※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
GIGABYTE A7の実機レビュー

CPU | Ryzen 9 5900HX |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | PCIe NVMe SSD |
液晶サイズ | 17.3インチ |
液晶種類 | FHD IPS 144Hz 非光沢 |
質量 | ~約2.48kg |
バッテリー | 48.96Wh |
価格[税込] | 24万円台~ |
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHは、大型の17.3型液晶を搭載したノートPCです。液晶は、144Hz駆動で、色域も広めなので、色鮮やかな映像で、ゲームに没頭することができます。
Ryzen 9 5900HX + GeForce RTX 3070という高めのスペック構成で、ハイクラスのゲーミング性能を備えています。なお、GIGABYTEでは初めてのAMD Ryzen搭載のゲーミングノートPCとなります。
おとなしめのデザインなので、作業用兼ゲーミングノートPCとして使いたい方に適しています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 9 5900HX、GeForce RTX 3070、16GBメモリ
目次
お忙しい方は、「GIGABYTE A7の特徴」のみお読みください。
GIGABYTE A7の特徴
鮮やかな映像のゲームプレイが可能
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHは、ゲーミングノートPCとしては大型の17.3型液晶を搭載しています。リフレッシュレートは144Hzで、72% NTSC(≒100% sRGB)クラスと、色域も広めです。
そのため、滑らか、かつ色鮮やかな映像でゲームに没頭することができます。
最近では、165Hz、240Hz、300Hzといった、より高いリフレッシュレートの液晶を搭載した機種も増えているので、144Hz駆動というとやや見劣りがするかもしれませんが、これ以上のリフレッシュレートは目視での違いが分かりにくくなってくるので、一般的なゲーマーであれば、これで十分でしょう。

最大グラフィックスパワーが140Wと高い
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHの搭載する外部グラフィックスは、GeForce RTX 3070 Laptopです。GeForce RTX 30シリーズは、メーカーや機種によって設定されている最大グラフィックパワーによって、実際のパフォーマンスに差があります。
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHの搭載するGeForce RTX 3070 Laptopの最大グラフィックパワーは、140Wでした。

RTX 3070で、最大グラフィックスパワー140Wというのは、かなり高めの設定です。3DMark Time Spyのグラフィックススコアを確認しても、ゲーミングノートPCとしてはハイクラスのスコアが出ていました。重めのゲームでも快適にプレイできるゲーミング性能を備えています。ただし、実際のゲームのフレームレートを計測してみると、RTX3070にしては思ったより数値が上がらないものもありました。
W(ワット)は最大グラフィックスパワー
最大64GBメモリ・デュアルSSD構成が可能
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHは、メモリスロットを2つ、M.2 NVMe SSDスロットを2基備えています。デフォルトでは、16GBメモリ・512GB SSDですが、パソコンSHOPアークでの購入なら、最大64GBメモリ、2TB SSD x2のデュアルストレージ構成が可能です。
購入後に自己責任で、メモリの換装や、ストレージの増設を行うこともできそうですが、せっかくのGIGABYTEによる2年間のメーカー保証が、保証対象外となってしまうので、注意が必要です。
パソコンSHOPアークであれば、メモリやストレージをカスタマイズしても、メーカー保証を維持できるのでおすすめです。また、カスタマイズにかかる費用もそれほど高くありません。

WINDFORCE冷却システム
高い性能のCPUとGPUのパフォーマンスを引き出すためには、冷却性能が重要です。GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHでは、WINDFORCE冷却システムを採用しています。
具体的には、2基の冷却ファン、5本のヒートパイプを使用し、左右2ヶ所と、背面右側の計3ヶ所から排熱します。底面には、吸気効率を上げるため、大きめの吸気口が設けられています。


脱着式のバッテリー
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHは、最近のノートPCとしては珍しい、脱着式のバッテリーを搭載しています。
ゲーミングノートPCとしては、容量は大きくなく、バッテリー駆動時間も短めです。そもそも、主にバッテリー駆動で使用するような機種ではないので、バッテリーを交換できるメリットはそれほど有りません。
ただ、バッテリーが取り外しやすいので、自分でカスタマイズする場合などは、少し作業がしやすくなると思います。

派手さのない普通のデザイン
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHは、ハイクラスのゲーミングノートPCですが、おとなしめのデザインで、ゲーミング特有の派手さはありません。PC周りのLEDライティングバーなどもありません。
あまり大っぴらにゲーミングノートPCと知られたくない方でも、使いやすいと思います。日中は仕事用、夜はゲーム用のノートPCとして使っても良さそうです。

各用途の快適度
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SH の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色鮮やかな表示ができる17.3型液晶を搭載しています。スピーカー音は普通ですが、快適に動画鑑賞ができます。 |
オンライン会議 | ○ | 特別な機能はありませんが、カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 当サイト計測ではsRGBカバー率91.4%でした。RAW現像に使用するには、もう少し色域が広ければなお良かったです。 |
動画編集 | ◎ | RTX 3070を搭載しており、快適に動画編集ができます。 |
ゲーム | ◎ | ハイクラスのゲーミング性能を備えています。重めの部類のゲームを含め、多くのタイトルを快適にプレイできます。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
ここでは、ゲームの平均フレームレートを掲載します。Ryzen 9 5900HX、GeForce RTX 3070の構成での計測です。最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで計測しています。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
最大グラフィックスパワーが140WのRTX 3070にしては、全体的に思ったよりやや低めのフレームレートでした。それでも、最高設定で、120fps以上は出ていました。チェックした4タイトルのうち3タイトルで150 fpsを超えており、144Hz液晶を活かしたプレイが可能です。
eスポーツタイトルを滑らかな表示で、快適にプレイできると思います。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 191 fps |
高設定 | 162 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 237 fps |
高設定 | 193 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 218 fps |
高設定 | 135 fps | |
最高設定 | 126 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 159 fps |
中型 | 156 fps | |
ウルトラ | 151 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
ファークライ 6や、サイバーパンク 2077といった重めのゲームでも、最高画質で70 fps以上、ウォッチドッグス レギオンも最大品質で57 fps出ています。また、DLSSを使用することで、フレームレートがもう少しアップします。重い部類のゲームも快適にプレイできる性能を備えています。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 重い部類のゲーム
ファークライ 6
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 89 fps |
高 | 79 fps | |
最高 | 74 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 94 fps |
高 | オフ | 72 fps | |
ウルトラ | オフ | 63 fps | |
自動 | 74 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 69 fps |
高 | オフ | 64 fps | |
最大 | オフ | 57 fps | |
高性能 | 59 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 98 fps |
高 | 86 fps | |
ウルトラ | 78 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 126 fps |
標準品質 | 111 fps | |
高品質 | 85 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 44960 / 158 fps |
高 | 17405 / 98 fps | |
ウルトラ | 12976 / 84 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 108 fps |
中 | 98 fps | |
最高 | 93 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 15595 / 131 fps |
高(ノート) | 15257 / 127 fps | |
最高品質 | 14682 / 119 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 17425 / 128 fps |
高(ノート) | 16743 / 122 fps | |
最高品質 | 16443 / 120 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 20458(すごく快適) |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
レイトレーシング有効時のフレームレート
リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
「サイバーパンク2077」では、レイトレーシング:ウルトラ、DLSS:パフォーマンスの設定で、60 fpsを超えました。「ファークライ 6」でも、58 fps出ているので、普通にプレイできそうです。「ウォッチドッグス レギオン」では、43 fpsでした。やや滑らかさには劣るものの、こちらもプレイできなくはないレベルだと思います。
高いフレームレートは期待できませんが、重い部類のゲームでもレイトレーシングを有効にして、プレイすることはできそうです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:中 | パフォーマンス | 64 fps |
レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 63 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
|
|||
---|---|---|---|
解像度 品質 |
レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920x1080 最大 |
最大 | 高性能 | 43 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファークライ 6
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 品質 |
DXR反射 | DXRシャドウ | FidelityFX | 平均fps |
1920x1080 最高 |
オン | オン | オン | 58 fps |
ディスプレイのチェック
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHのディスプレイのチェックです。
今回搭載されていたパネルは「B173HAN04.0」です。
144Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広めです。17.3型の大きい画面でゲームに集中することができます。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では294cd/m2と普通です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は91.4%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、青色がやや強めに発色していることが分かります。それでも、概ね自然な発色に近いです。

視野角は広いです。

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはほぼ感じません。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約39msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144回フレームを表示するディスプレイで、2フレーム前くらいまでしか残像がありませんでした。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイ残像は少なめだと思います。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHのキーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは、横:約18mm、縦:約18.5mmです。キーストロークは、約1.9mmと深めです。
キートップはほぼフラットです。エンターキー周りなどに、一部サイズが少し小さいキーがあります。また、フルサイズの矢印キーが配置されているので、右ShiftキーがEnterキーの真下ではなくなっていますし、右矢印キーがテンキーに入り込んでいます。
やや変則的な部分もありますが、総じて普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
タッチパッドは、サイズは小さいですが、操作性は普通です。

※画像をクリックすると拡大できます

バックライトも付いています。15色RGBバックライトなので、色の変更も可能です。(各キーや、ゾーンでの色の変更には対応していません。)

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHでは、GAMING CENTERで動作モードを変更することができます。ここでは、「エンターテイメント」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いました。

CPU
CPUにはRyzen 9 5900HXを搭載しており、ベンチマークの結果は以下の通りです。
マルチコアでは、ノートPC用のプロセッサーとしては高めのスコアではあるものの、Ryzen 9 5900HXとしてはやや低めのスコアでした。
シングルコアは、Ryzen 9 5900HXとして順当なスコアだと思います。
動作モードをパフォーマンスモードにすることで、マルチコアのスコアが少し高くなっています。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリの仕様は、DDR4-3200です。メモリ速度は普通です。スロットメモリなので、メモリの換装ができそうです。
~メモリ性能の評価 ~

グラフィックス
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHの搭載する、GeForce RTX 3070 Laptopのスコアは下表の通りです。
最大グラフィックスパワーが140Wと高いので、RTX 3070 Laptopとしては高いスコアが出ています。動作モードをパフォーマンスモードに変更すると、グラフィックス性能も少しアップしています。
~ グラフィックス性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロック等は変化しませんでした。

ストレージ
今回は512GBのPCIe NVMe SSDを搭載しています。読み・書きともに高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードスロットは搭載していません。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックです。
USB-Cポートは、DisplayPortに対応しており、以下のような結果になりました。
Power Deliveryや、Thunderboltには非対応です。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | × | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示されています。

質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「~2.48kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、仕様値よりも重めでした。画面サイズが大きいので、質量も割と重いです。ACアダプターも含めると3kgを超えるので、持ち運びには適しません。据え置きでの使用がおすすめです。
質量 | |
PC本体 | 2.547kg |
ACアダプター | 790g |
バッテリー駆動時間のチェック
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHのバッテリー駆動時間のチェックです。バッテリー容量は48.96Whです。ゲーミングノートPCのバッテリーとしては小容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能のCPUとGPUを搭載しており、バッテリー容量も大きくないため、駆動時間は短いです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | ー |
(2) PCMark 10 Modern Office | 2時間26分 |
(3) 動画再生時 | ー |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間10分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、シャッターはありません。IRカメラは非搭載なので、顔認証も使用できません。

Webカメラは、標準的なHDカメラです。暖色よりの画質です。粒状感のある画像ですが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。

※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ
スピーカー
スピーカーは、底面の左右に2W x2のスピーカーを搭載しています。音質は普通ですが、ややこもった感じがします。ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
「エンターテイメント」モードでは、CPU電力が約45W前後で推移しています。CPU温度は徐々に上昇していますが、約85℃に達すると70℃台までぐっと下がり、低めの温度をキープしています。
「パフォーマンス」モードでは、CPU電力が約54W前後と高くなります。それでも、CPU温度は一旦85℃前後まで上がるものの、ファン速度もアップするため、すぐに下り、70℃台で推移しています。
どちらのモードでも、CPU温度がしっかりと抑えられており、高負荷作業でも心配なく使用できます。
- エンターテイメント
- パフォーマンス




ゲーム時のGPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。
「エンターテイメント」モードでも、「パフォーマンス」モードでも概ね同じ傾向ですが、CPU温度はほぼ90℃台、GPU温度のピーク値は約78℃となっています。
動作モードによって、CPU、GPUの温度にはほとんど変化がないので、ゲーム時は「パフォーマンス」モードでもいいかなと思います。
- エンターテイメント
- パフォーマンス




静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
エンターテイメントモードのアイドル時はほぼ無音ですが、ゲームのような高い負荷がかかると騒音値が上がり、やや高めの騒音値となります。パフォーマンスモードだと、さらに騒音値が上がるので、うるさく感じます。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲーム中は、キーボード面の温度が上がります。パームレスト部分の右手側の温度が少し高くなりますが、ゲーム時はマウスを持っていることが多いので、それほど問題ないかと思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高性能なCPUとGPUを搭載したゲーミングノートPCなので、高めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHの外観のチェックです。
17.3型の大型液晶を搭載しており、存在感があります。派手な外見ではなく、どちらかというと、一般のノートPCと同じようなデザインです。

天板には、「GIGABYTE」の文字が入っています。

天板を閉じた状態です。約2.55~3.44cmと厚みのあるボディです。

左右サイドには、USB3.2 x2、USB2.0、DC-inを備えています。
背面には、mini DisplayPort、HDMI、USB-C(DisplayPort対応)、LANポートを備えています。有線LANや、外部ディスプレイとの接続ケーブルが邪魔にならず、使いやすいです。
なお、最大で、本体液晶 + 外部ディスプレイ3台の4画面での運用が可能です。



液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

底面です。底面から吸気しやすいようになっています。
今回は、メーカーからの貸出機なので裏蓋を開けていませんが、内部では2基の冷却ファンと、5本のヒートパイプで冷却しているようです。そのうち3本のヒートパイプはGPUの放熱専用となっています。

ACアダプターは、230Wと大容量です。


まとめ
以上が、GIGABYTE A7 X1-CJP1130SHのレビューです。
17.3型の大画面ディスプレイを搭載しており、ノートにしては迫力ある映像で、ゲームの世界観に没頭することが出来ます。
Ryzen9 5900HXにRTX 3070 Laptopを搭載し、ハイクラスのゲーミング性能を備えており、重めのゲームでも高画質でプレイできます。
ハイクラスのゲーミングノートPCには珍しく、デザインはおとなしめです。ゲームをしていることをバレたくない方や、仕事兼ゲーム用として使用したい方にも使いやすそうです。
ただし、質量が重く、バッテリー駆動時間も短いので、持ち運び用途には適していません。据え置きでの使用に適しています。
なお、メモリやストレージの増設・換装も可能ですが、メーカー保証の都合上、パソコンSHOPアークで購入時にカスタマイズすることをおすすめします。
17.3型の大画面で、重めのゲームも快適にプレイできる
GIGABYTE A7 X1-CJP1130SH

特徴
- 17.3型の大画面液晶を搭載
- Ryzen9 5900HX + RTX 3070で高性能
- 最大64GBメモリ・デュアルSSD構成も可能
こんなあなたに
- 重めのゲームを快適にプレイしたい方
- 据え置きで使用する方
- 価格24万円台[税込]~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
広告