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GIGABYTE G5(2023)の実機レビュー
CPU | Core i5-12500H |
---|---|
GPU | RTX 4060 (75W) RTX 4050 (75W) |
メモリ | 8GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 144Hz 非光沢 |
質量 | 約1.9kg |
バッテリー | 54Wh |
価格[税込] | 15万円台~ |
GIGABYTE G5は、最新のGeForce RTX 4060またはRTX 4050を搭載しつつ価格が安い、コストパフォーマンスの高いゲーミングノートPCです。
CPUを前世代のCore i5にすることで安い価格を実現しています。RTX 4050クラスのGPUを搭載したPCであれば、十分なCPU性能であることが多いでしょう。
なお、初期構成ではメモリが8GBしかありません。8GBだとゲームができない、またはフレームレートが落ちるケースがあるので、16GB以上へカスタマイズして購入することをおすすめします。
パソコンショップarkなら、メモリなどをカスタマイズして購入することが出来ます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-12500H、8GBメモリ、GeForce RTX 4060 Laptop 8GB、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「GIGABYTE G5 (2023)の特徴」のみお読みください。
GIGABYTE G5 (2023)の特徴
RTX 4060搭載で16万円台と高いコスパ
GIGABYTE G5 (2023)は、GeForce RTX 4060 Laptopを搭載したモデルなら15万円台、GeForce RTX 4060 Laptopを搭載したモデルでも16万円台とコストパフォーマンスに優れたゲーミングノートPCです。
CPUを前世代のCore i5-12500Hにすることで価格を抑えています。CPU負荷の高いゲームだとボトルネックになるときもあるかもしれませんが、今回試した限りでは、ゲーム用途なら、そこまで影響はないように感じました。
144Hzの高リフレッシュレート液晶搭載
最近のゲーミングノートPCでは当たり前の機能となりっていますが、GIGABYTE G5 (2023)は、高リフレッシュレートに対応しており、通常の液晶よりも滑らかな映像でゲームができます。特に、動きの速いアクションゲームやFPSでは、敵が見やすかったり、エイムが合わせやすかったりするので、優位にゲームを進められます。
最近では、360Hzのディスプレイもあるので、本製品の144Hzというリフレッシュレートは、そこまで高い数値ではないものの、GeForce RTX 4060 Laptopくらいの性能であれば、そこまで高いフレームレートは出せないので、144Hzで十分でしょう。
ゲーミングノートPCらしいデザイン
GIGABYTE G5 (2023)は、新世代グラフィックスのRTX 4060を搭載しながらも、比較的価格を抑えた機種で、派手なライティングなどは備えていませんが、天板やタッチパッドには、メカニカルパターンが施されており、ゲーミングノートPCらしさを感じるデザインとなっています。
メモリは16GB以上にするのがおすすめ
GIGABYTE G5 (2023)のメモリは、標準では8GBと少ないです。これだとゲームによってはメモリが不足し、スワップして、動作が重くなることがあります。特に最新のゲームでは16GB以上を要求される場合が多いので、なるべく16GB以上に変更することをおすすめします。
自分で増設する方法もありますが、パソコンショップアークでの購入なら最大64GBのメモリへカスタマイズして購入することができます。2年間のメーカー保証も付くので安心です。なお、16GBメモリにすると、約1万円プラスされます。
ストレージのカスタマイズもできる
GIGABYTE G5 (2023)のストレージは、標準で512GBのPCIe Gen4 SSDを搭載していますが、別途空きのM.2スロットもあります。
パソコンショップアークなら、メインストレージ、サブストレージともにカスタマイズすることができ、最大で合計4TB(2TB + 2TB)のストレージにすることができます。
ちなみに、メインストレージはPCIe Gen4対応ですが、サブストレージのスロットは、PCIe Gen3までの対応となっています。サブストレージにPCIe Gen4 SSDを搭載しても、PCIe Gen3でしか動作しないので、サブストレージにはPCIe Gen3 SSDを選択したほうがいいと思います。
各用途の快適度
GIGABYTE G5 (2023)の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 一般的なノートPCよりも高い性能なので、サクサク動くでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | 処理性能面では問題なく動画鑑賞をすることができます。ただし、ディスプレイが色鮮やかさに欠けます。また、スピーカー音はあまり良くありません。 |
オンライン会議 | ○ | マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、TeamsやZoomなどが問題なく行えます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | CPU性能は高いです。ただし、ディスプレイの色域が狭いので、画像編集には向いていません。色域が広めの外部ディスプレイを接続すれば、この用途にも使えると思います。なお、この用途で使用するのであれば、メモリは16GB以上にしたほうがいいです。 |
動画編集 | ○ | VRAM8GBのRTX 4060を搭載し編集作業が快適です。ただし、液晶の色域が狭いので色調整をする方には適していません。また、メインメモリは16GB以上にしたほうがいいです。 |
ゲーム | ◎ | 新世代グラフィックスRTX 4060に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載しています。最大グラフィックスパワーもやや高めに設定されており、DLSSやフレーム生成により負荷の重いゲームも快適に動作します。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
15.6型、FHD解像度、144Hzの高リフレッシュレートに対応しており、一般のノートPCよりも滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。ただし、残像が少なくないので、動きの激しいゲームをプレイすることが多い場合は、残像がやや気になる方もいるかもしれません。
最大輝度は、当サイトの計測では307cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約43msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で4フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCとほぼ同程度の残像があることになります。ゲーミングノートPCの液晶としては、やや多めの残像だと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約18mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.8mmです。
キートップはほぼフラットです。キーストロークが深めなので、しっかりとした打鍵感があり、やや打ちやすい部類のキーボードだと思います。
ただし、「半角/全角」、「Backspace」、「>」などのキーがやや小さくなっています。
また、4列テンキーを搭載しているのは嬉しいですが、通常の「0」の位置に、テンキーの右矢印が配置されており、テンキーの「0」キーを使用することが多い場合は、押し間違うかもしれません。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。
キーボードにはRGBバックライトが搭載されています。プリインストールされているControl Centerから変更ができ、15色から好みの色を選んで全体の色を変更することができます。明るさは4段階で調整ができます。また、Flexikeyからキーボードとマウスのマクロにも対応しています。ただし、キー毎に色を変えることはできません。
パフォーマンスのチェック
動作モード
パフォーマンスのチェックです。
本製品は、「Control Center」のアプリから、動作モードを変更することができます。
ここでは、デフォルトの「エンターテイメント」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。
なお、「ディスクリートグラフィックスモード」に変更できる「GPU Switch」機能には対応していませんでした。UEFIにもMUXスイッチテクノロジーはありません。
CPU
GIGABYTE G5 (2023)は、インテル第12世代「Core i5-12500H」を搭載しています。ベンチマークの結果は、以下の通りです。他のCPUのスコアと比較してもCore i5-12500Hとして妥当なスコアが出ています。
前世代のCPUになりますが、ミドルクラスのゲーミングノート用としては、十分な性能だと思います。なお、動作モードを「パフォーマンス」モードにすることで、処理性能がアップします。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリには、DDR4-3200メモリを搭載しています。今回、シングルチャネル(メモリの1枚挿し)だったので、メモリ帯域はあまり広くありません。デュアルチャネル(メモリの2枚挿し)の構成にカスタマイズして購入するのをおすすめします。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、GeForce RTX 40シリーズの中ではミドルクラスに位置する「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載しています。メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは75Wとやや高めです。
3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。前世代の75WのGeForce RTX 3060よりも、約30%も高いスコアでした。また、グラフィックスメモリには、RTX 3060の6MBに対して、RTX 40600は8GBを搭載しており、最新のゲームにも対応できるVRAM容量です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックなどに変化はありませんでした。
ストレージ
ストレージには、512GBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。アクセス速度はGen4 SSDにしてはやや遅めですが、十分速い速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。
他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
なお、「パフォーマンス」モードだとサーマルスロットリングが発生し、フレームレートが大きく落ち込むので、ここでは、デフォルトの「エンターテイメント」モードでフレームレートを計測しています。詳しくは、「パーツの温度のチェック」をご覧ください。
本製品の「GeForce RTX 4060 Laptop」は、最大グラフィックスパワーが75Wとやや高めに設定されているため、前世代のGeForce RTX 3060はもちろん、ゲームによっては、RTX 3070よりも高いフレームレートが出ています。
ただ、今回、メインメモリが8GBしかないため、「FORSPOKEN」などは起動しません。その他、16GBが要求される最新のゲームは動作しない場合があります。また、メモリが不足しスワップして、フレームレートが大きく落ちるゲームもあります。メモリは、なるべく16GB以上を選択することをおすすめします。
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 80 fps |
高 | 63 fps | |
最高 | 43 fps | |
最高 DLSS:オフ フレーム生成:オン |
83 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 96 fps |
高 | 86 fps | |
ウルトラ | 75 fps | |
ウルトラ DLSS:オフ フレーム生成:オン |
105 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 238 fps |
最高 | 171 fps | |
エクストリーム | 89 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 106 fps |
標準品質 | 119 fps | |
高品質 | 104 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 127 fps |
高 | 94 fps | |
ウルトラ | 78 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 104 fps |
中 | 101 fps | |
最高 | 99 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 173 fps |
高 | 142 fps | |
最高 | 134 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]
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フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときで、通常マッチ平均フレームレートを掲載します。
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 58 fps |
中設定 | 35 fps | |
最高設定 | 15 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
218 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 255 fps |
高 | 140 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 287 fps |
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、映像出力およびPowerDeliveryには対応していません。外部モニターを繋げて、映像出力をするときは、mini DP、HDMIポートを使いましょう。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | × | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | × | ― | ― |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
× | × | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hzにはなっていましたが、色の形式がYCbCr420となってしまいました。色の情報が間引かれるので、映像が汚くなったり、文字が見にくくなったりする場合があります。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「1.9kg」と記載されており、当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じでした。15インチのミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、軽量です。ACアダプターもゲーミングノートPCとしては、薄型で軽いので、持ち運びは可能な範囲だと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.09kg |
ACアダプター | 472g |
バッテリー駆動時間のチェック
GIGABYTE G5 (2023)のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約54Whと普通の容量でした。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、ある程度のバッテリー駆動が可能です。
ただし、ゲーム時は1時間ほどしか持たず、ACアダプターに接続しないとフレームレートが制限されて、カクついた動きになります。ゲームをするときは、ACアダプターに接続しながら使うことを推奨します。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | ― |
(2) 動画再生時 | 6時間22分 |
(3) FF14ベンチ | 1時間17分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラを液晶上部に搭載しており、画質は普通です。物理シャッターはありません。また、IRカメラも非搭載です。
スピーカー
スピーカーは底面の左右に2W x2のスピーカーが配置されています。音質はあまりよくありません。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「エンターテイメント」と「パフォーマンス」で計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「エンターテイメント」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと45Wで推移しています。CPU温度は、CPU電力が落ち着いた後は、75℃前後と問題ない温度です。
「パフォーマンス」モードでは、安定動作時のCPU電力が60Wへ上がり、それに伴いCPU温度も上がり82℃前後で推移しています。やや高めの温度ですが、問題ない範囲だと思います。
- エンターテイメント
- パフォーマンス
ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。
「エンターテイメント」モードの場合、CPU温度は最大で90℃前後と高い温度ですが、GPU温度は問題ない範囲の温度です。
「パフォーマンス」モードの場合、途中で、CPU電力およびGPU電力が大きく下がり、サーマルスロットリングが発生しているのが分かります。HWiNFOのソフトで確認しても、サーマルスロットリングのフラグがYesになっていました。そのため、「パフォーマンス」モードにすると、逆にフレームレートが落ちてしまいます。他のゲームでも同様の現象が起きることが多いため、ゲームをするときは、「エンターテイメント」モードのままにしておきましょう。
- エンターテイメント
- パフォーマンス
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。なお、今回は、「パフォーマンス」モードにすると、サーマルスロットリングが発生するので、「エンターテイメント」モードのみで実行しています。
アイドル時はファンが動いていないとほとんど無音です。たまに何もしていなくてもファンが回りますが、それでも31dB程度なので気にはなりません。ただし、FF15ベンチマークを実行したときは、高めの騒音値となり、気になります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
ゲーム時はキーボード面の温度が上がりますが、パームレスト部の温度はそれほど変化しておらず、「WASD」キーの付近もそれほど高い温度にはなっていないので、ゲーム時でも、不快感はなく楽しめると思います。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。ここではキーボードバックライトはオフで計測しています。
高性能パーツを搭載しているので、高めの消費電力です。
外観のチェック
GIGABYTE G5 (2023)の外観のチェックです。
派手なライティングなどはありませんが、タッチパッドなどのデザインに、ゲーミングノートPCらしさを感じます。
天板には、「GIGABYTE」のロゴが入っています。天板のメカニックパターンもゲーミングノートPCらしさを演出しています。
閉じた時の厚みは22.7mmと、ミドルクラスのゲーミングノートとしては薄型です。
インターフェイスは、以下のとおりです。 右側面にはMircoSDカードリーダー、USB3.2 Gen2 Type-C×1、 LANポートが搭載されています。左側面にはUSB3.2 Gen1 Type-A×1、USB2.0 Type-A×1、マイク、オーディオジャックが搭載されています。背面にはUSB3.2 Gen2 Type-C×1、HDMI×1、mini DP、電源コネクタが搭載されています。
液晶が開く最大の角度は、ご覧の通りです。
底面には、大きめのメッシュ部分があります。
今回は内部のチェックはしていませんが、2基のファンと、4本のヒートパイプで冷却しています。
背面と側面の4か所から排気します。
ACアダプターは薄型かつ軽量で持ち運びしやすいサイズだと思います。
電源コネクタは背面に配置されており、排気口に当たらないよう挿すことができます。
ACアダプターの容量は150Wです。
まとめ
以上が、GIGABYTE G5 (2023)のレビューです。
GeForce RTX 4060 または RTX 4050を搭載したミドルクラス構成のゲーミングノートPCです。
CPUに、インテル第13世代ではなく、第12世代のCore i5-12500Hを搭載することで、安い価格を実現しており、コストパフォーマンスに優れたゲーミングノートです。
残像はやや気になるものの、144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載し、滑らかな映像でゲームすることができます。
GeForce RTX 4060 Laptopの性能も高く、ほとんどのゲームが快適に動作します。ただし、初期構成だと8GBのメモリしか搭載されていません。16GBを必要とする最新のゲームは動かないですし、メモリ不足でフレームレートが落ちるケースもあります。購入する際はなるべく16GBに変更することをおすすめします。
また、今回は貸出機だからかもしれませんが、「パフォーマンス」モードにしてゲームをすると、サーマルスロットリングが発生、フレームレートが落ち込みました。ゲームをするときは、デフォルトの「エンターテイメント」モードのままで行ったほうが良いでしょう。
GeForce RTX 40シリーズ搭載の高コスパ機
GIGABYTE G5 (2023)
特徴
- 最新のGeForce RTX 40シリーズ搭載
- 価格が比較的安い
- メモリやストレージのカスタマイズが可能
こんなあなたに
- ミドルクラスのゲーミングノートを安く買いたい方
- 価格15万円台[税込]~
カスタマイズするならArk
メモリやストレージをカスタマイズするなら、ギガバイト認定のショップのパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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