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HP ENVY x360 13とMacBook Proの比較

更新日:2019年9月25日

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

今回は、日本HP様の依頼により、HP ENVY x360 13とMacBook Proの比較を行います。メーカーから比較の依頼を受けているとは言え、HPのパソコンを高く評価するようなことはせず、公平に評価していきたいと思います。

 

目次

 

仕様の比較

2機種の仕様は次のようになっています。

ENVY x360 13はRadeon VegaグラフィックスのRyzenプロセッサー、MacBook Pro 13インチはIris Plusグラフィックス内蔵のインテルCoreプロセッサーを搭載している点が特徴で、どちらもグラフィックス性能がやや高めなのが特徴です。

仕様の比較
  ENVY x360 13 MacBook Pro 13インチ
画像
CPU Ryzen 7 3700U
Ryzen 5 3500U
Ryzen 3 3300U
Core i5-8279U
Core i5-8257U
GPU Radeon RX Vega 10
Radeon Vega 8
Radeon Vega 6
Iris Plus 655
Iris Plus 645
メモリ 8GB / 16GB 8GB / 16GB
ストレージ 256GB / 512GB
PCIe SSD
128GB ~ 2TB
PCIe SSD
液晶 13.3型
1920x1080
IPS タッチ 光沢
13.3型
2560x1600
IPS 光沢
質量 約1.28kg 約1.37kg
バッテリー 53Wh 58.0 / 58.2Wh
サイズ [横幅]306mm
[奥行]212mm
[高さ]16mm
[横幅]304.1mm
[奥行]212.4mm
[高さ]14.9mm
価格 6万円台~ 13万円台~

 

液晶ディスプレイの比較

液晶ディスプレイについては、MacBook Pro 13インチのほうがやや見やすいと思います。

MacBook Proは、2560x1600と高解像度で色域も広く、よりクリエイターに最適な液晶となっています。ただ、ENVY x360 13もsRGBカバー率は約100%あり、Web掲載用の画像および動画編集をするなら十分な色域です。

さらに、ENVY x360 13は、タッチパネルおよびアクティブペンにも対応しています。

液晶ディスプレイの特性
  ENVY x360 13 MacBook Pro 13インチ
画像
解像度 1920x1080 2560x1600
sRGBカバー率 99.6% 100%
Adobe RGBカバー率 75.2% 88.7%
タッチパネル 対応 ×
アクティブペン 対応 ×

 

なお、どちらも光沢液晶ですが、MacBook Proはやや反射が抑えられているように見えます。

映り込み

どの色も1:1の直線に比較的近く、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域は広く、当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.6%、Adobe RGBカバー率は75.2%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきはないですが、タッチパネルを搭載しているため、電極線がやや見えます。

画面拡大

光沢液晶ですので、映り込みがあります。

画面への映り込み

下図のようにフリッカーが発生しています。肉眼では分かる方はほぼいないと思いますが、長時間作業をしていると疲れやすい人もいるかもしれません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードの比較

キーボードは好みによりますが、どちらも普通の打ち心地です。

ENVY x360 13は、Enterキーが端にない点が気になりますが、Enterキーは十分な大きさがあるので、そこまで打ち間違いはありません。キーの押しやすさも普通です。
MacBook Proは、バタフライキーボードを採用し、キーストロークがかなり短いですが、しっかりとした打鍵感があり、普通に打てると思います。ただ、底付きの衝撃がややあるので、(個人差もありますが)長時間打つと指が痛くなりやすいです。

キーボードの比較
  ENVY x360 13 MacBook Pro 13インチ
全体図
拡大図
キーピッチ 約19x19mm 約19x18.5mm (実測)
ストローク 約1.3mm 約1mm弱 (実測)

 

パフォーマンスの比較

各PCは、次のCPUを選択できますが、パフォーマンス(処理速度)は、MacBook Proのほうが優れています。

CPUのラインナップ
  ENVY x360 13 MacBook Pro
画像
CPU Ryzen 7 3700U Core i5-8279U
Ryzen 5 3500U Core i5-8257U
Ryzen 3 3300U

 

以下、ベンチマークスコアを掲載しますが、ENVY x360 13は搭載できる最も高い性能のRyzen 7 3700U、MacBook Proは最も低い性能のCore i5-8257Uで計測しています。

 

CPU

CPU関連のベンチマークスコアです。本来、Ryzen 7 3700Uは、Core i5-8257Uと同等程度のスコアが出るはずですが、ENVY x360 13はボディが薄く小型であるせいか、サーマルスロットリングが発生し、想定したスコアが出ませんでした。MacBook ProのCore i5-8257Uのほうが高いスコアになっています。

CINEBENCH R20
Core i7-9750H 2640 [参考]
Core i5-8257U
(MacBook Pro)
1650
Core i5-8265U 1252 [参考]
Ryzen 7 3700U
(ENVY x360 13)
1086
Geekbenck 5
Core i7-9750H 5784 [参考]
Core i5-8257U
(MacBook Pro)
4100
Core i5-8265U 3546 [参考]
Ryzen 7 3700U
(ENVY x360 13)
3366

 

グラフィックス

グラフィックス性能についても同様です。ただ、GeForce MX250のような外部グラフィックスと比較すると、いずれもかなり低いスコアであるため、どんぐりの背比べかなとは感じます。

Geekbenck 4
GeForce MX250 49113 (Open CL)
Iris Plus 655
(MacBook Pro)
38101 (Open CL) ※1
Intel UHD 620 35450 (Open CL)
Iris Plus 645
(MacBook Pro)
35101 (Open CL)
Radeon RX Vega 10
(ENVY x360 13)
33429 (Open CL)
※1 GeekBenchのサイトから参照
Geekbenck 5
GeForce MX250 11550 (Open CL)
Iris Plus 645
(MacBook Pro)
7400 (Open CL)
Intel UHD 620 5547 (Open CL)
Radeon RX Vega 10
(ENVY x360 13)
3681 (Vulkan) ※1
※1 Open CLで動かなかったためVulkanで計測

 

クリエイター向けソフトの処理時間

クリエイターソフトの処理時間を確認します。

Lightroomの書き出しは、Core i5-8257U搭載のMacBook Proが、Ryzen 7 3700U搭載のENVY x360 13の半分くらいの時間で処理が終わっています。Ryzen 7 3700Uは、通常であれば、もっと速いはずなのですが、この小型ボディは十分な性能を発揮できませんでした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒
Core i5-8257U
8GBメモリ
111秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
Ryzen 7 3700U
16GBメモリ
196秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。

 

Premiere Proの書き出しも、MacBook Proのほうが速いです。ENVY x360 13が遅いのは、CUDAが使えずOpen CLで処理するためというのもあります。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i5-8257U
Iris Plus 645
438秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
Ryzen 7 3700U
Radeon RX Vega 10
1136秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用

 

ストレージ

ストレージはどちらもPCIe SSDを搭載しており高速ですが、MacBook Proのほうが大きな容量のSSDを選べます。

CrystalDiskMark /
ENVY x360 13 MacBook Pro 13インチ
最大512GB PCIe SSD 最大2TB PCIe SSD

 

USB Type-C 充電器の動作テスト

USB Type-C 充電器の動作テストです。

今回試した中で、ENVY x360 13は46WのPD充電器までは利用できましたが、それ以下の容量では充電できませんでした。一方、MacBook Proはいずれの充電器も使用できました。

充電器で充電できるかをテスト
  ENVY x360 13 MacBook Pro
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W)
AUKEY 充電器(46W)
cheero 充電器(18W) ×
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A) ×
AUKEY 充電器(5V/2.4A) ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器

 

質量の比較

質量に関しては、ENVY x360 13のほうが軽いです。

質量
  ENVY x360 13 MacBook Pro
画像
PC本体 (実測値) 1.274kg 1.363kg
PC本体+ACアダプター (実測値) 1.564kg 1.625kg

 

バッテリー駆動時間の比較

バッテリー駆動時間は、MacBook Proのほうが長いです。

MacBook Proは低負荷時の消費電力が小さく、バッテリー容量もやや多いため、動画再生時のバッテリー駆動時間が長かったです。なお、負荷の高い作業を実行した場合は、結果は変わるかもしれません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  ENVY x360 13 MacBook Pro
画像
バッテリー容量 53Wh 58.0 / 58.2Wh
動画再生時 6時間15分 9時間36分
ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生、画面輝度は約120cd/m2
※ ENVY x360 13の電源モードは高パフォーマンス

 

静音性のチェック

低負荷時はMacBook Proのほうが静かです、高負荷時はENVY x360 13のほうが静かです。

騒音値
  ENVY x360 13 MacBook Pro
画像
アイドル時 約20dB 約20dB
動画再生時 約26dB 約20dB
エンコード実行時 約41dB 約45dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

パーツの温度はどちらも高いです。

ENVY x360 13は、CPU使用率が100%になるエンコードを実行すると、CPU温度が90℃を超え、その後サーマルスロットリングが発生します。すると、CPU温度は60℃台まで下がりますが、CPUクロックが下がるため、処理時間が遅くなってしまいます。

MacBook Proはサーマルスロットリングは発生しないものの、90℃を超える高いCPU温度で推移しています。

パーツの温度
ENVY x360 13
MacBook Pro
測定環境:室内温度 約26℃

 

表面温度のチェック

表面温度はENVY x360 13のほうが低いです。

上で記載した通り、ENVY x360 13は、すぐにサーマルスロットリングが発生し、CPU温度が低くなるため、表面温度はMacBook Proに比べると低めです。

MacBook Proは高いCPU温度で推移するため、表面温度も高めです。

表面温度
  ENVY x360 13 MacBook Pro
画像
エンコード時

 

消費電力のチェック

アイドル時や低負荷時はMacBook Proの消費電力のほうが低いです。

表面温度
  ENVY x360 13 MacBook Pro
画像
アイドル時 8W 4W
動画再生時 10W 7W
エンコード時 20~26W 38W

 

価格の比較

価格は、ENVY x360 13のほうがかなり安いです。

下図は最も高いグレードのモデルのENVY x360 13と、最も低いグレードのモデルのMacBook Proについて価格を比較したものです。ENVY x360 13のほうが高いグレードのモデルであるにも関わらず、MacBook Proよりも安くなっています。

価格例
  ENVY x360 13 MacBook Pro
画像
モデル 最も高いモデル 最も低いモデル
CPU Ryzen 7 3700U Core i5-8257U
メモリ 16GB 8GB
ストレージ 512GB SSD 128GB SSD
価格[税別] 88,000円 139,800円

 

インターフェースの比較

インターフェースは、ENVY x360 13のほうが豊富です。

ENVY x360 13は、USB Type-Cの他に、micro SDカードスロット、フルサイズUSB、ヘッドホン端子などがあります。ただし、USB Type-CはThunderbolt 3に対応していません。

MacBook ProはUSB Type-Cとヘッドホン端子のみです。USB Type-CはThunderbolt 3に対応しています。今回借りたモデルはUSB Type-Cが2つのみですが、上位のMacBook Pro 13インチは4つ搭載されており、周辺機器などをUSB Type-Cで統一している方は便利だと思います。

インターフェース
ENVY x360 13
MacBook Pro

 

外観の比較

外観はどちらも素敵だと思います。

なお、ENVY x360 13は、2 in 1 PCなので、タブレットやL字などの形状へ変形することが可能で、多くの利用シーンで活用できます。

消費電力
  ENVY x360 13 MacBook Pro
正面
背面
底面
変形 出来ない
AC
アダプター

 

薄さは、MacBook Proのほうがやや薄いです。

高さ

 

まとめ

HP ENVY x360 13は、価格がかなり安く、また変形できて、タッチパネルやペンにも対応しており、幅広いユーザーが多くの利用シーンで使えるノートPCです。MacBook Proより処理性能は劣っているものの、Officeの使用やWeb閲覧など一般的な作業は全く問題なく、液晶も見やすいです。どちらかといえば、大衆向けのモバイルノートです。

一方、MacBook Proは、ENVY x360 13よりも処理性能が高く、液晶の色域も高くクリエイティブな作業もできるノートPCです。ただし、負荷の高いクリエイティブワークをするには、この製品でもスペックが足りないため頻繁に編集系の作業をする方には適しません。普段は一般的な作業をすることが多いけど、たまに画像編集や動画編集を行うような方に適しているモバイルノートです。

 

コスパが高いモバイルノート

HP ENVY x360 13

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