HP Spectre x360 15 の実機レビュー

更新日:2020年12月20日

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i7-10750H
GPU GTX 1650Ti Max-Q
メモリ 16GB
ストレージ SSD + Optane H10
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 4K IPS / 4K OLED
質量 4K IPS:約2.04kg
4K OLED:約1.92kg
バッテリー 4K IPS:約15時間
4K OLED:約8.5時間
価格[税込] 16万円台~

※アンチリフレクションコーティング仕様

高性能+4K+ペン対応2 in 1 PC

HP Spectre x360 15は、ハイスペック、かつハイデザインのクリエイター向け2 in 1 PCです。

Core i7-10750H、GTX 1650Ti Max-Q、4Kディスプレイのハイスペック構成で、ペンにも対応しています。

4Kディスプレイについては、Adobe RGB、sRGBなどへ色域を変換する機能を持っており、Web用と印刷用のどちらのコンテンツの制作にも適しています。

Webクリエイターや、イラストレーター、動画編集者、YouTuberのような動画配信者など、様々なタイプのクリエイターが使える多機能のノートPCです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1650Ti Max-Q、4K OLED

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「HP Spectre x360 15の特徴」のみお読みください。

 

HP Spectre x360 15の特徴

多くの用途で使えるクリエイター向け2 in 1 PC

HP Spectre x360 15は、Core i7-10750H、GeForce GTX 1650Ti Max-Q、16GBメモリという高いスペックに、広色域の4Kディスプレイを搭載したクリエイター向けノートです。

質量が2kg前後と、外部グラフィックスを搭載したノートPCとしては比較的軽く、サイズもコンパクトで持ち運びがしやすいです。

ペンが使えて、タブレットに変形できるのも大きなメリットでしょう。多くの用途で使えるノートPCです。

多くの用途で使えるクリエイター向けノートPC

 

デザイン性も高い

HP Spectre x360 15は、スペックだけでなくデザイン性にも優れています。

ボディの縁は、エメラルドカットが施された多面体で、光り輝いており美しいです。また、コーナー部分がカットされており、電源スイッチやUSB Type-Cポートが配置された特徴的な形状です。

本体はアルミニウムを採用し、アッシュブラックとゴールドのツートンとなっており、高級感があります。

持っているだけで、おしゃれな人、または仕事ができる人と思われることでしょう。

多面体のデザイン

 

色域変換が可能な4Kディスプレイ

HP Spectre x360 15は、4K IPS液晶、もしくは4K HDR OLEDディスプレイを搭載しています。

4K OLEDディスプレイに関しては、広色域、100,000:1の高コントラスト比、HDR400に対応しており、正確な色表現で、メリハリがあり、くっきりとした表示が可能です。

また、工場出荷時にΔE<2の精度でのカラーキャリブレーションがなされています。このΔE<2という精度は、色差が非常に小さく、訓練された人しか見分けることができないレベルを表わしています。そのため、HP Spectre x360 15で作成したものを、他のPC(色表現の正確な)などで表示したり、印刷したりしたときに、思った色と違う、というようなことが起こりにくいです。

さらに、HP Display Controlを使用して、ディスプレイの色域変換が可能です。動画編集ならDCI-P3、写真編集ならAdobe RGB、ウェブコンテンツ作成ならsRGBという具合に変化させることができ、扱いやすいPCです。なお、メーカーの人との話によると、ファームウェア内に各色情報が保存されており、これをHP Display Controlから読み出しているそうです。

色域変換が可能
右のガモット図は当サイトで計測したもの

 

進化したアクティブペンを同梱

HP Spectre x360 15では、HPの新しいアクティブペンであるHP MPP アクティブペンが同梱されており、ペンでイラストや手書き文字を描くことができます。

旧モデルに同梱されていたHP Spectre アクティブペン2と比較すると、大幅に性能が向上していることが分かります。MPP2.0に対応し、遅延が少なくなり、4096段階の筆圧感知機能となることで、より本格的な描画にも使用できます。バッテリーの持ちもよくなりましたし、簡単にバッテリー残量を確認できるようにもなりました。さらに、充電しながらの使用が可能になったり、磁気でPC本体に吸着出来たりと、細かい部分でも使い勝手が向上しています。

アップグレードしたHP MPP アクティブペンを同梱
充電残量を確認できる
新旧アクティブペンの比較
  [同梱品]
HP MPP アクティブペン
[従来品]
HP Spectre アクティブペン2
対応方式 Microsoft Pen Protocol (MPP) 2.0 Microsoft Pen Protocol (MPP) 1.51
レポートレート 266Hz 133Hz
筆圧検知 4096 1024
傾き検知 対応
カスタマイズ機能 2つのボタンに割当 1つのボタンに割当
バッテリー充電方法 USB-Cでの充電
バッテリー時間 最大30日間 最大6日間
バッテリー残量表示 LEDでの充電状況確認が可能 なし

 

実際にイラストを描いてみましたが、比較的描きやすかったです。

CLIP STUDIOでイラストを描いてみた

 

ただし、製品の特性上、斜めの線をゆっくり描いたときに波打つ現象(ジッタ―)は発生します。

本当の定規を使って線を描いています

 

また、好みの問題でもありますが、iPad ProのApple Pencilのようにペン先の感触が固く、滑りやすいです。ペン先が柔らかいほうが良ければ、Microsoft Pen プロトコルの方式を採用したSurfaceペンやBAMBOO Ink Plusペンを使うといいでしょう。

ペン先は固い

 

イラスト制作アプリのAdobe Fresco対応のデバイスとしての認定も受けています。Adobe Senseiを利用した水彩、油彩が本物そっくりに描ける点が特徴のソフトです。

Adobe Fresco対応

 

顔認証および指紋認証対応

HP Spectre x360 15は、顔認証センサーと、指紋認証センサーを備えており、Windows Helloの顔認証、または指紋認証を使用してのWindowsへのログインも可能となっています。

顔認証
指紋認証

 

また、ウェブカメラのキルスイッチがついており、カメラを電気的にOFFにすることができるので、ウェブカメラを使った盗撮行為を防止することができます。

ウェブカメラのキルスイッチ

 

表面温度は高め

HP Spectre x360 15のデメリットですが、動画編集など負荷のかかる作業をすると表面温度が高くなります。パームレスト部分さえ温度が低めであれば、そこまで気にはならないものですが、本製品はパームレスト部分が結構熱くなります。そのため、負荷の高い作業をしていると手のひらが熱くなり、気になります。

動画編集ソフトで4K動画を編集しているときの表面温度

 

サーマルプロファイルを変更可能

HP Spectre x360 15は、以下のようにサーマルプロファイル(動作モード)を変更できます。状況によって使い分けるといいでしょう。本製品はやや熱くなりやすいので、基本的には「HP推奨モード」でいいと思います。ただし、後述しますが、「パフォーマンスモード」より処理速度は遅くなります。

サーマルプロファイル

 

クリエイター向けソフトの使用感

以下、クリエイター向けソフトを使ったときの使用感や各種処理時間を掲載します。処理時間の棒グラフに関しては、本製品で計測したものを緑色にしています。

いずれのソフトも快適に動作しますが、やや気になるのはメモリ容量です。いずれかのソフトを単一で起動するなら16GBでも足りますが、複数のクリエイター向けソフトを同時に起動すると、16GBのメモリでは不足する可能性があります。オンボードメモリなので交換することもできません。もう少し多めのメモリを選択できると良かったです。

Adobe Lightroom Classic CC(写真編集ソフト)

Lightroom Classic

まずは、筆者も毎日のように使用しているLightroom Classicを試しましたが、非常に快適に操作できます。

筆者がよく使うレンズ補正、露光量・白レベルの変更、スポット修正などを実行しても、すぐにプレビュー画面に反映されます。

現像時間も、Core i7-10750Hにしてはやや遅いですが、それでも十分な速さです(パフォーマンスモードで計測)。

上述したように、ディスプレイの色域も広く、Web掲載用、印刷用のどちらのコンテンツにも適した製品です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
74秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
84秒 [レビュー機で計測]
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください

 

Adobe Photoshop CC(画像編集ソフト)

Photoshop

Photoshopも非常に快適に動作します。

「ぼかし」、「変形」、「広角補正」、「ゆがみ」などの各種フィルターを適用してみましたが、直ぐに反映されます。また、「被写体を選択」、「オブジェクト選択ツール」、「コンテンツに応じた塗りつぶし」といった人工知能を用いた処理も、数秒で終わります。

液晶についても、上述したように広い色域を持っており、Photoshopの使用に適したノートPCと言えると思います。

 

Adobe Premiere Pro CC(動画編集ソフト)

Premiere Pro

Premiere Proも快適です。

4K動画を使ったカット&テロップ挿入などの簡易的な編集、Lumetriカラーによるカラー補正、グリーンバックを使ったクロマキー合成などを行ってみましたが、非常に快適に作業できました。プレビューもカクつくことなく再生できます。

だし、プレビューするとパームレスト部分の温度が高くなり、結構熱く感じます。

一部の区間のレンダリング、ワープスタビライザー、最終書き出しのような時間のかかる処理については、GeForce RTXシリーズのようなグラフィックスを搭載した上位の機種と比べるとやや時間がかかりますが、大きく違うわけでもありません。なお、下の書き出し時間は、パフォーマンスモードで計測しています。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

※2020/12/20 レビュー機のCPU名が間違っていたので訂正しました

Core i9-10980HK/16GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒
Core i9-10980HK/32GB
GeForce RTX 2080 S Max-Q
4分18秒
Core i7-10875H/16GB
GeForce RTX 2060
4分50秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650Ti Max-Q
6分14秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7(動画変換/編集ソフト)

TMPGEnc Video Mastering Works

エンコードのみパフォーマンスモードおよびHP推奨モードで処理時間を計測しました。速いエンコードではありますが、Core i7-10750Hにしてはやや遅いかなと感じました。熱の影響なのか、CPUクロックが徐々に下がっており、時間のかかる処理であればあるほど、徐々に遅くなっていくような感じでした。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  HP推奨モード パフォーマンスモード
x265でエンコード (※1) 17分15秒 15分55秒
QSVでエンコード (※2) 3分00秒 2分54秒
NVENCでエンコード (※3) 1分12秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i9-10980HK 11分11秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
15分55秒 [HP推奨モード]
17分15秒 [パフォーマンスモード]
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i3-10110U 42分20秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[HP推奨モード]、[パフォーマンスモード]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック
HP推奨モード
パフォーマンスモード

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

HP Spectre x360 15には、4K IPS モデルと、4K OLED モデルがあります。今回は、4K OLEDディスプレイについて評価します。

4K OLEDタッチディスプレイ

色域が非常に広く、色域変換機能もあり、多くの用途で使用できるディスプレイです。最大輝度は、当サイトの計測では375cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

下表のように色域は非常に広いです。また、前述したように、色域を変換する機能も搭載されており、Webコンテンツ制作、印刷用コンテンツ制作のどちらの用途でも、扱いやすいです。

  カバー率
sRGB 100% 107.6%
DCI-P3 100% 105.9%
Adobe RGB 100% 103.7%

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃っており直線的です。自然な発色であることが分かります。なお、どのディスプレイモードで計測しても同様でした。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほとんど感じませんが、タッチパネル特有の電極線がやや見えます。

画面拡大

コンバーチブル型の2 in 1 PCは光沢ディスプレイが多いですが、本製品はアンチリフレクションにより反射が抑えられており、映り込みも少なく、長時間の使用でも目が疲れにくくなっています。

画面への映り込み

フリッカーが確認できました。輝度を高めにしていれば、それほど酷くはないですが、低めだとバックライトが消灯している時間が結構長いので、体質によっては眼が疲れる方もいるかもしれません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

仕様では、キーピッチ : 約18.0×18.4mm、キーストローク : 約1.5mmとなっています。割としっかりとした打鍵感があり、普通の打ち心地だと思います。

タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンも押しやすいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。


キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

ここでのテストは、「HP推奨モード」および「パフォーマンスモード」の両方で計測しています。

サーマルプロファイル

 

CPU

今回、Core i7-10750Hを搭載しています。「HP推奨モード」だとこのCPUにしてはベンチマークスコアがやや低めです。「パフォーマンスモード」もやや低めですが、このくらいのスコアのPCもあるので、大きく低いというわけでもありません。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
HP推奨モード
パフォーマンスモード
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Ryzen 5 4600H 3260
Ryzen 7 Pro 4750U 3197
Core i7-10750H 2965
2660 [パフォーマンスモード]
2401 [HP推奨モード]
Ryzen 7 4700U 2585
Ryzen 5 4500U 2414
Core i7-10710U 2211
Ryzen 3 4300U 1558
Core i7-1065G7 1484
Core i5-1035G1 1424
Core i3-10110U 922
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[HP推奨モード]、[パフォーマンスモード]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスはGeForce GTX 1650Ti Max-Qを搭載しています。GeForceシリーズの中ではエントリー向けのグラフィックスとなります。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
HP推奨モード
パフォーマンスモード
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 2080Ti
12388
デスクトップ用
RTX 2080 SUPER
10674
デスクトップ用
RTX 2070 SUPER
9583
RTX 2080 9456
RTX 2070
SUPER
8322
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 2060 6004
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
GTX 1650Ti Max-Q 3095 [パフォーマンスモード]
2857 [HP推奨モード]
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[HP推奨モード]、[パフォーマンスモード]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックスの詳細は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、NVMe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe-NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
2541 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれていないストレージは、他のPCで計測した代表値です

 

SDカードスロット

microSDカードスロットの速度は比較的速いです。カード挿入後の出っ張りはほとんどありません。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには、4K IPSモデルが約2.04kg、4K OLEDモデル:約1.92kgと書かれてています。4K OLEDモデル計測した当サイトの計測値は下表の通りです。

HシリーズのCoreプロセッサーにGeForce GTXシリーズを搭載したノートPCとしては比較的軽いのではないかと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.896kg
ACアダプター 399g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は72.9Whです。やや多めの容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能パーツを搭載しているので、それほど長くは駆動できません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  4K IPSモデル 4K OLEDモデル
(1) JEITA2.0測定方法 最大15時間 最大8.5時間
(2) 動画再生時 5時間06分
(3) PCMark 8 Work テスト 3時間45分
(4) PCMark 10 Battery (Gaming)
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。なお、以下は一部を除き「パフォーマンスモード」で実行しています。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

騒音値は普通かなと思います。なお、HP推奨モードでも、パフォーマンスモードでも騒音値はほとんど変わりませんでした。

騒音値
HP推奨モード & ハイパフォーマンスモード
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時(1/2画質)
左から4番目:Premiere Proで4K動画を書き出し

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。

ターボブースト後、CPUクロックが徐々に下がると共にCPU温度も徐々に下がってきます。最初はやや高めの温度ですが、後半は低めの温度になります。

また、HP推奨モードよりパフォーマンスモードのほうが全体的にやや高めの温度でした。

HP推奨モード
パフォーマンスモード
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

全体的に表面温度は高めです。特にパームレスト部分の温度が高めで、少し高めの負荷をかけると手の平が熱くなり不快です。ずっと触っていると火傷しそうです。

また、本製品は背面から排気するのではなく側面から排気します。そのため、マウスを使っていると手がやや暖かくなります。

PC本体の表面温度
ハイパフォーマンスモード
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

通常のノートPCよりは高めの消費電力ですが、クリエイター向けノートPCとしては低めの消費電力ではないかと思います。

消費電力
ハイパフォーマンスモード
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Spectre x360 15の外観のチェックです。

特徴的な側面形状&カラーで、素敵なデザインです。

 

天板の画像です。

 

キーボードの上部及び側面の斜めになっているところに、スピーカーが搭載されており、音質は比較的良いです。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

HP Spectre x360 15のインターフェイスは、USB-C x2(USB Power Delivery、DisplayPort、Thunderbolt 3に対応)、フルサイズUSB、HDMI、microSDカードリーダーとなっています。USB-Cを利用しての給電や外部ディスプレイへの接続も可能なので、持ち出して使用するときでも便利です。

 

底面はネジがほとんどありません。スッキリとしています。

 

ACアダプターは135Wで、丸みを帯びていて持ちやすいです。ただし、電源ケーブルは太いです。

 

まとめ

以上が、HP Spectre x360 15のレビューです。

HシリーズのCoreプロセッサー、GeForce GTX 1650Ti Max-Qと高いスペックに、広色域ディスプレイを搭載し、ペンも使えて、タブレット形状などにもなる多機能の2 in PCです。

4K OLEDディスプレイについては、Adobe RGBやsRGBなどへ色域を変換できる仕組みも搭載されています。

画像編集、動画編集、イラスト制作など、多くの用途で使用でるノートPCです。

アッシュブラックとゴールドのツートンカラーで、エッジは特徴的な形状をしており、デザインも非常に良いと思います。

ただし、表面温度が高めです。高い負荷をかけつつ手をPC上に置いてタイピングなどしていると、手の平がかなり熱くなるので扱いには注意が必要です。

 

高性能+4K+ペン対応2 in 1 PC

HP Spectre x360 15

特徴

  • Core i7(H)+GTX 1650Ti Max-Q+4K
  • HP MPPアクティブペンを同梱
  • 高いデザイン性

こんなあなたに

  • ペンを使ったクリエイティブな作業が多い方
  • かっこいい2 in 1 PCが欲しい方
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