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HP ENVY 17-n100/r000の実機レビュー

更新日:2016年4月5日

非光沢IPSパネルの大画面ノートPC

ENVY 17-n100/r000は、17.3型ワイドの大画面液晶を搭載したノートパソコンです。

画面が大きいだけでなく、IPSパネルを採用し、非光沢であるため、画面が綺麗で見やすく作業しやすいです。

天板、底面にはアルミ合金を採用し高級感もあります。パームレストは木目調のデザインで、木製のデスクなどに合うと思います。ボディの指紋も目立ちにくく実用性も高いです。

また、GeForce GTX 950Mも搭載しています。高い性能ではありませんが、ゲームのグラフィック設定を軽めにすれば、3Dゲームもプレイできるでしょう。

2016/4/5:インテル RealSense カメラを搭載したENVY 17-r000の情報を追記

公式サイト:HP公式サイト


※レビュー機はメーカーからの貸出機です

目次

ENVY 17-n100/r000の基本スペック

主な仕様は次の通りです。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年1月20日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第6世代インテルCPU、HQシリーズののCore i7-6700HQです。
グラフィックカード
GeForce GTX 950M(4GB)です。
 
液晶ディスプレイ
17.3型ワイド液晶です。IPSパネル非光沢、フルHD(1920x1080)液晶です。
メモリ
8GB or 16GBです。
 
ストレージ
256GB SSD(M.2)+1TB HDDです。
 
光学ドライブ
ブルーレイディスクドライブです。
 
バッテリー駆動時間
約9.5時間です。
 
その他
薄さ32.8mm(最厚部)、重量約2.98kgです。
 

特徴1 - 非光沢IPSパネルを搭載

本製品は、非光沢のIPSパネルを搭載している点が特徴です。さらに、17.3型ワイドと、ノートパソコンにしては液晶が大きく見やすいです。以下、詳細です。

IPSパネルであるため、視野角は非常に良いです。斜めから見ても、色合いが変わりません。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も補正が少ないです。このことから、実際の画面は、くせのない自然な発色であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は広めです。sRGBをほぼカバーしています。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素はシンプルです。ギラつきも少ないです。


 

非光沢液晶であるため、画面への映り込みも軽減されています。

画面への映り込み

特徴2 - ENVY 17-r000ならRealSense カメラを搭載

ENVY 17-r000は、手の動きや顔の表情を認識する「RealSense 3Dカメラ」を搭載しています。なお、同じボディENVY 17-n100には搭載していません。

現在、RealSense カメラの最もメジャーな使い道は、Windows 10 に搭載されたWindows Hello機能です。パスワードの代わりに顔認証でWindowsにログインすることが可能です。


Windows Hello の設定画面


Windows Helloで顔認証ログイン

 

また、いくつかゲームも公開されていました。以下のゲームを試しましたが、RealSense カメラならではのゲームもありましたが、ほとんどRealSense 3Dカメラを使用しなくても良いゲームもありました。有料のゲームはSteamで公開されおり、「RealSense」のキーワードで検索すると、対応したゲームが一覧で表示されます。


3DMe・・・自分の顔をスキャンし、人形を作成することができます(1体約8,000円)。


Warrior Wave・・・自分の手を動かして、キャラクターを出口まで移動させるゲーム


Laserlife・・・自分の手を動かして、飛んでくる隕石を掴む音ゲー


Nevermind・・・トラウマ被害者の謎を解き明かすため、迷宮を探検するゲーム


There Came an Echo・・・音声認識システムで命令を出して小隊を指揮するリアルタイム戦略ゲーム

ゲームベンチマーク

本製品は、ミドルレンジのノート用グラフィックス「GeForce GTX 950M」を搭載しています。

ベンチマークスコアは次の通りです。

以前のモデルは低性能なUシリーズのCore i プロセッサーでしたが、ENVY 17-n100/r000では高性能なHQシリーズのCore i プロセッサーに代わりました。そのため、ゲームベンチマークスコアも以前より向上しています。低めのグラフィック設定にすれば、プレイできるゲームが多いです。標準的な設定でも60 fps以上出ているゲームもあります。

ゲームベンチマーク
製品名 HP ENVY 17-n100
基本スペック Core i7-6700HQ
GeForce GTX 950M(4GB)
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) 標準品質 ★ 5221 (とても快適)
高品質 ★ 3684 (快適)
最高品質 2686 (やや快適)
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 標準品質 ★ 8520 (非常に快適)
最高品質 3496 (やや快適)
ドラゴンズドグマオンライン
低品質 5844 (快適)
標準品質 5705 (快適)
最高品質 5022 (快適)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 描画:3 10791 (快適)
描画:5 5674 (標準的)
バイオハザード6 RANK A (4775)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 5738
ドラゴンクエストX 標準品質 9963 (とても快適)
最高品質 8443 (快適)
GRID Autosport ウルトラロー 134 fps
ミディアム 77 fps
ウルトラ 34 fps
トゥームレイダー LOW 109 fps
HIGH 39 fps
ULTIMATE
Metro Last Light Low 46 fps
High 29 fps
Very High
スリーピングドッグス 低品質 78 fps
高品質 33 fps
最高品質
ドラゴンエイジ:インクイジション 低品質 45 fps
高品質 22 fps
最高品質
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。

 

GPU-Zで確認した、GeForce GTX 950Mの情報は次の通りです。

:
GeForce GTX 950Mのグラフィックカードのスペック

 

上で掲載されていない他のゲームや、他のグラフィックカードのベンチマークについては、「ゲームパソコンの比較」を参考にして下さい。他のPCでの計測スコアですが、参考になると思います。

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカーのスペック表を確認すると、キーピッチは約18.7x18.7mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。最近のノートパソコンとして標準的なスペックでしょう。普通の打ちやすさです。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの動かしやすさは普通です。クリックボタンはやや固め(押すときに力が必要)です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

こちらも、GeForce GTX 950Mの割には、グラフィック関連のスコアがやや低くなっています。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8 - Home accelerated

動画のエンコード時間

2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7-6700HQ、GeForce GTX 950M
x265でエンコード (※1) 27分39秒
x264でエンコード (※2) 12分00秒
NVENCでエンコード (※3) 7分59秒
QSVでエンコード (※4) 8分20秒
XAVC Sの動画(約5分、4K)をMP4(FHD)へ変換。x265はH.265/HEVC、それ以外はH.264/AVCへ変換
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速

ストレージのベンチマーク


256GB M.2 SSD

1TB HDD
(CrystalDiskMark 5で計測)

内蔵SDカードリーダー・ライター


UHS-Ⅰ対応カード (CrystalDiskMark 4で計測)

 

 

 

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