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HP ENVY 15-k000の実機レビュー

手軽に動画編集できる
HP ENVY 15-k000は、手軽に動画編集を始められる非光沢15.6型液晶を搭載したノートパソコンです。
CyberLink社の動画編集ソフト、画像編集ソフト、エンコードソフトなどが付属し、動画・画像編集しやすいPCです。Adobe社の動画・画像編集ソフトよりも初心者には直感的に使いやすいと思います(ただし、Adobe社のほうが高機能)。
フルHD液晶を搭載しているため動画編集しやすいですし、ブルーレイドライブを標準搭載しているため、編集後の動画をブルーレイへコピーすることも可能です。
また、グラフィックスにGeForce GTX 850M(4GB)などを選択することも可能です。
アルミ調のボディでデザインも良く、指紋認証装置、HPコントロールゾーン トラックパッドなどを装備し機能面も充実しています。
2014.9.17 GeForce 840Mのベンチマーク結果を追記しました。
2014.11.16 GeForce GTX 850Mのベンチマーク結果を追記しました。
メーカー直販サイト:HP公式サイト
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
1 ENVY 15-k000 の基本スペック | 2 特徴1 - 動画・画像編集が比較的しやすい |
3 特徴2 - 指紋認証で簡単ログイン | 4 特徴3 - HPコントロールゾーン トラックパッド |
5 液晶ディスプレイのチェック | 6 キーボードおよびタッチパッドのチェック |
7 パフォーマンスのチェック | 8 ゲームベンチマーク |
9 カードリーダー/ライターのチェック | 10 静音性のチェック |
11 パーツの温度のチェック | 12 表面温度のチェック |
13 消費電力のチェック | 14 外観のチェック |
15 まとめ |
HP ENVY 15-k000の基本スペック
HP ENVY 15-k000の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2014年8月24日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Uシリーズの第4世代インテルCPUを選択可能です。 |
グラフィックカード CPU内蔵、GTX 850M(4GB)、840M(2GB)を選択可能です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920x1080ドット)です。 |
メモリ 最大16GBです。 |
ハードディスク/SSD 1TB ハイブリッドハードディスク(8GBフラッシュメモリ内蔵)です。 |
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブです。 |
バッテリー駆動時間 メーカー公表のMobileMark 2012による計測で最大約5時間15分です。 |
テレビチューナー 内蔵TVチューナーは非搭載です。外付けのネットワーク型TVチューナーは選択可能です。 |
今回は、下の3つの構成でレビューを行っています。
特徴1 - 動画・画像編集が比較的しやすい
ENVY 15-k000は、初心者の方が動画・画像編集しやすいような構成となっているパソコンです。
フルHD液晶を搭載し、フルハイビジョンで撮影した動画を編集・確認しやすいです。また非光沢であるため作業がしやすいです(ただし、IPSパネルではないため視野角は悪い)。
非光沢フルHD液晶 & ブルーレイドライブ搭載で動画・画像編集が比較的しやすい
さらに、CyberLink社の動画編集ソフト、画像編集ソフト、動画再生ソフト、エンコードソフト、ライティングソフトが付属しています。初めての方でも、動画・画像の編集や、スマホ・タブレットへ保存するためのファイル変換、ブルーレイへの書き込みなどがしやすいです。
ただし、これらの付属ソフトは、バージョンがやや古いです。古いバージョンのままでも作業可能ですが、最新機能を使うには、追加料金を支払ってバージョンアップする必要があります。
インストールされているCyberLink製品一覧
エンコードソフト「MediaEspresso」
動画編集ソフト「PowerDirector 10」
画像編集ソフト「PhotoDirector 3」
ただし、CPUがUシリーズであるのは残念です。動画編集で行われるレンダリングやエンコードは、非常に負荷のかかる処理であるため、CPUなどのスペックは高ければ高いほど良いです。特にCPUでエンコードしようと思った場合、このCPUでは時間がかかります。MシリーズまたはMQシリーズのCPUを選択できたほうが個人的には良かったです。ただし、(若干画質の劣化はありますが)クイック・シンク・ビデオを使ったハードウェアエンコードを行えば時間は短縮できます。
CPUは低電圧版のUシリーズ
特徴2 - 指紋認証で簡単ログイン
本製品は、指紋認証によって、OSへログインすることが可能です。またOSだけでなくWebサイトへ簡単にログインすることも可能です。ログイン画面が出たら、指紋認証装置の上を、スーッと指でなぞるだけです。
ただし、パスワードでもログインできるため、セキュリティレベルが上がるわけではありません。ご注意ください。
指紋認証でログイン可能
特徴3 - HPコントロールゾーン トラックパッド
ENVY 15-k000は、コントロールゾーン トラックパッドというものを採用しています。
これは、タッチパッドの左右にコントロールゾーンを設けることで、タッチ液晶と同じように、アプリの切り替えや、チャームの表示などを行える機能です。
例えば、非タッチ液晶で、チャームを表示する場合、マウスポインタを画面の右上または左上に合わせる必要があり、やや面倒でしたが、本製品は、ライトコントロールゾーンから指を左へスライドさせるだけで、チャームが表示されます。
タッチパッド全体の面積は広くなりますが、思ったよりもキーボード入力時に誤動作することが少なく、個人的には使いやすいと感じました。
ただ、マウスを使う場合はタッチパッドを無効にしたいところですが、無効にするとコントロールゾーンを使った動作も無効になります。コントロールゾーンを使った動作だけ有効にできたら、もっと良かったと感じました。
HPコントロールゾーン トラックパッド
タッチパッド自体の動かしやすさは普通です。クリックボタンはやや固めです。クリックするとき、誤ってコントロールゾーンを押すと違う動作になるため注意しましょう。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角はあまりよくありません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることが分かります。
色域はやや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素はシンプルです。ギラつきはありません。


非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。

映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは縦:18.5mm、横:約19mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップは、ほぼフラットですが、素材は滑りにくいです。テンキーも搭載しています。普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
「,」などのキーが小さくなく普通の大きさなのは良いと思います。ただし、「Backspace」と「半角/全角」キーがやや小さいです。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
UシリーズのCPUですので、据え置き型PCとしてはそれほど性能は良くありません。ストレージはハイブリッドHDDが搭載されているのは良いと思いますが、SSDを選択できるとさらに良かったです。グラフィックスは、インテルHDグラフィックスの他に、GTX 850Mや、840Mを選択することも可能です。GTX 850Mのメモリは、通常2GBであることが多いですが、本機は4GBとなっており、やや性能が良いです。ただし、ゲームをする場合は、CPUがボトルネックになる可能性があります。
以下、3つの構成でのベンチマークスコアを掲載します。
PassMark Performance Test 8.0
Core i5-4210U、8GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、インテルHDグラフィックス
Core i7-4510U、16GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、GeForce 840M
Core i7-4510U、16GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、GeForce GTX 850M
3DMark
Core i5-4210U、8GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、インテルHDグラフィックス
Core i7-4510U、16GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、GeForce 840M
Core i7-4510U、16GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、GeForce GTX 850M
PCMark 8
Core i5-4210U、8GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、インテルHDグラフィックス
Core i7-4510U、16GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、GeForce 840M
Core i7-4510U、16GBメモリ、1TB ハイブリッドHDD、GeForce GTX 850M
動画のエンコード時間
クイック・シンク・ビデオでのハードウェアエンコードは速いですが、x264でのソフトウェアエンコードは遅いです。
Core i5-4210U | Core i7-4510U | |
---|---|---|
x264でエンコード | 32分22秒 | 32分09秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 13分23秒 | 12分04秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
ストレージのベンチマーク
CrystalDiskMarkによるハイブリッドHDDのスコアは、キャッシュにヒットしたときの速度ではないと思われるため、それほど高いスコアではありませんでした。
ゲームベンチマーク
ゲームベンチマークのチェックです。
本製品は、専用グラフィックスとして、GeForce GTX 850MまたはGeForce 840Mを選択することが可能です。それぞれのベンチマークスコアは、下の表の通りです。
GeForce 840M搭載時は、全体的にスコアが低いです。グラフィック品質設定をかなり下げなければ快適にプレイできないゲームが多いです。また、CPUが処理性能の低いUシリーズであるためなのか、電源容量が不足しているためなのか、はっきりとした原因は分かりませんが、通常のGeForce 840Mよりもスコアが低いです。
GeForce GTX 850M搭載時も、グラフィックカードのメモリが多いにも関わらず、通常のGeForce GTX 850Mよりスコアがやや低めです。ただし、GeForce 840Mに比べるとスコアは大分良く、標準的な設定でもプレイ可能なゲームが多いです。ゲームをするなら、こちらのグラフィックスを搭載することをおすすめします。
製品名 | HP ENVY 15-k000 | ||||
基本スペック | Core i7-4510U GeForce 840M (2GB) |
Core i7-4510U GeForce GTX 850M (4GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 | ![]() |
標準品質 ★ | 3779 (快適) | 6097 (とても快適) |
最高 | 1650 (設定変更を推奨) | 2959 (やや快適) | |||
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ファンタシースターオンライン2 ver.2 | ![]() |
描画:3 | 2384 (標準) | 3481 (標準) |
描画:5 | 1263 (重い) | 2425 (標準) | |||
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バイオハザード6 | ![]() |
高 | RANK C (2331) | RANK B (3698) |
![]() |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ![]() |
― | 2363 | 3907 |
![]() |
ドラゴンクエストX | ![]() |
標準 | 5262 (快適) | 7336 (とても快適) |
最高 | 3360 (普通) | 5578 (快適) | |||
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GRID Autosport | ![]() |
ウルトラロー | 68 fps | 110 fps |
ミディアム | 36 fps | 55 fps | |||
ウルトラ | 16 fps | 25 fps | |||
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トゥームレイダー | ![]() |
LOW | 56 fps | 97 fps |
HIGH | 18 fps | 35 fps | |||
ULTIMATE | 10 fps | 19 fps | |||
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メトロ ラストライト | ![]() |
Low | 22 fps | 38 fps |
High | 14 fps | 26 fps | |||
Very High | 12 fps | 21 fps | |||
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スリーピングドッグス | ![]() |
低 | 未実施 | 62 fps |
高 | 未実施 | 28 fps | |||
最高 | 未実施 | 13 fps | |||
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バットマン: アーカム・ビギンズ | ![]() |
― | 40 fps | 未実施 |
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※fpsの掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア は、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認した各GPUの情報は次の通りです。
なお、他のグラフィックスのベンチマークスコアを知りたい場合は、「ゲーム用ノートパソコンの比較」のページをご覧ください。
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
カード挿入後の出っ張りはほとんどありません。
SDカード挿入後の外観
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りで、高速です。ただし、UHS-II対応カードを入れたときに速度が下がったので、UHS-IIには対応していないようです。


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