HP ENVY 15-ep の実機レビュー

更新日:

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i7-11800H
Core i9-11900H
GPU RTX 3050 Ti / 3060
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ PCIe Gen4 NVMe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 非光沢 / 4K OLED
質量 約2.15kg
バッテリー 最大 約8時間
価格[税別] 16万円台~
※クーポン使用時
高いコスパのクリエイター向けノートPC

HP ENVY 15-epは、クリエイター向けのミドルスペックのノートPCで、コスパの高い製品です。

例えば、Core i7-11800H、GeForce RTX 3050 Tiの高いスペックに、16GBメモリ、1TB SSDの十分な容量の構成で、当サイト向けの7%OFFクーポンを使うことで、16万円台から購入できます。

また、比較的扱いやすい質量で、ボディの質感もいいので、持ち出して外で使用するのにも適しています。

公式サイトはこちら

 

今回は以下の構成でレビューをしています。なお、当サイトの購入品です。

レビュー機の構成

Core i7-11800H、GeForce RTX 3050 Ti 、16GBメモリ、1TB SSD、FHD液晶

 

 

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目次

お忙しい方は、「HP ENVY 15-epの特徴」のみお読みください。

 

HP ENVY 15-epの特徴

高いコストパフォーマンス

ENVY 15-epは、高いコストパフォーマンスのクリエイター向けノートPCです。

最低価格は、180,000円(税込)からとなっていますが、the比較向けのクーポンを使用すると、7%OFFで、お得に購入することができます。

例えば、Core i7-11800H、RTX 3050 Ti、16GBメモリ、1TB SSDを搭載したモデルが、167,400円(税込)となります。

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sRGB 100%クラスの広め色域

ENVY 15-epは、クリエイター向けノートPCというこで、比較的広めの色域です。当サイトの計測では、sRGBカバー率は95.4%でした。100%はなかったものの、ウェブコンテンツの作成や、SNS投稿用の画像の編集、YouTubeなどへの投稿用の動画の編集といった、パソコンやタブレット端末などで表示するタイプのクリエイティブな作業であれば十分使えます。

なお、4Kの有機ELディスプレイ搭載モデルもありましたが、こちらは「完売御礼」となっており、販売が終了しています。

Adobe Lightroom Classic CCでの作業

 

実測で約2kgと扱いやすい質量

ENVY 15-epの質量は、仕様値で約2.15kg、当サイトの実測では約2kgでした。最大でCore i9-11900H、RTX 3060 Laptopという高性能パーツも搭載できる15.6型ノートPCとしては、比較的軽めの質量です。また、ボディの厚みも約18mmとスリムです。

そのため、持ち運びがしやすく、いろいろな場所でクリエイティブな作業を行う方にも適しています。また、テレワークなどに使用する、スペック高めのノートPCとしてもいいと思います。

扱いやすい質量

 

メモリ換装やストレージ増設が可能

ENVY 15-epの内部を確認すると、2つのメモリスロットがあり、メモリの換装が可能です。RTX 3050 Ti Laptopを搭載したパフォーマンスモデルG2でも、16GB(8GB x2)メモリを搭載しているので、そのままでも十分かもしれませんが、作業内容によっては、32GB(16GB x2)に換装することもできます。

また、空きのM.2スロットもありました。大容量のストレージが必要な場合は、Type 2280のPCIe SSDを増設して、デュアルSSD構成にすることもできそうです。

なお、メモリやストレージの換装・増設は、自己責任となりますので、ご了承ください。

メモリスロット
空きのM.2スロット

 

アルミ素材のユニボディで高質感

ENVY 15-epのボディは、アルミ素材を使用したユニボディとなっており、たわみにも強く、質感も高いです。

シンプルながら、背面の「ENVY」のロゴや、パームレストのエッジ部分など、ディティールにもこだわりがあります。デザイン性もいいので、使用するPCの見た目を気にする方にも、いいと思います。

細部にもこだわったデザイン

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高い処理性能を備えており、Web閲覧やOffice作業は快適です。
オンライン会議 マイク、ウェブカメラ、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 色域も広めの液晶を搭載し、色鮮やかな映像を楽しめます。スピーカー音も比較的よく、動画鑑賞は快適です。
RAW現像
画像編集
当サイト計測でsRGBカバー率95.4%と色域広めのディスプレイを搭載し、CPUの性能も十分なので、快適に使用できます。ただし、Adobe RGBクラスの色域は無いため、印刷用途にはあまり適していません。
動画編集 RTX 3050 Ti、もしくはRTX 3060を搭載し、4K動画の編集も快適に行えます。
ゲーム エントリー~ミドルクラスのゲーミング性能を備えており、画質を調整することで、多くのゲームをプレイできます。息抜きにゲームをするのには十分の性能です。ただし、ゲームメインであれば、ハイリフレッシュレート液晶を搭載した、ゲーミングノートPCの方がおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

HP ENVY 15-epのディスプレイのチェックです。

搭載しているのは、FHD、非光沢、IPS液晶です。

色域が広めで、フリッカーも発生していません。非光沢液晶で、映り込みも抑えられているので、見やすく、クリエイティブな作業もしやすい液晶だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では431cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトでの計測で、sRGBカバー率は95.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、明部がややより明るく表示されているのが分かりますが、3色とも概ね揃っており、そこまで気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP ENVY 15-epのキーボードのチェックです。

キーピッチは約19×約18.7mm、キーストロークは約1.3mmです。

主要なキーのサイズは揃っており、キー配置も概ね標準的です。ただし、「enter」キーの右側にもう一列キーが配置されている点は、好みが分かれる部分だと思います。また、テンキーは付いていません。総合的には、普通の打ちやすさのキーボードです。

タッチパッドも普通の使い心地です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードにはバックライトも付いています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP ENVY 15-epでは、下図のようにデバイスモードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「最適」と、高いパフォーマンスが出せる「パフォーマンス」で計測したベンチマークスコアを掲載します。

HP Command Center - サーマルプロファイル

 

CPU

今回チェックしているのは、Core i7-11800H搭載モデルで、ベンチマークスコアは、以下の通りです。

マルチコア、シングルコアともに、順当なスコアが出ていました。マルチコアスコアは、デバイスモードを、「最適」から「パフォーマンス」モードに変更することで、大きく向上しています。CPUに負荷のかかる作業を行うときは、「パフォーマンス」モードにすることで、処理にかかる時間を短くできそうです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-11800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 12098 [パフォーマンス]
11893
10327 [最適]
Core i7-11800H 11893
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Core i7-11370H 7123
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 3 5300U 5492
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900HK 1918
Core i7-12700H 1823
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1512 [パフォーマンス]
1512 [最適]
1511
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 5 5500U 1185
Ryzen 3 5300U 1123
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で、高速でした。スロットメモリなので、換装も可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
36.23GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

ENVY 15-epは、外部グラフィックスにGeForce RTX 3050 Ti Laptop、または、RTX 3060 Laptopを搭載しています。

今回チェックしている、GeForce RTX 3050 Ti Laptopの最大グラフィックスパワーは80Wでした。

RTX 3050 Tiの最大グラフィックパワーは80W

 

ベンチマークスコアは、以下の通りです。

こちらも、RTX 3050 Ti Laptopとしては、順当なスコアでした。デバイスモードを変更しても、グラフィックス性能には差がないようです。ゲームや動画編集など、グラフィックス性能を重視する作業であれば、「最適」モードでよさそうです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Ti Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 115W 8243
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 Ti 80W 5099 [最適]
5097 [パフォーマンス]
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス(RTX 3070の最大グラフィックスパワーは不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Ti Laptopの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 NVMe SSDを搭載しており、読み、書きともに非常に高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen4 NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6967
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

今回は、GeForce RTX 3050 Tiを搭載しており、様々なクリエイター向けソフトを、ある程度快適に使うことができそうでした。用途によっては、RTX 3060搭載モデルを選択するといいと思います。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-12900H
32GBメモリ
37秒
Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
45秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
50秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値) s
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

比較的重い機能を実行しましたが、処理にかかる時間も短めで、快適に作業できます。RTX 30シリーズ搭載なので、AIを使ったニューラルフィルター処理も、比較的速いです。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分17秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分22秒
スーパー解像度 約5秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
4K動画の書き出し
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i5-11400H
RTX 3060 (115W)
3分45秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-11800H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050 Ti (80W)
4分06秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

ソフトウェアエンコードについては速いです。

Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Core i7-11800H 10分13秒
Ryzen 5 5600H 10分43秒
Ryzen 7 5800U 11分39秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリングスコア

Blenderベンチマークでは、TOP28%程度でした。

OptiXでの実行したときのスコア
SPECviewperf 2020

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

RTX 3050 Ti Laptop搭載なので、ファイナルファンタジー15のような重めのゲームでも、画質を調整すれば、60 fpsで安定したプレイができそうです。軽め~中程度の重さのゲームであれば、高画質でもプレイできると思います。息抜きでゲームをプレイするのには、ちょうどいいと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 99 fps
標準品質 75 fps
高品質 57 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
115W 84 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050 Ti 80W 57 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 148 fps
高(ノート) 119 fps
最高品質 95 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
115W 121 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 Ti 80W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 174 fps
高設定 101 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 412 fps
高設定 114 fps
最高設定 92 fps
※バトルラボで計測

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

今回チェックした、HP ENVY 15-epのパフォーマンスモデルG2(Core i7-11800H、RTX 3050 Ti)

では、USB Type-Cポートは、DisplayPort対応となっており、下表のような結果になりました。

なお、RTX 3060を搭載したモデルでは、USB-Cポートは、Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応となります。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときのディスプレイ情報は下の通りです。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細
4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP ENVY 15-epの質量のチェックです。

メーカーの仕様表では、「約2.15kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。外部グラフィックスを搭載した、15.6型ノートPCとしては、扱いやすい質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.007kg
ACアダプター+電源ケーブル 622g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP ENVY 15-epのバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、83.14Whと大きいです。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。

HPは、多くのメーカーが採用しているJEITA2.0測定法ではなく、測定時間が短くなる傾向があるMobileMark 2018による計測を採用しています。そのため、軽めの処理を想定した、PCMark 10 Modern Officeによる計測では、メーカー仕様値よりも長いバッテリー駆動が可能でした。高性能CPUと、外部グラフィックスを搭載した機種としては、長めの駆動時間だと思います。

なお、構成によってバッテリー駆動時間の仕様値は異なり、RTX 3060搭載モデルは、約7時間となっています。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2018 最大 8時間
(2) PCMark 10 Modern Office 8時間25分
(3) PCMark 10 Gaming
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

キーボード面には、カメラキルスイッチが搭載されており、Webカメラを隠すことが出来ます。なお、IRカメラは搭載していません。

Webカメラ:カメラキルスイッチOFFの時
Webカメラ:カメラキルスイッチONの時
カメラキルスイッチ

 

Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。画像はやや広角で、赤色が少し強く感じます。細部に粗さがありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、普通の画質だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面と側面の間の斜めにカットされた部分の左右に配置されています。音質はやや良く、10点満点で5~6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。

「最適」モードでは、CPU電力が45W前後、CPU温度は大体80℃を超えない程度で推移しています。

「パフォーマンス」モードでも、CPU電力は45W前後、CPU温度もほぼ80℃ぐらいまでと、ほぼ同じです。

どちらも、CPU温度は心配なく使用できる範囲に収まっています。

  • 最適
  • パフォーマンス
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。ここでは、「最適」モードでテストした結果を掲載します。

アイドル時でも少し音がします。負荷がかかると騒音値も上がり、動画の書き出しのような高負荷時は、ファンの回転数がアップし、同等他機種と同程度~少し高めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:Premiere Proで動画をプレビューした時
左から3番目:Premiere Proで4K動画を書き出した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

動画の書き出しのような負荷の高い作業を行うと、キーボード面の温度が上がり、パームレスト部の温度も上昇します。特に、右手側はやや熱くなります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

アイドル時の消費電力は低いです。高い負荷がかかると、消費電力も上がりますが、外部グラフィックスを搭載したノートPCとしては、それほど高くない消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ENVY 15-epの外観のチェックです。

外部グラフィックスを搭載した機種ですが、ゲーミングノートPCのようなデザインではなく、一般のノートPCのようなシンプルなデザインです。

ボディカラーはナチュラルシルバーです。仕事にも使いやすく、様々なシーンにフィットします。

 

天板の中央には、「hp」デザインのロゴが入っています。

 

閉じた状態です。高さは約18mmと比較的薄いです。背面には、「ENVY」のロゴが入っており、かっこいいです。

 

指紋認証センサーを搭載しており、Windows Helloの指紋認証を使用することができます。

 

インターフェイスはご覧の通りです。USB x2、USB-C x2、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。なお、前述しましたが、USB-Cポートは、RTX 3050 Ti Laptop搭載モデルが、DisplayPort対応、RTX 3060搭載モデルだと、Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応となっています。

 

液晶面の開く角度はご覧の通りです。

 

背面側の排気口です。高めのゴム足があり、底面側から排気できるようになっています。

 

底面です。

 

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。2つのファンで、3方向から排気して、冷却しています。

 

2基のメモリスロットがあり、メモリの換装が可能です。

 

ストレージには、Type 2280のPCIe Gen4 NVMe SSDを搭載しています。

 

空きのM.2スロットもあったので、Type 2280 M.2 SSDを増設して、ダブルSSD構成にすることもできると思います。

 

ACアダプターは、200Wです。大きめの出力なので、サイズも大きいですが、丸みのあるデザインなので、持ちやすいです。

 

まとめ

以上が、 ENVY 15-epのレビューです。

Core i7-11800H、GeForce RTX 3050 Ti、16GBメモリ、1TB SSDという多くのクリエイターに合いそうなミドルスペック構成で、価格はクーポンを利用することで16万円台となっており、コストパフォーマンスの高い製品です。

Adobe系のソフトを使用した、画像や動画の編集作業も快適に行うことができました。息抜きにゲームをプレイすることもできます。

ディスプレイは、高解像度ではありませんが、当サイト計測でsRGBカバー率95.4%と比較的広めの色域で、非光沢なので、映り込みが気にならず、作業がしやすいです。

既存のメモリやストレージの速度が速かった部分にも、作りの良さを感じました。また、自己責任ですが、メモリ換装や、ストレージの増設もできそうです。

このような構成でありながら、質量は約2.15kg、厚みは約18mmとスリムで、扱いやすいです。また、デザイン性もよく、アルミのユニボディなので、剛性や質感も高いです。持ち出して移動したり、外で使用する方にもおすすめです。スペック高めのテレワーク用ノートPCとしても、いいと思います。

なお、有機EL搭載モデルが完売となり、現在はFHD液晶搭載モデルのみとなっているのが、やや残念でした。また、比較的スリムなボディなので、高負荷時はそれなりの騒音値になります。それ以外は、上質で、バランスのいいクリエイター向けノートPCとして、使いやすい機種だと思います。

 

高いコスパのクリエイター向けノートPC

HP ENVY 15-ep

特徴

  • 高いコスパ
  • 十分な容量と速度のメモリおよびSSD
  • 約2.15kgと扱いやすく、質感のいいボディ

こんなあなたに

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