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HP Pavilion Gaming 15(2018年モデル)の実機レビュー

更新日:2018年9月9日
CPU Core i5+ 8300H
Core i7-8750H
GPU GTX 1050
GTX 1050Ti
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ HDD(Optaneメモリー)
PCIe SSD + HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 フルHD IPS 非光沢
UHD(4k) IPS 非光沢
質量 約2.34kg
バッテリー 約7時間30分~
価格 9万円台~(税別)
エントリー向けゲーミングノートPC

Pavilion Gaming 15は、GeForce GTX 1050またはGTX 1050Tiを搭載したエントリー向けのゲーミングノートPCです。

GeForce GTXシリーズの中では、低めの性能ですが、はじめてゲームをするような方には十分なスペックだと思います。

下位モデルなら10万円台(現在キャンペーン中で9万円台)から購入可能です。下位モデルはHDDを搭載していますが、Optaneメモリーを搭載することで、ゲームのロード時間などは短縮されます。上位モデルはPCIe SSD + HDDという構成になります。

また、クリエイターがゲーミングPCを購入することも多いため、本製品ではUHD(4K)液晶を搭載したクリエイターモデルもラインナップされています。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1050Ti(4GB)、128GB PCIe SSD+1TB HDD

目次

お忙しい方は、「Pavilion Gaming 15の特徴」のみお読みください。

Pavilion Gaming 15の特徴

エントリーモデルのゲーミングノートで、価格は9万円台~

Pavilion Gaming 15は、Hシリーズの第8世代CPUに、GeForce GTX 1050/1050Tiを搭載したゲーミングPCで、高いスペックというわけではないですが、ゲーム入門機としては必要十分なスペックになっています。ある程度グラフィック品質設定を落とす必要はあると思いますが、ライトにゲームを行う程度であれば十分でしょう。

エントリー向けということで、価格も抑えられています。特に現在キャンペーンをやっており、Optaneメモリーを搭載したCore i5+ 8300HプロセッサーおよびGeForce GTX 1050のモデルが、通常なら10万円台ですが、今回9万円台(税別)で購入することが可能です。

なお、Core i5+(プラス)とは聞きなれないかもしれませんが、OptaneメモリーをバンドルしたCPUを指します(詳細は次項目を参照)。

 

下位モデルはHDDだが、Optaneメモリーで高速化

Optaneメモリーとは、HDDを高速化するキャッシュ用SSDのことで、これを搭載しているとHDDなのに読み込み速度がPCIe SSDに近いくらい高速化されます。これにより、ゲームのロード時間などの短縮が期待されます。

ただし、シーケンシャル書き込み速度はそれほど高速化しないため、書き込みが多い作業をする方や、予算のある方は、上位モデルに搭載されているPCIe SSDのほうがいいでしょう。

HDD + Optaneメモリーの速度

 

クリエイター向けに4K液晶も用意

エントリー向けのゲーミングパソコンは、動画編集などを行うクリエイターも購入することが多く、Pavilion Gaming 15もそれを意識し、UHD(4K)液晶が搭載されたモデルが用意されています。ただし、液晶の色域については不明です。

 

おとなしめのデザイン

ゲーミングPCには派手なデザインが多いですが、家族がいる場合にはあまりにも派手だと嫌がられるケースもあります。また、クリエイターの方は派手さを望んでいない方も多いです。

その点、Pavilion Gaming 15は、おとなしめの落ち着いたデザインになっており、いい意味でゲーミングPCらしさがありません。ただ、地味過ぎず、スピーカー周りはジオメトリックデザインにするなど個性的ではあると思います。

おとなしめのデザイン
ジオメトリックデザインで自己主張

 

狭額ベゼルを採用しボディがコンパクトに

Pavilion Gaming 15は液晶ベゼルも細くなり、従来モデルよりもコンパクトになっています。狭い場所でも設置しやすいですし、持ち運ぶときもバッグなどへ入れやすいです。

狭額ベゼルを採用

 

冷却性能も従来モデルより向上

今回から製品名に「Gaming」という文字が入ったことで、冷却機構も改善されています。具体的には、従来モデルは2つの冷却ファンが近い位置で並んでいましたが、この冷却ファンの位置を離し、斜めに排熱することで、冷却性能を向上させています。

デュアルファンを搭載
ファンの位置と向きを改善し放熱性能を向上

 

ゲームベンチマーク

Pavilion Gaming 15で計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

今回は、GeForce GTX 1050Tiを搭載しています。他のGeForce GTX 1050Ti搭載PCよりも、わずかですが低めのスコアでした。フルHDなら中程度のグラフィック品質設定でプレイできるゲームが多いと思います。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 4759 / 47 fps
標準品質 3675 / 36 fps
高品質 2612 / 26 fps
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 軽量品質 56 fps
高品質 37 fps
ウルトラ 20 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 12215 / 87 fps
高(ノート) 9968 / 68 fps
最高品質 6465 / 44 fps
中程度の重さのゲーム
ライズオブトゥームレイダー
1920x1080 最低品質 87 fps
中品質 57 fps
最高品質 40 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
1920x1080 低品質 53 fps
高品質 43 fps
最高品質 40 fps
軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
1920x1080 16917
※約6000で60fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 17376 (すごく快適)
※約5500で60fps

 

グラフィックカードのスペックは次の通りです。


グラフィックカードのスペック

 

液晶ディスプレイのチェック

Pavilion Gaming 15の液晶ディスプレイのチェックです。

フルHD液晶と、UHD(4K)液晶のモデルがありますが、ここではフルHD液晶の特性について解説します。

当サイトの計測で、最大輝度は245cd/m2とやや低めでした。

液晶については、高リフレッシュレートに対応していませんが、視野角の良いIPSパネルを搭載しています。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色も1:1の直線に近く、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域はやや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。

画面拡大

 

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。よりゲームに没頭できるでしょう。

画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは約18.7×18.7mm、キーストロークは約1.5mmとなっており、標準的な数値です。普通にタイピングできると思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

「ゴーストホワイト」と呼ばれる白色に光るキーボードバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

 

タッチパッドの操作性は普通です。

タッチパッド

 

パフォーマンスのチェック

Pavilion Gaming 15のパフォーマンスのチェックです。

CPU

Core i5+8300HまたはCore i7-8750Hを搭載可能です。各CPU性能については下表をご覧ください。なお、Core i5+(プラス)8300Hは、OptaneメモリーをバンドルしたCPUのことで、CPU性能はCore i5-8300Hと同じであるため、下表にはCore i5-8300Hのスコアを掲載しています。

Core i5-8300Hでも、旧世代のCore i7-7700HQより性能が高いです。ゲーム目的ならCore i5+8300Hでも十分でしょう。RAW現像やエンコードなどCPUに負荷のかかる作業をする方は、Core i7-8750Hのほうがおすすめです。

CPU性能の目安
(CINEBENCH R15 マルチコア)
※コメントは筆者の独自判断
※灰色のバーのパーツは選択できません

 

グラフィックス

グラフィックスには、ゲーム用としては、エントリー向けのGeForce GTX 1050またはGTX 1050Tiを選択できます。ゲーム目的ならGeForce GTX 1050Tiがおすすめです。

グラフィックス性能の目安
(3DMark Time Spy)
※コメントは筆者の独自判断
※灰色のバーのパーツは選択できません

 

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。他社の同等構成のノートPCと比べると、全体的に、わずかですが低めのスコアです。

CINEBENCH R15
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-8750H
3DMark
~ グラフィックス(3Dゲーム)の評価 ~
Core i7-8750H、GeForce GTX 1050Ti(4GB)
V-Ray Benchmark
~ レンダリング性能の評価 ~

CPUによるレンダリングは高速です。GPUによるレンダリング時間は普通です。

Core i7-8750H、GeForce GTX 1050Ti(4GB)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

高性能なCPUに、外部グラフィックスを搭載しているため、高速です。

  Core i7-8750H
GTX 1050Ti
書き出し時間 1分48秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7-8750H
GTX 1050Ti(4GB)
x265でエンコード (※1) 18分16秒
NVENCでエンコード (※2) 実行できず
QSVでエンコード (※3) 3分15秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でエンコードしたときのCPUクロック
CrystalDiskMark 6(SSD)
~ 内蔵ストレージ性能の評価 ~
128GB PCIe SSD
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~

普通の速度です。なお、UHS-Ⅱのカードでもテストしましたが、逆に速度が下がりました。

最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

質量のチェック

Pavilion Gaming 15の質量のチェックです。

PC本体の質量は、15.6型のゲーミングノートとしては普通です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.386kg
ACアダプター 436g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

Pavilion Gaming 15は、52Whのバッテリーを搭載しており、普通の容量です。

バッテリー駆動時間は次の通りです。ゲーミングノートPCとしては普通だと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
PCMark 8 Home テスト ※1
PCMark 8 Work テスト ※2 3時間27分
動画再生時 ※3 4時間47分
FF14 ベンチ ループ実行 ※4 1時間29分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※4 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(標準品質(デスク)、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度およびGPU温度はやや高めです。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、エンコード時のCPU温度の詳細です。85℃前後で推移しており、やや高めのCPU温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のCPU、GPU温度の詳細です。

負荷の高いベンチマーク後半は、CPUもGPUも80度を越えてきており、やや高めの温度です。

CPU温度
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行中のCPU温度
GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

FF14をfps制限なしで実行したときは、キーボード面が熱くなっていますが、それ以外の状態のときは、それほど高くはありません。普通に使えると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

ゲーミングノートだけあって、やや高めの消費電力です。ただし、Optimusに対応しているため、アイドル時の消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Pavilion Gaming 15の外観写真を掲載します。

ボディはブラックでシンプルなデザインですが、スピーカー周りは幾何学的デザインになっており個性的です。

 

天板もシンプルです。

 

Pavilion Gaming 15は、BANG & OLUFSENのスピーカーを配置しています。音質は比較的良く、勝手に点数をつけると、10点満点で6点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶は、次の角度まで開きます。

 

排気口は一般的なサイズです。

 

背面のヒンジには「PAVILION」の文字が入っています。

 

側面のインターフェースは次のようになっています。光学ドライブはありませんが、一般的なポートは揃っていると思います。

 

ただし、LANポートは、口が開くような構造になっており、やや抜き差ししづらいです。

 

底面の画像です。OMEN by hp 15に比べると、吸気口の面積はやや狭いかなと思います。

 

ACアダプターです。角が丸くなっており薄型なので持ちやすいです。

まとめ

以上が、Pavilion Gaming 15のレビューです。

グラフィックスにGeForce GTX 1050 / GTX 1050Tiを搭載したエントリー向けのゲーミングノートです。

しかも、下位モデルなら、9万円台(税別)という安さです。下位モデルの場合、低速のHDDを搭載していますが、OptaneメモリーをバンドルしたCore i5+なので、ゲームのロード時間などは高速です。

落ち着いたデザインで、普段使うPCとしても目立ちすぎることはありません。ベゼル幅も狭くスタイリッシュで、狭い場所にも設置できて実用的です。

クリエイター向けにUHD(4K)液晶のモデルもラインナップされています。

 

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