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レノボ ThinkPad P1(Gen2)の特徴
CPU | 第9世代Core(H) Xeon E |
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GPU | Quadro T1000 / T2000 |
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 FHD 非光沢 高輝度 4K-UHD 非光沢 |
質量 | 約1.7kg |
バッテリー | 最大約16.6時間 |
価格[税別] | 22万円台~ |
ThinkPad P1(Gen2)は、ミドルレンジのスペックで、非常に軽いワークステーションです。
15型クラスのサイズに、高性能CPUおよびQuadroの外部グラフィックスを搭載しながら、約1.7kgと持ち運びやすい質量です。
輝度の高いフルHD液晶や、4K液晶も選択することができます。
バッテリー駆動時間も約16.6時間と長く、モバイルワークステーションとしての完成度が高いです。
ThinkPad P1(Gen2)の特徴
ワークステーションとしては超軽量
ThinkPad P1(Gen2)の最大の特徴は、Quadroの外部グラフィックスを備えたワークステーションなのに、2kgを軽く切る約1.7kgという軽量さです。また、厚みも約18.4mmと薄いです。
実際に、Quadro T2000やP2000などに、HシリーズCoreプロセッサーを搭載できる他社の15型ワークステーションと比較してみましたが、その中でも最軽量でした。ワークステーションではない通常のノートPCでも、15型で2kgを下回れば軽量な部類であることを考えると、このスペックでこれ以上軽量なワークステーションはないのではと思います。
[本製品] ThinkPad P1(Gen2) |
HP ZBook 15 G6 |
デル Precision 5530 |
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CPU | 第9世代Core(H) Xeon-E |
第9世代Core(H) | 第8世代Core(H) Xeon E-2176M |
GPU | Quadro T1000 Quadro T2000 |
Quadro T1000 Quadro T2000 Quadro RTX 3000 |
Quadro P1000 Quadro P2000 |
質量 | 約1.7kg | 約2.6kg | 約1.78kg~ |
Adobe 100%、10ビットカラーの4K液晶を選択可能
ThinkPad P1(Gen2)は、フルHD 300nit、フルHD 500nit、もしくは4K-UHD 500nit、の3種類から液晶を選択できます。全て、IPS 非光沢の液晶なので、映り込みが少なく、作業に集中しやすいでしょう。作業場所や、作業内容に合わせて選択するといいと思います。
フルHD液晶の色域は、海外のサイトを確認すると「72% NTSC」と書かれています。4K-UHD液晶についてはサポートに確認したところAdobe RGB 100%で、10ビットカラーにも対応しているそうです。
作業しやすいキーボード
ThinkPadシリーズなので、キーボードも打ちやすいです。さらに英語キーボードも選択できるため、Premiere Proなどでショートカットキーを多用する方などは便利です。トラックポイントも搭載し、外出先でもタイピングしやすいでしょう。テンキーは搭載されていませんが、その代わり小さいキーなどがなく、打ちやすいと思います。
ISV認証
ThinkPad P1(Gen2)は、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションの安定動作や、互換性、運用性をテストされて、認証を取得しています。専門性の高いアプリを安心して使用できる、ワークステーションのメリットとなります。
使用しているソフトウェアがThinkPad P1(Gen2)でISV認証を受けているかは、こちらで確認できます。
初代ThinkPad P1との比較
初代ThinkPad P1との比較を行い、変化した部分を確認します。
CPUが第8世代Core(H)から、第9世代Core(H)へ、GPUがQuadro P1000、P2000から、Quadro T1000、T2000へと順当にアップしており、これが主な変化となります。アップしたCPUとGPUの性能差については、パフォーマンスのチェックをご覧ください。
さらに、選択できる液晶の種類に変化が見られ、タッチ液晶がなくなり、フルHD液晶では、通常の輝度と、高輝度の液晶の2種類から選択できるようになっています。また、バッテリー駆動時間も1割ほど延びています。
質量やボディサイズ、インターフェイスがほぼ同じなので、基本的なボディの部分には大きな変化がありませんが、4K-UHD液晶搭載モデルのみ、天板のデザインが変化しています。
[本製品] ThinkPad P1(Gen2) |
[旧モデル] ThinkPad P1 |
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画像 | ||
CPU | Xeon-E 第9世代Core (H) |
Xeon E-2176M 第8世代Core (H) |
GPU | Quadro T2000 Quadro T1000 |
Quadro P2000 Quadro P1000 |
液晶種類 | フルHD 300nit フルHD 500nit 4K-UHD 500nit |
フルHD 4K-UHD タッチ |
質量 | 約1.7kg | 約1.71kg~ |
バッテリー | 最大約16.6時間 | 最大約15時間 |
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックを行います。
CPU
ThinkPad P1(Gen2)が搭載するCPUは、第9世代Core(H)、もしくはXeon Eシリーズのプロセッサーです。
第9世代のHシリーズのプロセッサーは、Core i7-9750HまたはCore i7-9850Hを搭載でき、コスパが高く、通常であればこちらで大丈夫だと思います。
Xeon Eシリーズのプロセッサーは、純粋にCore i7よりも処理性能が高いというわけではなく、ベンチマークソフトによってはHシリーズのCore i7よりも低いスコアとなる場合もあります。Xeon Eシリーズのプロセッサーの最大の特徴は、ECCメモリに対応している点です。ECCメモリは、メモリエラーを検出し、エラーを正しい値に訂正することができます。このため、高いデータの正確性が求められる場合に、Xeon E + ECCメモリの組み合わせにはメリットがあります。なお、Xeon Eプロセッサー搭載モデルは2019年の秋ごろに登場する予定のようです。
※スコアは他のPCで計測した代表値です
※実際の製品で計測したわけではありません
グラフィックス
ThinkPad P1(Gen2)は、Quadro T1000、もしくはQuadro T2000を搭載しています。
ラップトップ用のQuadroシリーズの中でも新しいGPUで、性能はミドルスペックです。
レベルとしては、旧モデルのThinkPad P1が搭載していたQuadro P1000やP2000の後継となるGPUです。CUDAコア数や、メモリ帯域幅が増加しており、より速い処理が可能になっています。
QuadroシリーズのGPUの詳細データについては、こちらをご覧ください。
P1000 | T1000 | P2000 | T2000 | |
CUDAコア | 512 | 768 | 768 | 1024 |
メモリ帯域幅 | 96GBps | 128GBps | 96GBps | 128GBps |
バッテリー駆動時間のチェック
ThinkPad P1(Gen2)は、80Whのバッテリーを搭載しています。
JEITA2.0による計測では、最大約16.6時間のバッテリー駆動が可能です。Hシリーズのプロセッサー、Quadro Tシリーズを搭載した15型のワークステーションとしては、かなり長めの駆動時間だと思います。
ただし、高負荷の作業、高輝度での使用、4K液晶を選択する場合など、使用状況によってバッテリー駆動時間は大きく異なるため、ご注意ください。
外観のチェック
ThinkPad P1(Gen2)は、天板のデザインがアレンジされており、4K-UHD液晶搭載モデルはカーボン柄の天板となっています。
分かる人には分かる、ThinkPadだけど、ちょっと通常のThinkPadとは異なる部分が、かっこいいです。
フルHD液晶モデルは、ThinkPad特有の通常デザインの天板のようです。
ボディの素材には、カーボンファイバーとマグネシウム合金を使用しており、スペックに見合ったハイグレードな質感とデザインです。
ディスプレイは180度開くので、好みの角度に調節できますし、対面する相手に作業中の画面を見せる、といった使い方もできます。
インターフェイスは、USB3.1 x2、USB3.1 Type-C(Thunderbolt対応)x2、HDMI、LAN拡張、SDリーダーを備えています。HDMI出力だけでなく、Thunderboltに対応したUSB Type-Cポートを使用しても、外部ディスプレイへの出力が可能です。
有線LANポートは、拡張コネクタ―を使用する必要があります。光学ドライブはありませんが、物足りなさを感じることは少なそうです。
まとめ
ThinkPad P1(Gen2)は、約1.7kgと軽く携帯しやすいモバイルワークステーションです。
しかも、最新の第9世代Core(H)、もしくはXeon E、GPUにはQuadro T1000 / T2000を搭載でき、ミドルクラスのスペックを備えています。
軽量、かつパワフルですが、バッテリー駆動時間も最大約16.6時間と長く、モバイル機としてのバランスがいいです(ただしクリエイティブな作業をする場合、3分の1程度の駆動時間になると思います)。
さらに、液晶には、フルHDの高輝度液晶や、4K-UHD液晶も選択でき、作業内容に合った構成にできます。
ミドルレンジスペックの軽量モバイルワークステーション
ThinkPad P1(Gen2)
特徴
- 非常に軽い15型ワークステーション
- Xeon Eや、Quadro T1000/T2000を搭載可能
- ISV認証取得
こんなあなたに
- OpenGLを使用したアプリを使用する
- 色々な場所で仕事がしたい
- 価格22万円台~
- 一言P53sのようにぜひLTE対応を
後日、実機レビュー予定
後日、実機でのレビューを予定しています。記事公開後、通知しますので、よろしければブックマークや、twitter、facebookでのフォローをしていただけると、嬉しいです。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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