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GIGABYTE AORUS 17(2023年モデル)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-13700H
GPU GeForce RTX 4060
GeForce RTX 4070
メモリ 16GB(最大64GB)
ストレージ 1TB PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 非光沢 144Hz
QHD 非光沢 240Hz
質量 約2.8kg
バッテリー 約6時間 (99Wh)
価格[税込] 28万円台~
17.3型の大画面ゲーミングノート

GIGABYTE AORUS 17は、ノートPCとしては大きな画面の17.3型ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。

上位モデルならQHD(2560x1440)の高解像度で、より綺麗な映像でゲームをすることができます。

スペックも、第13世代Core i7-13700Hに、GeForce RTX 4060または4070の人気の構成です。多くのゲームが高めのフレームレートで動作することができるでしょう。

また、ゲーミングノートPCは、USB-CポートがPower Deliveryに対応していないケースが多いですが、本製品はそれに対応しているのも特徴的です。

公式サイトはこちら
家電量販店で販売

本製品は、ソフマップ、ビックカメラ、ヨドバシカメラといった家電量販店で販売されています。

購入はこちら(ビックカメラ)

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-13700H、GeForce RTX 4070、16GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「 GIGABYTE AORUS 17の特徴」のみお読みください。

 

GIGABYTE AORUS 17の特徴

17.3型の大画面で色鮮やか

AORUS 17は、17.3型の大画面ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。15.6型のゲーミングノートPCと比べると、やはり画面が大きいことでゲームがしやすいです。

さらに、上位のモデルは、解像度が2560x1440と高いため、映像が精細で、小さい敵にもエイムしやすいです。ノートPCで、少しでも優位にゲームをしたいなら、17.3型の2560x1440ドットのディスプレイはおすすめです。

また、仕様では、色域が100% sRGBとなっていますが、実測してみたところ、DCI-P3カバー率もほぼ100%ありました。そのため、グラフィック設定を上げたり、リアルタイムレートレーシング機能をONにすることで、ゲーム映像が色鮮やかでとても綺麗です。リアルな映像でゲームをしたい方にもおすすめです。

17.3型の大画面でゲームができる

 

RTX 4060と4070モデルがある

2023年モデルのGIGABYTE AORUS 17は、下表の通り、2つのモデルがあります。下位モデルは、GeForce RTX 4060にFHD(1920x1080)液晶を搭載しており、上位モデルは、GeForce RTX 4070にQHD(2560x1440)液晶を搭載しています。CPUやメモリ、ストレージについては一緒です。

RTX 4060のモデルでも、FHD環境であれば、ほとんどのゲームにおいて高いフレームレートがでます。一般的なユーザーであれば、こちらで十分でしょう。より綺麗な映像、より高いフレームレートでゲームがしたければ、RTX 4070のモデルがいいでしょう。

AORUS 17(2023年モデル)の基本スペック
   AORUS 17 BKF-73JP254SH AORUS 17 BSF-73JP654SH
CPU Core i7-13700H
GPU  GeForce RTX 4060 8GB GeForce RTX 4070 8GB
液晶 17.3型 FHD 144Hz 17.3型 QHD 240Hz
メモリ 16GB
SSD 1TB PCIe Gen4 SSD
価格 30万円台 34万円台

 

USB-CがPD充電に対応

ゲーミングノートPCは、USB-Cポートがあっても、PowerDeliveryに対応していないケースが多いですが、AORUS 17は、PowerDeliveryに対応しています。

今回、「Anker 317 Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル」も一緒にお借りしたので試してみましたが、問題なく充電することができました。また、手持ちの140WのPD充電器も使用可能でした。ただし、65WのPD充電器は使用することができませんでした。100W以上の充電器であれば充電できそうです。

なお、付属のACアダプターは240Wです。そのため、100Wや140WのPD充電器だと、高負荷時に思ったようなパフォーマンスは出ません。試しにフォートナイトのゲームをしてみましたが、負荷が軽くなるパフォーマンスモードで、3D解像度などの設定を中間以下にしても、カクつきがあり、プレイに支障をきたしました。ゲームをする場合は、付属のACアダプターに接続したほうがいいです。

一方、動画編集や画像であれば、重いエフェクトやフィルターなどをかけず、負荷が軽めの使い方をするのであれば、付属のPD充電器も十分使えました。

PowerDelivery対応

 

ディスプレイのチェック

AORUS 17のディスプレイのチェックです。

FHD 144Hzと QHD 240Hzのモデルがあり、どちらも17.3型、 sRGBカバー率 100%という仕様になっています。

今回は、QHD 240Hzの液晶をチェックしましたが、当サイトの計測ではDCI-P3カバー率が100%近い色域がありました。また、最大輝度は、当サイトの計測では346cd/m2と高めでした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 98%
Adobe RGBカバー率 87%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃ってほぼ1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いので見やすいです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、ゲームをしていて、暗い画面になったときに、周囲の物や自分の顔が映り込んで、見にくくなるようなこともありません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)を、フォトディテクターで確認してみましたが、検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約33msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は非常に少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は240Hzと単位時間当たり4倍のフレームが表示されているのにも関わらず、2フレーム前までしか残像がないので、残像は少ないと言えます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは約18.5mmとなっており標準的です。キーストロークはメーカーサイトを確認すると約2.0mmと書かれており、十分な数値です。

実際にタイピングしてみて、比較的打ちやすいと思います。4列のテンキーも搭載しており、使いやすいです。

アンチゴーストおよびNキーロールオーバーにも対応し、ゲームもしやすいです。

タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトは、3つのゾーンに分けて色を変えることができます。また、ウェーブやパルスといった光らせ方もできます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

AORUS 17は、いくつかの動作モードが用意されていますが、ここでは、アプリによって最適なモードに切り替える「Ai BOOST」をオンにして、各種ベンチマークソフトを実行しました。

GIGABYTE CONTROL CENTER

 

CPU

CPUには、Core i7-13700Hを搭載しています。高負荷時のCPU電力は約60Wで動作していました。PBP(プロセッサー・ベース・パワー)が45WのCPUなので、十分なパフォーマンスが出ていると思います。

CINEBENCH R23の結果は次の通りで、マルチコア、シングルコアともに高いスコアです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-13700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-13900H 19299
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 15968
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-12950HX 1981
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1853
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Ryzen 7 7840HS 1764
Core i5-12500H 1727
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で、帯域は広いです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.34GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
54GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
53.3GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスについては、GeForce RTX 4060またはRTX 4070を搭載しています。

今回のレビュー機には、GeForce RTX 4070を搭載していますが、最大グラフィックスパワーは140Wと高い数値です。3DMark Time Spyのベンチマークスコアは次の通りで、従来のGeForce RTX 3080を超えるスコアが出ていました。

なお、GeForce RTX 4060についても、最大グラフィックスパワーは140Wとなっており、高い数値です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4070 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 175W 18822
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12005
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 140W 10665
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070 Laptop GPUの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6884
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

また、本製品は、ディスクリートモード(Nvidia グラフィックス出力モード)へ変更することができるので、そのモードで計測しています。

結果は以下の通りです。2560x1600の解像度の場合、「最高」のグラフィク品質だと60fps出ないゲームもありますが、「高」くらいのグラフィック品質設定であれば、高めのフレームレートが出るゲームが多いです。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 52 fps
2560x1440 52 fps
最高 33 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 85 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 61 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 52 fps
RTX 4060 140W 48 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 38 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 101 fps
2560x1440 90 fps
ウルトラ 62 fps
レイトレ:ウルトラ 55 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 エクストリーム 110 fps
2560x1440 最高 106 fps
エクストリーム 90 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 137 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 110 fps
RTX 4060 140W 101 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高品質 117 fps
2560x1440 標準品質 110 fps
高品質 84 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 149 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 112 fps
RTX 4060 140W 103 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 154 fps
2560x1440 140 fps
最高 101 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 154 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 147 fps
RTX 4070 140W 141 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 138 fps
RTX 4060 140W 118 fps
RTX 4050 140W 86 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 128 fps
2560x1440 149 fps
ウルトラ 92 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 144 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 128 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 122 fps
RTX 4060 140W 107 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 4050 45W 78 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050 75W 62 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均 fps
1920x1080 最高 オフ 161 fps
2560x1600 最高 オフ 107 fps
クオリティ 138 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 173 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 161 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 154 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 145 fps
RTX 4060 140W 137 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 107 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高品質 166 fps
2560x1440 高(ノート) 150 fps
最高品質 121 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 185 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 166 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 159 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 4060 140W 156 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050 95W 89 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン4]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 最高設定 101 fps
2560x1440 低設定 173 fps 
中設定 131 fps
最高設定 66 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
261 fps
2560x1440 215 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 196 fps
2560x1440 低設定 215 fps
高設定 148 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 528 fps
2560x1440 高設定 367 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 270 fps
2560x1440 中型 254 fps
ウルトラ 171 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高品質 24382
(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

短い時間で書き出すことができています。明るさや色などを変えたり、マスクや修復をしたりする現像処理自体も非常に快適です。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
62秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
66秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出し時間も短いです。エフェクトを追加したりなどの編集作業も快適です。解像度が高いので、ペイン(枠)の多い動画編集ソフトも使いやすいです。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分36秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4070 Laptop GPUで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品には、Thunderbolt4とUSB 3.2 Gen 2 Type-Cのポートが1つずつ搭載されています。Thunderbolt4を試した結果が次の通りで、100Wや140WのPD充電器であれば、充電することができました。映像出力も問題ありませんでした。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
140W アドテック GaN充電器
100W Anker PowerPort III
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、120Hz、8ビット、RGBで表示できていました。NVIDIAのグラフィックス経由で出力されていたため、NVIDIAコントロールパネルから設定を変えれば、10ビット表示も可能です。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.8kg」と記載されており、実測値もほぼ同じです。画面サイズが大きいので、割と重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.807kg
ACアダプター 681g

 

バッテリー駆動時間のチェック

GIGABYTE AORUS 17のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリーは、99Whと非常に大きい容量です。

バッテリー容量

 

大容量バッテリーを搭載しているので、ゲーミングノートPCの割には、バッテリー駆動時間は長めです。

なお、バッテリー駆動状態でゲームをした場合は、フレームレートが制限されてカクつきますし、1~2時間しかバッテリーで駆動できません。ゲームをするときはACアダプターに繋ぎましょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約6.0時間
(2) 動画再生時 9時間00分
(3) CPU8%、iGPU9%、dGPU10%の負荷 3時間32分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

WEBカメラは、FHD(1080p)で、Windows Hellow の顔認証ログインにも対応しています。

Webカメラ

 

実際に撮影した画像がこちらです。デフォルトの設定だと照明の位置によっては白飛びしてしまったので、Windowsのカメラの設定やウェブ会議ソフトから、明るさを少し下げるといいと思います。画質自体は悪くないです。

本製品のカメラで撮影
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは背面の正面側に2つあります。2Wx2の出力となっています。音質は、比較的良く、ノートPC基準で10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

初動を除くと、約60WのCPU電力で推移しており、CPU温度は70℃台に収まっています。PBP:45WのCPUなので十分なパフォーマンスが出ており、CPU温度も問題ない範囲に収まっています。

 

FF15ベンチ実行時の温度

続いて、ゲーム時のGPU温度およびGPU温度です。

CPU温度は80℃台とやや高めですが、問題ない範囲でしょう。GPU温度は60℃台に収まっており、全く問題ありません。高い性能のパーツを十分冷却できていると思います。

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。FF15ベンチ実行時は高い動作音になり、うるさく感じます。ただ、ヘッドホンを付けてゲームをする方も多いと思うので、そういった方は特に気にならないでしょう。もし動作音が気になる場合、本製品はファンコントロール機能もあるので、そちらで設定を変えてみるのもいいでしょう。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:FF15ベンチマーク (高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

パームレストの左側の下に、SSDか何かがあるようで、アイドル時でも左の手のひらがやや熱く感じます。このパーツの位置は、右側に配置して欲しかったところです。ただ、ゲームをすると、ファンが高速に回転し、本体全体が冷えるので、パームレストの熱さはやや和らぎます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能なパーツを搭載しているので高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

そこまで派手さは無く、ゲーミングノートPCにしては落ち着いた外観です。場所を選ばず使えるデザインだと思います。

 

天板には、かっこいいロゴマークがあります。このロゴは鏡面になっており、LEDで光ったりはしません。

 

高さは2.18cmとなっており、ハイクラス性能のゲーミングノートPCとしては薄型です。

 

側面のポート類は下図の通りです。よく使うUSBポートは側面に、映像出力系ポートやLAN、電源は背面に配置されており使いやすいです。アクセス速度の速いSDカードスロットもあるので、画像編集や動画編集をするような方にも適しているでしょう。

 

液晶が開く最大の角度は、ご覧の通りです。そこまで開きませんが、デスク上でゲームをする分には、問題ありません。

 

底面の吸気口は、斜めにカッティングされたデザインでかっこいいです。

 

ACアダプターの容量は240Wです。

 

まとめ

以上が、GIGABYTE AORUS 17のレビューです。

17.3型の大画面ディスプレイを搭載し、ノートPCとしてはゲームがしやすい機種です。15.6型の画面と比べると、体感でもゲームのしやすさが割と違います。

上位モデルなら、2560x1440ドットと高い解像で、遠くの敵や細かいオブジェクトまで見やすくなります。仕様ではsRGBカバー率100%となっていますが、当サイトの計測では、DCI-P3カバー率も100%近くあり、非常に綺麗なゲーム映像でした。

スペック面では、インテル第13世代Core i7-13700Hに、GeForce RTX 4060またはRTX 4070の売れ筋構成で、多くのゲームが高いフレームレートで動作します。

また、Thunderbolt4ポートがPowerDeliveryに対応しています。今回、AnkerのPD充電器などを試しましたが、100W以上であれば充電できていました。100WのPD充電器でゲームをするのは厳しいですが、動画編集くらいなら割と使えます。

左パームレストの表面温度がやや高めである点がやや気になりましたが、ゲームに集中していればそこまで気にはなりませんでした。気になる場合は、パームレストに載せられる小さくて薄いリストレストなどを使うといいでしょう。もしくは本格的なゲーミングキーボードを使うのもいいかもしれません。

 

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