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HUAWEI MateBook X(2017年春モデル)の実機レビュー(2)
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。
ファンレスであるため、ほぼ無音です。
なお、通常エンコード時はCPU使用率が100%になりますが、本製品は60%までしか上がっていません。これはサーマルスロットリングが発生し、CPUのクロック周波数がダウンしているためです。
騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
パーツの温度のチェック
温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度は普通です。エンコード時はサーマルスロットリングが発生し、温度は低めになっています。
表面温度のチェック
表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
アイドル時や、動画再生など低負荷なときは問題ない温度です。
ただし、動画編集やエンコードなど負荷の高い処理を行うと、パームレストの温度が気になります。筆者の経験則ではパームレスト部分は30℃を超えると暖かいと感じるようになり、33℃くらいになると不快になってきます。本機も33℃以上あるため、やや不快に感じます。また、裏面も40℃を超える部分があり、膝の上に置いて作業をする方には適しません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
外観のチェック
MateBook Xの外観のチェックです。
ボディにはアルミニウム合金を採用しており、剛性が高いボディです。
モバイルノートパソコンは、MacBookやXPS 13のように、硬くていかにも頑丈そうなボディをしているタイプと、レッツノートやLIFEBOOK、LAVIE Direct HZのように押すと凹んだり、ねじると割と曲がったりするタイプがあります(わざと曲がることで力を逃がしたりする)。どちらも故障はしにくいのですが、質感としては前者のタイプのほうが好きという方が多いです。
MateBook Xも、前者のように硬いボディをしており、多くの人が好みそうな質感です。
カラーはCore i7モデルのみプレステージゴールドというカラーで、Core i5はスペースグレーとローズゴールドというカラーが用意されています。今回レビューに用いているのはローズゴールドのカラーとなります。
天板です。
ヒンジ部分です。2点ヒンジではなく、横に長い1つのヒンジとなっています。
天板を閉じたときの画像です。非常に薄いボディです。
右側面にはUSB Type-Cポートが1つあります。なお、こちらのポートで充電をすることはできません。
左側面には、USB Type-Cとヘッドフォン端子があります。こちらのUSB Type-Cポートでのみ充電することが可能です。
液晶は下図の角度まで開きます。
底面はフラットです。
キーボードの上側にスピーカーが搭載されており、ドルビー アトモス サウンド システムのソフトがインストールされています。臨場感あるサウンドで、モバイルノートPCとしては音はかなり良いと思います。低音は物足りなさを感じますが、モバイルノートPCとしてはベース音やドラム音など明瞭に聴こえるほうです。
ACアダプターです。コンセントの先端部分は収納できません。
まとめ
以上が、HUAWEI MateBook Xのレビューでした。
ナローベゼルを採用し非常にコンパクトなPCで、しかもタブレット並みにかなり薄いです。質量も比較的軽く持ち運びに便利でしょう。
電源ボタンに指紋認証装置が搭載されており、ワンプッシュするだけで、スリープ解除から指紋認証ログインまで行うことができます。スマートフォンではよくありますが、PCにはなぜか今までありませんでした。使ってみると結構便利です。
ファンレス構造が"ウリ"の1つの製品ですが、ここは評価が分かれるところだと思います。ファンレスにしたおかげで、静音性が高く、ボディも非常に薄型化出来ています。一方、エンコードのような処理をすると、サーマルスロットリングが発生し、本来のCPUのパワーが出ません。またPC全体が暖かくなり、手をPCに置くとやや不快感があります。
あまりCPUに負荷のかからない処理のみを行うのであれば非常に魅力ある製品だと思います。CPUに負荷のかかる作業をする場合は、別の製品のほうが良いと思います。ただ、モバイルノートPCで、CPUに大きな負荷をかける作業をする方はそれほどいないと思うため、本製品が適したユーザーはたくさんいると思います。
なお、SDカードスロットはありません。カメラユーザーなどはご注意下さい。
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