Yoga Book C930 の特徴【概要】
CPU | Core m3-7Y30 Core i5-7Y54 |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 10.8型 |
液晶種類 | 2560x1600 |
質量 | WiFiモデル:775g LTEモデル:799g |
バッテリー | WiFiモデル:約11時間 LTEモデル:約10時間 |
LTE | 対応 |
価格 | 10月12日予約開始 |
Yoga Book C930は、レノボのYoga Bookから大きく進化した後継機種です。
旧モデルはちょっと変わり種的な感じのするPCでしたが、Yoga Book C930は実用的なPCとして仕上がっています。
最大の特徴は、高解像度液晶とE-inkの2つの画面を搭載している点です。特に、E-inkのディスプレイは、キーボードになったり、ペン入力画面、目の疲れない電子書籍のリーダーになったりすることが可能です。
CPUは、第7世代ではありますがYシリーズのプロセッサーを搭載しており、実際の使用に適したスペックを実現しています。
ペン入力も可能ですし、LTE対応モデルもあります。実物を触ってみたくなる、ガジェット好きの心をくすぐるようなPCです。
Yoga Book C930の特徴
旧モデルから大きく進化
Yoga Book C930の特徴を知っていただくために、まず、旧モデルのYoga Bookと比較してみました。
そもそも、前身のYoga Book(with Windows)は、Androidバージョンと同じ構成で、なんとかWindowsを動かしているような感じでした。そのため、CPUはAtom、ストレージも64GBしかなく、実用的なWindows PCとは言い難かったです。
しかし、Yoga Book C930は、CPUとして第7世代Yシリーズのプロセッサーを搭載し、ストレージも128GB、または256GBとなり、普通にWindowsの2 in 1 PCとして快適に使用できるスペックとなっています。ただし、メモリは旧モデルから変わらず4GBのままです。ちょっと心もとないので、8GB搭載モデルがあれば良かったと思います。
また、旧モデルのYoga Bookは、キーボード面が特殊で、キーボード面に紙を置いて文字や絵を描くと、PCの画面上にも入力される、という機能を備えていました。Yoga Book C930では、キーボード面がE-inkのディスプレイとなっており、そこに直接ペンで絵や文字を書くことができます。
Yoga Book C930の独特な機能も含めて、下記にご紹介いたします。
[本製品] Yoga Book C930 |
[旧モデル] Yoga Book |
|
CPU | 第7世代Core m3 / i5 | Atom x5-Z8550 |
メモリ | 4GB | |
ストレージ | PCIe SSD | フラッシュメモリー |
液晶 | 10.8型 2560x1600 IPS | 10.1型 1920x1200 IPS |
質量 | 約775g~ | 約690g |
サイズ | 約260.4x179.44x9.9[mm] | 約256.6x170.8x9.6[mm] |
バッテリー | 約10~11時間 | 約13時間 |
LTE | 対応モデルあり | 対応モデルあり |
価格(税込) | 12万円台~(予想価格) | 6万円台~ |
デュアルディスプレイ
Yoga Book C930の最大の特徴は、10.8型のマルチタッチ対応IPS液晶と、10.8型のE-inkディスプレイのデュアルディスプレイ構成となっている点です。
まず、メイン画面となるマルチタッチ対応IPS液晶は、解像度が2560x1600となっており、一般的なノートPCのフルHDよりもより高精細なディスプレイです。高解像度の写真や動画を、より精細に表示できるメリットがあります。
次に、Yoga Book C930特有のE-inkディスプレイは、解像度がフルHDとなっています。このディスプレイは通常は、キーボードとして使用できます。また、表示を切り替えると、メモやスケッチを書き込むことができ、入力中に電子データとして自動的に保存されていきます。さらに、E-inkなので目に優しく、電子書籍を読むのにも適しています。このように、旧機種の手書き文字やスケッチを取り込むという、特別な機能を維持しつつ、よりブラッシュアップされており、機能が大幅にアップしています。
第7世代Yシリーズプロセッサー搭載
旧モデルのYoga BookのCPUがAtomだったのに対して、Yoga Book C930はCore m3-7Y30、もしくはCore i5-7Y54を搭載しており、性能が飛躍的に向上しています。
形状的に、Uシリーズより省電力であるYシリーズプロセッサーを搭載しているのは納得なのですが、1世代前の第7世代のプロセッサーとなっています。ただ、サイズや形状を考えたときに、それほど重い作業をするようなPCではなく、あくまでサブ機として使用されることが多そうな機種なので、十分な処理性能だとは思います。
~PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK~
Lenovo Precisionペンを使用可能
Yoga Book C930は、では、Lenovo Precisionペンを使用可能です。また、上位モデルのCore i5モデルには、このペンが付属しています。
このLenovo Precisionペンも高性能で、4096段階の筆圧感知と、傾き検知にも対応しています。簡単なスケッチ以上の描画にも使用できそうです。ただし、このペンが液晶とE-inkディスプレイの両方で使用できるのかは不明です。レノボのサイトの写真を見る限りでは、液晶画面にペンで入力しているような写真はありませんでした。両方の画面にペン入力ができるとベストだと思います。
なお、このLenovo Precisionペンは、使用しないときは磁石で天板に張り付けておくことができます。
キーボードの打ちやすさは?
Yoga Book C930のキーボードは、E-inkのディスプレイに表示されます。キー配列は、通常配列のクラシックレイアウトと全体的にキートップが大きいモダンレイアウトから選択できます。
表示されたキーボードを指で押しても実際にキーがへこむわけではありません。しかし、キーを押したときにバイブレーション、音、アニメーションにより、実際にキーを押した感覚を得ることができるようです。このあたりは、実際に触って確認してみたい部分です。
さらに、このキーボードは使用者のタイピングのくせを学習して、最適なタイピングができるようにサポートしてくれるようです。
このような工夫が施されており、物理キーボードとまではいかなくても、思ったより打ちやすいかもしれません。
インターフェイス
Yoga Book C930は、折りたたみ時の厚みが約9.9mmしかなく、非常に薄いため、インターフェイスもかなり限られています。主なインターフェイスはUSB 3.1 Type-C x2、microSDカードリーダーとなります。
写真で見ると、Type-Cポートでもギリギリのように見えるので、インターフェイスの種類が少ないのは仕方ないでしょう。逆に、薄型ながらmicroSDカードリーダーを搭載しているので、頑張っているなと思います。
なお、USB Type-Cポートを利用して、充電、外部ディスプレイへの出力が可能です。
1年間のADP保守サービス付き
Yoga Book C930には、日常的に持ち運んでの使用環境を想定されたPCであるため、通常の1年間の基本保証に加えて、1年間のADP保守サービスが付いています。
ADP保守サービスとは、ThinkPadやThinkPad Tablet向けのアクシデント・ダメージ・プロテクション(ADP)保証です。つまり、落下、水濡れ、自然災害、火災、盗難、紛失、海外でのトラブルに対応してくれるサービスです。
通常は有償ですが、この保証が付いているので、少なくとも1年間は安心して持ち運ぶことができます。
バッテリー駆動時間はほどほど
Yoga Book C930は、バッテリー駆動時間は、Wifiモデルだと約11時間、LTEモデルで約10時間です。驚くほど長いわけではありませんが、コンパクトで軽量なPCの割には、十分な駆動時間を確保していると思います。十分モバイルPCとして活用できるでしょう。
LTEに対応
Yoga Book C930は、LTEにも対応しています。スロットは、nanoSIM対応です。
格安SIMなどを用意すると、どこでも気軽にインターネットに接続できます。外出先で電子書籍をダウンロードして、E-inkディスプレイで読書をする、という使い方もできます。
なお、下表の通り、国内キャリアで使われている重要なLTEバンド(ピンクの部分)には全て対応しています。
国内キャリアで使われている主なLTEバンド | |||||||||
1 | 3 | 8 | 11 | 18 | 19 | 21 | 26 | 28 | 41 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ドコモ回線の重要なバンド・・・バンド1、19
au回線の重要なバンド・・・バンド1、18(26)
ソフトバンク回線の重要なバンド・・・バンド1、3、8
コンバーチブル型なので変形自在
最後になりますが、Yoga Book C930は、コンバーチブル型の2 in 1 PCなので、変形自在で、多くの場面で快適に使用できます。でも、これまでのコンバーチブル型PCとは一味違った使い方ができそうです。
また、薄型なので、開くときに手間取りそうだと感じたのですが、Knock to Openといって、天板を2回軽くたたくとディスプレイが持ち上がり、開きやすくなるようです。細部まで工夫がなされています。
こうして特徴を挙げると、実際に使用してみたくなりますし、サブ機のサブとして使うのもありだなとも感じます。ちょっと新しい領域に踏み込んだ、非常に興味を引くPCです。
各モデルの違い
購入画面を確認すると、次のようなモデルがラインナップされていますが、違いがかなり分かりにくいです。
特に、1番目と2番目は構成を見ると全く同じです。3番目と4番目も同様です。
上には書かれていない仕様をまとめると次のようになります。大きく異なるのは、LTEに対応しているかどうかと、Lenovo Precision Penが付属するかどうかです。
本製品は、E-Ink画面にペンで描いたものが、自動で電子データとして保存される点も大きな特徴の1つとなっているため、是非ともペン対応の製品を購入したいところです。
ZA3S0006JP | ZA3T0015JP | ZA3S0090JP | ZA3T0005JP | |
LTE | 非対応 | 対応 | 非対応 | 対応 |
Lenovo Precision Pen |
なし | なし | あり | あり |
質量 | 約 775g | 約 799g | 約 775g | 約 799g |
バッテリー | 約 11時間 | 約 10時間 | 約 11時間 | 約 10時間 |
当サイトでも予約しました
当サイトでは、Yoga Book C930のZA3T0005JPのモデルを予約しました。製品が到着したら、実機レビュー記事を掲載します。記事公開後、通知しますので、よろしければブックマークや、twitter、facebookでのフォローをしていただけると、嬉しいです。
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レノボ Yoga Book C930
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