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HP ENVY Desktop TE01-1000の実機レビュー

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core i5-10400F Core i7-10700F |
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GPU | GTX 1650 SUPER GTX 1660 SUPER RTX 2060 SUPER |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 256GB SSD+2TB HDD 512GB SSD+2TB HDD |
価格 | 9万円台(税込)~ |
HP ENVY Desktop TE01-1000は、サイズはコンパクトでありながらも、最大でCore i7-10700F、GeForce RTX 2060 SUPERを選択できるミドルスペック・デスクトップPCです。
ミドルタワーケースと比べてふた周りも小さいコンパクトサイズなので、デスクトップ上に置いてもスペースを取りません。また、デザインもシンプルでおしゃれなので、どんなお部屋にも合うと思います。
無線LANも搭載しており、Wi-Fi6にも対応しているので、有線環境がないお部屋にももってこいです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次のモデルでレビューをしています。
レビュー機の構成
スタンダードモデルCore i5-10400F、GTX 1650 SUPER、メモリ16GB、256GB M.2 SSD+2TB HDD
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目次
お忙しい方は、「ENVY Desktop TE01-1000の特徴」のみお読みください。
ENVY Desktop TE01-1000の特徴
設置場所を選ばないコンパクトサイズ
HP ENVY Desktop TE01-1000は、サイズは縦置き約 155 × 316 × 339 mm(幅×奥行き×高さ)となっており、ミドルタワーやミニタワーよりもさらに小さいコンパクトサイズのデスクトップPCです。そのため、デスク上に置いてもスペースを取らず、狭い場所にも設置することが可能です。
また、"いかにもパソコン"的な無骨なデザインではなく、どんな雰囲気のお部屋にも合う、シンプルでおしゃれなデザインです。無駄なLEDもないので作業にも集中しやすいです。


コンパクトでも高性能パーツを搭載
HP ENVY Desktop TE01-1000は、これほどコンパクトでも、比較的高い性能のパーツを搭載できます。
現在は下記のような3種類のモデルが用意されており、Core i5-10400FとGTX 1650 SUPERを搭載したスタンダードモデルから、Core i7-10700F、RTX 2060 SUPERを搭載したハイパフォーマンスモデルプラスモデルまで用意されています。
ただ、細かなカスタマイズはできず、レビュー時点では、パフォーマンスプラスモデルは一時取り扱い停止となっており、パフォーマンスモデルに至ってはまた発売されておりません。
スタンダード | ハイパフォーマンス | ハイパフォーマンスプラス | |
CPU | Core i5-10400F | Core i7-10700F | |
メモリ | 16GB(16GB×1) | 32GB(16GB×1) | 32GB(16GB×2) |
GPU | GTX 1650 SUPER | GTX 1660 SUPER | RTX 2060 SUPER |
ストレージ | 256GB M.2 SSD +2TB HDD |
512GB M.2 SSD+2TB HDD | |
光学ドライブ | DVDライター | ||
消費電力 | 最大 310W | 最大 400W | 最大 500W |
価格[税別] | 118,000円 | 168,000円 | 188,000円 |
パーツ交換はやや面倒
HP ENVY Desktop TE01-1000は、コンパクトである代わりに、メモリやストレージ、グラフィックスを交換するときはやや手間です。手前に見える黒い固定器具を外してからでないと、これらのパーツを換装できません。また、CPUファンを、サイドフローのものにしたり、電源を品質の高いものにしたりと、細かなカスタマイズもできません。今後拡張を考えているなら別の機種のほうがいいと思います。「ケースを(掃除以外で)空けることはないよ」といったユーザーは本製品でもいいでしょう。

Wi-Fi 6に対応
デスクトップPCの場合、無線LANが搭載されていることはあまり無いのですが、本製品は無線LANを搭載しており、さらには最新規格であるWi-Fi 6にも対応しています。
無線LANに対応していることにより、有線LANが無い部屋にも設置することが可能です。
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
今回、搭載できるグラフィックスの中では最もグレード低いGeForce GTX 1650 SPUERですが、高いフレームレートが出ています。高リフレッシュレート環境も視野に入れることができるでしょう。
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 低設定 | 190 fps |
高設定 | 105 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 低設定 | 380 fps |
高設定 | 240 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
フォートナイト
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 低設定 | 198 fps |
高設定 | 126 fps | |
最高設定 | 91 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 低設定 | 175 fps |
高設定 | 129 fps | |
最高設定 | 102 fps |
※表示しているのは平均フレームレートです
その他のゲームタイトルのフレームレート
以下に、その他のゲームについて計測したフレームレートを掲載します。
GTX 1650 SUPERなら、負荷の重いゲームも低~高設定辺りで快適に動作します。さらに画質を求めるなら、GTX 1660 SUPERやRTX 2060 SUPER搭載モデルをおすすめします。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 軽量品質 | 88 fps |
標準品質 | 69 fps | |
高品質 | 48 fps |
![]() 重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 最低 | 110 fps |
中 | 78 fps | |
最高 | 61 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 低 | 101 fps |
高 | 47 fps | |
ウルトラ | 40 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 標準(デスク) | 135 fps |
高(デスク) |
94 fps | |
最高品質 | 86 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
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---|---|---|
Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 低品質 | 92 fps |
高品質 | 78 fps | |
最高品質 | 71 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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Core i5-10400F GTX 1650 SUPER |
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1920x1080 | 最高品質 | 21884(すごく快適) |
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
本製品で選択できる代表的なプロセッサーとそのベンチマークスコアを下表に掲載します。
現在販売されているモデルで搭載されているCPUは以下の通りとなります。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
本製品で選択できる代表的なグラフィックスは次の通りです。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、NVMe SSDと2TBのHDDを搭載しています。ゲームや多数のソフトをインストールするには256GBはやや足りないかもしれません。
~ ストレージ性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
普通の速度です。
~ SDカードスロット性能 ~

クリエイターソフトの処理時間&ベンチマーク
各クリエイターソフトの処理時間、またはベンチマークスコアです。
今回、シングルチャネルであったこともあり、あまり速くありませんでした。Lightroomのソフトを使うならデュアルチャンネルにすることをおすすめします。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Core i5-10400F | |
x265でエンコード (※1) | 12分32秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 58秒 |
QSVでエンコード (※3) | ー |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー

~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~

GeForce GTX 1650 SUPER
以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
デスクトップPCとしては、普通の騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度は普通ですが、GPU温度はやや高めです。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃台で推移しており、普通の温度です。

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。約80℃まで上昇しており、やや高めの温度です。

消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
それほど高性能なパーツを搭載していないので、消費電力は普通です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
全体的にグレーで落ち着きのあるデザインです。フロントパネルはルーバー(鎧板)のようになっており、隙間から吸気できるようになっています。

フロント側には、USB、SDカードスロット、Type-Cなどのポートがあります。

唯一点灯するLEDは電源ボタンのみです。

ウルトラスリムベイの光学ドライブが内蔵されています。

SDカードスロットが内蔵されているのは嬉しいですね。

天面はフラットです。

側面です。奥行きが非常に狭いです。


正面と背面の画像です。

マザーボードとグラフィックカードのポート類です。

底面です。フロント側のみゴム製の足になっています。


ケース内部のチェック
ケース内部全体
サイドパネル、黒い固定器具どちらもネジ1本で外すことができるので、アクセスはしやすい方です。ただ、手前のドライブベイの取り外しが難しいため、M.2 SSDやメモリの交換はしにくいです。

マザーボード
マザーボードはhp独自のOEMマザーボードです。スタンダードモデルではメモリは16GB×1のシングルチャネルとなっています。

CPUクーラー
トップフロー型のCPUクーラーが搭載されています。

グラフィックカード
スタンダードモデルに搭載されていた、GTX 1650 SUPERのグラフィックカードです。メーカーは不明です。


ストレージ
3.5インチストレージがフロント側にネジ止めされています。せっかくフロント側がスリット状になって吸気しているのに、ストレージが空気の流れを止めてしまっています。

電源ユニット
スタンダードモデルで搭載されていた電源容量は310W(80PLUS GOLD)となっています。

斜めから見た画像
斜めから見たケース内部の画像です。

反対側の斜めから見た画像です。

周辺機器
同梱されているワイヤレスキーボードとマウスです。レシーバーひとつで両方が動作します。
キーボードはかなり薄型でシルバー部分はアルミ製なので高級感があります。マウスも薄型で裏面のシルバー部分はアルミ製でこちらも高級感があります。これだけで1万円くらいはしそうな製品です。
どちらもApple製品のMagic Keyboard、Magic Mouse感があります。




まとめ
以上が、ENVY Desktop TE01-1000のレビューです。
コンパクトサイズで無線LANを内蔵しているので、設置スペースを選ばず、お部屋の雰囲気を崩さないシンプルなデザインが特徴的なデスクトップPCです。
コンパクトな割に、最大でCore i7-10700F、GeForce RTX 2060 SUPERを搭載でき、クリエイティブな作業や、3Dゲームも快適にできるスペックです。
ただし、パーツの換装や増設はしにくいため、将来的に色々拡張してみたいなら別のPCがいいと思います。PCケースをほとんど開けることがない方は、本製品でいいと思います。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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