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レノボ ThinkPad 13の実機レビュー

安くても使いやすい
ThinkPad 13は、低価格な13.3型のThinkPadシリーズ・モバイルノートパソコンです。
第7世代のインテル Core i3を搭載したモデルなら8万円台から購入することが可能です。
安いからと言って、品質が悪いわけではありません。キーボードは打ちやすく、液晶もフルHD IPSパネルを選択できます。バッテリー容量も十分あり、ボディも比較的薄いです。しっかり使えるモデルノートPCです。
公式サイト:
レノボ 公式サイト
※レビュー機は当サイトでの購入品です
目次
ThinkPad 13の基本スペック
ThinkPad 13の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年3月6日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Uシリーズの第7世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i3-7100Uです。 |
グラフィックカード CPU内蔵のグラフィックスです。 |
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド、非光沢液晶です。HD、FHDの解像度から選択可能。本機はFHD液晶です。 |
メモリ DDR4対応で2スロット、最大32GBです。本機は4GB x2の8GBです。 |
SSD SATA SSDまたはPCIe-NVMe SSDを選択できます。本機は128GB SATA SSDです。 |
光学ドライブ 内蔵していません。 |
バッテリー駆動時間 メーカー公表値では約14時間と書かれていたり、23.6時間と書かれていたり、かなり差があります。当サイトでの実測値は後述します。 |
その他 薄さは19.8mm、重量は約1.4kg~です。 |
特徴1- モバイル用ThinkPadが10万円以下
本製品は低価格なThinkPadシリーズのモバイルノートパソコンです。
ThinkPadシリーズのモバイルノートパソコンは、10万円を超える製品が多いですが、ThinkPad 13は、Core i3モデルなら8万円台で購入可能なPCです。はじめてモバイルノートPCを購入する方におすすめです。
コストを削っていそうな箇所としては、他のThinkPadパソコンはヒンジが金属で耐久性が高そうであるのに対し、ThinkPad 13は樹脂っぽい素材です。また、ThinkPad 13は電源ボタンの真ん中の白い丸の部分が、電源を入れても光りません。電源ボタンを押したときに、やや反応が悪い(押したのに押せていないことがある)ボタンなので、正常に押せたか不安になるときがあります。

ヒンジ部分は樹脂製?

電源ボタンは、電源を投入しても光らない
特徴2 - ThinkPadキーボードにフルHD液晶で作業は快適
他社の低価格モバイルノートは、キーボードが安っぽくて打ちにくかったり、液晶がHD (1366x768)と低解像度で視野角も悪いことが多いですが、ThinkPad 13は、他のThinkPadシリーズと変わらない打ちやすいキーボードで、液晶も高視野角なIPSパネルのフルHD(1920x1080)を選択することが可能です。ストレスなく快適に作業できるでしょう。

作業を快適に行える
特徴3 - ThinkPad OneLink+ドック対応
ThinkPad 13は、ThinkPad OneLink+ドックに対応しています。
ThinkPad OneLink+ドックは、USBポート、DisplayPort、LANポートなどを拡張する外付け周辺機器です。パソコンへ電力を供給することも出来るので、OneLink+のケーブル1本を接続すれば、パソコンの充電が出来ると共に、外付け周辺機器と接続することもできます。

ThinkPad OneLink+ドック

正面のポート

背面のポート
ThinkPad 13(2016モデル)との比較
新モデルのThinkPad13(2017モデル)と、旧モデルのThinkPad 13(2016モデル)を比較します。
まず性能面を比較すると、2017モデルは、CPUが第7世代になり、タッチパネル液晶を選択できるようになりました。
ThinkPad 13 (2017) | ThinkPad 13 (2016) | |
---|---|---|
液晶 | HD ( 1366x768) FHD (1920x1080) IPS FHD (1920x1080) IPS タッチ対応 |
HD ( 1366x768) FHD (1920x1080) IPS |
CPU | 第7世代インテルCPU | 第6世代インテルCPU |
外観面では、ファンクションキーの割り当てが少し変わったくらいで、ほぼ一緒です。なお、F12キーはユーザ定義キーとなり、任意の動作を割り当てられるようになりました。

正面(ほぼ同じ)

キーボード&パームレスト(ほぼ同じ)

ファンクションキーの配列はやや異なる

左側面(ほぼ同じ)

右側面(ほぼ同じ)

底面(ほぼ同じ)
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
今回はフルHD IPS液晶(非タッチパネル)について特性を掲載します。
最大輝度は、当サイトによる計測では245cd/m2でした。
視野角は、IPSパネルを搭載しているため広いです。

視野角
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色も1:1の直線に近く自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください
色域は、ノートパソコンとしてはやや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。

画素の拡大図
液晶は非光沢となっており、映り込みは少ないです。

画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
当サイトの計測では、キーピッチは約19x19mm、キーストロークは約2mmです(正確にはキーピッチは19.05mm、キーストロークは約1.8mmだそうです)。他のThinkPadシリーズと同様にタイピングしやすいです。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2

キーの拡大図3
トラックポイントも搭載しています。タッチパッドも操作しやすいです。

トラックポイント&タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUの選び方
本製品は、「Uシリーズ」のCoreプロセッサーを搭載しており、モバイルノートPCとしは標準的な性能です。下図にThinkPad X270で選択できる代表的なCPUを掲載します(これ以外にも選択できるCPUはあります)。選び方は下図をご覧ください。

CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージの選び方
本製品で選択できるストレージは下図の通りです。

ストレージの選び方(筆者の独自判断)
ThinkPad 13で計測したベンチマーク
以下、本機でのベンチマークスコアです。DDR4のデュアルチャネルメモリを搭載しているため、同じCPUを搭載していても、DDR3Lやシングルチャネルのメモリを搭載したPCよりもベンチマークスコアが高めに出ます。
(CPU性能の評価)

Core i3-7100U
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i3-7100U、インテル HD グラフィックス 620
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i3-7100U | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 52分10秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 4分36秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)

256GB PCIe-NVMe SSD(TOSHIBA THNSF5256GPUK)
重量のチェック
ThinkPad 13は、メーカー仕様値で約1.4kgからと、最新のモバイルノートパソコンとしてはやや重いです。
やや重いといっても、2~3年前のモバイルノートパソコンは、このくらいの重量でしたので、極端に重いわけではなく、十分に持ち運べる範囲の重量です。
当サイトでの計測は下図の通り(PC本体:1.437kg、ACアダプター:231g)です。メモリを2枚搭載したため、メーカー仕様値の最小重量よりもやや重くなったのかなと思います。

重量の実測結果
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
本製品のバッテリー容量は42Whと、普通の容量です。
当サイトで計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。今回、Core i3を搭載していることもあり、比較的長い駆動時間でした。Core i5やCore i7を搭載した場合は、もう少し駆動時間が短くなると思います。
FHD(1920x1080)液晶 Core i3-7100U |
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PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※1 | 5時間40分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※2 | 6時間47分 |
動画再生時 ※3 | 8時間06分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵SDカードリーダー/ライターのチェックです。
カード挿入後の出っ張りは少なく、カバンに入れてもSDカードが折れることはないです。ただし、わずかに出っ張りはあるため、何かの拍子に押されて、SDカードが飛び出てしまう可能はあります。

micro SDカードスロット挿入後の画像
速度はやや遅いです。

SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)
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