GIGABYTEのかっこいい最新ゲーミングノートPC4機種を見てきました

2025年4月9日、ギガバイトの新製品発表会に参加し、GeForce RTX 50シリーズ搭載の最新ゲーミングノートPCを見てきました。
GIGABYTE AORUS MASTER 18
GIGABYTE AORUS MASTER 18は、コアゲーマー向けゲーミングノートPCのフラグシップモデルです。

グラフィックスには、GeForce RTX 50シリーズの中でも最上位のGeForce RTX 5090 Laptop、またはRTX 5080 Laptopを搭載。さらに、CPUにはCore Ultra 9 275HXを搭載し、合わせて最大270Wという高いMax TDPで動作します。
ディスプレイは、18インチのWQXGA MiniLEDディスプレイを搭載しており、コントラスト比が高く、色域も広いです。さらに、240Hzのリフレッシュレートに対応し、鮮やかで滑らかな映像を提供します。
ボディはアルミ素材を採用し質感も良いです。天板はNIL(ナノインプリント・リソグラフィ)技術により、12層もある光学材料を先端技術で重ねることで、ノートの天板にあるAORUSロゴを作成しています。表面は虹色に輝き他にはないデザインとなっています。

また、ベイパーチャンバーに、4つの冷却ファンを備えたWINDFORCE Infinity EX冷却システムが長時間の安定動作を実現します。


スペックおよび価格の詳細は以下のようになっています。下の表にはありませんが、Thunderbolt 5やWi-Fi 7にも対応しており、LANは2.5Gとなっています。また、スピーカーは6つもあります。
AORUS MASTER 18 | |
CPU | Core Ultra 9 275HX |
GPU | GeForce RTX 5090 / RTX 5080 |
メモリ | 64GB / 32GB DDR5-5600 |
ストレージ | 1TB SSD(最大4GB) ※空きスロットあり |
ディスプレイ | 18.0型 WQXGA(2560x1600) MiniLED 240Hzパネル 輝度1200nit 125000:1 コントラスト比 DCI-P3 100% Pantone色校正+TÜV Rheinland認証取得 +VESA DisplayHDR 1000認定あり |
質量 | 3.5 kg |
バッテリー | 99Wh |
サイズ | 40.07(W) x 28.7(D) x 2.5~3.0(H) cm |
価格 | RTX 5080 : 640,000円~ RTX 5090 : 750,000円~ |
GIGABYTE AORUS MASTER 16
GIGABYTE AORUS MASTER 16は、先のMASTER 18のディスプレイを16型にしたモデルです。

ただし、ディスプレイは、MiniLEDのMASTER 18とは異なり、有機ELを搭載しています。
スペックおよび価格の詳細は以下のようになっています。こちらも、Thunderbolt 5やWi-Fi 7にも対応していますが、LANは1Gです。スピーカーは4つです。
AORUS MASTER 16 | |
CPU | Core Ultra 9 275HX |
GPU | GeForce RTX 5090 / RTX 5080 |
メモリ | 64GB / 32GB DDR5-5600 |
ストレージ | 1TB SSD(最大4GB) ※空きスロットあり |
ディスプレイ | 16.0型 WQXGA(2560x1600) 有機EL 240Hzパネル 輝度400nit 100000:1 コントラスト比 DCI-P3 100% Pantone色校正+TÜV Rheinland認証取得 +VESA DisplayHDR True Black 500認定あり |
質量 | 2.5 kg |
バッテリー | 99Wh |
サイズ | 3.57(W) x 2.54(D) x 2.3~2.9(H) cm |
価格 | RTX 5080 : 570,000円~ RTX 5090 : 670,000円~ |
このPCについては、詳細なレビューをしています。詳しくは下のリンク先をご覧下さい。
AORUS ELITE 16
GIGABYTE AORUS ELITE 16は、AORUS MASTERと筐体はほぼ同じで、GeForce RTX 5070 Laptopを搭載したハイクラス性能のゲーミングノートPCです。GPUの最大グラフィックスパワーは115Wとなっています。

ディスプレイは16型で、WQXGA(2560×1600)解像度、165Hz、sRGB 100%となっており、AORUS MASTERほどではないにしても、十分高めの品質です。ゲームもクリエイティブワークも快適に行うことができるでしょう。それでいて、価格は抑えられており、お求めやすくなっています。
CPUについては、AORUS MASTERと同じCore Ultra 9 275HXを搭載しており、高い性能です。CPUに負荷のかかるクリエイティブ作業をする方にもいいでしょう。
スペックおよび価格の詳細は以下のようになっています。
AORUS ELITE 16 | |
CPU | Core Ultra 9 275HX |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 32GB DDR5-5600(最大64GB) |
ストレージ | 1TB SSD(最大4GB) ※空きスロットあり |
ディスプレイ | 16.0型 WQXGA(2560x1600) IPS 165Hzパネル 輝度400nit sRGB 100% Pantone色校正+TÜV Rheinland認証取得 |
質量 | ~2.3 kg |
バッテリー | 99Wh |
サイズ | 3.57(W) x 2.54(D) x 20~26(H) cm |
価格 | 5月中旬発売/35万円~ |
GIGABYTE AERO X16
GIGABYTE AERO X16は、重量が1.9kgと軽くて、性能も高いクリエイター向けのノートPCで、ゲーム用途にも対応したモデルです。
天板が、ルナーホワイトまたはスペースグレーとなっており、ボディは16.75mmと薄く、画面占有率が92%と高く、クリエイターにピッタリなかっこいいデザインです。


16型のWQXGA(2560×1600)ディスプレイを搭載し、sRGB 100%の広色域と165Hzのリフレッシュレートで、クリエイティブワークにもゲームにも使える品質です。
GPUにはGeForce RTX 5070 Laptopを搭載しており高性能ですが、薄型ボディであるため、最大グラフィックスパワーは85Wとやや抑えられているそうです。
また、CPUにはRyzen AI 9 HX 370またはRyzen AI 7 350を採用。高いNPU性能であるため、Copilot+ PCにも準拠しています。
スペックおよび価格の詳細は以下のようになっています。
GIGABYTE AERO X16 | |
CPU | Core Ultra 9 275HX |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 32GB DDR5-5600(最大64GB) |
ストレージ | 1TB SSD(最大4GB) ※空きスロットあり |
ディスプレイ | 16.0型 WQXGA(2560x1600) IPS 165Hzパネル 輝度400nit sRGB 100% Pantone色校正+TÜV Rheinland認証取得 |
質量 | ~1.9kg |
バッテリー | 76Wh |
サイズ | 355 x 250.7 x 16.75~19.99 mm |
価格 | 5月上旬発売/27万円~ |
GIGABYTE GAMING A16
GIGABYTE GAMING A16は、カジュアルゲーマー向けのノートPCで、既にGeForce RTX 4050 Laptopのモデルは発売されていますが、今回、GeForce RTX 5070 Laptopのモデルも、ラインナップに追加されます。

従来から、キーボードが改善されており、ゴールデンカーブと呼ばれる、キートップが湾曲したキーボードを搭載しています。

GeForce RTX 5070の最大グラフィックスパワーは80Wです。CPUは、古い世代のCore i7-13620Hを搭載していますが、その代わり価格は抑えられています。
スペックおよび価格の詳細は以下のようになっています。
GIGABYTE GAMING A16 | |
CPU | Core i7-13620H |
GPU | GeForce RTX 4050 GeForce RTX 5070 (NEW) |
メモリ | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | 1TB SSD(最大4GB) ※空きスロットあり |
ディスプレイ | 16.0型 165Hz 1920x1200 非光沢 300nits |
質量 | 2.2kg |
バッテリー | 76Wh |
サイズ | 358.3 x 262.5 x 19.45~22.99 mm |
価格 | 4050モデル発売済:139,800円~ 5070モデル:5月中旬発売/26万円~ |
AIアシスタントのGiMATEも搭載
いずれのPCにも、GiMATEというAIアシスタント機能が搭載されている点も特徴です。
GiMATEは、GIGABYTEが開発したAIアシスタントで、ノートPCの操作をより直感的かつ効率的にするためのツールです。LLM(大規模言語モデル)を活用し、ユーザーの指示に応じてPCの各種設定を自動調整することができます。例えば、「ファンの騒音を下げて」と話しかけるだけで、冷却システムの設定を変更可能です。
さらに、AI Boost IIによるワンクリックオーバークロック機能や、AI Power Gear IIによるバッテリー最適化機能を搭載。AI Coolingは環境に応じた静音冷却を提供し、AI AudioはノートPCの設置場所に応じて音響を最適化。音声認識による操作も可能で、ユーザーの利便性を向上させます。
さらに、GiMATE Creatorを通じて、Stable Diffusionなどの画像生成AIを利用できるのも特徴です。どの生成AIアプリも、GiMATE Creatorのユーザーインターフェースで、操作することが可能です。

最新モニターの紹介も
展示会では、最新の2つのモニターの紹介もありました。
どちらも、QD-OLEDを採用し、広い色域に加え、高いコントラスト比も実現しています。
MO27U2は、27インチのWQHDゲーミングモニターで、500Hzと非常に高いリフレッシュレートが特徴のモニターです。DisplayHDRTrue Black 500に対応し、応答速度が0.03msと速く、ゲームに適した製品です。色域はDCI-P3 99%と広く、80Gの帯域を持つDP 2.1も搭載しています。
FO32U2Pは、27インチの4Kゲーミングモニターで、DCI-P3色域を99%カバー、Delta E ≤2、Pantoneのバリデーション認証を得ているのが特徴です。リフレッシュレートは240Hz、DPはDP1.4です。クリエイティブワークもゲームもしたいユーザーにおすすめです。


1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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