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HP OMEN 30L Desktopの実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core i9-10900KF(完売) Core i7-10700KF |
---|---|
GPU | RTX 2080 SUPER RTX 2080Ti(完売) RTX 3080(11月中旬) RTX 3090(11月中旬) |
メモリ | 32GB / 64GB |
ストレージ | 1TB SSD+2TB HDD |
価格 | 28万円台(税込)~ |
HP OMEN 30L Desktopは、パーツからケーブルに至るまで、ルックスにとことんこだわったミニタワーのゲーミングPCです。
見た目の通り、おしゃれでスマートなデザインが特徴的で、内部の見える強化ガラス製のシースルーサイドパネルと、LEDライティングが存在感を際立たせています。
内部へはワンタッチでアクセスできるツールレス設計を採用し、メンテナンス性も抜群。
11月中旬以降にはGeForce RTX 30シリーズを搭載したモデルも発売予定です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。
なお、今回は次の構成でレビューをしていますが、既に完売しているモデルです。購入を検討される方はハイパフォーマンスモデルか、RTX 3090、RTX 3080搭載モデルの発売を待ちましょう。
Core i9-10900KF、GeForce RTX 2080Ti、メモリ64GB、1TB M.2 SSD+2TB HDD
※現在、エクストリームモデルは完売
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目次
お忙しい方は、「OMEN 30L Desktopの特徴」のみお読みください。
また、今回レビューしたエクストリームモデルは既に完売しているため、ゲームベンチマークテストは省略しています。ご了承ください。その分外観写真等を多めにしています。
OMEN 30L Desktopの特徴
吟味されたパーツ類
HP OMEN 30L Desktopの最大の特徴はやはりおしゃれな見た目でしょう。本製品は内部を美しく見せるためにパーツは全て吟味され、ケーブルにはフラットブラックケーブルを採用し、統一性を持たせています。ルックスに細部までこれほどこだわったBTOのゲーミングPCはほとんど見たことがありません。
シースルーガラスサイドパネルとLEDライティング
OMEN 30L Desktopは、スモークガラスの様なうっすらと内部の見えるブラックグラスウィンドウのフロントパネル、ノイズ防止のEMIコーティングを施した強化ガラス製シースルーサイドパネルを採用しています。
LEDが正面のロゴ、前面ファン、ケース内上部、CPUクーラー、メモリ、グラフィックカードと、前面と内部を含めて計6ヶ所に搭載され、プリインストールされている「OMEN Command Center」から発光パターンを制御できるようになっています。
LED発光パターンは単色カラーから、サイクル、ブリージングなど各パーツごとに変更することができ、好きな色に統一させることも可能です。
ただし、グラフィックカードだけは下側のLEDだけが変わるので、ちょっとわかりにくいのが残念です。
スリムなデザインでインテリアにもグッド
OMEN 30L Desktopは、見た目はもちろん、内部も美しいので、お部屋のインテリアとして、ひと際目を引くこと間違いなしです。また、本製品はミニタワーのスリムデザインなので、デスク横の隙間や、デスク上に置いてもそれほど窮屈ではありません。
ワンボタンで内部にアクセスできるツールレス設計
OMEN 30L Desktopは、簡単に内部にアクセスができるツールレス設計となっています。背面の「アクセスドアボタン」を押し込むだけでサイドパネルがパカッと開く仕組みになっており、とても便利。ちょっとした増設やパーツ交換も簡単に行えるので、メンテナンス性も抜群です。
ミニタワーでも高性能パーツを搭載可能
OMEN 30L Desktopは、ミニタワーでも高性能パーツを搭載でき、RTX 2080TiやRTX 2080 SUPERなどの大型のグラフィックカードも入ります。パーツメーカーも、CPUクーラーや電源、ファンはCoolerMaster製、メモリにはHyperX製が採用されるなど、妥協がありません。ストレージ容量も多く、コアゲーマーも満足する製品となっています。
ただし、細かなカスタマイズはできず、今回レビューしたRTX 2080Ti搭載モデルは完売となっており、現状選択できるモデルも少ないです。
ですが、新世代グラフィックスであるRTX 3090、RTX 3080搭載モデルが2020年の11月中旬以降に発売される予定なので、現在本製品の購入を検討している方は、もう少し待ったほうがいいでしょう。
また、本製品よりワンサイズ小さいミドル~ミドルハイスペックが中心の「OMEN 25L Desktop」という製品もあるのでチェックしてみてください。
ハイパフォーマンスモデル | エクストリームモデル | |
CPU | Core i7-10700KF | Core i9-10900KF |
CPUクーラー | 水冷クーラー | 水冷クーラー |
メモリ | 32GB | 64GB |
ストレージ | 1TB SSD+2TB HDD | 1TB SSD+2TB HDD |
GPU | RTX 2080 SUPER | RTX 2080Ti |
価格[税別] | 298,000円 ~ | 398,000円 ~(完売) |
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
本製品で選択できる代表的なプロセッサーとそのベンチマークスコアを下表に掲載します。
現在販売されているモデルで搭載されているCPUは以下の通りとなります。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
本製品で選択できる代表的なグラフィックスは次の通りです。今回レビューしたRTX 2080Ti搭載モデルは完売となっています。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、1TBのNVMe SSDと2TBのHDDを搭載しています。多めの容量が搭載されており、複数のゲームをインストールするのに安心です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間&ベンチマーク
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Core i9-10900KF | |
x265でエンコード (※1) | 7分07秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 54秒 |
QSVでエンコード (※3) | ー |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲーム等に集中しづらいです。
高性能パーツを搭載しているにしては、いずれも”やや低め~普通”の騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPUおよびGPU温度は、やや高めです。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃台で推移しており、やや高めの温度です。
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。こちらも80℃台で推移しており、やや高めの温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
同スペックのPCより、アイドル時から高負荷時まで全体的に消費電力はやや高めでした。なお、LEDをすべてオフにすると、アイドル時で約8W下がりました。
アイドル時 | エンコード時 | FF XIV実行時 (60fps制限) |
FF XIV実行時 (fps制限なし) |
|
Core i9-10900KF RTX 2080Ti |
約53W (約45W) |
約283W | 約220W | 約420W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
ミニタワーですが、従来のミニタワーケースより幅がスリムですが、やや高さがあるようです。
電源を入れるとフロントパネルのダイヤ型のLEDとファンが点灯します。
フロントパネルはブラックグラスウィンドウとなっており、やや内部が透けるようになっていておしゃれです。
フロントパネル側面はメッシュ状になっており、ここから吸気します。
天面のインターフェースです。USB Type-Aが2 ポート(1ポートはバッテリーチャージ機能対応)、ヘッドホン/マイクがあります。電源ボタンは一番右に配置されていますが、小さくて細いので押しにくいです。ただし、ぶつかったり、手が触れたりなどして、誤って電源ボタンを押してしまうことは少ないと思います。
天面です。こちらもメッシュ状となっており、天面に配置された水冷クーラーのラジエーターから排気します。また、排気口を塞ぐので推奨はしませんが、天面はフラットになっているので、ゲームのコントローラーやヘッドセットなどを置くことが可能です。
フロントパネルは底面のネジ1ヶ所をはずすことで開くことができます。フロントファンはCooler Master製の120mm LEDファンが採用されています。
右側面です。
左側面です。
正面と背面の画像です。
マザーボードのポート類です。
底面もメッシュ状になっており、エアフロー効率を高めています。
ゴム足は15mmと高めです。
ケース内部のチェック
ケース内部全体
ケース内部です。ケーブル類はすっきりと綺麗にまとめられており、エアフローも確保されています。歪みのないグラフィックカードも美しいです。
マザーボード
Z490チップセットのMicro ATXマザーボードです。メーカーは不明です。おそらくOMEN独自のマザーボードだと思います。
CPUクーラー
CPUクーラーにはCoolerMaster製の水冷クーラーが採用されています。ラジエーターは天面に設置されています。
GeForce RTX 2080Ti搭載モデルのグラフィックカードです、こちらもメーカーは不明です。おそらくOMEN独自のOEMグラフィックカードだと思います。
M.2 SSD
M.2 SSDにはWestern Digital製のWD_Black 1TB M.2 SSD (PCIe NVMe)が搭載されています。空きスロットが1つあるので増設も可能です。
電源ユニット
電源ユニットにはCooler Master製の750W ATX電源(80PLUS Platinum)が搭載されています。
電源ユニットはモジュラー式ではないので、余ったケーブルは裏面でまとめられています。
その他
3.5インチシャドウベイはフロント部分に縦に2つあります。こちらも1つ空きがあるので増設可能です。
VGAサポートがグラフィックカードを支えているので、大きくて重たいグラフィックカードでも安心です。
ケーブルは結束バンドなどで丁寧にまとめられており綺麗です。
斜めから見た画像
斜めから見たケース内部の画像です。
反対側の斜めから見た画像です。
まとめ
以上が、HP OMEN 30L Desktopのレビューです。
内部の見えるシースルーガラスサイドパネルと、綺麗にまとめられた統一感のある内部、6ヶ所のLEDライティングなど、ルックスにもこだわったゲーミングPCです。部屋に配置するだけで目立つこと間違いなしです。
内部にも簡単にアクセスできるので、パーツの換装やメンテナンス性も優秀です。
特に性能だけでなくデザインにもこだわりたいというユーザーにはおすすめです。自作でもここまで綺麗なPCを組むにはそれなりの知識と経験が必要となります。
性能もRTX 2080 SUPERなど、高性能パーツを搭載することができ、妥協はありません。カスタマイズができず、用意されているモデルも少ないですが、どれもコアゲーマー納得の構成だと思います。
非の打ち所がなさそうですが、ひとつあげるとすればLEDライティングによる消費電力でしょうか。アイドル時だけで約8Wほど違います(8Wを12時間、30日使用すると約72円)。
11月中旬以降にはRTX 3090、RTX 3080搭載モデルが発売予定です。購入を検討している方はそちらの発売を待ちましょう。
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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