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HP Pavilion 14-dv(dv2000)の実機レビュー
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CPU | Core i3-1125G4 Core i3-1215U Core i5-1235U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 256GB / 512GB PCIe SSD |
液晶サイズ | 14インチ |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 タッチ |
質量 | 約1.42kg |
バッテリー | 最大 約7時間30分 |
価格[税込] | 7万円台~ |
HP Pavilion 14-dvは、最新のインテル第12世代のCore i3-1215Uモデルが、8万円台で購入できるノートPCです。
Core i3でも、第11世代のCore i7を超える性能です。
なお、第11世代のCore i3を搭載したモデルもありますが、こちらなら7万円台から購入することが可能です。
タッチ操作にも対応しているので、PC操作に不慣れな方でも指での直感的な操作ができ、使いやすいです。
「SAKURA」というピンク系の天板カラーなので、男性よりも女性に合っているかもしれません。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i3-1215U、8GBメモリ(4GB x2)、256GB PCIe SSD
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目次
お忙しい方は、「HP Pavilion 14-dvの特徴」のみお読みください。
HP Pavilion 14-dvの特徴
Core i3-1215U搭載モデルが8万円台
HP Pavilion 14-dvは、第11世代インテルCoreプロセッサーのモデルと、第12世代Coreプロセッサーのモデルがあります。
この中で、最新のインテル第12世代のCore i3-1215Uを搭載したモデルが、8万円台で購入することが可能です。物価上昇中の現在(2022年8月18日)、この価格は比較的安いと思います。
Core i3だと性能が低いと思うかもしれませんが、最新世代のCore i3はそうでもありません。ベンチマークスコアを確認すると、第11世代インテルCore i7-1165G7よりも高いスコアが出ています。ネット閲覧や、Officeソフトの使用など一般的な用途であれば、快適に使用できます。
見やすいタッチ対応液晶で使いやすい
HP Pavilion 14-dvは、日常用途に使用しやすい液晶を搭載しています。
視野角が広く、当サイトのチェックではフリッカーも発生していなかったので、見やすく、長時間の使用でも目が疲れにくいです。
また、タッチ操作にも対応しているので、PCの操作にあまり慣れていない方でも、日ごろスマホやタブレットを使い慣れているのであれば、指での直感的な操作ができ、使いやすいです。さらに、タッチ対応液晶ですが、非光沢表面で映り込みが少ないのもポイントです。
女性からの人気が出そうなSAKURAカラーの上質ボディ
HP Pavilion 14-dvの天板は、SAKURAというパステル調の淡いピンクです。ノートPCではあまり見ない色ですが、品のいい、さわやかなイメージで、特に女性からの人気が出そうです。
ボディは、1枚のアルミ板から作られたユニボディとなっており、質感がよく、剛性・堅牢性も高めです。また、細部のデザインや作りもなかなかいいです。
ただし、男性ユーザーにとっては、SAKURAカラーゆえにちょっと使いづらく感じる方もいるかもしれません。別の色も選択できればよかったです。
液晶面を開くと、キーボード面はシルバーカラーです。このキーボード面にも、アルミニウム素材が使用されており、質感がいいです。
扱いやすいサイズと質量
HP Pavilion 14-dvは、モバイルノートPCに多い13.3型と、宅内据え置きノートPCに多い15.6型の中間となる、14型サイズです。また、質量も約1.42kgとそれほど重くありません。
画面がそこそこ広く、作業がしやすいですし、使うときだけ取り出すといった使い方にも適しています。宅内の好きな場所で使うのにちょうどいいですし、たまにであれば、それほど苦もなく持ち出すこともできます。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に動きます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、問題なくオンライン会議に参加できます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 映像の色鮮やかさはイマイチですが、スピーカー音はまずまずです。動画視聴も快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 液晶の色域が狭いので、RAW現像や画像編集には向いていません。 |
動画編集 | △~○ | FHDの簡易的な動画編集ならできますが、外部グラフィックスを搭載していないため、動画編集向きの製品ではありません。もし動画編集をするなら、できるだけスペックの高い構成にしたほうがいいと思います。 |
ゲーム | △ | 軽いゲームならできるものもありますが、ゲーム向きの製品ではありません。 |
ディスプレイのチェック
HP Pavilion 14-dvのディスプレイのチェックです。
一般的なFHD液晶です。色域は狭いですが、映り込みが抑えられており、フリッカーも発生していないので、一般用途にちょうどいい液晶だと思います。タッチ操作にも対応しています。最大輝度は、当サイトの計測では270cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP Pavilion 14-dvのキーボードのチェックです。
縦横のキーピッチが約18.7mm、キーストロークが約1.3mmの日本語キーボードを搭載しています。
「Enter」キーの右にもう一列キーが配置されていたり、「delete」キーが「backspace」キーの真上ではなかったりと、やや変則的な配置の部分はありますが、キー自体は押しやすく、全体的には普通の打ちやすさのキーボードです。
タッチパッドの使いやすさも普通です。
キーボードバックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
HP Pavilion 14-dvのパフォーマンスのチェックです。
CPU
今回は、Core i3-1215U搭載モデルをチェックしています。PBP(プロセッサー・ベース・パワー)が15Wと抑えられたCPUで、しかもCore i3ですが、旧世代の第11世代Core i7-1165G7を超えるマルチコアスコアが出ていました。シングルコアも、Core i7-1165G7を超えるスコアが出ています。
ウェブ閲覧や、Officeソフトでの簡単な作業などであれば、十分快適に使えるレベルの処理性能だと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR4-3200のデュアルチャネルで、普通の速さです。スロットメモリなので、メモリの換装は可能です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。ベンチマークの結果は、以下のとおりです。
Core i3モデルの内蔵グラフィックスは、インテルUHDグラフィックスですが、Core i5-1135G7と同程度のスコアが出ていました。一般用途としては、十分なグラフィックス性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェック結果は下表のとおりです。
1つあるUSB-Cポートは、Power Deliveryと、DisplayPortにも対応しています。
本機器への給電については、30W以上の出力があるものは使用できました。外出先に持ち出す場合は、小型のUSB-Cアダプターをカバンに入れておくと便利だと思います。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGBで表示出来ています。
質量のチェック
HP Pavilion 14-dvの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.42kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じです。モバイルノートPCと比べると重いですが、宅内用ノートPCとしては軽くて、扱いやすいと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.428kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 276g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP Pavilion 14-dvのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は43.3Whでした。
バッテリー駆動時間は下の通りです。メーカー仕様値はMobileMark 2018で計測した時間ですが、多くのメーカーが採用しているJEITA2.0であればもう少しバッテリー駆動時間が長いはずです。
当サイトで計測した連続動画再生時のバッテリー駆動時間は、メーカー仕様値よりも長めでした。少し負荷をかけた使い方をすると4時間くらいのバッテリー駆動時間になると思いますが、宅内で半日くらいバッテリー駆動で使うくらいなら対応できます。
バッテリー駆動時間 | |
(1) MobileMark 2018 | 最大 7時間30分 |
(2) 動画再生時 | 8時間21分 |
(3) FF14ベンチ | ー |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行
充電速度は普通です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、物理シャッターは付いていません。また、IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。ノートPCとしては普通の性能のカメラだと思います。
スピーカー
スピーカーは底面側の左右の端にあります。音質は比較的よく、ノートPC基準で勝手に採点すると、10点満点中6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は一瞬40W近くまで上がりますが、すぐに22W前後まで下がると、その後も徐々に下降し、15W前後まで下がっています。CPU温度は、最初だけ80℃台に達していますが、概ね60℃台に収まっており低めの温度なので、心配なく使用できます。
静音性のチェック
HP Pavilion 14-dvの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかっても、低めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
高い負荷をかけると、キーボード面の温度が上がっています。パームレスト部の右手側も温度が少し上がっていますが、そこまで不快に感じるほどではありません。
底面は、高めの負荷がかかると、底面の温度が上がります。他の機種にも言えることですが、ひざの上に置いていると、低温火傷する場合があるのでご注意下さい。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けプロセッサーなので、消費電力は低めです。
外観のチェック
HP Pavilion 14-dvの外観のチェックです。
キーボード面にはアルミニウム素材が採用されており、高級感がありますし、手で触ったときの質感もいいです。
ボディ素材にもアルミニウムが使用されていて、剛性も高いです。色はSAKURAカラーです。
ボディの高さは 17.5 mmと薄いです。
パームレスト部の右側には、指紋認証センサーを備えており、Windows Helloの指紋認証が使用できます。
排気口が液晶のヒンジに隠れるような配置となっています。排気熱が液晶に当たるのがやや気になります。
側面のポート類はご覧の通りです。USB x2、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)、HDMIを備えています。SDカードリーダーはありません。
HDMIとUSB-Cポートが右側面に配置されているので、外部ディスプレイに接続し、外付けマウスを使用するような場合は、ディスプレイとの接続用ケーブルが少し邪魔に感じるかもしれません。
ヒンジは下の図の角度まで開きます。フラットにはなりませんが、テーブルに置いて使う分には問題ないと思います。
底面です。
底面カバーを外すには、ゴム足の下にあるネジも取る必要があります。
底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。ファン1つと、ヒートパイプ1本で冷却しています。
スロットメモリなので、メモリの交換が可能です。
ストレージには、Type 2280のM.2 SSDを搭載していました。ストレージの換装も可能だと思います。なお、空きのM.2スロットはありません。
ACアダプターは45Wです。電源ケーブルが太いため、持ち運ぶときにかさばります。
まとめ
以上が、HP Pavilion 14-dvのレビューです。
今回はじめてインテル第12世代のCore i3-1215Uを使ってみましたが、意外と高い性能です。第11世代のCore i7-1165G7以上の性能があったので、ウェブ閲覧やOfficeソフトの使用など、一般的な作業は快適に動くと思います。
このCore i3-1215Uを搭載して、8万円台で購入できるので、コストパフォーマンスも高いと思います。
液晶は、視野角が広いIPSパネルで、フリッカーも発生しておらず、比較的見やすかったです。タッチ操作にも対応しているので、PC初心者や、スマホなどの操作に慣れている方にも使いやすいです。
ボディにはアルミニウム素材が使用されており、質感や剛性も高めでした。細部のデザインもよく、上品なSAKURAカラーなので、女性からの人気が高い機種となりそうです。
ただ、SAKURAカラーにはちょっと抵抗を感じる男性も少なくないと思います。男性にも使いやすいカラーがあれば、なお良かったです。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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