Alexa for PCなども使用できるので、閉じた状態でも、ある程度のタスクをこなすことができます。
アクティブペンも使用可能
ThinkBook PlusのE-inkディスプレイでは、Lenovo Precision Penの使用も可能です。
ノートPCを開くことなく、メモやスケッチを取ることができ、取ったメモをMicrosoft OneNoteと同期することができます。また、ドキュメントをE-inkディスプレイに表示し、アクティブペンを使用して校正するといった使用も可能です。より複雑な校正や修正を施すときは、ノートPCを開き、通常のPC画面で作業を継続することもできます。
ノートPCとしては標準的な性能
ThinkBook Plusのスペック詳細は明らかになっていませんが、ノートPCとして標準的なスペックとなっているようです。
第10世代Coreプロセッサー、PCIe SSDの構成なので、ビジネスPCとして不足はないでしょう。
また、メインディスプレイは、13.3型 IPS 非光沢 300nits 100% sRGB 液晶となっており、色域も比較的広めなので、多用途に使用できそうです。
ただし、約1.4kgからの質量は、13.3型ノートPCとしてはやや重めですし、バッテリー駆動時間も約10時間とそこまで長くはありません。オフィス内での宅内モバイルPCとしての使用に向いていると思います。
なお、ボディはアルマイト製で、カラーはミネラルグレーです。
実用的なポート類
ThinkBook Plusは、ビジネスPCだけあって、ポート類も実用的にまとまっています。
USB3.1 Type-C、USB3.0 x2、HDMIを備えています。USB3.1 Type-Cポートは、USB PDとDisplayPortに対応しており、本体への給電と外部ディスプレイへの出力も使用できます。
また、電源ボタンには指紋センサーが統合されており、Windowsに簡単かつ素早くログインすることができます。
ThinkBook Plus用のアクセサリーも
ThinkBook Plusは、天板部分にE-inkディスプレイを備えているので、持ち運ぶ場合の耐久性などが気になる部分です。
レノボでは、オプションで専用のThinkBook Plusスリーブを用意しています。内部がクッション素材になっており、E-inkディスプレイを保護して持ち運ぶことができます。外に持ち出す場合は、このようなスリーブがあった方が安心でしょう。
また、ThinkBook Bluetoothサイレントマウスもオプションで選択可能です。会議中でも気を散らさないサイレントボタンを備え、DPIをコントロールでき、光学センサーで場所を選ばず使用できるようです。
これらのThinkBook Plus用のアクセサリも一緒に使用すると、よりスタイリッシュ、かつ効率的に仕事をこなすことができるかもしれません。
まとめ
ThinkBook Plusは、天板部分にE-inkディスプレイを搭載した、今までにないビジネスノートPCです。
PCを閉じたままでも、スケジュールやメールの確認など、いくつものタスクをこなすことができます。
会議などで頻繁にメモやスケッチを取る方、原稿の校正などを行う方などであれば、目に優しいE-inkディスプレイである程度の作業ができることもメリットになりそうです。
複雑な作業をするときは、液晶を開いて、普通のノートPCとしても使えます。
ちょっと変わったビジネスPCではありますが、話のネタにもなります。
ただし、価格は1,199ドルからと、ThinkBookシリーズとしては少し高めです。
また、1kgを切るような軽さであれば使い道も広がりますが、1.4kgもあると使い道が限定される印象を受けます。
E-inkディスプレイを搭載したビジネスノートPC
ThinkBook Plus
特徴
- 天板部分にE-inkディスプレイを搭載
- アクティブペンにも対応
こんなあなたに
- 普段はそこまでタイピングしない
- 話題になる変わったPCが欲しい
- 価格19万円台(税込)~
- 一言触ってみたくなるPC
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