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レノボ ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)

更新日:2017年9月9日

AMD APU、FHD液晶搭載で5万円台

ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)は、プロセッサーにAMD APUを搭載したコストパフォーマンスの高い15.6型ノートPCです。

最小構成モデルなら税込みで5万円台で購入することが可能です。

安いPCとはいえ、フルHD液晶を搭載しており、プロセッサーも、インテルCore i3 くらいの性能はあり、一般ユーザーであれば、十分なスペックであると思います。

ストレージはHDDのモデルの他に、SSDのモデルもラインナップされています。


※レビュー機は、当サイトでの購入品です

目次

ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)の基本スペック

ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年9月6日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
以下のAMD APU を搭載しています。
A10-9620P、A12-9720P、FX 9800P
グラフィックカード
APU内蔵グラフィックスまたはRadeon 530です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイド、非光沢フルHD液晶です。
 
メモリ
DDR4のメモリです。4GBまたは8GBを搭載しています。
ストレージ
256GB SSDまたは500GB/1TB HDDを搭載しています。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブを搭載しています。
バッテリー駆動時間
メーカー公表値で4.4/5.3時間(JEITA2.0)です。
その他
薄さは約22.9mm、質量は約2.2kgとなっています。

特徴 - コスパは高いが・・・

現状、多くのノートPCはインテルのプロセッサーを搭載していますが、ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)は、その名の通り、AMDのプロセッサーを搭載しています。

今回レビューしているPCに搭載されているのはA10-9620Pで、Passmarkのベンチマークを計測してみると、Core i3-7100Uとほぼ同等のスコアでした。この性能のCPUに、フルHD液晶を搭載しながら、5万円台という価格は、非常に高コストパフォーマンスだと思います。


ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)の特徴

今ならideapad 510のほうがお得

ただ、同社には、ideapad 510という恐ろしくコスパの高い製品があります。下表に両機種のスペックと価格を掲載します。ideapad 510は、Core i3-7100Uのプロセッサーに、IPSパネルのフルHDを搭載しながら、ほぼ同じ価格です。今、買うのであれば、ideapad 510のほうがおすすめです。

ただし、もし、ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)税込みで5万円台前半まで値下がりしたら、ideapad 510よりもコスパは高く感じるため、お買い得ではないかと思います。

また、ideapad 510は、後継機種のideapad 520が発売されたことで、近々販売終息する可能性があります。

スペック比較
  ideapad 320
AMDプロセッサー
搭載モデル
ideapad 510
第7世代インテル
Coreプロセッサー
搭載モデル
液晶 フルHD (1920x1080)
非光沢
フルHD (1920x1080)
IPS 非光沢
CPU
[Passmark スコア]
A10-9620P
[ 3984 ]
Core i3-7100U
[ 3863 ]
メモリ 4GB 4GB
ストレージ 500GB HDD 500GB HDD
レビュー レビュー
価格 57,456円 58,320円

ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)で選択できるCPUのベンチマークスコア

ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)は、A10-9620Pの他に、A12-9720P、FX 9800Pを搭載したモデルもあります。Passmarkで公開しているベンチマークスコアは下図の通りです。他のベンチマークソフトで計測した場合は、もっと差があるのかもしれませんが、Passmarkのベンチマークを見る限りは、どのCPUもほぼ似たような性能です。

CPUの性能差だけでみた場合、A10-9620Pで十分かなと思います。


CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

解像度は、フルHD(1920x1080)と十分あります。

視野角は狭いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。寒色系の画面になっていることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域はやや狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。


画面への映り込み

 

ギラつきはそれほど感じません。


画面拡大

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーボードは、先日レビューしたideapad 520と同じです。普通に打てるキーボードだと思います。

色がホワイトなので、清潔感があり、指紋などが目立ちにくいです。ただし、ホワイトは、長年使っていると黄ばんだりする可能性もあります。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2


キーの拡大図3

 

タッチパッドは普通の操作感です。


トラックポイント&タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

前述した通りで、 Core i3-7100Uと同じくらいのCPU性能です。

ストレージの選び方

ストレージは、SATA SSDやHDDを搭載しています。PCIe-NVMe SSDは選択できませんが、SATA SSDでも十分な速度が出ます。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)で計測したベンチマーク

グラフィックス性能について、A10-9620Pの3DMark の Grahpics scoreは「4534」でした。Core i3-7100Uの同スコアは「6500」くらいはあるため、それよりも低いスコアです。

なお、Radeon 530の外部グラフィックスを搭載できるモデルもありますが、こちらのスコアは、notebookcheck.netさんのページを見ると「6377」となっており、Core i3-7100Uの内蔵グラフィックスのスコアとほぼ同様です。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

A10-9620P
CINEBENCH R15
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

A10-9620P、AMD Radeon R5 グラフィックス
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

A10-9620P、AMD Radeon R5 グラフィックス
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  A10-9620P
x265でエンコード (※1) 1時間25分55秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

500GB HDD
CrystalDiskMark
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード

質量のチェック

15.6型のサイズの大きいノートパソコンとはいえ、持ち運ぶ方もいると思いますので、質量をチェックします。

メーカー仕様表には、約2.2kgと書いてあります。

当サイトで計測した質量は次の通りで、PC本体も、ACアダプターも、他の据え置き型ノートパソコンと比べると軽量です。これはバッテリー容量が少ないという影響もあると思います。

また、PC本体の質量は、(構成によっても変わりますが)メーカー仕様値より、110gも軽かったです。

質量(当サイトによる計測値)
  質量
PC本体 2.090kg
ACアダプター 152g

バッテリー駆動時間のチェック

据え置きタイプのノートPCなので、持ち運ぶ方は少ないと思いますが、念のためバッテリー駆動時間をチェックします。

メーカー仕様表を確認すると、バッテリー駆動時間は、約4.4/5.3時間(JEITA2.0測定法)と記載されています。

また、底面カバーを外して、バッテリー容量を確認したところ、29Whと記載されていました。少なめの容量です。


バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。バッテリー容量が少ないだけあって、駆動時間も短めです。

バッテリー駆動時間
  A10-9620P
PCMark 8 Home テスト ※1
PCMark 8 Work テスト ※2
動画再生時 ※3 3時間01分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもやや動作音が聞こえます。ただしエンコード時(CPU使用率が100%になるような負荷時)は、騒音値はそれほど上がらず、他の15.6型ノートPCと比較すると、やや静かだと思いました。


騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

騒音値の計測結果

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

いつもはHWMonitorのツールで計測していますが、CPU温度が取得できなかったため、Core Tempのツールで計測しています。低めの温度だと思います。


各パーツの温度の計測結果
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:Core Temp
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです。

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

左右のパームレストの温度が上がりやすく、やや不快でした。HDDではなくSSDを搭載すれば、右のパームレストの温度はそれほど上昇しないと思います。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

普通の消費電力です。


外観のチェック

外観のチェックです。

ideapad 520とほぼ同じデザインですが、ideapad 520は「金属ボディデザイン」と書いてあったのに対し、ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)には書かれていないことから、プラスチック系のボディなのだと思います。

パームレスト、天板、底面はホワイトで統一されています。

 

天板です。

 

ideapad 520のエッジはダイヤモンドカットされていたのに対し、本製品はそういったものはありません。

 

天板を閉じたときの画像です。薄型のボディです。

 

キーボードと液晶の隙間に排気口があるため、PCの後ろに何かを置いても排気口を塞ぎません。

 

底面です。ゴム足以外はフラットになっています。ネジは多めです。

スピ―カーは、底面の正面側に配置されています。ideapad 520はHarman製のスピーカーを搭載していましたが、ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)はノーブランドのスピーカーです。ただ、エントリーPCとしては音が良く、片手間に動画を観たり、音楽を聴いたりする程度なら、十分な音質だと思います。ただ、スピーカーは、底面に配置されており、音がテーブルに反射するため、テーブル素材によって音質がやや変わります。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

側面には様々なポートが搭載されています。主要なポートは揃っています。また光学ドライブも搭載しているのは地味にうれしいです。

 

底面カバーを取り外したときの画像です。パーツの配置は、ideapad 520と同じです。

 

今回4GBのメモリを搭載していますが、オンボードです。下図だとメモリが挿さっているように見えるかもしれませんが、基盤に埋め込まれています。オンボードメモリの上にメモリスロットが1つあり、増設可能です。

 

搭載されていたHDDです。換装も可能でしょう。

 

ACアダプターの画像です。電源ケーブルとACアダプターは一体となっており、ケーブルが細く軽量です。

まとめ

以上が、ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)のレビューです。

AMDプロセッサーを搭載し、コストパフォーマンスが高いノートPCです。

今回搭載したのは、A10-9620Pのプロセッサーですが、Core i3-7100Uと同じくらいのCPU性能があり、一般ユーザーの用途であれば十分な性能を持っていると思います。

コスパの高いPCですが、レノボにはideapad 510という本製品以上にコスパが高いPCがあり、現在(2017年9月6日)の57,456円~という価格であれば、ideapad 510(58,320円~)のほうがおすすめです。

ただし、レノボのパソコンは思い切った値下げや、クーポンが発行されることがあるため、5万円台前半であれば、こちらの製品でも良いと思います。

詳細・購入はこちら

【公式サイト】

レノボ 公式サイト

 

 

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